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アンバサダーがワークマンの秋冬新作をチェック!【8】寒くても走れるランニング向けアウターを探る

前回同様にギアの性能を引き出せをテーマにしたワークマンレイヤリングのアウターシェル編です。

冬場でも安心して走れる標高1000m級までの里山を想定してテストしてみました。アウトドアブランドの秋冬製品は完成度が高く快適ですが高価になりがちです。たとえば雪山を駆ける海外レースなどでは信頼できる製品が必要でしょう。しかしトレランはやるけど雪山に行くわけではない自分のような人間にはオーバースペックな場合もあります。スペックターゲットを絞ったワークマンギアなら気軽に1年中トレランを楽しめるのではないでしょうか。

寒くても走れるワークマンのランニング向けアウターレビュー

R007A エアシェルジャケット (ランニングオススメ度★★★★☆) 2,900円

保温調湿性◯ 吸汗速乾性× 伸縮性× 肌触り◯ 通気性◯ 撥水性◎ 耐風性◎

メーカーポイント

  1. 軽量コンパクト(ポケッタブル)
  2. 防水透湿生地のレインジャケット

2年前に発売されたエアシェルジャケット。春夏であれば薄手のレインジャケットとして使用価値十分。素肌に着用してもべた付きは少なく夏山でも大丈夫。秋冬であればウインドシェルもかねて急な雨にも対応できるという便利な一着。冷たい雨のときは耐水圧にすぐれたレインウェアを重ねれば万全でしょう。裏地はシームテープ加工しているがファスナー類は撥水機能のみで防水ではないのは残念なところ。透湿性は低い数値で不安でも耐水圧とのバランスに優れているおかげで肌触りが柔らかく汗によるストレスも少ない。

脇から袖にかけての裁断は肩部の広い可動範囲を十分に確保してくれて動きやすく、ポールを持って走ってもストレスがありませんでした。また細身シルエットは風によるバタつきを抑えられるだけではなく枝などにヒットする危険性が少なくて走りやすかったです。

とにかく薄く軽い生地なので傷めないように両サイドのポケットにはファスナーカバーもついています。ドローコード類は軽量化のため割り切ったつくりですが防風に役立っているので満足です。軽い雨も凌げて軽くて動きやすいエアシェルジャケットはつかえるアウターでした。

2252 耐久撥水透湿防風STRETCH(ストレッチ)ジャケット (アウトドアオススメ度★★☆☆☆) 2,900円

保温調湿性◯ 吸汗速乾性× 伸縮性◎ 肌触り× 通気性× 撥水性◯ 耐風性◎

メーカーポイント

  1. 驚きの耐久撥水
  2. ストレッチ性のある透湿・防風素材を使用

豊富なカラバリで従来のワークマン商品にはない印象のジャケットです。機能をてんこ盛りにしたアウターは万能なのか気になっていました。

DIAMAGIC DIRECTを採用した裏地は密度が高く素肌にあたる部分は肌呼吸がちょっとツラいですが防風性は非常に優れています。13000g/㎡・24hrsとなかなかの透湿度ですが、それでもトレランの発汗量を制御するには厳しいです。撥水持続力があるからメンテナンスフリーで使いまわせるのはラクで重宝しますがシームテープと撥水ファスナーは採用されていないので過度な期待は要注意。

腕の裁断に関して、ランニングの腕振りではやや抵抗を感じました。ストレッチ性のあるポリウレタン生地は伸びた反動で縮む特性もあるから運動環境によっては不向きな場合もあるのかも。マウンテンパーカー型のため着丈はながめ。ウエストポーチを使用する人には不向きなモデルですがドローコードで調整すれば走りやすさに影響ないです。

トレランのアウターとしては重量が気になるところですが街ランやハイキングなどスポーツをおしゃれに楽しむには最適な1着。

R007P エアシェルパンツ (アウトドアオススメ度★★★★★) 2,500円

保温調湿性◯ 吸汗速乾性× 伸縮性× 肌触り◯ 通気性◯ 撥水性◎ 耐風性◎

メーカーポイント

  1. 手差しポケット+ドットベンチレーション
  2. 軽量防水透湿生地使用

半パンでも履きやすい防風パンツがほしい。オールシーズンでガンガンつかえる防風パンツが登場した。

肌触りがなぜか優しいのはエアシェルジャケット同様だから半パンでも抵抗なくはける。アウトドアブランド製品と変わらない心地よさを2500円でゲットできる幸福感。これなら転んで破れても我慢できるハズ。シームテープ加工で防水透湿生地まで採用してくれてる。

フィールドコアモデルならではの股下のゆとりあるつくりは走りやすくトレラン向け。ドットベンチレーションは蒸れ防止をサポートする小技だ。

穿いてみれば軽さに驚きテンションあがるパンツに間違いなし。薄くて機能的なパンツだからこそレイヤリングしやすい。ポケットを裏返して収納できるパッカブル仕様でもあるのでスポーツに限らず使えるシーンが多い。

贅沢な要望としては裾口ボタンを防水ファスナーに変更してもらえると冷気の侵入を防ぎ転倒時にボタンによる擦れなどがなくなり防風性と安全性も向上するだろう。そうなればレースのレギュレーションもクリアできるから是非変更してもらいたい。

まとめ

アウトドアウェアーの機能性を重視するだけではなくデザインも充実させてきたワークマン。個性的な柄と色合いが目立つ製品は好みがわかれそうであるが進化のあらわれなのだろう。派手なデザインはレイヤリングには不向きなこともあるからベーシック色の製品は残しておいてもらいたいとねがう。今回のエアシェル系はアウトドアブランドであれば6,000円前後は間違いない。どちらもポケッタブルでザックに収まりやすく十分につかえる高次元の完成度とコスパはマストアイテムと言っても過言ではない。この2商品だけは大事にアップデートを重ねていってほしいと強く願わずにはいられない。

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