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モンベル2025秋冬の新作発表会に潜入!動きやすさが抜群に進化したアルパインシェル、防水透湿生地採用の軽量ダウンジャケット、今シーズンも相変わらず充実した新作が盛りだくさん

クライミングからトレッキング、トレイルランニング、キャンプにカヌー、サイクリング、フィッシングなど思いつくアウトドアアクティビティだけでなく、林業や漁業、農業など野外で活動するための製品をも取り扱うモンベル。

日本を代表するブランドへと成長し、今年で50周年を迎えたモンベル。半世紀という節目を迎えた2025年の秋冬もユーザーフレンドリーな新製品やリニューアルアイテムを用意しており、展示会を取材してきましたのでさっそくその時の様子をお伝えします。

50周年を迎えたモンベルは秋冬も多数発売

50年を記念した限定アイテムは2025年の春夏に続き秋冬も発売されます。どこか懐かしさを感じるカラーリング。しかしそれは一周回ってオシャレにも見えるアイテムたち。モンベルを古くから知る人にとって、50周年記念アイテムについているブランドロゴは懐かしさを感じずにはいられません。

50周年記念アイテムにはカジュアルに着用できるデザインのジャケットから、キャンプシーンでも着用できるアイテムが多数あり、モンベルファンにはたまらないでしょう。

より進化した防水透湿素材を搭載したアルパインウェア「ストリームパーカ」

モンベルが独自に開発した防水透湿素材「スーパードライテック」が全面に使用されたアルパインジャケットが登場。過酷なクライミングシーンを想定し設計されたストリームパーカ。ハーネスを取り付けた際に邪魔にならないようポケットは胸の位置に配置され、ストレッチ性に優れた生地が動きを妨げません。

PFASを使用しないモンベル独自素材のスーパードライテックは耐水圧20,000mm以上で吹き付ける雨や雪を完全シャットアウトし、透湿性は20,000~60,000g/m²・24hrs(JIS L-1099B-1法)を誇り、行動中の発汗による蒸れを軽減。さらにソフトな風合いの生地を全面に採用することでストレッチ性が高く、ベンチレーションやダブルジッパーが蒸れをさらに軽減してくれることで行動中の快適さを提供してくれます。そのほか機能面だけでなく、圧倒的に手に取りやすい価格もありがたすぎる!

信頼度の高いGORE-TEXウェア。新しいメンブレンが採用された「ディナリパーカ」

GORE-TEXの新しいメンブレンが採用されたディナリパーカも新登場。PFASフリーのePEメンブレンを搭載し、縫製箇所を極限まで減らした独自の「K-Mono カット」により、優れた防水性と耐久性、動きやすさが実現されています。言わずもがな優れた防水透湿性と耐久性を誇るGORE-TEX素材が使用されたディナリパーカは表地に強度と軽量性を兼ね備えたモンベル独自素材のバリスティックナイロンで耐摩耗性をじつげんさせるとともに、よりしなやかになった着心地と立体縫製により動きにくさを感じさせず、より過酷でハードな環境での活動を想定する人がチョイスしたいと思えるジャケットに仕上がっています。

アルパインとスキー・スノーウェアのカテゴリーが明確に

これまではアルパインウェアとスキー・スノーボードウェアにはそこまで明確に区別していなかったモンベルのシェルジャケットですが、スキー・スノーボード用のウェアとしてパウダーショット パーカパウダートラック パーカの登場により明確に区別できるようになりました。雪の侵入を防ぐために着丈が長くなっていたり、ウィンドスカートやリフト券、ICチップを入れられる左袖のポケットなど、よりスノースポーツ アクティビティに適したフィッティングになっています。これにより、2025年秋冬のラインナップではより用途に応じたチョイスがしやすくなっと言えるでしょう。

スキー・スノーボード向けの新製品「パウダーショット パーカ」

人気の軽量ダウンジャケット「イグニスダウン パーカ」がスーパードライテックを採用してリニューアル

モンベルのダウンの中で最高品質の1000フィルパワーのダウンが封入されたイグニスダウン パーカは、軽さと保温性を高い次元で両立した人気モデル。その実力から米国を代表するアウトドア専門誌「BACKPACKER」の「2019 Editors’ Choice Snow Award」を受賞するほどの実績をもつ名作です。

保温性と防水、透湿性を備えたイグニスダウン パーカ

そんなイグニスダウン パーカが表地を「ウィンドストッパー®ファブリクス バイ ゴアテックス ラボ」から「スーパードライテック」へチェンジしてアップデート。シーム処理はされていないため、完全防水とはいきませんが、ダウンの弱点である濡れを守るには申し分のない生地であり高い透湿性誇るスーパードライテックによりダウン本来の性能を損ねることなく、暖かさをキープしてくれるでしょう。この冬に防寒着を新調したいと考えている人にとって見逃せません。

グリッド状になっている裏地がバランスのいい保温性と通気性を実現するアクティブフリース「クリマグリッド パーカ」

裏地がグリッド状になったフリースウェア。実はこれまでラインナップになかったようで今回モンベルから初登場となるクリマグリッドシリーズ。裏地がグリッド状になっていることで肌に触れている部分は保温してくれ、溝になっている箇所から蒸れを逃し、またデッドエアを溜め込むことで保温にもなる優れた構造。運動量の多いシーンで活躍が期待できるアクティブフリースです。

冬山ではミッドレイヤーとして行動着に、3シーズンでは防寒着として使え、一年を通して出番の多いアイテムで、フード付きのクリマグリッドパーカとジャケットタイプがラインナップされます。

さらに暖かく!スーパーメリノウールのアンダーウェアに「極厚手」が追加

モンベルでは保温性に優れたメリノウールを使用したアンダーウェアを環境や季節に応じて薄手(ライトウエイト)、中厚手(ミドルウエイト)、厚手(エクスペディション)の3種類からチョイスすることができますが、2025年秋冬はエクスペディションのさらに上、極厚手(エクスペディションプラス)が追加。極地での活動するエキスパートの第2の肌となり、極寒の中の活動を支えてくれるでしょう。

筆者は冬の登山やバックカントリーも含め一年を通して薄手のタイプを好んで着用していますが、キャンプや釣り、カメラ撮影など活動の少ないシーンでは極厚手のスーパーメリノウール EXP.プラス ラウンドネックシャツが活躍してくれそうです。

ゲーター付きが調子いい!「アルパインクルーザー 1000 ウィズゲーター」

3シーズンは小石や砂、積雪期は雪の侵入。靴の中への異物侵入の悩みを解決するために登山靴の上にゲーターを装着するなどし、靴の中への異物侵入を防ぎますが、通年を通して異物侵入に悩むのならとゲーターを靴と一体にしたアルパインクルーザー1000 ウィズゲーターが登場。かかとにコバがついているため、セミワンタッチアイゼンにも対応可能で、3シーズンはもちろん、軽度の積雪期や残雪期も使える仕様に。

厳冬期モデルのアルパインシューズはゲーターが一体になったモデルが多くラインナップされていますが、3シーズンから軽度の積雪期、残雪期をカバーするレベルの登山靴はゲーターが装備されたモデルは限られます。

薄い保温材入りのアルパインクルーザー1000 ウィズゲーターであれば3シーズンの縦走から軽度の積雪、残雪まで幅広く使用できるスペックで、既存のゲーターなしのモデルもあるため、用途や使用シーンによってゲーターあり、なしのチョイスが可能になりました。

使い方はあなた次第。高い防水性を誇る「ロールアップ ドライコンテナパック 35」

強度の高いPVCターポリンを使用し、接合部にウェルダー加工(熱溶着)を施した防水性に優れたロールアップ ドライコンテナパック 35。背負うためのショルダーベルトは簡易的なため、長く背負うには不向きですが、カヌーやパックラフトの旅で河岸からキャンプ地までだったり、スノートリップで短い移動なら問題なく対応できます。バックパックの前面にはデイジーチェーンがついており、アイデア次第でギアの外付けもでき、水辺のアクティビティで性能を発揮してくれるでしょう。

ロールアップ式のため荷物の出し入れがしやすい

行動中に便利な指の出せるミトン!「クリマバリア トレッキングミトン」

防風、透湿性フィルムをシェル素材と起毛地で挟み、保温性の高い素材「クリマバリア」が使用されたクローブ。中でもクリマバリア トレッキングミトンは指が出すことができるようになっていて、行動中でもスマホやカメラの操作などがしやすい構造です。

雪山であってもハイクアップ時は汗をかくため、天候が穏やかであればグローブを外してしまった方が快適だったりします。かといって、こまめなグローブの脱着は手間がかかる。クリマバリア トレッキングミトンは暑ければ指を出すことができ、冬季の登山や、バックカントリーのハイクアップなどアクティブに活動する際に よさそうなグローブでした。

プロテクトしたい時は簡単に手を覆える

JETBOILから使いやすさにこだわったモデルが追加

左がジップ0.8L、右がフラッシュ1.0L

高い熱効率により圧倒的な「スピード」を誇るJETBOIL 。今年ラインナップに加わるのは高速沸騰の性能はもちろんそのままに使いやすさにこだわったモデル、フラッシュ1.0Lジップ0.8Lです。出力調整にバーナーとクッカーの関係性を見直すことでより少ない燃料で高速沸騰を実現。出力は共に1335kcalながら、0.5Lの水を約120秒で沸騰させてしまう脅威の実力。雪山では雪を溶かし、飲み水を確保しなければならないこともありますから、ストーブの燃費は携帯する燃料の量に大きく影響します。高速沸騰に加え、低燃費であるフラッシュ1.0Lジップ0.8は厳冬期の長い期間をかけた縦走やロングトリップなどでその実力を最大限に発揮してくれるでしょう。

火力の調節が視覚的にわかる「ターン式火力調整ノブ」が火力の調整や消化を容易にし、直感的に操作ができる使いやすさで、バーナーを手で固定することができるグリップがあることで点火時などの安定感を高めてくれます。悪天などによりやむをえずテント内でストーブを使う際にもこのグリップは転倒防止のために役に立つでしょう。

ストーブ本体を安定して支えられるグリップと、調節が容易なターン式火力調整ノブ

この手の高燃焼ストーブのデメリットとして高さがあることで安定感が低いことがデメリットになりますが。フラッシュ1.0Lジップ0.8Lはバーナヘッドまでの距離を短縮することにより低重心化できており、安定性に優れています。

湯切り穴の空いたフタも従来のフタと比べると、最もお湯が流れる箇所に多くの穴を配置し、より湯切りがしやすくなり、カートリッジを載せるスタビライザーや、別売のゴトクをバーナヘッド、本体にピタッとハマるようになっており収納性もGood

左があたらしいタイプのフタ。湯切り穴の配置が変わって湯切りしやすくなっている

収納時にはスタビライザーがバーナーヘッドにぴったりとハマる構造になっている

そして注目なのがフラッシュ1.0Lはイグナイター(点火装置)が付いていること。しかも、一般家庭のガスコンロや、カセットコンロのように片手でノブを捻るだけで点火が可能な設計になっているため、扱いは超簡単。標高の高い山岳地帯でストーブを使用したことがある人は経験があるかもしれませんが、標高の高い場所ではイグナイターがうまく作動せず、結局ライターを使用し点火することはよくあることです。Gearzineの取材班もその辺りは懸念点として担当者に聞いてみましたが、点火部をセラミックで覆うことでイグナイターの点火不良を起こりにくいよう工夫されているそうです。もちろん絶対に点火不良が発生しないということではないため予備のライターの携帯は忘れてはいけませんが、イグナイターがついていることでワンタッチでの点火が可能になり、より使いやすい仕様になっていることは間違いありません。ちなみに、イグナイターが装備されているのはフラッシュ1.0Lのみで、ジップ0.8Lはライターでの点火になります。

点火部がセラミックに覆われていることで点火不良の弱点を克服(画像右)

これだけ使いやすくなっていながら重量は既存のモデルと比べて遜色がないということも魅力と言えるでしょう。

まとめ:2025年秋冬もモンベルの新作から目が離せない

モンベルの2025年秋冬の展示会の様子をお伝えしました。

アウトドアにおけるさまざまなアクティビティや野外活動において総合的にカバーするモンベルは50周年を迎えた2025年の秋冬もパワーアップしたアイテムを続々と登場させます。ユーザーにとってより使いやすく、機能的なアイテムに目が離せません。今回紹介したのは新製品やリニューアルする製品のほんの一部に過ぎません。2025年の秋冬シーズンの新情報についてはモンベル公式のホームページよりご確認いただけます。

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