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後悔しないバラクラバ(目出し帽)の選び方とこの冬おすすめの7着【忖度なしの自腹比較レビュー】

冬のハイキングから雪山・スノースポーツでの隠れた必需品

冬のアウトドアで恐ろしいのは何といっても冷え・寒さからくる低体温症です。このため指先や足先など、身体の末端部分は特に気をつけて保温しておかなければなりません。靴下・手袋と並んで頭の防寒に役立つヘッドウェアの中でも厳冬期の雪山登山やアクティブなスノースポーツで欠かせないのがバラクラバです。

麓よりも段違いに低温で、強い風雪にさらされる冬山の稜線では、ニット帽やビーニー、ネックウォーマーを被っていたとしても、むき出しになっている頬や鼻部分は凍傷の危険があります。このため雪山の風雪にさらされる場面では、眼以外の顔全体をカバーする防寒アイテム「バラクラバ」が必需品です。かつては「目出し帽(個人的には「めでぼう」でしたが)なんて呼ばれ方もしていましたが、今こう呼ぶとおっさん扱いされるようなので注意です。

ぼくはこれまで何十着というバラクラバを試してきましたが、なかなか理想のモデルを探すのが難しいギアだと感じています。まず人の頭の形って実際にはそれぞれ違うはずなのに、ワンサイズか、あっても2サイズ程度しかサイズ幅がないこと。自分のサイズにピッタリくることがなかなかない。

また仮に試着段階ではいい感じだったとしても、現場で実際に装着してみると冷たい風が防げないとか、呼気でサングラスが曇るだとか、逆に暑すぎて調節ができないだとか、予想外の不快感や使いにくさに現場で初めて気づかされることが結構あります……厳しい状況で繊細な部分に着用する道具だけに、なかなか自分にピッタリ・しっくりくるものに出会うのは難しいものです。出番のわりに、高級品ともなると1万近くという価格もネックになってどうしても手頃な価格(そこそこの品質)で済ましてしまいがちです。

そこで今回は古今東西のバラクラバを現在進行形で試し続けている経験から、バラクラバの選び方をあらためて整理してシェアすると同時に、現時点でのおすすめのバラクラバをタイプ別に7点ピックアップしてみましたので、興味のある方はぜひとも参考にしてみてください。

目次

最高のバラクラバを選ぶためにチェックしたい4つのポイント

ポイント1:プロテクション(保温・防風性)

バラクラバが必要になるシーンとは、ニット帽(ビーニー)やネックウォーマーだけでは寒さを防ぎきれなくなるほどの寒冷・強風下。この状況でまず何が求められるかと問われれば、間違いなく最も重要なのは保温・防寒性能です。

その保温性を大きく左右するもののひとつが、バラクラバに使われている生地・素材。かつては冬季ウェアの保温素材といえば、昔ながらのウールや、アクリルなどの化繊素材が主流でしたが、それらはチクチクした肌触りがネックとなり、顔に装着するにはまだまだ改良の余地がありました。それが最近ではさまざまに進化した素材が取って代わるようになり、目的と用途に合わせて選べるようになっています。以下、最近の主流となりつつある素材を順に見ていきます。

化繊(フリース・ソフトシェルなど)

現在バラクラバの素材として一般的に採用されているフリースは、保温性と通気速乾性を兼ね備えたバランスの良さが魅力。元々、ウールにとって代わる「軽くて暖かくてすぐ乾く」理想のセーターとして進化していったフリースはバラクラバとの相性もバッチリでした。さらにその後の研究開発によって現在では基本的な保温性と速乾性に加えて、さらに効果的な機能が追加されたラインナップが展開されています。例えば

など。ただ最近ではフリース素材の他にも、防風性と保温性、通気性をバランスよく備えたソフトシェル素材や、断熱性の高い高機能な中綿素材を使った新製品もリリースされており、それぞれの強みを活かした新しいアプローチの製品にも眼が離せません。

メリノウールやアクリルなどのウール系素材

古くからのウールに比べて抜群の肌触りのよさと吸湿保温性を備えたメリノウールは、今や快適な保温素材としてさまざまなアイテムに用いられるようになってきました。メリノウール製バラクラバの魅力は何といってもその適度な伸縮性とフィット感・肌触りからくる着け心地の良さ。もちろん保温性もしっかりとあります。基本的に防風性はそこそこで通気性があります。天然の防臭機能を備えていることは顔回りのウェアとしては地味にうれしい。

左側3つがフリース等の化繊素材、右側3つがメリノウールおよび混紡素材。傾向としてはテクニカルなモデルが化繊系に多く、着心地重視のカジュアルなモデルがウールに多い。

補足:保温性を決めるのは素材だけではない

より暖かいバラクラバを選ぶ際に注意しなければならないのは、首周りのつくり。首の下部までしっかり覆っていないバラクラバは風が吹き込んできてしまう可能性があります。首周りが短めのモデルの場合はネックウォーマーやジャケットをしっかり閉めるなどして対応するようにしましょう。

ポイント2:快適性(フィット・呼気対応)

いくら保温性バッチリの素材でも、サイズが小さすぎでは顔が窮屈で息苦しく、逆に大きすぎであればヘルメットや風などの影響ですぐにズレてしまい非常に危険です。その意味でバラクラバのサイズ選びとフィット感の良し悪しは重要で、特にサイズがワンサイズしか無いモデルや、伸縮性の無い素材のモデルには注意が必要です。やはりベストは実際に試着してみることでしょう。

また快適さの面でもうひとつ重要なのは、呼気の処理です。冬山登山に限らず、スキーやスノボなどあらゆるウィンタースポーツではサングラス・ゴーグルは必携。口元の通気性が低く、呼気が鼻の脇から出てしまうタイプのバラクラバでサングラスをしていると、曇り止めをいくら塗っても呼気によるレンズの曇りは防げません。その点をしっかりと意識しているバラクラバでは、口部分をメッシュや通気孔にすることで、呼気が前面へ排出されサングラスの内側に上がらないようにし、曇りや蒸れを防ごうとしているものが増えてきました。さらに鼻の上部分にパッドや芯材まで設けられていると、呼気の上昇を防ぐ対策としては万全です。

ただしこれも若干注意が必要で、自分の顔と製品とのサイズの相性次第では、いくら口に通気の仕組みが設けられていたとしても実際のところ上手く呼気が前面に排出されず、結局サングラス内側に呼気が上がってきてしまうことがあるのです。こうした目に遭わないためにも、やはりバラクラバはフィッティングが大事!

細かい条件にもよるのかもしれないが、メッシュになっていれば何でもよいかというと、テストしてみた限りでは残念ながらそうでもない。曇らないかどうかはここでのレビューを参考にするか、試着でできる限り確かめてみるしかない。

ポイント3:汎用性

比較的薄手で伸縮性のあるバラクラバの場合、暑い・寒いや風の強弱、ヘルメットとの相性など状況に合わせて被り方を変えることで、下の図のようにさまざまな使い方ができます。

逆に、ゴツくて伸縮性の少ないモデルでは、風雪や寒さに対するプロテクションは高い一方、そうした柔軟性は乏しいのが一般的です。

ポイント4:その他の機能

その他、他モデルと差別化のために各ブランド工夫を凝らしているケースがあります。例えば防臭・消臭機能。直接鼻を覆うものであり、呼気などでどうしても口周りに唾液が付いてしまうバラクラバは長時間装着するような使い方になればなるほど、防臭機能非常に有り難い。その点、メリノウールは天然の防臭性を備えているので安心です。また、取り外し可能なマスクパーツなどで、さらに一段と快適な汎用性を実現しているモデルなど、それぞれの工夫が自分のスタイルにより合ったものであれば、それを選択しない手はありません。

おすすめ:タイプ別おすすめバラクラバ7着

ここからはこれまで何十着とバラクラバを試してきたぼくが、現時点で特におすすめのバラクラバを7点紹介します。利用シーンや季節・目的によっても最適なものは違ってくるため、なるべくさまざまなタイプ・シーン・ニーズで参考になるようなモデルを選んでいます。なお自分は頭のサイズが小さめ(頭周り56cmくらい)で、その自分が実際に良かったモデルをピックアップしているため、機能以前でどうしてもサイズ的に合わなかったモデルがありますのでその点はご了承くださいませ。

スノーレジャーにもってこいの快適さと垢抜け感:Patagonia キャプリーン・エア・バラクラバ

保温性☆☆☆ 耐風性☆☆☆ 快適性★★★ 呼気対策☆☆☆ 汎用性★★☆ デザイン★★★

パタゴニア独自の「キャプリーン・エア」素材を縫い目のないホールガーメントによって編み上げた、軽くて着け心地のよい1着。メリノウールとポリエステルをブレンドし、保温性と通気性をバランスよく両立した立体編み、縫い目の気にならないホールガーメントと、とことん快適さにこだわったこのモデルは着心地抜群、不快感ゼロ。

デザインもさすがあか抜けているし、バラクラバ・フェイスマスク・ネックウォーマー・ビーニーと多様なスタイルで被ることができて、まさにいうことなし。なのですが、一方いかんせん顔の露出部分は広め、風はスース―、元々ベースレイヤーとして開発された生地のためかなり薄手で保温性もほどほどなので、正直ハードな場面ではあまり使い物になりません。ゲレンデスキーやサイドカントリーなどのカジュアルなウィンタースポーツや、秋冬の低山などが活躍の場となりそうですが、たとえそれだけであったとしても、他にはない魅力を備えた1着です。

ウールの良さが120%活きていて機能もしっかり。オールラウンドに使いやすい:icebreaker エイペックス バラクラバ

保温性★★☆ 耐風性☆☆☆ 快適性★★★ 呼気対策★☆☆ 汎用性★★★ デザイン★★★

北米の本格メリノウール・アパレルブランド、アイスブレーカーによるこのバラクラバは、ウールの保温性・快適さと使い手に寄り添った作りの丁寧さが融合した秀作。何よりも被った時の心地よさはちょっと驚きでした。厚手のウールに強度と伸縮のための化繊糸を少量ブレンドした生地は裏地がうっすらと起毛して心地よい肌触り。さらに頭を包み込むような裁断のよさとストレッチ性によってフィット感も抜群です。ウールの良さを最大限に引き出していると感じられます。

さらに口部分に切れ込みを入れることで、呼気をある程度前面に排出しやすくなっているためサングラスも曇りにくい。被り方のバリエーションも多様で、バラクラバ・フェイスマスク・ネックウォーマー・ビーニーと難なく可変可能。そこまで厳冬期の厳しい冬山に使わないのであれば、これ1着で十分でしょう。その意味ではレジャーも登山も両方いける、最も守備範囲の広いモデルといえるのではないでしょうか。

ウールの快適さ・使い勝手の良さに本格バラクラバとしての機能性をプラス:Smartwool イントラニット200バラクラバ

保温性★☆☆ 耐風性★☆☆ 快適性★★★ 呼気対策★☆☆ 汎用性★★★ デザイン★★☆

メリノウール・アパレルブランドの雄、スマートウールによる最新作は、最先端の立体編成技術によって通気性や保温性の異なる部位を1枚のニットの中でシームレスに実現した3Dニットモデルです。バラクラバフェチとしては、たかがバラクラバにここまで惜しげもなく手間をかけてくれるだけでも嬉しいわ。

保温性が必要な部位は厚く編み、口周りは暖かさを保ちつつ息をしやすいメッシュベンチレーションに、汗をかきやすい箇所や耳部分は薄く、カーブの強い部分では伸縮を高めるなど、部位ごとに必要とされる異なる機能を、別々の生地同士を縫い合わせることなく、見事に一体化させています。

縫い目が極端に少なくなることによるウールの着け心地のよさはもちろん、アクティブな使い方で必要とされる高度で多様な機能性も同時に実現している、まさに最先端技術の塊です。他モデルに比べると多少重量がかさんでいるのはご愛敬。

ビーニーにもなる優れた汎用性に加えて、厳しいアクティビティにも対応する機能性の高さも秀逸:finetrack バラクラバビーニー

保温性★★☆ 耐風性★★☆ 快適性★★☆ 呼気対策★★★ 汎用性★★☆ デザイン★☆☆

機能性を追求したモノづくりで独自の道を進み続けるジャパニーズブランド、ファイントラックのこのバラクラバは、個人的にはおそらくこれまで最も長く使っていると思う。基本的なコンセプトはバラクラバとビーニーを合体させた汎用性の高さがウリのバラクラバですが、ビーニーとしても、バラクラバとしても妥協していない、抜群の使い勝手の良さがポイント。

特にバラクラバとして使用した際は、保温性・耐風性といった基本的なプロテクションに加えて、呼気を前方に流す換気口にさらに鼻部分には芯材が入ってサングラスも曇り知らずと、その使い手目線の配慮が隅々まで行き届いた仕様は見事。その他、ビーニー部分はホールガーメントでフィット感も抜群、抗菌防臭加工など細かい点まで満足のいく作りです。被り方のバリエーションも豊富、さほどデザイン性はあか抜けていないのがやや難ですが、まさに山ヤ目線でオールラウンドな使いやすさが魅力のバラクラバ。

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極上のフィット感とプロテクション、機能性を詰め込んだBurtonの本気モデル:Burton プレミアム バラクラバ

保温性★★☆ 耐風性★★★ 快適性★★☆ 呼気対策★☆☆ 汎用性★☆☆ デザイン★☆☆

バートンは今やゲレンデ向けのユルいモデルもあれば、本格BC向けのハードなモデルも取りそろえた幅広い商品も取りそろえた総合スノーブランド。そのフラッグシップモデルは、伸縮性・耐風性の異なる組み合わせのPolartec® Power Stretch®を使い、防風性と保温性、そして快適なフィット感と使い心地を兼ね備えた好バランスモデルでした。

生地にパンチングが施された口元に、鼻先も孔が空いており、呼気の対策も万全。鼻部分に芯材はついてないものの、2サイズ展開で顔のサイズにしっかりとフィットしてくれるため、鼻の上に呼気が漏れるということはありませんでした。

頭と顔パーツが別々にフィットしているため、頭だけ脱いだり(フェイスマスク)、顔を出したり(ヘッドウォーマー)と思ったよりも様々な被り方が可能です。ユルいバックカントリーから厳冬期登山などでも十分活躍する性能を備えていることは間違いありません。

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フィット、防風、保温、すべてにおいて隙がない軽量エクスペディションモデル:MAMMUT BALACLAVA ARCTIC WS

保温性★★☆ 耐風性★★★ 快適性★★☆ 呼気対策★★☆ 汎用性★☆☆ デザイン★☆☆

昨今ヨーロッパアルプスのファスト&ライトなアルピニズムを牽引するマムートならでは、非常に軽量コンパクトな作りにも関わらず抜群のプロテクションと快適性を備えたハイエンドバラクラバ。前面はGORE-TEX® INFINIUMTM WINDSTOPPER®によって高い防風性を確保しつつ、全体は薄手ながらも起毛裏地で暖かく伸縮性抜群のストレッチフリースによる立体縫製で、着用時の快適性を十分に考慮して作られていることが見て取れます。特にヘルメットをしたときの違和感はこれまで被ってきたバラクラバの中でもトップクラスに少なく、計算された立体構造が顔の隙間を埋めつつも圧迫感を最小限に止めており、長時間でもストレスなく着け続けていられるでしょう。

口元の濡れにくさ・凍りにくさ・呼気の通気性も良好、そして意外にもヘッドウォーマー、フェイスマスク、ネックウォーマーと被り方も幅広く調整可能。

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バラクラバといえばこのブランド。これさえあればどんな極寒状況にも耐えられる気がする:OUTDOOR RESEARCH ツンドラエアロジェルバラクラバ

保温性★★★ 耐風性★★★ フィット★★☆ 呼気対応★★☆ 汎用性☆☆☆ デザイン★☆☆

毎年毎年、個性的で高機能な新しいバラクラバを世に問うている、ぼくのなかでバラクラバといえば、このメーカー、アウトドアリサーチ(OR)。長年バラクラバを見てきて、最も信頼しているバラクラバメーカーといっても過言ではありません。そのORの最新作、ツンドラエアロジェルバラクラバは一言でいえば超本格派。厳冬期や極地での行動でもものともしなさそうな、プロテクション性能トップクラスのモデルです。

適度な伸縮をもったフリースの3D構造による素晴らしいフィット感と縫い目のごろつきを抑えたフラットシームによる着け心地の良さはさすがバラクラバに精通したORならでは。そのうえで、前面はこちらもGORE-TEX® INFINIUMTM WINDSTOPPER®によって高い防風性を確保しつつ、凍傷に弱い部位である鼻周りには話題の軽量・高断熱素材、プリマロフトエアロゲルを封入し、保温が必要な部分への配慮は完璧。全体の生地には起毛して暖かく、通気性のバランスにも長けた中厚フリース。プロテクション・保温・通気と、厳しい局面でも頭部を快適な状態に保つためにこれ以上ない技術と機能が揃っています。

その一方で、このタイプはプロテクションこそ完璧なものの、フルフェイススタイルでしか着用できないというのが珠にキズ。ヘッドウォーマーにもフェイスマスクにもできません。冬季登攀や高所登山、厳冬のバックカントリーツアーなどで1つ持っておくと絶大な安心感があることは確かですが、ちょっとした風よけ程度であったり、ましてやゲレンデで着用するなんてことはちょっと気が引けてしまうのがこのタイプ。でも外見なんて気にしない、死ぬよりマシな本格雪山登山では、これ以上なく安心で快適であることは間違いありません。

バラクラバおすすめ7着の各項目評価・機能比較まとめ

評価とスペック
アイテム Patagonia キャプリーン・エア・バラクラバ icebreaker エイペックス バラクラバ Smartwool イントラニット200バラクラバ finetrack バラクラバビーニー Burton プレミアム バラクラバ MAMMUT BALACLAVA ARCTIC WS OUTDOOR RESEARCH ツンドラエアロジェルバラクラバ
保温性 ★★☆☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★★
耐風性 ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★
快適性 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆
呼気対策 ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★★★ ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★★☆
汎用性 ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★☆☆☆☆
ゲレンデ・サイドカントリー
バックカントリー
厳冬期登山
素材
  • 18.5ミクロン・ゲージのロフトのあるウールで構成された、5.6オンス・RWS認証済みメリノウール51%
  • リサイクル・ポリエステル49%
  • 200g/m2 Brushed Terry RealFLEECE (ウール88%(メリノウール)、 ナイロン 9%、ポリウレタン3%)
  • 200g/m2 ウール53%、ポリエステル45%、ポリウレタン2%
  • 頭部:表:ウール100%
  • 裏:ポリエステル75% 、ウール25%
  • 本体:ポリエステル65%・ウール35%
  • POLARTEC® Power Stretch®
  • Main Fabric1: 95% ポリエステル 5% ポリウレタン
  • Main Fabric2: GORE-TEX INFINIUMTM WINDSTOPPER®
     92% リサイクルナイロン 8% ポリエステル
  • フェイス、ネック:ポリエステル100%(3レイヤーゴアインフィニウムウィズウィンドストッパー)
  • 頭頂部・背面:ナイロン54%、ポリエステル41%、エラスタン5%
  • 鼻部分:ナイロン63%、ポリエステル23%、エラスタン14%(プリマロフトエアロゲルインシュレーション)
サイズ ワンサイズ ワンサイズ ワンサイズ S/M、L/XL S/M、L/XL ワンサイズ S/M、L/XL
重量 34g 50g 78g 72g 55g(S/M実測) 51g(実測) 69g
ヘッドウォーマー  
フェイスマスク  
ネックウォーマー  
ビーニー        
呼吸口  
鼻当て            
抗菌防臭機能      

まとめ:素材だけじゃない、フィットだけじゃない。沼にハマりたくなければバラクラバ選び方は慎重に。

ここまで自分なりにたどり着いた現時点までの選び方のポイントと、自分が使ってきた中でのおすすめモデルを紹介してきましたが、結局のところ、それでもまだ「これぞ至高」といった決定版にはなかなか巡り会えていないのが正直なところ。ただもちろんバラクラバも他の山道具と同じで、どんなシチュエーションにもフィットす1着というものはあり得ず、得意・不得意を理解したうえで、目的やシーンに合わせて使い分けることが最も賢い使い方であることは忘れてはいけません。

その意味で現在のスタメンを選ぶとすれば、ゲレンデ~サイドカントリーであれば軽量コンパクトで快適、デザインもこなれたicebreaker エイペックス バラクラバ、1~2月の北アルプスや北日本など、暴風完全防備が必要なところにはOUTDOOR RESEARCH ツンドラエアロジェルバラクラバ、その中間でどちらに転んでも対応できるようにしたい場合(おそらくこれが最も出番が多い)にはfinetrack バラクラバビーニーSmartwool イントラニット200バラクラバということになるでしょうか。もちろんこれだけあると気分によってコロコロ変わったりもしてしまいますが。

バラクラバは地味なアイテムですが、雪山は道具選びの失敗ですぐにえらい目に遭ったりしますのでぜひともこの記事を参考にして、今年も雪山遊びを安心して愉しみましょう。

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