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【Backpacking Shelter】CLASS EXPOSITIONS北村さんと行く一泊二日の記録・後(キャンプ場)編【ガレージブランド訪問記】

前回はアトリエ訪問から山~温泉まで。

そして本日のお宿となるキャンプ場へ向かいます。

 

 

 

ほぼ山頂にありますキャンプ場に到着です。

 

 

 

 

 

まずは受付へ、それにしても下から歩いてもこれますがここまで車で来れるのは有難い。

 

 

 

 

 

 

フロントへ、ここは陣馬形山キャンプ場になります!

 

 

 

 

 

キャンプ場オリジナルアイテムや

 

 

 

 

 

 

熊に… アナグマキジウサギ!? ちょっと普通には見ないお肉類と

 

 

 

 

 

これまた見たことのないお酒類も豊富。それに飲食物もオーダー出来たりと山の上にいるとは思えない充実ぶりであります。ちなみに冬季は道路封鎖で歩き以外のアクセスは出来ないとの事。

 

陣馬形山公式サイトhttps://jinbagata.jp/

公式インスタグラムhttps://www.instagram.com/jinbagatayama_official/

 

 

 

 

トイレも1000メートル以上の標高にあるとは思えない程綺麗でシッカリしておりまして安心。では受付も済ませましたのでサイトに本日のお宿を設営したいと思います。

 

 

 

 

 

 

今回の主役、バックパッキングシェルターの出番です! まずはその収納サイズから特筆すべき所がありまして片手でスッポリ収まるサイズ感でその収納袋は25cm x 20cm x 5cm程度。実際はもう少しコンパクトになりますが、小ささをアピールするあまり使いにくい収納袋になってしまうのは好ましくないと北村さん。

当初は、収納袋なしでいこうと思っていたぐらいなので、一番いいのは使い手が使いやすい袋を自分で探してもらうことだと思っていますとの事なので実際はもっと圧縮出来るのです。

そしてメインファブリックが3レイヤーのハードシェル素材(!)で出来ているのでしなやかかつ薄いので嵩張らない。という事は畳んだときの圧縮率が一般的な素材のテント・シェルターと比べまして圧倒的にコンパクトになります、さらにその本体重量約450gと超軽量。

画像の専用カーボンポールはオプション品となっております。他ペグ、ガイラインも付属していないので用意する必要があります。本品だけだと本体と収納袋のみです。

 

 

 

 

では北村さんに張り方をレクチャーしてもらいます、まずは本体を広げた後に四隅をペグダウン。

 

 

 

 

そこは普通と変わらないでしょ。と思いきやここから違うのです! そう3レイヤーハードシェルの生地は4wayストレッチ! という事はその伸びる特性を生かして通常の生地類よりも更にテンションをかけて張る事が出来るのですね。画像からもそのテンション具合が解るかと。

 

 

 

 

四隅のペグダウンが済みましたらポールを二本ポイントに立てます、ここは長さが合えばトレッキングポール等で代用出来るのは他社製品等と同等です。

 

 

 

 

 

入口側から立てた方がやりやすいでしょうまずは片方、その入口も短辺片側のみです。そこは設営時の少ない注意ポイント。

 

 

 

 

奥側も立てまして基本形完成、専用ポールはあえて少し長めの設定で調整機能はないですが地形の傾斜に対しまして適宜テント内部方向へオフセットさせる事で疑似調整出来るので問題ないですとは北村さんより。フロアレスシェルターなので個人的には全面仕様のグランドシートを使うなら先に敷いておくのをお勧めします。ハーフ仕様で半分土間的に使うのも大アリで北村さんはその仕様で使っていました。

 

 

 

 

 

基本形はこれで大丈夫ですがより雨風に対する強度を上げるなら長辺上二方向にあるガイポイントにガイラインを通してペグダウンした方がよいでしょう、よりテンションがかかるのでやった方がいいのは言うまでも。ガイポイントはコダワリの革製。という事で基本形ならペグは四本、しっかり設営ならペグ六本とガイライン長さ推奨2~2.5m前後を二本用意しましょう。

 

 

 

 

 

設営完了です、どうでしょうシンプルにして美しい! まさに引き算の美学です。

 

 

 

 

 

 

それでいてこのフロアサイズ、必要にして十分。基本一人用でユッタリ使えますが二人でもなんとかなるサイズ感、それでいて外観からは不思議と小さく見えるシェルターです。設営時間もシンプル簡単かつ直感的に出来るので慣れれば五分とかからないと思います。逆も然りで撤収も素早く出来るのでこの要素も時間天候に対して強いポイントです。

 

 

 

 

北村さんも張ってここに世界初の二つ同時バックパッキングシェルター設営の瞬間です。後、先程述べました通りで通常の生地よりも各所にテンションをかけられるという事は設営時のシルエットが崩れにくいのでそのままの美しさと保つと同時に雨にも強いという事です。生地が常にピンと張っているので雨を通しにくい傘と同じような状況と言えば解りやすいでしょうか。もちろんその生地そのものの性能も凄いワケで国産3レイヤー防水透湿素材(耐水圧9000mm≦ JIS A,透湿度 4000mg/24h JIS A-1, 8000mg/24h JIS B-1)と必要十分、それでいて一般的なテント・シェルター生地と比べましたら驚異的な数値です。

 

 

 

 

お互い設営も完了した所でマッタリ。しているとどうも夜中だけ天候が変わりそうだったので。

 

 

 

 

 

北村さんのシェルターとの間に屋根付き居間作成、山泊だけどキャンプ伯なので贅沢空間に。さて、すこし小腹もすいたなという事で受付をしたフロント、山小屋へ。

 

 

 

 

 

 

 

先程お伺いした時にメニューが目に入って気になってしょうがなかった

 

 

 

 

 

 

キノコのポタージュ! 注文前は勝手にキノコが山盛りの… と想像していましたが全部溶け込んだ特濃のスープでした、これ絶品。

 

 

 

 

 

北村さんは気になったビールを一杯。

 

 

 

 

 

 

そしてサイトに戻りまた夕暮れまでマッタリしつつ夕食タイムへ突入。

 

 

 

 

 

 

筆者的にはこの手があったか! の北村さんが用意していたのは・・・

 

 

 

 

 

 

キーマカレーとナンでナンカレー! この北村さんの発想力素敵。これを山の上でやろうと思った事一回も無かったですハイ。そこを筆者手持ちのバーナーでアシストしてあったかウマウマでした。

 

 

 

 

 

それからの夜の一枚、シングルウォールなので室内に灯りがあるとそれなりに透けますので気になる人は気になるかも。

 

 

 

 

 

 

ちょっと男の雑多部屋みたいでお恥ずかしいですが(笑) 予報通り夜も遅くから雨が降ってきた所でお開き、そこまで降らなかった事もあり下からの雨水の進入もなく朝まで快適。でもシングルウォールのシェルターだから結露との闘いが・・・ が無いんですねほぼ。

シェル生地という事は透湿性もあるのです! それが3レイヤーハードシェルの恩恵。それと北村さんの絶妙なサイドウォールの角度設計で内壁にわずかにつく水滴もほぼ垂直落下してくる事なく壁伝いで下まで綺麗に流れ伝っていく言う妙。その垂れる水というのも結露よりも上辺からの雨水のようです。これは北村さんの当時の考えでなるべく劣化の早い素材は導入しないという事であえてシーリング処理はしていない所が起因しています、ここは好みの別れる所かも。

筆者も唯一この上辺だけはシーム処理してもいいのかなと思いましたので後に提案してみた所、いい落し所を模索中と回答頂きましたので今後仕様が変わる可能性も。

ただ現状でもよっぽどの雨でない限りは問題ないのも事実です。そして結露とほぼ闘わなくていいシングルウォールシェルターは日本にはこれしか存在しないかも・・・ しれません。

テストとして10回以上使いましたがヘタなダブルウォールテントより結露はしません、それどころか全く結露しない(!)という時も何回もありました。あくまで筆者の使用範囲内でですが。

 

 

 

 

そんなこんなでバックパッキングシェルターの威力を感じつつ朝です。

 

 

 

 

 

 

折角なので早朝サイトから約五分で行ける陣馬形山の山頂へ。

 

 

 

 

 

スッキリご来光! とはなりませんでしたが代わりに大雲海!

 

 

 

 

 

 

雲海を堪能した後は軽く朝食を食べて撤収です、またまたお恥ずかしい感じですが(苦笑)これは内部そのままでバックパッキングシェルターだけ取り除いた状態ですが、 シェルター内部にこれだけのものが展開できてハードシェル防水透湿性のある450gの幕、魅力的だと思いません? フロアレス仕様に抵抗がない方には相当な武器になるんじゃないかと思います。

 

 

 

 

 

 

ここまでいかがでしたでしょうか、CLASS EXPOSITIONS、そしてBackpacking Shelter。この佇まいの美しさとその性能の虜にならないギアマニアがいるのでしょうか、筆者は無理でした。それだけの魅力に溢れる一品です、次回アトリエに戻りましてCLASS EXPOSITIONS、バックパッキングシェルター、北村さんを深掘りしていきたいと思いますのでまだまだよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

yans

ギア好きが高じてとうとうギアジンで文章を書くことになった人。ギアマニアを拗らせて改造・自作大好き、アウトドアイベントも大好き。ブランド探訪、ショップレビューに重きをおいていきたいと思います。

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