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ZEROGRAM EXHIBITION2025【新作・展示会情報】

先日東京ショールームにて行われましたゼログラムの新作を含む展示会が開かれましたのでその模様をお届けいたします。少し前まではゼログラムと言えば御馴染みエルチャルテンシリーズをはじめとするテントのイメージが強いのかな? という気がしますが昨今はウェアありギアありアクセサリーも充実とマルチな展開をしており魅力的なアイテムが揃ってきたなという印象です。

 

 

大幅リニューアルで新型として帰ってきたZERO1 Pro

とはいえやっぱり一番の目玉はテント(シェルター)なのであります! 起源は初代ZERO1からはじまりパスファインダー、MFと続きZERO1Proとしてカムバック。個人的に二代目パスファインダーを所持している身としては感慨深いです、こちらはトレッキングポール等で設営出来る非自立型の軽量シェルターです。

 

 

 

 

 

 

従来品と比べまして決定的に違う所はシェルター中央を跨ぐように追加された専用DACポールでしょう。これにより耐風性と居住性が格段に上がったとの事。そして長辺ドアに換気機能も追加。基本シングルウォール(部分的ハイブリッド構造)なのもあり二代目は正直結露には弱い所がありましたがその長辺、サイドドア部分にはMFからの継続で結露しづらいインナー素材・モノフィラメントが採用されていますので対結露性能は上がっていると推察します。

 

 

 

 

 

専用ポール接続分、独自な形状であり強度は未知数。

従来の製品と同じくポールを使わずに本体のみでの設営も可能。専用ポールを取り付けた場合は居住空間を120%拡大利用しながら自立型テントのような安定性が得られます、よってより軽量化重視で専用ポールを持っていかないという選択肢も。

 

 

 

 

 

室内に入って感じる事は専用ポールが装着されている場合、サイドウォールが外に拡がっているお陰で旧型より圧迫感が少なくそれだけで快適度が上に感じるという事です、旧型もサイドリフター装備で横に拡げる事は可能でしたがそれとは違う上方向に引っ張り上げる事が出来ている違いは大きいですね。

 

 

 

 

 

ポール、ガイライン負荷のかかる部分にはXパック生地にて補強、メイン生地も旧型10→15Dに変更と全体的な強度も上がっていますがその本体重量は550gと軽量なのであります。トレッキングポールシェルターなので別途ポールは必要ですがZEROGRAMがリリースしているトレッキングポールとは好相性なのは言うまでもないです。魅力的な一品ではありますが中々高額(予価67320円税抜)となっているのが唯一のネック… とはいえ昨今諸々の事情によりどこもテントは高額なのを考えますと山岳スタイルによって十分候補に入ると思います。直発売モデルはカラー変更ありでこの色ではないようです。

更なる追加情報ですが今週末に開催されるOff the Grid 2025にて同サンプル版を一般ユーザーに向けて先行展示するとの事で気になる方はイベント会場へダッシュですね!

 

 

 

 

 

サイズと重量が魅力的なMinimalist NANO Tarp

従来からありましたミニマリストナノタープですが同ヘキサ型は重量が軽くなりそれに加えてレクタ型追加と新カラーで登場となりました。ヘキサは260g、レクタ本体は335g、生地は15D→10Dナイロンリップストップシリコンコーティングとなっております。軽量タープってひとつあると便利なのですよね、写真の様にテントに被せて巨大な前室を作り出すもよし、単体で寛ぐリビングスペースを作るのもよしで筆者は好きです。サイズはレクタが294×294、ヘキサが302×294cmで三人程度までで快適に使えるサイズ感、耐水圧はどちらも1500mmです。

 

 

 

 

 

より軽量なヘキサと汎用性が高いレクタ、どちらにするかは非常に悩ましい。

 

 

 

 

 

こちらは負荷のかかる部分にはダイニーマ・グリッドストップ生地で補強、グロメット部分はハイパロン素材(ボート等に使用される人造ゴム)でポールが抜けにくい処理。カラーはストーングレーのみのようです。

 

 

 

 

 

その他多様なギア類・ウェア等

新作の中で特にいいなと思ったものからまず日本限定のポール&ペグケースのPole&Peg Case with DCF。袋の蓋になるリッド部分にもポケットがあってペグやガイラインが収納出来ます。メイン部分はゼログラムテントシリーズの1~2.5Pのポールが入るように設計されています。リッドを折り込んだ状態で長さ44cm、かつサイズ調整可能なので長ささえ合えば他の長物収納にも使えますね。

 

 

 

 

 

こちらも日本限定のStuff Sack 8L with DCF。シンプルなスタッフサックですが入口中部分にはフラップ付、底面のサイズはゼログラムのバックパック「LOST CREEK LT25」のボトムサイズと揃えてあるそうでブランドギア同士の親和性を高めているようです。後細かい部分にお気付きな読者様もいるかもしれませんが今後のゼログラムギアにはギアそのものにスペック表が刻んであるんですね。そのアイテムがはてどんな性能だったっけ? をその場で確認出来る安心設計に、そしてお洒落にも見えますしいいですね。ポールケース、スタッフサック共々サンプルカラーでありまして製品版のカラーラインナップはStone GrayとOrangeの2カラーとの事。

 

 

 

 

 

以下絶賛発売中の中からULTRA LIGHT CARBON FOLDING TREKKING POLE。2サイズ展開でカーボンとアルミのハイブリッド、スライドロック式で重量は170/190g。カーボンの強靭さとアルミのしなやかさを合わせもった一品で先ほどのシェルター設営にもピタリと合うサイズ感。

 

 

 

 

 

 

こちらリリース時大人気だったらしいTyvek UL Mat JP。45gのTyvek®製スクエアマットで100×70cmで大人二人がゆったり座れるサイズ感。端にバンジーコードが付いてますのでコンパクトに畳んでクルっとコードで巻いて収納出来ます。おひとつあると便利なやつですね。

 

 

 

 

 

ウェア類もテクニカルなものが充実してきました、アクティブインサレーション素材としてお馴染みになったアルファを使った動体保温着や吸汗速乾性と保温性に加えアクティブに動ける伸縮性とUVカット機能を兼ね備えたNEXTSKINという素材のベースレイヤー等。詳細が気になる方は公式サイトを見てみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

最後はゼログラムスタッフ様にしてある時、急に売れに売れて驚いたというUPC Ramen Pan Case LOW&High。

調理も可能な保温保冷スクエアクッカーケースで色々出来るありそうでなかったものですが何がキッカケで人気が出たのかというと沸騰ワードというTV番組の中の登山企画で取り上げられたからだそうで。ゼログラム側には何もアナウンスがなかったみたいで当時全く状況が解らなかったそうです(笑)

以前のアルプスサミットの記事内でも紹介・リンクを貼りましたがこのケースを使った火を使わない調理。

 

昨今の山における痛ましい山火事のニュースの事も考えますと今後もっと注目してもいいギアかもしれません。

 

 

 

 

いかがでしたでしょうかZEROGRAM EXHIBITION2025。AWだけだもかなり魅惑な品々がリリースされます、きっとこれを見ているアナタにも刺さるギアはあったんじゃないかと思います。機会があれば新旧シェルター比較レビューもしてみたいなとも思いました。

 

 

 

ZEROGRAM JAPAN公式サイトhttps://www.zerogram.co.jp/

公式インスタグラムhttps://www.instagram.com/zerogramjapan/

公式youtubehttps://www.youtube.com/@ZEROGRAM_JPN

 

 

 

yans

ギア好きが高じてとうとうギアジンで文章を書くことになった人。ギアマニアを拗らせて改造・自作大好き、アウトドアイベントも大好き。ブランド探訪、ショップレビューに重きをおいていきたいと思います。

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