先日のアメリカ国立公園への旅(1)に続きまして、今回は中級者向けヨセミテ大絶景トレイル《Vernal Fall・Nevada Fall 》バーナルフォール・ネバダフォールをご紹介します。
秋になるとハイキングのべストシーズンがやってきます。
夏休みも終わり落ち着きがもどるヨセミテ国立公園。気候も素晴らしく、空いていて訪れるには最高の時期だと思います。
行くご予定のある方、行ってみたいと思っていらっしゃる方、ハイキングに興味のある方ぜひ参考にしてみてくださいね。
ヨセミテまでの行き方は前回の記事で説明していますのでそちらも参照してください。
このトレイルはハイキング好きの健脚の方にはとても楽しめるコースになっています。そして本格ハイキングは苦手なんだけど、自然の中を少し歩きたい!という方にもぴったりの場所です。なぜなら個人のレベルに合わせてビューポイントとなる目的地が選択できます。
実際にとても人気のあるコースです。ここは見所が満載でこのトレイルを歩くだけでヨセミテの大自然を堪能できた気分になるのは間違いありません。
目次
ハイキングコースの紹介
このトレイルはトレイルの中の見所、目的地が3つあり、レベルや気分に合わせて目的地を自分たちで決め、ハイキングの距離やレベルの選択がしやすいのがとても良い点になっています。
目的地1:Vernal Fall Footbridge
トレイルヘッドから往復2.6km 1~2時間
勾配はありますが距離も短く散歩感覚で気軽にいける場所です。
滞在時に限りがある方やサクッと近くまで歩きたい方にお勧めです。
目的地2:Top of Vernal Fall
目的地1のFootbridgeで目の前にはだかるバーナルフォールをみてしまったら、是非あの上まで行きたくなってしまいまうはず。
そこにいくまでのトレイルはとても美しくユニークな景色が広がります。詳しくは後ほどのミストトレイルでの説明で。
目的地3:Top of Nevada Fall
勾配もしっかりとあり達成感が有るハイキングコースです。しっかり歩く健脚の方向けのコースになっています。川に滝に緑に、、絶景が広がるトレイルです。
バーナルフォール・ネバダフォール《Vernal Fall・Nevada Fall 》の行き方
トレイルヘッド近くに駐車場もありますが、駐車できる場所に限りがあり、早朝でない限りすぐに埋まってしまいますので、シャトルバスでトレイルヘッドまで行かれることをお勧めいたします。(なぜならここはハーフドームへ登るハイカーやロッククライマー達も使用する駐車上なので朝の時点ですぐに埋まってしまうのです。)それでも車で行きたい方はもし空いていたらですがシャトルバス#15#16の間にありますTrailhead Parking にて駐車が可能になっています。
ヨセミテ国立公園内には朝の7時から夜は22時まで運航しているシャトルバス(無料)があり、1番から21番までのバス停を番号順に一方通行に走行しています。停留所21を過ぎたら、また1の停留所に戻るという形です。。
ビレッジストアー前のDay Parking、もしくはヨセミテバレーロッジ周辺のパーキングなどに車を停めた場合、シャトルバスを利用して#16 まで移動していきます。
シャトルバスを#16で降りバスの進行方向に少し歩きますと美しいマーセドリバーに掛かるHappy Isles Bridgeという橋があり、その橋を渡り右方向へ行きますと、いよいよトレイルの入口に到着です。ちなみにこのトレイルはお手洗いも2箇所トレイルの中に用意されています。
バーナルフォール・ネバダフォール《Vernal Fall・Nevada Fall 》の見どころ
Mist Trail(ミストトレイル、Footbridge~Vernal Fall)
一つ目の目的地”Footbridge”を過ぎたら次はバーナルフォール上までのトレイルが続いていきます。(途中に分岐点がありますが、ミストトレイルの方向に行きましょう)
そこは「ミストトレイル」と呼ばれていまして、名前の通り滝から飛んでくる水しぶきのミストが、歩くハイカー達を歓迎するように辺りを包み込んでいます。なのでミストトレイルと呼ばれています。
水量の多い時期や天候状況によってはびしょ濡れになる事もありますので、唯一トレイル中にウォータープルーフの雨具が大活躍する場所です。
常にミストが辺りを包み込んでいる事によって時間帯によっては虹のアーチがトレイル沿いや滝の麓周辺にできたりします。午後になり日が落ちてくるとその光の角度により虹が出来、とても幻想的ですよ。間違いなくインスタ映えする光景です。
ミストトレイルを抜け、バーナルフォールの上までたどり着きましたら、そこで休憩を。
座ってリラックスできる平地スペースも滝の上にあり、たくさんのハイカーが同じように休憩しているはずです。
Vernal Fall~Nevada Fall
休憩が終わりましたら、いよいよ今度はネバダフォールへ向けて出発。
ネバダフォールの滝のふもとまでは、これまで同様、比較的歩きやすい道が続きますが、ネバダフォールへ続く最後の階段では勾配もあり、かなりきつめ。頑張るしかないラストスパートです。
でも登ってしまえば絶景がまっていますのでレッツゴー!!
右手に美しい滝を見ながら歩き、最後の30分くらいはきついチャレンジの階段が続きます。
そこを過ぎると、ゴールは目の前。
石の階段を上りきった場所に看板があり分岐になっています。
そこを右に行くとネバダフォールの頂上、左へ進むとお手洗いがあり、その奥にはなんとハーフドームへと続くトレイルが続きます。(ハーフドームへ登るのはパーミットが必要)なので必ず右へ進んでくださいね。
右へ行くとネバダフォール頂上へ。頑張った甲斐もあり、そこには絶景ポイントが広がります。周辺には広い平地があり、滝の上にそんな空間があるのが信じられないほど。お気に入りの場所を見つけて大自然の中での休憩を楽しんでください。
ランチをネバダフォールの頂上にて取る予定で歩くとすれば、トレイルヘッドを朝の9時から10時頃出発するとをネバダフォールの頂上にてランチのタイミングになると思います。
帰りは違ったコースで、、、
休憩をしっかりと取ったらいよいよ下山です。
帰りは登りがないので、そのぶん楽ですが、それでも足元には注意して降りましょう。
実は行きにも言える事なのですが、ネバダフォール頂上までのコースは2通りあります。
見所満載なので行きは是非今まで説明した行き方で登られるのをお勧めいたしますが、
せっかくですので帰りは別のコースをご紹介いたしますね。
復路:Nevada Fall~Clark Point~(John Muir Trail)
滝に向かって左の方(来た方と逆方向)に歩いて行くと、看板があり、そこからJohn Muir Trail(ジョンミュアトレイル)が繋がっています。写真の下側の赤点線。復路は約1時間45分ほど。勾配も行きに通ってきたコースよりは緩めでハイキングレベルも緩く楽になるのは間違いありません。
下り始めてしばらくすると小さな滝に遭遇します。そのすぐ横を通る事になるので、行きのミストトレイル同様濡れるのを覚悟して、ウォータープルーフのジャケットなどを利用しながら歩くしかありません。
でもそれもハイキングの中のお楽しみ。自然の恵みを体で感じてください。
そのあとさらに下ると、Mist Trail の手前にあった分岐”Clark Point”というビューポイントに到着します。そこを左へ行くと来た時と同じ道にもどるのでそこからまた朝通ってきたトレイルヘッド、バス停#16までもどるという形です。
(注意:帰りに、行きとは別のJohn Muir Trail(ジョンミュアトレイル)を利用する事によって緩やかな楽なハイキングコースになりますが、ミストトレイルに虹がかかる光景はこのトレイルからは見られません。虹のかかったミストトレイルがご覧になりたい方は、行きと同じコースを利用して降りてください。大体午後からになります、見れるとは限りませんが午後になり日が落ちてくるとその光の角度により虹が出来とても幻想的ですよ。)
以上、ヨセミテ国立公園の虹のかかるトレイル バーナル滝&ネバダ滝トレイルについて紹介させていただきました。
自然が大好きな方、体を動かす事が好きな方、歩くからこそ見える世界があります。是非ヨセミテ国立公園の大自然をハイキングを通して感じてみてくださいね。
ヨセミテ国立公園の大自然を堪能されたい方、ヨセミテ国立公園観光をお考えの方、ぜひご連絡ください。限られた時間の中でアメリカの雄大な大地を堪能して頂くお手伝いをさせて頂きます。
加藤 さやか