ここ最近は聖なる山シャスタエリアから珠玉のスポットを紹介してきましたが、今回は一旦離れてキングスキャニオン国立公園のハイキングルートをご紹介します。ここはまた違った美しさが広がるもうひとつのカリフォルニアの聖地です。
でも実は見所は巨木だけではありません。雄大な景色と美しいトレイルが広がるここはハイカー達のメッカ、楽園でもあります。
ヨセミテほど混んでなく、シエラネバダの美しい山脈、川、滝、渓谷などを見ながら本格ハイキングが楽しめることができる、(SFからは少し距離がありますが)個人的におすすめの国立公園です。キングスキャニオンには約2.5㎞と米国で最も深いギネスブックに認定された渓谷が広がります。素晴らしい景色。カリフォルニアのバラエティに富む自然の豊かさには圧巻です(以前掲載しましたレッドウッド国立州立公園の記事にも太古の巨木が広がるハイキングコースをご紹介しましたが、ここはまた違う国立公園です)。
今回はそんなキングスキャニオンの中でも足慣れた人だけに許される人気トレイル、ミストフォールストレイル(Mist Falls Trail)をご紹介します。
目次
セコイア・キングスキャニオン国立公園(Sequoia and Kings Canyon National Parks)のハイキング情報
公園への行き方
セコイア・キングスキャニオン国立公園へはサンフランシスコ・ロサンゼルスから車で約5時間(約380キロ)。サンフランシスコから向かった場合、キングスキャニオン国立公園もセコイア国立公園も入り口まではほぼ同じ道です。国立公園入り口ゲートの後、二手に分かれる道があるので、左へ行くとキングスキャニオン方面、右へ行くとセコイア方面へ向かう形になります。電波が公園内はないので事前に行きたい場所をGPSにダウンロードしておくとスムーズです。
ハイキングに携行すると便利な持ち物
持ち物に関してはこれまで同様、一般的なアメリカのハイキングと同じような装備を準備していきましょう。
- 飲み物(夏は多めに、2リットル位)
- 気温の調整できる防寒着
- 帽子
- サングラス
- 日焼け止め
- ハイキング中に食べるスナックなど
- 常備薬などがある場合は薬やバンドエイドなどのファーストエイド
- その他、通常ハイキング装備で好みのものを
トレイルデータ
- 中級者以上向け
- シーズン:ベストシーズンは5月から10月
- トレイルヘッド標高:約1,565m
- 往復:約14km(8.7 mile)
- 高低差:約270m(879 ft)
- コースタイム:往復4時間から5時間(休憩含む)
アクセス(車でトレイルヘッドまで)
トレイルヘッド住所:Mist Falls Trailhead, CA-180, Cedar Grove, CA 93633(もしくは「キングス・キャニオン・ジョイント・ユニファイ, カリフォルニア州」)
GPSにこちらを入れれば、トレイルヘッドまで到着します。
トレイルヘッド(登山口)からハイキング出発
キングスキャニオン国立公園のゲートをくぐり、トレイルヘッドまでいく間のハイウェイ180はもとても美しい景観が広がることで有名でその中をドライブしていくことになります。ハイウェイの行き止まり最終ポイントがトレイルヘッドになります。
途中途中にビューポイントがあるので停車して美しい景観を楽しんでください。トレイルヘッドには十分に広い駐車場、そしてお手洗いもあります。
早速本日の目玉、Mist Fallsへ向けて出発です。
このトレイルはサウスフォーク・キングスリバーの川沿いに沿ってあるくコースなので常に水が近くにあり、新緑も生き生きしていて本当に気持ち良いトレイルです。スタートから滝の手前までは割とフラットなトレイルを歩いていきます。
時期が5月の後半だったので雪解け水の量も多く、川は水量がしっかりとありました。よくクマの親子が出没するエリアでも有名です。時期によってはほほえましいクマの親子を見ることができるかもしれません。
トレイルはわかりやすく、迷うことはまずありません。分岐はありますが、看板があるのでMist Falls方面へ向かえば全く問題無いです。ただ注意点はガラガラヘビ(Rattle snake)がたまにいるので要注意。わたしもハイキング中に大きなガラガラヘビに会いました。トレイルの途中にいて、わたしの姿を見たら向こうから茂みに逃げて行きましたが、ハイキング中、岩場や草むらで休憩する時は蛇がいないか最初に確認しましょう!
透き通る川の水、水のせせらぎ、鳥達の声に癒されながらさらに進んでいきます。
歩初めて1時間強、緑に覆われていた森の中から岩岩しい景観に変わってきます。ここから少し坂道も始まっていきます。
森、川、渓谷、たくさんのバラエティーに富んだ景色が次から次へと私たちハイカーを楽しませてくれます。健脚の方でしたらそこまできついハイキングルートでは無いにもかかわらず、これだけ素敵な景色を一度に見られるハイキングコースはありそうでなかなか無いですよ。
そして、スタートから約1時間50分後、見えてきました。
太陽サンサンとても暑かったトレイルから今度はマイナスイオンたっぷり飛沫が舞う場所に、、水量も多く、とても迫力があり、とても気持ち良い場所です。近くの休憩できる場所をみつけ、ここで滝を見ながらマイナスイオンをたっぷり浴びてくださいね。途中で寒くなるかもなので上着をお忘れなく。
帰りは来た道をもどる形になりますが、時間に余裕がありましたら、川まで足を運び涼むのもおすすめです。
足を川につけてクールダウン!
夏にぴったりのハイキングコースです。
ヨセミテ国立公園よりも知名度はありませんが、そこが逆に魅力。人も少なく、素晴らしい景観を楽しむことができるハイキングコースが沢山あります。アウトドア好き、ハイキング好きにはもってこいの場所です。キャンプやバックパックなどをしながら2~3日自然の中で過ごす場合も最高なロケーションです。
新型コロナウィルス感染拡大に関するご注意
2021年10月現在、各国では検疫体制強化に伴う入国制限をはじめ、国立公園への入園規制や国内の移動制限など、さまざまな状況があり得ます。そうした条件は予告なく変更になる場合がございますので、旅行の際には必ず各国の大使館・領事館及び外務省海外安全ホームページ(感染症危険情報)、国立公園ホームページをはじめとした現地情報を入手し、乗継地および渡航予定国、訪問予定地周辺の情報を確認してから無理のない計画・行動をしてください。
加藤 さやか