1人の山もいいけど、みんなで登る山もやっぱ楽しいんだよ!
9月の長雨は何だったのかと思わせるほどの好天が続いてます。日本全国の行楽地が人でごった返したこの週末。Outdoor Gearzineでも恒例の秋のテント泊縦走イベントが無事行われました。
今回のコースは、栃木県と福島県の県境に連なる百名山「那須岳(茶臼岳・朝日岳・三本槍岳)」を縦走し、途中で歩いてしかたどり着けない温泉宿「三斗小屋温泉」にテント泊するというもの。テント泊縦走が初めての人でも無難で広々した稜線に荘厳な岩稜帯歩き、そして温泉まで楽しめる非常に魅力的なコースですが、ここのテント場は早い者勝ちの事前予約が必要で、しかもキャパシティはわずか6張分しかありません。さらにこの時期はちょうど紅葉が身頃ということもあり、間違いなく激戦が予想されます。プランの実現のために、まずはこの個人的に最も苦手とする熾烈な予約合戦をクリアする必要がありました。しかし幸運にも30日前の朝7時、寝ぼけながらもスマホ画面をにらみながら、なんとかテント場の予約をGET。かくして「紅葉+3ピークの縦走+温泉+テント泊」というメンバーシップイベント始まって以来の超贅沢山行が実現しました。
そして当日、空はあきれるほどの爽やか秋晴れ。駐車場からは雲海からきれいな日の出。(ただ、最も登山口に近い駐車場は夜中の0時で満車。そこから歩いて40分程度手前の駐車場に5:00am満車ギリギリで滑り込みセーフ💦相変わらず混んでる駐車場大嫌い…)
しかも那須岳では珍しく風もほぼないというベストコンディションです。
1つ目のピーク「朝日岳」からは、北は会津や飯豊・朝日そして安達太良、南を向けば尾瀬や日光の山々が折り重なってどこまでも見えています。
ここからは広々とした稜線歩き。緑のハイマツやクマザサに交じって所々が赤茶けて、こんな紅葉もいいですね。
今回はバックパックとマットレスで、EXPEDの新作を試させてもらえました。
軽さと利便性のバランスに長けた新作「Ridgeline」と、軽さに特化しながら重荷でも快適な背負い心地をキープした人気モデル「Lightning」。どちらも期待通りのクオリティです。ちなみにOutdoor Gearzine本サイトでも後ほどこの2モデルはレビューしたいと思っているので、乞うご期待。
2つ目のピーク「三本槍岳」を越えると、稜線を離れて峠を下り、折り重なった尾根をいくつか越えて目指すは山間にひっそりとたたずむ三斗小屋温泉へ。最高のロケーションに「大黒屋」と「煙草屋旅館」二つの立派な山小屋が営業しています。そのうち我々が泊まったのは煙草屋旅館、思った以上に立派でした。そして宿の人もみな暖かく、ホスピタリティも素晴らしい。
そして何よりも露天風呂。時間ごとに「混浴・女性」が区切られており、テント場の料金を支払えば何度でも入れる。ロケーションもお風呂も極上すぎてどんな言葉も陳腐に思えてしまいます。陽が落ちたり開けたりした直後の、空の色が移り変わる瞬間に入るのが最高です。
夕食は少し贅沢に調理して、みんなでおすそ分けし合い。ちなみに私は今シーズンありがたいことに突然送られてきた「さとの雪 ずっとおいしい豆腐」常温保存豆腐を使って、初めて山で「しびれ増し麻婆豆腐」を作ってみました。ご飯が進む進む。
テントは今回2人用テント「BigAgnes コッパースプールUL2」と「MSR ハバハバHD 2」をお借りしました。本誌のレビューでも取り上げておりますが、軽さのBigAgnes、強さのMSRとそれぞれに個性が立ちつつも、どちらも広々として立てやすく、室内収納もたっぷり。あらためて非の打ち所がない最高級のテントです。
BigAgnes コッパースプールUL2 レビュー
MSR ハバハバHD 2 レビュー
そして夜は満天の星空。寒暖差の激しいこの季節、深夜には5℃あたりまで気温が下がっていましたが、お借りしたEXPEDの最新マットレス「 Ultra 6.5R MW 」は、寒さに対しても万全の断熱力で、(これもある種の登山あるあるですが)普段以上にたっぷりと長い時間快眠できてしまいました。
・・・なんというかここまでほんとに、山行として非の打ち所がなさすぎる。
2日目。ハイライトは何といっても姥ヶ平の紅葉。
紅葉の絨毯と、奥にそびえる火山(茶臼岳)、そして青空とのコントラストが最高。
この紅葉のパノラマはドローンでの映像が一番です。
最後に3つ目のピークである茶臼岳にも登頂し、めでたく那須三山コンプリート。
期せずして気持ちよく登山をするためのあらゆる条件がすべてが揃ってしまった今回のイベント。あらためて山行の途中に「温泉」があるということのインパクトに気づかされてしまったので、ぜひ次回以降もチャンスがあればことあるごとに温泉のある登山をさしはさんでいきたいと思った次第です。


