
【Backpacking Shelter】CLASS EXPOSITIONSと北村豪史【ガレージブランド訪問記】
さて前回まで一泊二日の記録を前後編でお届けしましたガレージブランドCLASS EXPOSITIONSのお話。
前編の内容
そして後篇
その続きとなる三回目は予告通りのアトリエに戻りましてCLASS EXPOSITIONS、Backpacking Shelter、北村さんを深掘りしていく回であります。

アトリエ帰還後、シェルターチェックをしている北村さん。
今回の執筆にあたりましてロングインタビュー・CLASS EXPOSITIONSは何を考えているのかを頂いておりますのでこちらからCLASS EXPOSITIONSとは? Backpacking Shelterとは? そして北村さんの考えている事とはを紐解いていきたいと思います。
目次
CLASS EXPOSITIONSとして表現したいこと
「現時点で発表まで辿り着いた製品はBackpacking Shelterというシェルターとカーボンポール、いわゆる登山ギアになります。しかし僕は単にアウトドア用品メーカーの枠内には収まらずに様々なクリエイティビティに取り組んでいきたいと考えいています。その活動の主軸となることが、デザインをする、ものづくりをするということです。」
そう、初めに押さえておきたいのはCLASS EXPOSITIONSはアウトドアギアを送り出すだけのブランドではないという事。それはデザインの表現の場なのである。そして現在生み出された作品がBackpacking Shelterというシェルターだったのだ。
CLASS EXPOSITIONSはデザイン主体である
「CLASS EXPOSITIONSで採用している方式が、1プロジェクト・1プロダクトというやり方です。これまでやってきて、僕の頭の中に浮かんだことを一つのブランドにまとめることは難しいと思いました。
そして、制約がない状態で新たなプロジェクトにチャレンジできるように、それぞれのプロジェクトが独立したものとして存在するというスタイルを取ることにしています。」
「そして何かを作る上で常に頭の中にあるのは自然です。自然に存在するものは素晴らしい。山に登ることの良さの一つは、自然の美しさに触れることができ、それと一体になる体験ができることです。僕も表現者として、その自然に倣いたい。僕は、無作為という意味で自然とそうなった結果というのは美しいと思います。仮にあれこれ考えていたとしても、その過程を経て洗練され、無駄なものがとれていく。あるいは無意識のうちに選び取ったこと、それは自然界に存在する造形美と相似する部分があり、それを自分が作るものにも見出せるようにしたいと思います。」
「デザインというのは一種の精神的な活動だと僕は思っています。だから単に何か構想を練って創り出すという、物質的な作業ではなくてもっと思考の動きが中心になっている気がします。僕は禅僧ではありませんがデザインを通して、禅を体験しているような、そんな気がします。
このようなことを人生というもの自分の全てにおいて実行すれば禅を究めることになると思いますが、それは難しいと感じる、ただごとではない気がする。でも自分の生活の中でのある特定の分野であれば、もう少し取り組みやすいと思います。
それが僕の場合はものづくりとハイキングだと考えています。」
お若いのに中々突き詰めた思考、ある種何かに達観したような北村さんなのである。
Backpacking Shelterというプロダクト
「そんな中でまず製品化したのはシェルターでした。シェルターは『造形物としての美しさ』を表現でき、かつそれを人々は『使う』ことができる。いわば使うことができる造形作品です。当初テーマとして選んだ言葉は、『ハビタブル・インスタレーション(居住可能な空間造形作品)』でした。
ユーザーはそれを使うことで自己表現をする、創造的な活動をする。そのようなコンセプトがあります。
僕が好きな言葉にこんなものがあります。
『What ever you do can be art, not always putting paint on canvas.
君のすることは、なんでもアートになる。必ずしもカンバスに絵を描くことだけではない』
僕なりの解釈ですが、自分がすることに対して創造心をもつことでそれはアートの領域に達するということです。必ずしも絵画を描くことではなくても、個性や主張をもって何かをやる。それはアートと呼んでもよいのではないかということです。」
「そしてBackpacking Shelterが単なる道具以上の価値をもっているということを強調したいです。すでにお話したように芸術性と使途をもっているということの意味についてです。用途に応じて使うだけならそれは単なる道具です。しかし芸術性を持っているという付加価値によってもたらされるものがあります。
それは使う人が自己表現をする手段となるということです。僕は人が何かすることに創造性や個性があるということは素晴らしいと思っています。自分がすることから、何らかのメッセージやパワーを発する。そのことを実現するために、プロダクトが人の内面を表現しているということは非常に重要な要素だと思っています。
僕はこのコンセプトを登山・ハイキング・バックパッキング、呼び方は多様でよいのですが衣食住をバックパックに詰め込んで地球を歩き回るという活動に援用しています。これが僕がBackpacking Shelterというプロダクトを通じて表現したいコンセプトになります。
つまり自分で考え、何かを感じながら山を歩き回ったり旅することは自己表現でもあり、その活動を象徴するものとしてBackpacking Shelterを作っているということなのです。」
Backpacking Shelterとは道具にして道具としてだけにあらず! 実はこれだけの北村さんの思いが詰め込まれているのである。
北村さんが回答するBackpacking Shelterの留意点と筆者の補足
「イベント等でBackpacking Shelterについて一通り説明した後に、疑問を持たれた方から聞かれることについて回答する形でデザインについて説明します。プロダクトの説明はホームページにも書いてありますのでそちらも目を通してもらえたらと思います。」
浸水はどう対処しますか?インナーテントはないんですか?
「雨が降る状況ではシェルターをしっかり地面につけて張り、雨水の跳ね返りを防ぐために周囲に石を並べるなど対策が必要です。またそもそもフロアレスシェルターの特性は軽量さであり行動スピードをあげることができます。つまり山泊で使う場合ならなるべく早くにテント場に着いて水の溜まりにくい場所を先取りできるということです。すなわち自分が使う道具の特性も踏まえた上で計画を立てたり行動したりという工夫が必要になります。」
実際にある程度の泥濘や夜中十降りしきる雨の中でも使いましたが普通に張っただけで特に雨対策を意識しなくても下回りから水が侵入してきてまずい状況にはならず筆者の使用下では快適なのでした。
3レイヤーの生地だから、結露しにくいんですか?
「これまで多様な素材でシェルターを作り様々な状況で結露量を測ってきました。結論としてはいくら透湿性が高い生地を使っても結露するときはしてしまいます。理由は結露とは気温差で発生するものだからです。防水透湿素材の透湿データはあらかじめ水分が移動するよう環境を設定した上で計測されています。空気が保持できる水分は気温に応じて決まっており、特に山間部では周囲がガスっていたり気温が低いことで相対湿度が高い環境になっています。
その状況下ではシェルター内外の気温差が 1~2℃だけでも露点(結露してしまう温度)に達してしまいます。また、透湿素材が使われていても霧の中でテントを張っていたとしたらテント内の湿気が逃げるところはどこにあるのでしょうか? それはどこにもないはずです、しかし3レイヤーの生地は結露しにくい実感もあります。
理由は次の2つがあると考えています。ひとつ目に透湿性が多少なりとも湿気を逃す。また空気がこもらないことで内外の気温差を軽減しているという点です。
ふたつ目として重要なのは3レイヤーの内側3層目の裏地です。この部分に幾らかの水分が吸着するため結露が水滴となるのが避けられます。結果的に結露がしたたりポタポタ落ちてくることが減り体感としては結露しにくいと感じられます。」
これまた前回の記事内でも触れましたが確実に結露はしにくいです、それはシングルウォールシェルターにおいて特質するものがあります。だがしかし現状のTOP部分にあえてのシームシーリング無仕様なので長時間雨に叩かれますとそこから水が浸入はしてきますが綺麗に下に流れてくのもお伝えした通りです、ここをどう見るかは使用者次第。そして今後仕様が変更される可能性もあります。

天井から滴る水。結露ではないのです。が、結露同様気づいたら小まめに拭きとった方がよいです。
フロアレスシェルターは虫が入ってきて困りませんか?
「虫はどうしても入ってきてしまいます。対策としては、まずシェルター内で灯りをつけている時間をなるべく減らすこと。日本ではおよそ1500m以上の場所や森林限界よりも高所であれば比較的に虫が少ないのでそのような場所で使うようにするのも手だと思います。
僕は快適性よりも軽量さに重きを置いてきたため、モスキートネットは不要だと思ってきました。しかし、そんな僕も虫に悩まされた経験はあります。その時に編み出した対処法です。それは、ニュージーランドで1週間程度のハイキングをした時のことです。ニュージーランドではキャンプする時に警戒をしなければならない虫がいます。それは「サンドフライ」と呼ばれる小さなハエなのですが、その数が非常に多くしかも刺されるととても痒いという超厄介者です。その情報を事前に得ていた僕は、現地に到着後に薬局を探し「ブッシュマン」という強力虫除けスプレー(防虫成分:ディート30%程度)を持っていくことにしました。
実際にテントの中にいると大量のサンドフライが入ってきて困り果てました。ある時、興味本位でシェルターの内側にくっついていたサンドフライにブッシュマンを直接かけてみました。すると・・・サンドフライたちは殺虫剤を浴びたかのように息絶えてパラパラと落ちていくのでした。これを見てシェルターのベンチレーションや地面との隙間付近の壁にブッシュマンを満遍なくかけてみると、それまでたくさん張り付いていたサンドフライたちの姿がほぼ皆無というほど格段に減ったのでした。」
ここはフロアレスシェルター単体で使う場合の泣き所だと思います。低山や低地キャンプ場で夏場等に使うと場所によってまあ結構な戦いが待っています(苦笑
そういった場合の虫よけ対策は必須です、この部分にしましても今後仕様変更やオプションが出るかもしれません。
高山で使う場合はそもそも気にしなくても大丈夫な場合多しです。
そして上の様な問題に対しまして北村さんの最終回答は
「上で挙げたような質問はフロアレスシェルターの設営・撤収の容易さの裏返しでもあります。これらのことについてどこに重点を置くのか、自分に問いかける必要があります。

薄くてコンパクトなのでまるで衣服を畳んでいるかの様にしまえます。設営以上に素早く撤収出来るのはこのシェルターの真骨頂かも?
大抵の足りないところは工夫をすることで解決できることが多く、自分で考えて物を使いこなすということも楽しさだと思います。色々なパーツをつけて何でもやってあげてしまうと破損など予測できないことが起きた時に良い解決策が思いつかなかったり、慌ててしまったりすると思います。
自然の中での遊びは危険やリスクの伴うことであり自分自身を客観視したり周囲の状況を的確に把握したりすることがとても重要だと思っています。バックパックの中身だけではなく、自分の経験や知識・アイデアはとても重要かつ軽量な道具です。このような考えでBackpacking Shelterには、使い手が頭を使う余白を残しています。」
ここに北村流・引き算の美学ありです。
次にそのCLASS EXPOSITIONS・北村さんを深掘りしていこうと思います。
CLASS EXPOSITIONSという名前の由来
「話は僕の高校時代の文化祭にさかのぼります。クラスマッチや文化祭でのクラス単位の合唱祭など、その時期になると勉強も部活も忘れて先生たちも一緒になって取り組んでいました。
その中で特に夢中になったのがクラス展示という文化祭のイベントでした。各クラスが自分たちの教室を使って、お化け屋敷やら修学旅行先について調べたことやらを展示して空間作りをする催し物です。僕らのクラスメイトは三年生になったら宇宙をテーマにした展示をしたいよね、とかねてから話し合っていました。
準備期間になり「無重力空間を体験できるブースを作ろう」とあれこれ考えました。当時の僕は血眼になりながらネットで情報を探し「スペースチューブ」なるものを見つけました。それは伸縮性のある布を人が入れるくらいの筒状に縫い合わせ、ロープを使って体育館などの構造体を利用して設営するものです。伸縮性があるため中に入ると体が持ち上げられ浮遊感が得られるという特殊な体験ができる装置でした。
クラスメイトの一人がメールで主宰者の方にに協力を乞いました。スペースチューブは著作物であり自分たちで作ることはできず一度は協力を断られかけましたが、欠かせないパートであったので仲間が食い下がり最終的にはボランティアでスペースチューブを設営しに来てくれることになりました。
僕は蛍光性のある紙片を農業用の黒いビニールシートに散りばめブラックライトを当てて光らせることで、無数の星が輝いているかのような空間を作ったりしました。ストーリーとしては宇宙の旅、といったところです。

アトリエに飾ってある星々のインスタレーション(※)、文化祭のお話に原点を見た気がします。
文化祭初日は少し手応えに欠けたのですが、担任の先生からのアドバイスで入口と出口を逆にしてみると、演出の動線がよくなり反響を得ることができました。結果的に僕らのクラス展示は最優秀賞を取りました。
そして僕を突き動かすのは今になっても高校時代のように仲間と一緒に、ワクワクような空間を作ることなのだと思っています。次はどんなものを作ろうか、僕が一番感動できるものはなにか。自分が人生をかけて取り組むべき仕事はなんだろうか。何度も自分の考えを紙に書き出し、整理する作業は4ヶ月ほど要したと思います。そして何度考えても結局は人を感動させるものや、空間を作ることに僕は一番ワクワクするのだということに辿り着くのでした。このような経緯で僕は活動名称をCLASS EXPOSITIONS = クラス展示とすることにしました。」
CLASS EXPOSITIONSとはブランド名だけにあらず北村さんの活動そのもの、活動名称だったのである。よってそのクリエイティブな思考はアウトドアギア製作だけに留まらないのだ。
シェルター制作の開始とBackpacking Shelterへの道のり
「僕は高校を出るまで長野にいたので学校行事の登山もあったり親と山登りにいくこともしばしばあり山がある生活が当たり前の日常とも言えました。そこから改めて山へかなりの意識が向かうようになったのは地元を離れて関西の大学に通うようになってからです。
幼い頃から山に囲まれた生活をしてきた僕にとっては関西にはあまり山がないと感じざるを得ず。それが軽めのカルチャーショックのようでもあり、山や自然を求めることが増えていったと思います。ちょうどそんな時にULというものを知りロングディスタンスハイキングやULギアをはじめ、禅などの思想にのめり込んでいきました。
大学4年の2018年3月くらいからは自分で山道具を集めていきその頃からフロアレスシェルター用のカーボンポールを制作していました。その夏には一人で北アルプスを歩き、8月に父と後立山を歩く頃にはダイニーマ生地を買っており、9月末には自分で作ったテントをサブで五色ヶ原に持ち込みました。

北村さん初作品のDCFテント。
台風の接近で早くに撤退したのでそのテントで幕営することはなかったのですが、大学卒業後2019年ダイニーマ+透湿膜の生地を手に入れ製品の原型となるウィンパー型のテントを作りました。以降、既製のシェルターを使うこともありましたが修正しながら自分で作ったテントを山に持っていき使っていました。」
「2020年は山小屋でシーズンを過ごし自分で山に出かけることはなかったのですが、2021年からは大阪で一人暮らしを始め新たにオリジナルカラーでダイニーマの生地を買いました。それでテントを作り南アルプスを歩きました。その時は開口部をFidlockのマグネットで留めるというデザインでしたがイメージするような佇まいが得られず、結局以前作ったダイニーマイーベントのテントにカーブを入れたり、ジッパーを交換したりして改良していきました。

数あるパターンの中から試作品の一枚。
8月には富山に転勤となった友人と折立から立山に向かいその時もその改良テントを持っていきました。そして最終形となるのはその後、延伸直後の信越トレイルを目指す前に地面に接する以外の全ての辺にカテナリーカーブを入れ天頂間の距離をフロア長より短くしました。これが一応の完成形となりその後、同じ生地を仕入れようと探したのですがどこにもない。他にその生地を採用しているメーカーや生地サイトに問い合わせると生産打ち切りということで… 生地選びからやり直すことになりました。そして後に国産3レイヤーハードシェル素材に辿り着きBackpacking Shelterが本当の完成へと至るのです。」
Backpacking Shelter、その完成までの道のりは簡単ではなく紆余曲折を経た結果なのだ。
北村さんとCLASS EXPOSITIONS の始まり。
「大学進学を機に親の地元である関西に移住し大学を出た後は一般企業に就職しました。しかし半年位で何か違うなという感じがしてきて。入った部署が新しくできたところで単に何をしたらいいかよくわからなくて。そこから仕事とかについて深く考えるようになったんですが、その頃に高校のとき仲が良かったある方と連絡をとり始めたんです。そこから山登りの話をしたら行きたいって言うので神奈川の丹沢山に一緒に行きました。
久しぶりに会って仕事の話とかしていたらとある本を紹介されました。それが人生を変えました。読んでみたら自分が心の奥で感じていたことが文章化されていて、一気に思考がシフトしていきました。そして自分は生き方を変えよう! と決心して会社をやめました。…とはいえ何をしたらいいかよくわからなかったのでとりあえず繋ぎでの山小屋バイトを経て登山用品店でアルバイトをしながらシェルターの制作とテストを繰り返す日々でした。」
「そんな時にバイト先のお店で一緒に働いていた方が長野に移住して山道具のお店をやる! と言って、その際には僕のテントを取り扱いたいと言ってくれました。そこから自分でもイベント出展の準備をしたり、本格的に公にしていくようになりました。
それまでは鬱屈とした感じが少し辛かったこともありました。理想と現実とのギャップというか、自分を肯定できない感じがすごく嫌でした。かといって一気に走り出す勇気もないしまだ自分の作るものに納得もできてなかったのです。先程申したようにテントを作っては山で使って、データ取って、みたいなことをしていました。

またまた試作品より。その素材チャレンジにはDCF-event、DCF、撥水リップストップ、撥水タフタと多岐にわたる。
後は材料探しと手配の連絡をいろんなところと取っていきながら日々過ごしていました。
そんな時、1年くらい病院にいた父親が他界しました。不思議… なものでいなくなった後の方が存在が大きくなるような感覚があったり、父親のことが偉大に思えたりしました。父親の昔のアルバムや旅行記、若かりし頃に描いた絵画などを眺めたり、ペンションを始めた時の話や僕自身の当時のおぼろげな記憶を思い返したりしながら… 僕自身は背中を押された気がします。
『自分の人生を歩みなさい』そういう状況にしてくれたのかな、と思います。それから気持ち的にも自分の事に集中する覚悟が少しずつできてテントを発表したり、CLASS EXPOSITIONSの活動を本格化していきました。2024年7月にはよりフィールドに近い原点の長野県に移住し制作環境を整えながら、ものづくりに励んでいます。」
こうして現在も進化中のCLASS EXPOSITIONSの物語は続いてゆくのだ。
そして北村さんとCLASS EXPOSITIONSの最新情報は…
「ホームページ上に『vertebrae(ヴァータブレイ)』というシェルターのアイデア段階の試作模型の画像を掲載しています。他2型検討中です。その他シェルター以外のプロダクトデザインでは、衣服・身に付けるアクセサリー的なものも構想を練っています。
また星のインスタレーション(※)の個展等も今年はやりたいと思い場所を探している最中です。」
気になるワードしかないっ!
そんなCLASS EXPOSITIONSのBackpacking Shelterですが肝心な現状の購入方法は各オーダー方式で取扱店もしくはホームページから受注しています。本体・収納袋のみで税抜き価格54,000円~より。専用カーボンポールは二本セットで税抜き1,4000円です。
その取扱店は現在長野県の四店舗のみとなっております、ギアジン探訪記でお世話になったショップのお名前もありますね!
直、Backpacking Shelter常設展示はitomizuさんのみ(イベント等で設営していない場合あり)で、他店舗はサンプルを貸し出中との事で実店舗では実際に手に取ってみて確認が出来ます。
取扱店舗・すべて長野県
・日進月歩 (茅野市)https://www.instagram.com/nissin_geppo2023/
・HIKE (原村)https://hikeyatsugatake.com/
・itomizu (松川村)https://www.instagram.com/itomizu_official/
・Eightdoor (茅野市)https://eightdoor-chino.com/
そして公式サイトhttps://www.class-expositions.com/からもオーダー出来ます。
通常展開カラーは「白漆」、それ以外に各実店舗とのコラボレーションで別注色の制作を予定しているとのこと。
次回CLASS EXPOSITIONS一旦の締めとなります本格一泊二日の記録とBackpacking Shelterそのものの追求回となっておりますのでまだまだよろしくお願いします!
※インスタレーションとは・そして北村流解釈
一般的にインスタレーションとは『作品を単体としてではなく展示する環境と有機的に関連づけることによって構想し、その総体を一つの芸術的空間として呈示すること。またその空間。』(コトバンクより)と定義されており北村さん自身は次のように解釈しているそうです。
「僕はインスタレーションという用語を『鑑賞する人を内包するくらいの規模をもった芸術作品』と認識しています。そして『人を内包する』という観点ではシェルターもインスタレーションと言える、というのも僕の主張です。そのために造形の美しさやディテールに意識を向けたシェルターを作っています。単なる登山用品・道具としてだけではなく、感性に響く魅力のあるものを作りたいからです。」
yans
ギア好きが高じてとうとうギアジンで文章を書くことになった人。ギアマニアを拗らせて改造・自作大好き、アウトドアイベントも大好き。ブランド探訪、ショップレビューに重きをおいていきたいと思います。