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最適スリーピングバッグ(シュラフ)で身体の芯からぬくぬくと ~選び方とおすすめの8つ~

編集部のおすすめ3シーズン用スリーピングバッグ8つ

最後にこれまで編集部が使用してきたお気に入りのモデルや、最新の仕組みが搭載された注目のモデルをご紹介します。一部海外輸入が必要なモデルもありますが、そこは申し訳ないですが自由に選ばせてもらいました。基本的に積雪期以外なら大体問題なさそうな幅広めの3シーズンを選んだつもりですが、最適な温度域やサイズはユーザー個々によって異なりますので、そこはみなさんの方で別途検討してみてください。

ISUKA エア 450X 基本を踏まえつつ最新鋭の機能も押さえた寝袋のお手本

70年代から現在まで長らく日本が世界に誇る寝袋開発の高いクオリティを牽引してきた老舗ブランド。軽量で保温性抜群の800FPホワイトグースダウンと極薄・超撥水加工の軽量生地によって携帯性と保温性を両立。軽さのために何かを捨てることはせず、細かいところまでしっかりと作り込むその生真面目さが非常に好感。

mont-bell ダウンハガー800 #3 寝ても起きてもこのフィット感が心地よし

モンベルといえばダウン製品の高クオリティが北米でも認められつつあり、高品質グースダウンによるダウンハガーシリーズはその代表。超軽量・コンパクトながら高いフィット感を実現するスパイラルストレッチシステムの快適さは格別で、起き上がっても穿いたままあぐらをかいてしまうほど。その一方で、細かい部分ではジッパーやフード周辺の簡素なつくりなどやや物足りなさも。800FPモデルは重さと保温性のバランスが最も良いと思っていますが、予算が許せば900FPをおすすめしたい。同じ温度域でダウンの品質が選べる(650・800・900FP)のは嬉しくもあり、悩ましくもあり。

NANGA AURORA light 350DX 荷物がひとつ減るのはやはりインパクト大

近年益々勢いづく新進気鋭のシュラフメーカーは徹底したダウン品質へのこだわりに定評があり、修理費用無料の永久保証はまさにその自信の表れといえます。このモデルは760FPの高品質ダウンもさることながら、それを内包する表面素材に防水透湿素材のオーロラテックスを使用した「スリーピングバッグカバー不要」の高機能コンパクトモデル。日本にはまだ少ない防水スリーピングバッグの選択肢だけに、それでいてこの品質の高さは非常に魅力的です。予算に余裕があり、より低い温度に対応したい場合は860FPの高品質ダウンを採用した「SPDXモデル」もおすすめ。

Sea To Summit スパークSp Ⅱ 軽量コンパクトを極めた驚異のスペック

軽量化もここまで来たかと唸らせる、手のひらサイズで464gの3シーズン用スリーピングバッグ。表面素材は10デニールの極薄ナイロン、ダウンは850FPかつ撥水処理を施した最高級クラスのグースダウン。ジッパーの長さが全長の1/3程度などその徹底ぶり等をみるに、ある意味万人におすすめできるモデルではないかもしれません。その意味で非常に楽しみなモデルではあります。保温性に関しては若干心許ないところもあるので、残雪や晩秋の使用には注意が必要です。

タケモ スリーピングバッグ 3 高品質な日本の寝袋をすべての人に

2015年に設立されたという新しいブランドの創立者の方は、元々国内のアウトドア寝具メーカーに勤務していたというからそのクオリティは安心できます。何よりこのブランドの良さはボックス構造、ドラフトチューブ・ネックチューブ(ショルダーウォーマー)、足元の立体構造などといった保温効率的に最高クラスの作り(どことなく●SUKAのそれを彷彿とさせる)でありながら、手の届きやすい価格設定にあります。現在はネットでしか入手できないのですが、このサイトでも入手してみたので今後レビューを公開していきたいと思います。

THE NORTH FACE ゴールドカズー ダウンと化繊のハイブリッドが実現する高い保温効率

背中の圧力が最もかかる部分に潰れにくい化繊素材を配置し、ダウン潰れによる保温性の低下を克服したハイブリッドシュラフ。保温効率を最大化したことで、同程度のサイズ感や重量のモデルではトップクラスの保温力(下限-5℃)を発揮しています。個人的には裏地の肌触りが最高。ジャケットスタイルの形状をしたフィット感抜群のフード周りと首元をぐるっと回ったドラフトカラーがこの上ない快適さを提供してくれます。ただジッパーはちょっと噛みやすい。

Mountain Hardwear ハイパーラミナスパーク 大注目の次世代高機能化繊シュラフ

パッと見化繊とは思えないほど軽くて柔らかく弾力性のある独自中綿素材「サーマルQ」を裏表の生地に溶着固定させた新機軸のスリーピングバッグ。要は縫い合わせていないのでコールドスポットが生まれず、高い保温性が保たれます。さらにそうやって中綿を固定させられるため、冷えを感じやすい部分と不要な部分の中綿量をよりきめ細かくマッピングできる。結果として軽量コンパクトかつ保温性抜群の化繊シュラフが実現できています。センターに配置されたジッパーも使い勝手がイイですね。

finetrack ポリゴンネスト 6×4 徹底したユーザー視点で使い勝手抜群の超軽量化繊シュラフ

独自開発の中綿(というより保温シート素材)「ファインポリゴン」も次世代化繊シュラフを引っ張る興味深いモデル。これが化繊かと思わせる軽さとカラッとした肌触りにまず驚き。さすがにダウン並みの保温力は望めないものの、湿度に影響を受けない安定した保温性や軽量性、コンパクト性、速乾性、丸洗いできるメンテナンス性という点では、特に暑く湿気の多い時期での使い勝手のよさはハンパない。マグネット式のジッパーフラップも地味に好き。さらにさまざまなクラスを「組み合わせて」使うというコンセプトは自分のコレまでの使い方に非常に近く、共感せずにはいられません。この「6×4」を中心に「1×1シールド」「1×1UL」を駆使すれば、少ない投資で1年間をフルにカバーする自分にピッタリの構成を作ることができます。

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