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Outdoor Retailer Summer Market 2015 直前プレビュー

ついに開催まであと2日(正確には屋外展示が明日から)と迫った世界最大級のアウトドア・ギア見本市「Outdoor Retailer Summer Market 2015」ですが、今回は既に報じられている新製品の目玉や傾向、開催直前のソルトレイクシティの様子を少しお伝えしたいと思います。

※Outdoor Retailer Summer Market 2015 – Special O.R.D. Day Zero Editionより引用

バックパック

ここ数年の”軽量化”追求傾向はありつつ、徐々に各社でその他にバックパックに本来求められてきた機能などの見直しが始まっている模様。

例えばMountainsmithは、

バックパックの概念すべてを解体し、再びゼロから構築した

と語り、2016年からラインナップに新素材を採用した入門~1泊キャンプ・トレッキング向けのMayhem新シリーズを発表します

またPatagoniaは2016年のテーマを

より広範囲なアクティビティを可能にする核となるラインナップに向け「すべてにおいて向上する」こと

として、2016年に新しい多機能バックパックのシリーズを発表する予定。

さらに機能的には、バックパックはさらに「着る」ギアとして、アパレルのように通気性や快適性の向上を図っていく傾向に。

Ospreyは今年リリースされ、各誌で絶賛された Anti-Gravity Technology を採用したバックパックのシリーズを拡大。この技術を使った「アンチグラビティーサスペンション」は肩から腰にかけてのフィット感はまるで衣服を着ているかのように身体にまとわりつき、荷重を分散させる革新的なものでしたが、今年発表される予定のベビーキャリーはその効果を発揮するだろうと言われています。

その他、U.L.バックパックで知られるGranite Gearがより快適性と調整可能な機能を取り入れた新シリーズを発表するとか、Black Diamondの人気シリーズスピードが背面周り快適性を改善してリニューアルするとか。全体の傾向としてまとめると、背負い心地フェチなぼくの期待は膨らむばかりです。

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パフォーマンスウェア

今年のアウトドア・ウェアの動向は昨年と大きく変わらず、相変わらず通気性と耐久性、そして軽量さを求めていく傾向は変わらないといったところ。さらにそれらはワークアウトのためだけにあるのではなく、健康的で本質的な生活スタイルの表明として日常でも着られるもの、高機能でありながらも決してスタイリッシュさを犠牲にしないウェアへのニーズが(ヨガ・ウェアなどをはじめとして)年々高まってきています。”Athleisure”と呼ばれるこうしたアメリカの大きな潮流は、相変わらず続くランニングブームと同様、2016年以降もアウトドアビジネス全体に影響していくようです。

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フットウェア

昨年はGORE-TEX Sorroundを用いたトレッキングシューズ(ブーツ)に代表されるような”快適さ”がある意味テーマのひとつでしたが、今年の傾向は”sleek(洗練)”と”strong(強靱)”。それはアメリカでの「クロス・フィット」や「ウルトラランニング」「アメリカン・ニンジャ・ウォリアー(アメリカ版SASUKE)」など、過酷な状況下で瞬発力と持久力の限界に挑戦するアクティビティの流行が影響しているとか。とにかくパフォーマンスを最大限に引き出すためのあらゆる余分な要素を取り払い、2016年のフットウェアはよりシンプルに、「traction(踏ん張り)」「friction(グリップ)」「軽量」を追求していくと、あるメーカーは語っています。

こうしたシンプルに本質的な機能に向かう傾向はウェアでも述べた、アメリカのミニマルで本質的な要素に回帰する大きな潮流と矛盾せず、その意味でもこの傾向は続くといわれています。

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テント

テクニカルテントのより居住性と耐久性を損なわずに軽量化するという正統進化の流れが止まったわけではありません。ただ、これまでのように、過酷な状況に耐える(死なない)ための機能として使えるものであることが求められてきたテントも、昨今のより”ソーシャル”な利用のなかでより「デザイン」や「パーティでの快適さ」が求められていく傾向は徐々にですが加速していくもよう。簡単に言えば、世界的に広がるフェス文化・キャンパー文化への対応です。その象徴的ともいえるのが昨年Big Agnesが発表した「光るテント」。今年もいくつかのメーカーによってそれらの進化が見られるようです。

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直前のソルトレイクシティ・・・本当にここで大丈夫か?

ここまでニューヨーク→シカゴ→グランドティトン・イエローストーン国立公園→サンフランシスコと移動を続けてたどり着いたソルトレイクシティは2日前から滞在していますが、とにかく、これまで行ったアメリカのどの街よりも閑散としてることにまず驚きました。下の写真はこの街の中心街にある一番新しいモール、Gatewayの昼下がり。だ、誰もいない・・・。

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きっとに、日曜日だからだよね!あともちろんこの街のハイライトは冬だから夏はこんなもん、言ってみれば日本のスキー場の街と同じなんだよね・・・!

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なんとかバーには人混みらしきものがあったのでちょっと安心しました。実は他にもこの街に来てから移動もホテルもトラブル続きで、いっこうになじめないでいます。慣れたつもりが「おれ本当に大丈夫か?」という状態。明日から立て直したいと思います。それでは、次回はいよいよ本番の模様をお伝えします!