モンベルの公式ホームページに公開された2026年春夏の新製品やリニューアル製品の情報。気になるアイテムが多数ありましたが、物価高騰による影響でアウトドアギアももれなく値上げが相次いでいる中、モンベルは一部の製品の価格を維持、またはより安くするというアクションをとっており、ユーザーにとって魅力的な展開に。時代に逆行するような低価格なギアを提供し続けるモンベル製品。そんなモンベルが2026年の春夏に展開する製品がどんなものなのかを実物を確かめるべく展示会を取材してきました。
早速展示会の様子をお伝えしていきたいと思います。
目次
- 軽量モデルのオールウェザーウェア「トレントフライヤージャケット」が着心地アップでリニューアル
- あるようでなかった!?”Vネック”のウィンドシェル「ウインドブラスト Vネックジャケット」
- 最強UV対策。UPF50+を誇る「WIC.UVテクト」シリーズ。強い紫外線から肌を守ってくれるウェア
- 暑さ対策として「送風機」を背負って山を歩く時代はもうそこまで来てるのかもしれない「ファンブローシリーズ」
- ブランドを代表するフラッグシップモデルの山岳テント・ステラリッジに長辺入口モデルが追加!「ステラリッジ テント トレール」
- 定番スリーピングバッグ「シームレスダウンハガー800」が価格の見直しでお求めやすくなった
- R値4.9。冬季対応可能なスリーピングマット「U.Lサーモ エアパッド」が登場。さまざまなニーズに応えてくれる4サイズ展開
- 懐かしのフォルム?ザ・シンプルなオールドスクールバックパック「トレッキングパック」シリーズ
- その他気になった製品たち
- まとめ:話題がてんこ盛りすぎて全てはお伝えできない。詳しくはホームページをチェック!
軽量モデルのオールウェザーウェア「トレントフライヤージャケット」が着心地アップでリニューアル
モンベルがラインナップするオールウェザーウェアの中でも軽量なモデルであるトレントフライヤージャケットがアップデートされます。透湿性50,000g/m²・24hrs(JIS L-1099B-1法・参考値)、耐水圧 20,000mm以上を誇る独自の防水透湿素材であるスーパードライテックが全面に使用された完全防水ウェアであり、優れたストレッチ性を備えていることでつっぱり感がなく動きに対してスムーズに追従してくれる一着。旧モデルと比較するとわずかながら重量は重たくなっているものの、リニューアルされた後でも平均重量は233gと非常に軽量で、フードを調節するコードがジッパー式になることで容易に調節できるようになるなど充実の機能を備えてパワーアップ。
フード調節部がジッパー式になっていることで容易に調節が可能
スーパードライテックが使用されたレインパンツ「スーパードライテック ストレッチレインパンツ」がラインナップに追加
トレントフライヤージャケットと同様にスーパードライテックが使われたレインパンツです。上半身よりも下半身の運動がメインになる登山やハイキングでは足上げの際のつっぱり感はできるだけなくしたいもの。そんなニーズに応えてくれるのがこの新登場したスーパードライテック ストレッチレインパンツです。
平均重量が175gと軽量ながらボトムジッパーやフロントジッパーなど使いやすさを犠牲にしておらず、抜群の動きやすさと共に機能も充実した実用的なレインパンツです。
ショーツにもなるコンバーチブル仕様の防水パンツも登場「マルチトラウザーズ ライト コンバーチブル」
ロングパンツとしてもハープパンツとしても使えるコンバーチブルに防水透湿性が加わり環境対応性が高いパンツ
マルチトラウザーズ ライト コンバーチブルはショートパンツにもロングパンツにもなるパンツ。気温や天候、環境に応じてトランスフォームさせられる万能パンツにスーパードライテックを採用することによりプロテクト力の高いパンツとなっていました。素材にスーパードライテックを使っていることで防水透湿性はもちろん、ストレッチ性もあるため、ロングパンツとして使う時でも動きの妨げになるようなことはなく、40デニールある生地は耐久性もバッチリ。
ロングディスタンスハイキングや長期縦走など一枚のパンツでより多くの環境に対応しなくてなならないような状況でマルチトラウザーズ ライト コンバーチブルが活躍してくれるでしょう。
あるようでなかった!?”Vネック”のウィンドシェル「ウインドブラスト Vネックジャケット」
各ブランドがウィンドシェルジャケットをラインナップする中、”Vネック(襟なし)”のウィンドシェルジャケットは市場になかったのではないでしょうか。
ウインドブラスト Vネックジャケットは見て分かる通り、Vネックになっておりフードがありません。防風がメインの機能であるウェアでありながら襟がなくVネックになっているのはユニークな発想です。登山やハイキングにおいて三種の神器とも言われるレインウェアと併用することを想定すればフードレスであることはむしろメリットとして作用してくれると、使い方によってはおもしろいレイヤーです。
フードレスは普段着としても使いやすそう
最強UV対策。UPF50+を誇る「WIC.UVテクト」シリーズ。強い紫外線から肌を守ってくれるウェア
WIC.UVテクトシリーズは肌触りがよくしなやかな生地だった
新素材ウイックロンUVテクトを使用したWIC.UVテクトシリーズは、紫外線対策をしたいシーンに適したUPF50+のプロテクト力をもつウェアです。UPFとは素肌の状態で紫外線を受けた時と比べ、紫外線から保護してくれる性能を指数にしたものでUPF50+の場合、素肌の状態と比較した際に日焼けをする時間を50倍以上遅らせてくれる保護性能を持っていることを表します。WIC.UVテクトシリーズは半袖、ロングスリーブ、パーカとラインナップも豊富です。
暑さ対策として「送風機」を背負って山を歩く時代はもうそこまで来てるのかもしれない「ファンブローシリーズ」
低山を歩く時は滝汗が必須になる現代において救世主となってくれるかもしれないのが風を持ち運ぶということ。2024年に誕生した、ウェアに専用のファンとバッテリーを装着することができるファンブローシリーズが進化し、より薄手になったベストがラインナップに加わります。ファンブローライトベストは平均重量が147gと軽量(バッテリー、ファンは除く)で、脇の下はメッシュになっているなど登山シーンに用いるのにぴったりな仕様になっています。
最長30時間連続稼働が可能なバッテリー
体験してみたいという好奇心はありつつも一度体験してしまうとファンブローなしには戻れないのではないかという気持ちもあり躊躇していましたが、いよいよ導入する時代が来ているのかもしれません。
ブランドを代表するフラッグシップモデルの山岳テント・ステラリッジに長辺入口モデルが追加!「ステラリッジ テント トレール」
モンベルのテントといえばステラリッジです。ブランドを代表するフラッグシップモデルのテントに長辺側に入口のあるモデルがラインナップに加わります。
入り口が短辺側がいいか、長辺側がいいかの論争は昔から勃発しており、その正解はユーザーによって違うため答えのない問題ですが、短辺側に入口があったこれまでのステラリッジは長辺派にとっては使いたくとも選択肢に入れらませんでしたが、長辺側に入口のあるステラリッジ テント トレールが新登場することで長辺派にとって魅力いっぱいのテントです。
ステラリッジ テント トレールは間口が広く、テント内の空間を有効活用することができます。逆T字型になった直線型のジッパーによりトラブルが少ないだけでなく、シーンに応じて全開、半開のチョイスが可能で、どちらにもメッシュがついており使いやすい仕様になっていました。
狭いスペースにテントを設営する際には短辺側に入り口がある方がいいため、従来のステラリッジは継続しつつ、ステラリッジ トレールが加わったことでよりステラリッジシリーズは幅広いニーズに応えられるシリーズに成長します。
定番スリーピングバッグ「シームレスダウンハガー800」が価格の見直しでお求めやすくなった
ステリッジと同様に定番と呼べるスリーピングバッグシームレスダウンハガー800シリーズ。気温、環境に適したモデルを選べるよう豊富なラインナップを取り揃えていますが、仕様の見直しにより既存のモデルよりも低価格にすることに成功。シリーズ中でもっとも保温力の高いシームレスダウンハガー800 EXP.が65000円(税込)となります。価格だけ見ると安くは感じないかもしれませんが、市場にある同レベルのスリーピングバッグと価格を比較してみるとシームレスダウンハガー800シリーズが驚異的な価格であることがすぐに分かるでしょう。これから登山を始めたい人から雪山を始めたい中級者、厳冬期のアルパインに足を踏み入れたいエキスパートまでおすすめできるスリーピングバッグです。
R値4.9。冬季対応可能なスリーピングマット「U.Lサーモ エアパッド」が登場。さまざまなニーズに応えてくれる4サイズ展開
モンベルはスリーピングマットのラインナップも豊富ですが、新登場するU.Lサーモ エアパッドはR値が4.9で冬季も対応可能なスペックです。空気を入れて使用するエアマットで、内部にはサーモフィルムが2枚入っており、輻射熱を利用しTPUフィルムが隔壁を作る構造になっていることで対流を防ぎ地面からの冷気を断熱します。構造がチューブ状ではなく、ドット状になっていることでエアマット特有のふわふわとした寝心地を軽減してくれることで寝心地はよかったです。
ドット状になったマット表面はエア特有のふわふわとした感覚を軽減し、快適な寝心地を提供してくれる
R値の高いスリーピングマットはショートサイズをラインナップしていないことも多いですが、U.Lサーモ エアパッドは90cm、120cm、150cm、180cmの4サイズ展開で用途に応じてサイズを選ぶことができます。
U.Lサーモ エアパッドの収納した状態。サイズは120
懐かしのフォルム?ザ・シンプルなオールドスクールバックパック「トレッキングパック」シリーズ
雨蓋付きで余計な背面ポケットなどもなく、シンプルであり昔ながらのフォルムに懐かしさを感じるフォルムにモデルチェンジをしたトレッキングパックシリーズ。
容量は30L〜100Lまで全8サイズ。どのバックパックブランドも80Lクラスまではラインナップしているかと思いますが、流石に100Lサイズは数える限りです。雨蓋が付いていることでさらに拡張もできそうなトレッキングパック100。これだけの容量があれば、無補給の長期縦走や、子供の装備も全てを背負う親子登山、または中にBC道具を入れ、長期のスノートリップにも活躍してくれそうです。
懐かしさを感じるフォルムながら備わる機能は最新、背負いやすさを考え抜かれた構造や肩の負担を軽減するパッドなどはしっかりと備わっていました。
その他気になった製品たち
重量わずか167g!軽量化志向のハイカーにおすすめなヘルメット「U.L.アルパインヘルメット」
衝撃に対する吸収復元性に優れた発泡ポリプロピレン(EPP)を使用し、頭頂部はポリカーボネートで補強されたU.L.アルパインヘルメットは重量が167g(S/M)に抑えられた超軽量ヘルメットです。登山、クライミング用のヘルメットとしては最軽量クラスでありながら、国際的な安全基準を満たしています。
無段階調整可能なアジャスターにヘットランプを取り付けるためのクリップ付き、軽量でありながら必要な機能はしっかりと備えています。そしていちいち驚いてしまうのが価格。競合ブランドの同スペックのヘルメットと比べて1/2から2/3に抑えられた価格はこれから軽量化を図りたいハイカーにとって買い替えやすくなっています。
独自素材のドライテックを纏った軽量シューズ「トレールハイカー」
防水機能の備わった登山靴、ハイキングシューズのほとんどがGORE-TEXを使用している中、独自素材であるドライテックを使用したシューズが登場。メーカー独自の防水透湿素材を使うことでリーズナブルな価格になっています。
アウトソールにはグリップ力に定評のあるトレールグリッパーが採用されており、低山ハイキングやライトトレッキングにぴったりな一足でしょう。
ローカットを好むハイカーにとって待望のゲイター付きのローカットシューズ「トレールウォーカー ウィズ ゲーター」
靴の内部に小石が入ることを防ぐために装着するゲイター。機動力に優れるローカットシューズは特に異物が入りやすく、ショートパンツで行動するハイカーにとっては特にゲイターは必需品といえます。厳冬期モデルの登山靴には靴にゲイターが付いているモデルはよくありますが、ゲイター一体型のローカットシューズが2025秋冬よりモンベルからも登場しています。
どうせ取り付けるのであれば最初から付いていた方が面倒な装着や取り外しの手間も省けるためストレスを軽減してくれそうでした。
4本継ぎで非常にコンパクト!カーボン仕様の超軽量トレッキングポール「カーボンフォールディングポール」
長さ調節機構が付いていない代わりに軽量な仕様になっている
フルカーボン仕様の携帯性と軽さに特化したトレッキングポール「カーボンフォールディングポール」は長さ調節こそできませんが、長さ調節に必要な金具が付いていないため軽量な仕上がりに。サイズは100cm、105cm、113cm、120cmの4つから選ぶことができます。4本継ぎであることで折りたたむと非常にコンパクトになり、もっとも短い100cmの収納サイズは29cm(最長の120cmでも34cm)で、このサイズならデイパックの中にも収納することも可能。バスケットはできるだけ小型化され、さらに半円形になっていることで折りたたみ時に干渉し、収納の邪魔にならないように工夫されています。
長さ調節はできないものの、長めに設計されたグリップが持ち方のバリエーションを増やすことで登りや下りなど異なる状況にも対応できるようになっていました。
折りたたむとデイパックにも収まるほどコンパクトに
遮熱効果のあるシルバーカラーコーティングされた晴雨兼用の折りたたみ傘で快適に紫外線対策
最近では日傘を使うことはポピュラーな紫外線対策で、各ブランドが日差しを反射するコーティングを施した日傘をラインナップし、その種類は年々増えてきています。モンベルからもシルバーコーティング優れた遮熱効果を持つ軽量タイプの折りたたみ傘が発売されます。
サイズは骨長が55cmと50cmの2種類で、広げた時の直径は55cmが98cmで、50cmが88cmとなっており、紫外線だけでなく雨でも使うことができる晴雨兼用です。コンパクトになるトラベル サンブロックアンブレラは55cmでも重量が135gと軽量なためバックパックに忍ばせやすいサイズです。
JETBOILから調理しやすさにこだわった新作と、より完璧な耐候性を備えるための風防が登場
高効率でわずかな燃料で素早く調理することができるジェットボイルから調理しやすさにこだわった新製品が登場します。トレイルクック1.2Lは広口浅型のクッカーであることで調理しやすい形状になっており、クッカー内部はセラミックコーティングが施されていることで焦げ付きにくく、レギュレーター機構がトロ火の煮込み料理から急速沸騰まで対応。火力調節と点火はターン&クリック式が採用されていることで火力の強さがどれほどか視認することができるため扱いやすくなっています。高所で機能しにくくなる自動点火装置は芯を太くすることで高所にも対応しやすく設計(不安定なためライターは携帯は必須)されています。
従来のモデルとの大きな違いとしてゴトクが置き型構造であることもトレイルクック1.2Lのユニークなところです。置き型ですが、クッカーがゴトクにぴったりとハマる構造になっているため、簡単にストーブのセンターに置くことができます。カートリッジにストーブ本体、キャニスターをクッカーの中に収めることができるため携帯性も優れています。
クッカーの下部の溝にゴトクがぴったりとハマる構造でストーブの中心にクッカーを置くのも容易
販売時期はまだ未定ということですが、山飯を豪華に楽しみたい人や二人分の調理をしたい人にとってトレイルクック1.2Lはメリットの多いストーブです。
ジェットボイルはフラックスリングがストーブの熱を閉じ込め、さらにクッカーとストーブを固定させることにより燃焼効率を高めると同時に耐候性が高いことがメリットですが、その耐候性をさらに盤石なものとするために登場するのが専用のウィンドスクリーンです。フラッシュとジップシリーズに対応するウィンドスクリーンは燃焼部の周りを一定の間隔を設けながら囲むことで横から受ける風に対応、より厳しい環境下でも安定した性能を発揮できるようになります。ウィンドスクリーンはクッカーないに丸めて収納することができるため、かさばらずに携帯することができます。
さらに耐候性を高めたいジェットボイルユーザーにとってはありがたいオプション
まとめ:話題がてんこ盛りすぎて全てはお伝えできない。詳しくはホームページをチェック!
モンベルが展開するカテゴリーは幅広く、現在ではアウトドアアクティビティと名のつく全てのカテゴリーをカバーしていると言っても過言ではありません。そんなマンモスブランド、モンベルの新製品、リニューアル情報を紹介しました。
紹介したのはほんの一部で、細かく紹介するには記事のボリュームがとてつもないことになってしまうため、ここでは控えさせていただきます。OutdoorGearzineではモンベルが発売する新製品について気になったものをフィールドテストし、実際に使って見てこそ分かったことをレビューていきますので今後の情報もお見逃しなく!

