
【2025-2026秋冬】実際に嵌めて確認。用途・こだわり別今シーズンのベスト・ウィンターグローブと、後悔しない選び方のポイント
アウトドア好きの皆さま、明けましておめでとうございます!
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本年も事故や怪我なく、皆さまにとって最高のアウトドア・ライフが送れますように。
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目次
- 実際に嵌めて確認。用途・こだわり別今シーズンのベスト・ウィンターグローブと、後悔しない選び方のポイント
- 【用途・こだわり別】ベスト・ウィンターグローブ
- ベスト・ハイエンド本格雪山登山向けグローブ:Black Diamond ガイドグローブ / フィンガーグローブ
- Black Diamond ガイドグローブのお気に入りポイント
- ベスト・ミドルエンド本格雪山向けグローブ:OUTDOOR RESEARCH アレートモジュラー GORE-TEX グローブ / Black Diamond ソロイストグローブ
- OUTDOOR RESEARCH アレートモジュラー GORE-TEX グローブのお気に入りポイント
- Black Diamond ソロイストグローブのお気に入りポイント
- ベスト・ウィンターアウトドア向けグローブ:OUTDOOR RESEARCH レボリューション ゴアテックス グローブ
- OUTDOOR RESEARCH レボリューション ゴアテックス グローブのお気に入りポイント
- ベスト・スキーグローブ:HESTRA TOPO GTX 3-FINGER / Swany SX-205 Alaska 3 Finger
- HESTRA 3004112 TOPO GTX 3-FINGERのお気に入りポイント
- Swany SX-205 Alaska 3 Fingerのお気に入りポイント
- ベスト・ミトン型グローブ:Swany TS-100A Bocco
- Swany TS-100A Boccoのお気に入りポイント
- ベスト・スキーツアー向けグローブ:Black Diamond ヘリオツアーグローブ
- Black Diamond ヘリオツアーグローブのお気に入りポイント
- ベスト・低価格ウィンターグローブ:mont-bell パウダー トリガーフィンガーミトン
- 選び方:登山・バックカントリースキー向けウィンターグローブを賢く選ぶ5つのポイント
- まとめ:用途とシーンに合わせて暖かさと強さ、その他の特徴を選ぶべし
実際に嵌めて確認。用途・こだわり別今シーズンのベスト・ウィンターグローブと、後悔しない選び方のポイント
冬のアウトドアにおけるイライラ要素の中でも、個人的に最も耐えがたいのが末端の冷え。これには賛同してくれる人もけっこう多いのではないでしょうか。
手足の末端の冷えは単に寒いだけならまだしも、雪山では油断をすると気がつけば凍傷などの重い代償が待っていますから、決して甘く見てはいけません。中でも僕はカメラを使うこともあって手指の冷えが特に気になりやすく、そんなこともあって暖かくて使いやすいグローブ探しには昔からかなりこだわりが強い方だと思っています。
そんな自分はつい数年前、ブラックダイヤモンドから電熱式の冬山用グローブ「ソラノ グローブ」が発売されたときにも真っ先に飛びつきました。保温性だけでいえばおそらく本格登山向けグローブとしては最強クラスで、今でも厳冬期の雪山でバリバリ現役、めちゃくちゃ頼りにしている一品です。
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※「Black Diamond ソラノ グローブ」は気がついたら残念ながら今シーズンは販売が終了してしまっていました。電子デバイスであるだけにいろいろと問題があるのでしょうか、再び進化して戻ってきてくれることを祈ります。
ただ、これとて指先の繊細さや生地の硬さなどの点には不満がない分けでもなく、寒さがそれほど気にならない秋冬ではオーバースペックともなり得る。実際最近でこのグローブにお世話になるのは1月下旬~2月の厳冬期の北海道や北東北に限られてきています。
その意味ではみんながみんな爆温の高価なグローブが必要な訳でもなく、「理想の(最適な)グローブ」もさまざまな用途や目的によって変わってくるものです。またミトン・3本・5本指と、タイプの好みも人によって異なる場合もあります。
そこで今回は、冬山登山からバックカントリースキー、ウィンターハイキングといった多様なウィンターアクティビティのそれぞれでベストな秋冬向けグローブを、いつものように日本で入手可能なモデルを中心に全177モデルをリストアップして独自にベストモデルを選出し、後半では最適なモデルを賢く選ぶために気をつけるべきポイントにについてまとめてみました。
なお例によってここでは各部門で1点ないし2点しか紹介しておりませんが、その他のおすすめモデルや、それらを含めたすべてのスペック・特徴を網羅した比較一覧表を、メンバーシップ向けに公開しています。Outdoor Gearzineのコンテンツはみなさんのご支援によって支えられています。ご興味のある方はぜひこれを機会にメンバーシップの加入をご検討ください!
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【用途・こだわり別】ベスト・ウィンターグローブ
ベスト・ハイエンド本格雪山登山向けグローブ:Black Diamond ガイドグローブ / フィンガーグローブ

苛酷な状況の冬山登山、言葉でいうのは簡単ですが、実際に体験してみるとそこは想像する何倍も以上にハードな環境であることに気づかされます。
ましてや1・2月のアルプス縦走や2000m以上の高山でのバリエーションルートなどでは、雪や冷気の侵入を防ぎ刺すような極寒の寒さに耐えられる圧倒的な保温性はもちろん、引き裂きや摩擦、濡れや縫製のほつれなど、瞬間的な負荷にも、長期間の酷使にも耐えられる絶対的な丈夫さ、それでいて極力軽く、極力手先の操作性の高い、いわば「究極のプロテクションと機能性」を備えたグローブが求められます。
高い要求レベルに応えられる冬山用グローブの最高峰、言い換えればこれさえ嵌めていれば冬山はまず安心といえるのがこの部門。世界的なトップブランドのフラッグシップモデルには魅力的なモデルが並びますが、その中でのベストと言えるモデルは僕の中でこの「Black Diamond ガイドグローブ」を置いて他には考えられません。
世界中のアウトドア専門サイトでも軒並み高評価をずっと長い間得てきているこのBDを代表するスノーグローブは、ヤギ革とナイロンの組み合わせによる柔軟性と耐久性のバランス、内側にプリマロフトとボイルドウールによる保温性と快適性のバランス(しかもライナー取り外し可能で乾かしやすい)、ゴアテックス・メンブレンの防水透湿性、長めのガントレットによるプロテクションと隅々にわたって完成度が高い。他の本格ブランドのフラッグシップモデルも素晴らしいという意味では間違いないのですが、ここまで穴がないのはこのガイドグローブだけといえます。おまけに3・5本指とタイプも選べるので、スキーでの使用が多かったり、より保温性を重視するなら3本指を、雪山登山向けであったり手先の操作性を重視するなら5本指を選ぶとよいでしょう(強いて言うなら指先の操作性が唯一このグローブの弱点)。
他ブランドでは、よりしなやかで手指の繊細さで選ぶなら「Rab Guide GTX Gauntlets」や「Swany TR-803 Alpine Quest 5Finger / TR-804 Alpine Quest 3Finger」が、(電熱グローブ以外で)より保温性が必要であれば「THE NORTH FACE インフェルノシーカーグローブ」がおすすめです。
Black Diamond ガイドグローブのお気に入りポイント
- トップクラスの保温性
- トップクラスの堅牢性
- GORE-TEXによる確かな防水透湿性
- ライナー分離型で乾かしやすい
- ロングカフによる密封性の高さ
- 暖かく丈夫なうえに手指の動かしやすさもそこそこ高い
ベスト・ミドルエンド本格雪山向けグローブ:OUTDOOR RESEARCH アレートモジュラー GORE-TEX グローブ / Black Diamond ソロイストグローブ

性能だけでいえばもちろんガイドグローブが優秀であることは間違いないのですが、価格帯を考えるとオーバースペックと言えなくもないのは確かです。
その意味で価格とパフォーマンスのバランス的に日本の雪山登山で最も「ちょうどいい」と思われるクラスがこの部門。雪山でロープを激しく扱ったり、シーズンで何十日も雪山に入るという人でなければこのクラスでも十分です。
このカテゴリでの候補は、はっきり言って山の専門店に行くと最も広い棚スペースがとられているような「ド定番」、つまり日本の雪山登山向けモデルのスタンダードモデルです。その意味で結果は決して目新しいものではないかもしれません。ただここで挙げた2モデルは雪山向けグローブの代表ブランドのベンチマークともいえるロングセラーで、価格含めて選ばられるにはそれだけの理由があります。
まず「OUTDOOR RESEARCH アレートモジュラー GORE-TEX グローブ」は、本格アウトドア・グローブで高品質かつ多彩なバリエーションのモデルを展開するトップブランドのひとつ、OUTDOOR RESEARCHの代表モデル。軽量でごつすぎないソフトシェルのアウターと取り外し可能なライナーのセパレートタイプながら操作性は抜群、手のひらにはレザーが当てられて耐久性もしっかり。そのうえノーズワイパーやリーシュコード、カラビナフックなど使いやすさもよく考えられていて好感触。

もう一つ「Black Diamond ソロイストグローブ」は他社の同じようなスタンダードモデルの中では特にバランス中での抜群の保温性の高さが魅力(プリマロフト®ゴールドクロスコア採用)です。他にも耐久性・操作性といった作りもそつなく、全体としてコストパフォーマンスが非常に優れているといえます(これが5年前くらいまでは1万円だったのだ…)。シェルとインナーは分離するセパレートタイプなので濡れても交換・乾かしやすく、しなやかなゴートレザーの補強も満足。
どちらも本格的に冬山をやろうとした登山者が1組目に購入するべきグローブと言えます。
OUTDOOR RESEARCH アレートモジュラー GORE-TEX グローブのお気に入りポイント
- 軽量かつ柔軟で快適な着用感と高い操作性
- レザー補強による耐久性
- 十分な保温性
- シェルとインナーの分離型で使い勝手がよい
- GORE-TEXによる防水透湿性
- ロングカフによる密閉性の高さ
- ノーズワイプやカラビナループ、リーシュコードなど細かな使い勝手の良さ
Black Diamond ソロイストグローブのお気に入りポイント
- プリマロフト®ゴールドクロスコア中綿の軽量かつ非常に高い保温性
- 快適な着用感と高い操作性
- レザー補強による耐久性
- シェルとインナーの分離型で使い勝手がよい
- GORE-TEXによる防水透湿性
- ロングカフによる密閉性の高さ
- ノーズワイプやカラビナループ、リーシュコードなど細かな使い勝手の良さ
ベスト・ウィンターアウトドア向けグローブ:OUTDOOR RESEARCH レボリューション ゴアテックス グローブ

本格的な雪山登山とまではいかなくても、雪山を体験してみたい。例えば天候の落ち着いた3月あたりからの中級山岳等でのトレッキング、あるいは雪はなくとも寒さの厳しい低山ハイキング等で手を暖かく保つのにちょうどいいグローブならば、またもOutdoor Researchとなってしまったが「OUTDOOR RESEARCH レボリューション ゴアテックス グローブ」を挙げたい。
インナー・アウター一体型、手のひらの補強もレザーではないので過酷な登山に向いているというほどではないですが、GORE-TEX防水透湿で日帰りの雪山ならば十分なプロテクションです。細かな仕様はOUTDOOR RESEARCHなだけにそつがなく安心。汎用性が高いので雪山登山だけでなく、冬のランニングからゲレンデスキーのサイドカントリーでも対応可能でしょう。
他モデルでは、完成度の高さという意味では「Arc’teryx ベンタ ゴアテックス グローブ」、価格だけの価値はあります。また今シーズン新登場の「Black Diamond サークグローブ」は本来バックカントリースキーツーリング向けに開発されたグローブですが、ユニークな「5本指ソフトシェル+防風フード」という組み合わせが他のウィンターアクティビティでも十分に使いやすいので選出しました。
OUTDOOR RESEARCH レボリューション ゴアテックス グローブのお気に入りポイント
- 適度な暖かさ、通気性、耐久性、価格のバランス
- GORE-TEXによる安心の防水透湿性
- カラビナループ、リーシュコードなど基本的な部分の使い勝手の良さ
ベスト・スキーグローブ:HESTRA TOPO GTX 3-FINGER / Swany SX-205 Alaska 3 Finger

雪山でのアクティビティの中でも特にバックカントリースキーにとって理想的なグローブを選出したのがこの部門。もちろん雪山登山向けのグローブでも十分に対応可能なので、これまで紹介してきたモデルも十分におすすめ。なのですが、スキーグローブでは登山向けに比べて耐久性を多少犠牲にしたとしても、より高い保温性とポールを握ったときの快適性・操作性が求められるといえます。あとは、そう、やはりスキージャケットとの相性ももちろん。
登山向けに比べても市場が大きいこの分野では、世界中で多くのメーカーが激しくしのぎを削り、甲乙つけがたい優秀なブランド、モデルがはっきり言って多数存在しています。
そんなスキーグローブでOutdoor Gearzineが実際にはめてみて選んだベストモデルはずばり「HESTRA 3004112 TOPO GTX 3-FINGER」と「Swany SX-205 Alaska 3 Finger」です。
まずスキーグローブのベストを検討するうえで譲れない2点があります。まず「3本指タイプであること」。これはBCスキーの場合、行動中のほとんどの動作はポールを握りながら行うため、手指がそこまで1本1本細かく動かなければならない訳でなく、それならばより保温性が高い3本指の方が都合がいいという実践的な理由から。そしてもう一つが「手のひらはレザーで補強、できれば全面レザー」であること。これまでいくつものグローブをダメにしてきましたが、破損が始まるのはほとんどが手のひらの革ではない部分からで、特に親指から人差し指にかけてのグリップ部分や、指の関節部分からでした。たいていはそこから終わっていき、レザー補強部分はまず破損しません。またレザーは防水性・保温性の面からも化繊より安心(日頃のケアは必要という手間はありますが)です。
HESTRAのTOPO GTX 3-FINGERはそうした前提をクリアした中でも特に秀逸なモデルとしてベストに挙げさせてもらいました。
なんといっても軽くて耐久性の高いゴートレザーとしなやかな牛革の組み合わせ、中空ファイバーによる軽さと高い断熱性を両立したG-LOFT®のふんわり暖かい着け心地の良さ。初めて手を入れたときのあの衝撃は今でも忘れません。
手首はスキージャケットの下に収まるショートカフタイプの方が好みで、その意味でもデザインも◎。極めつけは今シーズンの大きなニュースとして、従来モデルでは防水透湿メンブレンが入っていなかったところ、ついにこのGORE-TEXインサートモデルが登場しました。これまでのベーシックモデルも好きでしたが、これでもう無敵。自分にとっては現時点あらゆる面で最高峰のグローブです(シェル・インナー一体型になってしまったのだけは唯一の残念)。

もうひとつ、悩ましいほど出来のいいグローブが、国産グローブブランドSwany の「SX-205 Alaska 3 Finger」です。なんといっても革がこの上なくしなやか!そして手の自然な状態を型取った立体裁断による握りやすさと手指の操作性も素晴らしい!この裁断と手指の繊細さだけでいえば正直、TOPOよりも上。他の部分も決して侮れない丁寧な作りの良さを備えていて、多層の中綿構造が作り出す抜群の保温性の高さもかなりレベルが高い。そして安定のGORE-TEXインサート。どちらを選んだとしても決して後悔はしないと断言できる逸品です。
HESTRA 3004112 TOPO GTX 3-FINGERのお気に入りポイント
- 手を入れた瞬間に分かる心地よい感触
- トップレベルの耐久性と保温性、快適性の高さ
Swany SX-205 Alaska 3 Fingerのお気に入りポイント
- 繊細な操作も可能な手指の立体裁断
- 多層構造の中綿による非常に高い保温性と快適な着用感
ベスト・ミトン型グローブ:Swany TS-100A Bocco

保温性だけに限っていえば、指の間がほとんど遮られていないミトン(2本指)タイプ以上に暖かいグローブはあり得ません。たださすがに2本指はグリップ・操作性という点でスノーボーダーを除いてスキーヤーや冬山登山でのメイングローブにはなりにくく、どうしても予備用や限られた場面での防寒用という位置づけになってきます。その証拠に各メーカーのミトングローブも、たいていの場合は特に保温性を高めた極地用的な位置づけのモデルが多いです。
そうした認識ということもあり、僕の選ぶベスト・ミトングローブは「暖かい」ということは大前提の上で、より実用的な機能性を備えたモデルを選びます。それはシェルに中の手を出すためのジッパーが付いた「指先取り出し可能」タイプです。
幾つかのブランドからこのタイプのグローブが販売されていますが、中でもとても高い保温性とジッパーの操作しやすさ、秀逸な作りと最後に(サブグローブとしての)価格的な手ごろ感などを加味して「Swany TS-100A Bocco」を選出しました。
魅力はやはり上の部門でも述べたようにしなやかで動かしやすい山羊革と立体裁断の素晴らしさ。そしてジッパーも硬くなく指の出し入れもストレスが少ないのも合格点です。またもうひとつ「mont-bell パウダー ジップミトン」もBoccoの半分の価格とは思えない、なかなかにしっかりとした作りで満足度の高い一品です。
Swany TS-100A Boccoのお気に入りポイント
- 高品質かつ撥水加工のダウンに、軽量ながら保温性を高める巧みなバッフル構造、断熱と熱反射効果を高めるXReflex加工によって高い断熱性能を実現
- マットレスとのフィットを考えた作り、コンプレッションスタッフサック等実用性にも抜け目がない
ベスト・スキーツアー向けグローブ:Black Diamond ヘリオツアーグローブ

スキーシーズンも3月に入るとかなり日照時間も増えて、日中は1枚でも平気なくらいに暖かくなってきます。ましてや春のバックカントリースキーなどでハイクアップしているときなどは汗をかく量も春夏と変わらないほどになり、その時にはグローブの中も汗でじっとりになってきてしまいます。とはいえ、ひとたび日が陰り風が吹けば途端に冬に逆戻りするのが春のスキーツーリング(山スキー)。万が一の時のプロテクションもしっかりと欲しい。
そんな微妙な季節にベストなグローブは「Black Diamond ヘリオツアーグローブ」です。伸縮性と防風・撥水性、山羊革補強を施したソフトシェルアウター、取り外し可能な起毛ソフトシェルインナー、そして手首の内側にすっきりと収納できる中綿入りのオーバーフードという3つのパーツによるモジュラー設計。これらを状況に応じて組み合わせて使える「3イン1デザイン」という秀逸なアイデアと確かな作りの良さが何よりも魅力です。登りではソフトシェルインナーのみで、風が吹いてきたときや滑走時はインナーとアウターシェルで、山頂でガスが晴れるのをじっと待っているときなどは中綿入りフードを被せたりと、一つのグローブで様々な状況に対応できます。
ここまで対応力が広くないとしても、他のブランドのスキーツーリング向けモデルでは、防風メンブレンを合わせて薄手軽量ながら高いプロテクションと透湿性を備えた「NORRONA lyngen Windstopper leather Gloves」、軽快さの中に保温性・耐久性もしっかりと備えたい人には「Rab Khroma Tour GTX Gloves」もおすすめです。
Black Diamond ヘリオツアーグローブのお気に入りポイント
- 状況に応じて組み合わせて使える「3イン1デザイン」
- 手のひらにはレザー補強など耐久性もしっかり
ベスト・低価格ウィンターグローブ:mont-bell パウダー トリガーフィンガーミトン

最後にこれまでの雪山登山やバックカントリースキーなどのアクティビティ向けグローブのなかで非常に手ごろな価格で最低限以上の機能性と実用性を備えたモデルを一気に紹介します。
まず全般的にいえるのですが、モンベルの冬用グローブはその性能と価格のバランスが意味分からないほどバグってます。特に山岳スキー用の「パウダーグローブ」は普通に冬山いける機能を備えながら1万円を切る、今となっては良心的すぎる価格設定。
またブラックダイヤモンドの「グリセードグローブ」も、保温力は若干落ちますが全体的な作りとしてはしっかりとしており、それでいて価格が抑えられているところが狙い目です。
そして最後に忘れてはならないのが、日本発、今や世界中でバズり始めている超低価格防寒防水透湿グローブ「TEMRES」です。中でも裏起毛のウィンターモデルは冬山でも十分使える。ただまぁお世辞にも耐久性が高いとはいえないので使い捨ては覚悟の上ですが。
ただ最近はちょっと色気を出し始めて価格も以前ほど嬉しくはなくなってきてしまっていますが、それでもまだまだ予備用としての使い勝手は抜群です。
上記のほかにピックアップしたすべてのおすすめウィンターグローブと全177モデルの比較一覧表は有料メンバーシップで
選び方:登山・バックカントリースキー向けウィンターグローブを賢く選ぶ5つのポイント
ポイント1:形状 ~五本指、ロブスター(三本指)、ミトン(二本指)で何が違う?~
一般的に冬用のグローブはどれも高い保温性が特徴ですが、目的やスタイルによって3つの形状パターンに分かれています。これらはどれが一番優れているということではなく、メリット・デメリットを理解した上で自分の志向や状況に合わせて選択していくのが賢い選び方の第一歩といえます。
選ぶときのポイント
- はじめて購入する場合には、五本指か三本指を購入するのが安心。
- そこまで手先の繊細さは必要ない雪山縦走や登攀要素の少ないバックカントリーには三本指タイプの方が暖かくておすすめ。
- 保温性よりも指先の器用さを優先したい場合には五本指タイプを。その際、操作性と保温性のバランスを考えてグローブの厚さを選ぶ。
- 特に手先が冷えやすい体質や、低温下でじっとしていることが多いと予想される場合には二本指も検討。
ポイント2:構造 ~一体型とセパレート型、何が違ってどちらがいい?~
一般的な手袋と違い、スノーグローブは「保温目的のライナー層」と「防風・防水目的のシェル層」の多層構造にすることで、保温力や耐久性、透湿性を最大限に高めています。
そして現在多くのメーカーが展開するグローブには、それらの層が一体型になっているモデルと、そうでないセパレート(3-in-1)モデルがあり、これについてもメリットとデメリットを知っておくことで、より自分に合ったグローブを選択することができます。
選ぶときのポイント
- 幅広い用途・季節などに対応したい場合には、汎用性が広いセパレートタイプがおすすめ。
- より手先の繊細さが必要とされる場合やシンプルさを優先する場合は操作性が高く携行も楽な一体型がおすすめ。
※ゲレンデスキー用グローブをはじめとしたベーシックなモデルの多くは一体型なので、その意味ではすべての一体型グローブが高度で繊細な指使いを意識して作られているわけではありません。
【補足】一体型でもインナー(ライナー)グローブは必須?
一体型グローブは素手のまま装着することができますが、氷点下での細かい作業を、素手で行うのは禁物。雪に触れば一気に体温を奪われ、金属などに触れると指の皮が貼り付いたりして怪我をしてしまいます。その意味では一体型のグローブを使うにしても、薄手のインナー(ライナー)グローブは必ず用意しておいた方が安全です。
ここで面白いのは、人によってインナーを「常時はめておく派」と「ポケットに忍ばせておく派」に分かれること。あるショップの店員さんは一体型でもインナーは常時はめておくからサイズはそれを考慮して選ぶべし、と説明していましたが、一方でとあるガイドさんは、作業した後の濡れたインナーをずっとはめていたがために凍傷になったお客さんの例を挙げ、インナーは作業時にその都度はめて使うというやり方を推奨していました。どちらの考え方にも良し悪しがあり、間違いではありません。実際に使う人がそれぞれの考え方で責任を持って危険を回避するのがアウトドア。さまざまな情報や経験を糧に、自分のやり方を見つけていきましょう。
ポイント3:ライナー(インナー、断熱素材) ~中綿素材はどれがいいのか?~
スノーグローブの保温性を大きく左右するのが、ライナー(インナー)部分に使われている絶縁素材。一部の極地向けグローブを除けば、現在のところライナーで使用されている素材の多くは化繊インサレーション(断熱)素材、フリース、そして古くからの定番である未脱脂ウール(例えばハンガロテックス)、さらにそれらの混紡素材というように、多種多様のアプローチが見られます。
素材の質だけでなく、その嵩(量)の大きさによっても保温力は大きく異なります。このためどれが一番暖かいというのは一概に決められるものではなく、ここがスノーグローブ選びの難しい部分でもあります。
もちろん保温性だけでなく、肌触りやフィット感、薄さなど、実際に試着することでしか見えない使い心地も重要な選択基準のひとつです。
選ぶときのポイント
実際にはメーカーやモデルによって強弱はありますが、経験的にいえることをまとめてみます。
- ウール系のライナーは昔からの信頼性と保温性は問題ないが、肌触りが硬めでフィット感も薄い。
- フリース系のライナーは保温性と速乾性・フィット感のバランスがよく、快適さ重視。
- 化繊インサレーション系は最も進化の激しい分野で保温性・軽さ・肌触りが日々進歩している。ただ厚みがあったり、ライナー表面がスベスベ(セパレートタイプの場合)な分、細かい作業はやや苦手。
【補足】自分でインナーグローブを別に用意するという選択もアリ
人によってはどんなグローブであっても常にお気に入りのインナーグローブを使いたいという人もいます。こうするとどのグローブを使うにしてもフィット感や感触が変わりにくいというメリットがあります。ただそのとき注意としては、購入時にそのインナーを必ずはめた状態でフィッティングして確かめることです。
ポイント4:シェルレイヤー(アウター) ~防水透湿性と指先の器用さ、耐久性、多くのチェックポイントがある~
アウトドアでの着こなしについて、基本的な考え方である「レイヤリング(重ね着)」はグローブでもまったく同じです。外界との接点であるシェルレイヤーでは、保温性を維持するために何よりも高い防風・防水・防寒性能が求められます。
さらに手指を凍傷から守るためにはグローブ内を濡れたままにすることは絶対に避けなければならないため、水分や湿気を外に排出する透湿性能も同じく重要です。このため冬山用グローブのシェル部分には、レインウェアやハードシェルで採用されているのと同じレベルの防水透湿生地が使用されていなければなりません。

スキー向けにはポールを握る部分に補強があったり、クライミング向けには手の甲にプロテクションがあったり、ロープワークで摩耗しないようなレザー補強がなされていたり、補強部分を見ることでそのグローブが適したフィールドが分かる。
もうひとつ、グローブのアウターで特徴的なのは、風・雪・雨を防ぐという対候性能だけでなく、岩や氷、ロープとの摩擦といった物理的な障害にも耐えられるよう、用途に合わせて各所に強靱な補強がなされていることです。これは必要に応じてですが、特にロープワークがあるようなスタイルでは、必ず手袋のサイドまでしっかり耐久性の高いレザーで覆われたグローブを用意しましょう。
その他、バックカントリースキーなどに特化したグローブはポールの握りやすさを高めるための立体裁断形状をしていたり、握る部分にとくに強めの補強がなされているなど、より適した作りになっているものもあります。こうしたモデルは別の用途では不要だったりすることもあるので、シェルの形状や補強等についても確認しておきましょう。
選ぶときのポイント
- シェルレイヤーには単なる防水だけでなく、しっかりとした防水透湿素材が使われているモデルがおすすめ。
- 防水透湿素材の中でも耐久性、しなやかさ・伸縮性、通気性などそれぞれ強みが違うので、できる限りアクティビティに合わせたシェルを選ぶ。
- 手のひらや指周りは特にすぐ(下手をすれば1年で)解れたり擦り切れたりする弱い部分。レザーなどで補強されている耐久性が高いモデルを選ぶ。
ポイント5:その他細かい機能にも着目
カフ(袖口)は長めがいいか、短めがいいか?
グローブのカフ(袖口)が長いことによって、グローブとウェアの間からの雪の侵入を防ぐことができます。特に日本のような多雪地域では大雪の中をラッセルする機会が多いため、大きな動作により手首の間から雪が侵入するリスクが高く、こうした長めのカフは用途によっては想像するよりずっと有り難い特徴です。
一方でバックカントリースキー向けグローブなどでは、袖を極端に短くしてアウターの下に入れられる構造のモデルも多く存在しています。これはラッセルでの雪かきなどは想定せず、着脱の手間や収納性、デザインなどを優先した結果です。どちらの方が自分に合っているか、自分の目的に合わせて選ぶとよいでしょう。
タッチスクリーンに対応していると便利
最近では登山中のスマートフォン操作もすっかり当たり前になってきました。しかし冬になるといちいちグローブを脱ぎ着しなければならず、そこには手を冷気に晒す、グローブを紛失するなど、細かいけど無視できないリスクが生まれてしまいます。グローブを脱がずにスマホが操作できることで凍傷・紛失のリスクは減り、時間短縮にもなります。どうしてもなければならない機能ではありませんが、どうせなら楽で安全な方が良いですよね。
手首調節用ベルクロ・ドローコード
フィット感の向上と外の冷気の侵入予防のために、手首の締め具合を調節するためのベルクロやドローコード。グローブによっては手首部分に内蔵されたゴムが適度に締めつけてくれるモデルもあり、こうした機能がまったく無いグローブを探すのは今では難しいぐらいです。ただ万が一ないなんてことがないように、必ず何かしらが備わっていることを確認しておきましょう。
ノーズ(ゴーグル)ワイパー
スノーグローブの中には、主に親指の背のあたりにスエードのように起毛した生地が配置されているモデルがあります。これはゴーグルに付着した雪や水滴などを拭き取ったり、鼻を拭いたりする役割があります。ただ、個人的には実際あまり便利に思ったこともなく、しかも結構選択などで劣化してボロボロになった経験もあるため、あってもなくても気にしないことが多い機能です汗。
リーシュコード(流れ止め)
これは地味に大切な部位。強風の中でアウターを外して作業することが多いスノーグローブでは、油断するとあっという間にグローブが飛ばされてしまうことが往々にしてあります。それを防ぐために重要なのがこのリーシュコード(流れ止め)と呼ばれる紐ですが、要するにグローブと手首を結びつけるための細引きまたはゴム紐のことです。最初から付属していればもちろん便利ですが、万が一付属していなかったとしても、それを取りつけるためのリングはついているはずなので、なければ自分で作るなどして本番では必ずつけておきましょう。
まとめ:用途とシーンに合わせて暖かさと強さ、その他の特徴を選ぶべし
ウィンターグローブは冬山において最も冷えやすい手を守る大切なギアです。季節や行く場所に合った断熱性と、アクティビティに合わせた耐久性や機能性を適切に選ぶことが重要です。今回のレビューや選び方のポイントを参考に皆さんがそれぞれにピッタリの1組を探してみてください。
















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