冬の登山でやっかいなのが冷たい雨。一度濡れてしまうと、ウェアはなかなか乾かないし、水分を含み、冷たくなる一途をたどる。 街の喧騒から離れて、せっかく山に来たのにテンションはだだ下がり。場合によっては、低体温症になりかねないので、シャレにならない。かといって、あれもこれもとウェアをパッキングするわけにもいかず、ただでさえ、冬の登山はウェアが多く、かさばりガチ。と言っても、当然ながら、冬山登山のウェア選びで撥水性、防寒性は気にかけておきたいところ。今回はそんな冬のウェアに追加したくなるようなワークマンウェアをご紹介。
- AEGIS 防寒レインジャケット
- AEGIS 防寒レインパンツ PERFECT
- FieldCore 防風撥水手袋
目次
AEGIS 防寒レインジャケット(アウトドアオススメ度★★★★☆) 3,900円
撥水性◎ 耐風性◎ 保温性◎ 肌触り◯ ストレッチ性◯ 通気性◯
裏地フリース素材の、これまたあったかそうな防寒レインジャケット。しかも、耐水圧10,000mmのレイン対応だ。 裏地フリースは肌触りよく、防風性、防寒性は万全。まるで、保温性に優れたフリースとレインジャケットが一体化したジャケットのよう。フロント、胸ポケットは、雨の侵入を防ぐ止水ファスナー仕様。裾はめくり上がり防止のためのすべり止め付きなので、冷気は入りづらい。保温性がある割には、透湿度8,000g/㎡/24hとあって、熱が極端に籠るという感じはなかった。冬の寒い、1500m程度の低山ならかなり使えるはず。フード付きなので、冷たい雨の日の登山でもイケそうだ。
AEGIS 防寒レインパンツ PERFECT (アウトドアオススメ度★★★★☆) 2,500円
撥水性◎ 耐風性◎ 保温性◎ 肌触り◯ ストレッチ性◯ 通気性△
履いてみた感じ。正直、いい。これアリと思う。裏地のフリースが心地よく、アタタカイと直感する。ウェストアジャスターは左右ベルクロベルトという珍しいタイプで、ファスナーはなし。全方向ストレッチで、足捌きはスムーズ。そもそも、寒さには確かに有効だが、激しい運動には不向き。極寒ならまだしも、通常の登山には不向きかもしれない(特に上り)。こちらも透湿度8,000g/㎡/24hで、パンツゆえに上半身よりかはムレが気になりにくけれども、部分的にやや汗ばみ、裏地フリースが膝裏などに時折まとわりつく感じがちょっと不快。耐久撥水はテストしてみた感じは、まずまず。水道の水を30秒ほど、足にかけてみても、サラッと水を弾いた。ちょっとチャレンジングだけど、雪山登山にはかなりいいかもしれない。
FieldCore 防風撥水手袋 (アウトドアオススメ度★★☆☆☆) 1,500円
撥水性◎ 耐風性◯ 保温性◯ 肌触り◯ ストレッチ性△ 通気性◯
テフロン加工の防風撥水。サイズ感はやや小さめ。裏地は保温起毛生地で、温かく、風の侵入もしっかりガード。指先まで温かさをキープしているグローブだと言える。ただ、裏起毛の量のせいか、動きやすさはなんとか許容範囲的なところだ。手のひらには、すべりどめのラバーがついているが、気休め程度(泣)。手の甲にファスナー付きポケットが備わっているが、あまり大きくなく、実のところ、何を入れていいか困ってしまう。ポケットよりも、動きやすさに工夫が欲しいところ。ところが、撥水性はかなりハイレベルな仕上がり。手の甲、手のひら、指先、オール撥水加工だ。ファスナーポケットにも水の侵入はなかった。雪山にいいかもだが、防寒性がやや頼りないかも。
まとめ
冬山のレイン対策。万が一に備えて、レインウェアとインサレーションをパッキングするのが大多数だろう。なぜなら、レインウェアに特化しているのは撥水性であって、基本的には防寒性がほぼないからだ。インサレーションと組み合わせることで、体から発した熱を逃すことなく、また、外気の侵入を防いでくれ、効果的な保温性に一役買っている。(場合によってはかさばるので、)天候次第ではあるが、今回紹介した防寒レインジャケット、防寒レインパンツはかなり使えそうだ。耐水圧10,000mm、透湿度8,000g/㎡/24hとダテに謳っていないシロモノ。防風撥水手袋の撥水性もかなりハイレベル。ワークマンのレインウェア、試さずに語るべからず。