比較インプレ:スポーツ向け機能性タイツ履き比べ!~トレイルランナー目線から~

前ページでは比較したモデルのランキングと、評価・スペックの一覧、そしてそれに基づくおすすめを紹介しました。ここからはその評価について、どのような基準で評価したのか、なぜそのような評価になったのかについて解説していきます。

各項目詳細レビュー

サポート性

CW-X ★★★★★
C3fit ★★★☆☆
アシックス ★★★★☆

サポート性を最も感じられるのはまずCW-Xです。履いた時からテーピング効果によるサポート感は抜群です。ランニングだけでなく、様々な動きに対してしっかりとサポートしてくれます。トレイルランニングのように、走る動作でなく、様々な動きが入るトレイルランニングにはうってつけかもしれません。

アシックスもテーピング効果はあるのですが、こちらはある程度の時間ランニングしたときに実感できるような設計になっている気がしました。後半も姿勢を崩さず走りきれるようなサポートなのかもしれません。

一方C3fitは着圧による血行促進がメインのため、テーピング効果は感じられず、一方で普段より体を良い状態にしてくれているような意味でのサポート感覚を与えてくれます。

CW-X(右)とアシックス(左)のテーピングパターンの違い(写真左:正面、写真右:背面)

快適性

CW-X ★★★★☆
C3fit ★★★★★
アシックス ★★★☆☆

快適性は、履いた時の肌当たりの良さ、穿き心地、長時間履いた時にいかに快適に過ごせるかどうかで判断しました。

やはりテーピングがないC3fitはソフトな穿き心地で長時間着用してもそこまでストレスなし。適度な着圧がとても気持ちよく、素足でいるより履いている方が楽かも!と感じさせてくれます。

一方他の2モデルはテーピングの効果で多少の圧迫感があり、動いている・いないに関わらず長時間履いているとだんだんとストレスを感じてきます。テーピング付きのモデルは、メーカーも注意を促していると思いますが、運動時のみ着用するのが良さそうです。

細かいところでは、CW-Xのみロックミシンで裾を丁寧に仕上げ、強度をあげている。

機動性

CW-X ★★★★☆
C3fit ★★★★★
アシックス ★★★☆☆

全てのモデルでランニングの基本的な動作において、動きが妨げられたりというストレスを感じることはありませんでした。ただ、アシックスはテーピングの締めつけがきつめで、登坂時のもも上げ動作で若干引っかかるような感じがあります。ランニング用と謳っているだけあって、ランニングではしない激しめの動作は想定外なのでしょう。

生地の伸縮性もアシックスはCW-Xと比べると低いです。それに対してC3fitを着用しての動きやすさは、テーピングがない分3種類の中ではピカイチです。

CW-Xとアシックスの伸縮性比較(上行CW-X/下行アシックス、左列通常部/右列テーピング部)

疲労感

CW-X ★★★★☆
C3fit ★★★★★
アシックス ★★★★☆

走行中・後に感じる疲労感については、どれも素足の時より疲れにくさは感じられたものの、若干複雑な印象の違いがありました。

まず走行中に感じる疲労感では、テーピングによるサポートがあるCW-X および アシックスで明らかに動作の軽さが感じられ、その意味で疲れにくいと感じられました。走る動作自体をテーピングによってサポートしてくれるので、それに対する疲労感は普段より低減されていると思われます。

一方でC3fitで感じられた疲れにくさは、走る動作が楽ということからではなく、走った後に疲れが残りにくい(回復が早い?)という側面からです。これは客観的に実験したわけではないので印象でしかないかもしれませんが、少なくとも血行促進効果によって、素足で走った時よりも確実に走行後、楽な感覚が実感できました。

感覚的には、運動中はテーピング効果のあるCW-X・アシックスの方が動作が楽な感じがする分疲労感は感じにくいが、運動後まで通して感じる疲れにくさはC3fitの方が優れているというイメージです。

耐久性

CW-X ★★★★☆
C3fit ★★★☆☆
アシックス ★★★★☆

今回のレビューのために、新品状態から4~5回ずつ履いたのみなので、毎回洗濯はしたものの、長期間使用した時の耐久性は判断していません。というわけで、今回はトレランで気になるトレイルでの引っ掛けや転倒時の破れがあるか。生地はすべてのモデルで薄すぎず、厚すぎずでトレイルで小枝やイバラなどに引っ掛けたくらいじゃ破れたりしないと思います。ただ、転倒時はC3fitが一番破れやすそうだと感じました。膝など伸びた箇所や、テーピングがない部分が強めに擦れると破れやすいような気がします。

C3fitは、ヒザを曲げるとしっかりと形が浮き出るくらいしっかりフィットしている。透けるほどではないが、かなり伸びているので、ここに摩擦がかかると破れそう。

まとめ

今回の3モデルは前提として「ランニングサポート」「スポーツサポート」「血行促進」と、明確に異なる狙いをもったモデルの比較のため、万人にとってこれが一番!とおすすめすることはできません。また繰り返しになりますがサポート性や疲労感といった要素は容易に数値化できるものではなく、どうしても評価は主観的な感覚に頼らざるを得ないということは念頭に入れておく必要があります。

そのうえで今回比較してみて「自分ならどう使い分けるか?」ということを考えてみると、筋力が十分でない初心者のころや(故障など含めて)下半身のパフォーマンスそのものに不安がある場合、短~中距離のレースには抜群のサポート力のCW-X。動きやパフォーマンスのサポートよりも全体的な疲労の蓄積を抑えたいという方、または長距離レースに使用するならばC3fit 。トレーニングにしろレースにしろロード限定で距離を伸ばして走り込みをしたいという方にはアシックスをおすすめします。

冬は寒さで血行が悪くなり、筋肉も硬くなりがちで、予想もしていなかった故障が発生しやすくなります。そんな不安がよぎった時は、高機能タイツを試してみても良いのではないでしょうか。その時のタイツ選びの参考になれば幸いです。

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横山貴史 (Yokoyama Takashi)

屋久島在住、この海あり山ありの素晴らしい環境で、素潜り、登山、サイクリング、ボルダリングからトレランまで自然をこよなく愛してやまない少年(心は!)です。現在はアメリカのトレラン文化に傾向中。アメリカのビックレース Western States Endurance Run・Hardrock100の完走を目標に、日々トレーニング中。「とりあえずやってみる。」 をモットーに様々な挑戦を続けます。無類のモグラ好き。

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