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【9月のイベントレポート②】Sea to Summitではじめる鳳凰三山テント泊縦走【10月イベント参加者も募集中】

今週は、あいにくの悪天候で延期となった9月の登山イベント『Sea to Summitではじめるテント泊縦走』に行ってきました。

場所は参加者の皆さんと相談した結果、南アルプスの百名山「鳳凰三山」に。今回のテーマは「テント泊縦走」ということで、テントを含めた1泊2日分の荷物を担いで夜叉神峠からゴールの青木鉱泉までの約20キロの道のりを重荷で初縦走します。

参加者は僕を含めて3名。延期により2名が残念ながら都合が合わなくなってしまいました。うち1名とは先週日帰りで別の場所にハイキングできましたが、もう1名とは必ずやお誘いすることを約束して次回以降に。

1日目:夜叉神峠登山口~南御室小屋

先週とはうって変わって移動性高気圧に覆われた分かりやすい好天の天気予報。今回は韮崎に集合してタクシーでアプローチだったので、駐車場満車の恐怖に怯える心配はないし、朝も遅め(といっても5時始発)。かつて広河原行きバスの運転手であったという運ちゃんと思い出話に花を咲かせながら夜叉神峠登山口に9時到着。軽く身支度をすませていよいよ出発です。

ブナやミズナラの優しい森をしばらく抜けると間もなく夜叉神峠。ただ想像よりも天気の回復が遅く、下から上がってくる雲で目の前は真っ白。峠でまず参加者のみんなに白峰三山の大パノラマをドカンとお届けしようという主催者の目論見は初っ端から外される涙。

しかし、それにしてもなんという蒸し暑さ。2400メートルでの幕営のことばかり考えていたので、皆いろいろと防寒には気にしてきましたが、汗だく対策についてはまったくノーマーク。そんななか参加者の1人が話題のおたふく手袋を着ていて、なかなか良さげ。その話題でひと盛り上がりしたりしながら、基本誰かしらの話が途切れず長く緩やかな登りを歩いていきます。

途中には警戒心の薄いシカがのんびりと食事をとっていた。

先週と連続で南アルプスを歩きましたが、相変わらず素晴らしい。苔の絨毯と原始の雰囲気を漂わせるシダ類、そしてカラマツやコメツガ、シラビソ、ウラジロモミといった見事な針葉樹に抱かれていると、自分が大きな自然の連鎖の一部になれた気がする。やはり自分はこの森が好きなんだなんと思う。

今日は夜叉神峠からはひたすら森の中を歩くだけですが、1カ所だけ展望の開けたピークを踏むことができます。そうこうしているうちにその目当ての辻山に到着。ただしここでも一瞬青空がのぞいたのみで、展望はお預けでした。

気持ちを切り替えてテン場へ。14時過ぎに南御室小屋に着くと、うっすら心配はしていましたがやはりテント場は結構な賑わいで、テント3張りを並べて設営できるスペースがほとんどない。が、何とかぎりぎり空いているスペースを押さえることができました。土日はどこにいてもこの場所取り合戦の心配からは逃げられません。

さっそく今回の目玉の一つである、Sea to Summit(シートゥーサミット)のテント・マット・シュラフを使ってみる時間が来ました。

周りを見渡すとテントは基本モンベル、アライテント。そしてNEMOがやや多め。ヘリテイジ・ファイントラック・arata・ZEROGRAMが1~2張り。ある程度予想はしていましたがSea to Summitのテントを張っている人はゼロで、やはりほとんど国産テント。せっかく日本では世界中の優秀なテントがこんなにいろいろあるのに。Outdoor Gearzineももっと努力して発信していかないとなぁ(近くにどう考えても限界を超えていそうなシングルウォールのワンポールシェルターがありましたが、あの人は無事夜を明かせただろうか)。

立てやすさも考えられた丁寧な作りのSea to Summitテントは、参加者の皆さんがテント泊自体を未経験でないこともあって、ちょっとアドバイスしただけで実にスムーズに、それぞれの設営が進んでいきました。

ちなみに今回使ったテント「アルトTR1 /アルトTR1 プラス」テントは、今から4年も前に発売されていながら、広々とした天井付近のスペースに抜群の通気性、それにもかかわらず軽量という、ここ数年のトレンドをいち早く先取りしたテント。Outdoor Gearzineでもレビューしていますが、知らなかった人はぜひチェックしてみるといいかと。

またSea to Summitはマットレスやスリーピングバッグも非常に優秀。

マットは、これもOutdoor Gearzineでずっと推してきた「エアスプラングセル」を採用したエアマットの秋冬モデルをトライ。薄くても圧力が分散されて寝心地が最高なんです。今では(中国メーカーをはじめとして)多くのブランドが類似のエアマットを製造するほど一般的になりました。

今秋冬登場、最高の寝心地と最高の断熱性を両立した「イーサーライトXRプロインサレーテッドマット」も実践で試してみることができました。

テント・マット・ピロー・シュラフと、氷点下に迫るであろう今夜の就寝に備えて、考えられる理想の装備を(無料で)試せるなんて、なかなか良いイベントでしょ?

前回7月のイベントでは夕飯時に雨に降られて各自テント内で食事せざるを得なかったのですが、今回はずっと雨に降られることなく、思い思いの食材を持ちよって、シェアしながら歓談しながら平和な夕食を愉しむことができました。

2日目:南御室小屋~鳳凰三山~ドンドコ沢~青木鉱泉

4時半起床。天気は・・・

やばい、期待はしてたけど最高過ぎる。

出発して1時間ほどでついに森を抜け、岩場・ザレ場の混じった稜線に出ます。稜線には青空が広がり、昨日どうしても見たかった白峰三山の大パノラマがついにお目見です。

眼下にはダイナミックな陰影が映えまくりの雲海が広がっています。その上には富士山が浮かんでいます。何度見てもシャッターを切ってしまう景色。

これには思わずガッツポーズ

しばし足を止めて、オレンジ色に染まる朝焼けの白峰三山を鑑賞

一つ目のピーク、薬師岳でパチリ

甲斐駒も、遠く八ヶ岳もくっきり

紅葉も少しずつ始まってました。色づく木々と青空、花崗岩のコントラスト、これぞ鳳凰三山。

重厚で深い、壮大なランドスケープが広がる南アルプスらしい稜線を歩き、薬師岳、観音岳と歩みを進めていきます。

最後に地蔵岳のオベリスクを拝み、下山はドンドコ沢経由の青木鉱泉。

途中に多くの見事な滝が迎えてくれる好ルート、かと思いきや、急傾斜かつ荒れ気味の道、そしてここまで重荷で蓄積された疲労で足が進まず、最後の最後に苦労しました。それにしても滝は確かにすごかった。

とはいえ、森・稜線・滝と異なる趣の自然に出会えるこのコースは期待以上に満足で、今回も大いに充実した2日間のイベントになりました。

参加者の皆さん本当におつかれさまでした。また行きましょう!

それからSea to Summit製品を貸してくれたロストアローさん、ご協力ありがとうございました!

【再度告知】10月のテント泊イベント『ZEROGRAMのテントとギアでたのしむ秋のテント泊』が定員間近!

↓↓参加希望の方は↓↓

「ZEROGRAMでテント泊しよう(10月)」にエントリーする

Outdoor Gearzineでは読者の皆さんと1年を通して山や自然をより深く楽しみ味わえる、さまざまなアクティビティでのイベントを実施しています。

気候も落ち着く秋はやはり山歩きが気持ちいい、ということで、10月はテントやシェルターをはじめとして個性あふれるさまざまな軽量・機能的ギアを手掛ける「ZEROGRAM」さんとのコラボ企画で、まだテント泊を経験していない人をはじめ、気の合う仲間同士で楽しく山を登る企画のメンバーを絶賛募集中です!

この機会に、ZEROGRAMのテント、その他興味のあるギアを実際のフィールドで試しなが、らさわやかな秋の山歩きをみんなで楽しんでみませんか?

特典その1!ZEROGRAMのテント・ザック・ポール等を試すことができる。

ゼログラムの販売しているテントをご希望のモデルでお試しいただくことができます。※お貸しできるモデルは数に限りがあるため、希望が重複した場合はエントリーが早い方優先になりますので何卒ご了承ください。

特典その2!参加者全員プレゼント

今回のイベントに参加された方全員に、SUN×ゼログラムのコラボアイテムをプレゼントです!温度計にもなり、カラビナにもなり、そしてフラッシュライトにもなるスグレモノ。こういうの、なければ内で何とかなるけど、あればあったで何かと便利なんですよねぇ。ぜひもらってやってください!

ZEROGRAMさんからはテントだけでなく、バックパック(45L)やマット、トレッキングポール、フォールディングチェアもこのイベントに合わせてお借りすることができるという話ももらいましたので、これを機にいろいろと試してみてはいかがでしょう?

追加その3!(俺の中で)話題沸騰中の消臭スプレーサンプルをプレゼント!

前回の買ってよかったおすすめ記事でも取り上げました、まったく新しいエコで無害な成分なのに効果抜群の消臭スプレー「DASHOE」を参加者の皆さんにサンプルをプレゼント!ちょうどニオイが気になる行動したばかりのフィールドで、ザックや帽子、シューズ、テント、シュラフ等あらゆるものにかけてみて、その効果を体感してみてください!(現地での実体験の他、お持ち帰り用プレゼントをそれぞれ用意)

追加その4!新進気鋭のスマートウォッチ「Amazfit」をお試しでレンタル!

Outdoor Gearzineでも過去に取り上げたことがありますが、中国深セン発、新進気鋭のウェアラブルデバイスメーカー「Amazfit」から、最新のハイエンドモデル「T-Rex 3 Pro 48mm」他、気になるスマートウォッチを当日レンタルさせてもらうことができるようになりました!

スマートウォッチ欲しいけど、どんどん値段が高くなってしまってもう買えないよ、、最近そんな声をよく聞きますが、Amazfitはそんな中でもリーズナブルな価格帯に止まりながら、どんどん機能的にブラッシュアップしてきてる注目株。登山に使えるしっかりしたスマートウォッチに興味があるという人は、実際に使ってみるチャンスです。ぜひイベントに参加してみよう!

追加その5!テラノバ他、これまでイベントでコラボしたブランドのテントも試し張りできる(要交渉)

10月のイベントには参加したいけど、試したいテントは実は他にある。。。そんな方に、もしZEROGRAMさん以外のテントも試したいというご希望があれば、今回に限りメーカーに交渉してみますので、参加エントリーの際に使ってみたいご希望のメーカーとモデルを教えてください(無理だったらゴメンナサイ)。

そんなわけであと開催まで1カ月ほど。個人的にも1年のうちで最もハイキングが気持ちよい季節のテント泊イベントに、皆さんぜひ、ふるってエントリーください!

日時

2025年 10月18~19日(土・日)

※一時的な雨程度の予想の場合は決行、荒天中止の想定です。

いずれにせよ天候やこちらの都合による中止の際には、開催直前の金曜日12:00までにメールにてお知らせします。

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参加人数と募集定員

エントリーは各日程それぞれで先着順です。定員になり次第応募を締め切らせていただきます。なおキャンセルが出た場合はその旨を随時アナウンスさせていただきます。

各日程での最低募集人数:2名

各日程での最大募集人数:8名程度

場所(候補)

※要予約のテント場についてはまだ問い合わせ前のため必ず選べるとは限りません。

上記は現状での想定で、ここにないルートになる可能性もあります。要はテント場まであまり歩かずに着いて、テント場の天候や条件も厳しくなく、大人数でも泊まりやすく、登山ルート自体もそこまでハードでないコースを選びます。

またメンバーや天候などによって直前にルートを変更する場合がありますのでそこもご留意ください。

場所や詳細、テント泊の準備や持ち物などのアドバイスは、エントリーしていただいた方々との事前のオンラインミーティング等でレクチャーすることなどを考えています。

マッチするのはこんな人:

いつものように、こまかなことはメンバーの希望次第でいかようにも調整可能です。自分はタープやハンモックで泊まりたいなんてのも(自己責任で)自由。こんな泊まり方してみたいという人がいたらできる限りサポートしますので、この機会に自分流の野営を試してみたいというすべての人を歓迎します!

参加費

「スタンダードプラン」メンバーシップへの1カ月以上の入会(1,000円 / 1カ月)を参加条件とさせていただきます。

一度入会すればその月のイベントには何度参加しても無料ですので、ぜひともよろしくお願いいたします。

(すでに加入済みの方は無料です。未加入の方は当日までにご入会ください)

ご用意いただく装備について

基本的には各自それぞれに1泊2日のテント泊装備をご用意いただきたいと思います。

ただ、今回は「テント泊装備をまだ揃えていない」という人でも参加できるように、協力ブランドOutdoor Gearzineがサポートすることで、テント泊装備がなくても参加できるようにします。

なので、最低限「身に着ける装備を含めた日帰り登山装備と飲食料」をお持ちいただければ基本的に大丈夫です。テント泊でも十分な容量のバックパックがないという人も、事前に教えていただければ当日までにお貸しします。

あらかじめご注意

なお、本イベントはガイドツアーとは違いますので、基本的には参加者の皆さんは各自の責任で当イベントにご参加ください。参加中の怪我や病気、事故等については、Outdoor Gearzineおよび株式会社ZEROGRAMは一切の責を負わないものとします。

とはいえもちろんテント泊を安全に体験できるための手取り足取りはしっかりとサポートしますので、その点に関してはご安心ください。

参加エントリーはこちらの応募フォームからお願いします

まだ未定の部分もありますが、もしご興味のある方は、下記のエントリーフォームからどしどしご応募ください!先着順ですのでお早めに!

↓↓参加希望の方は↓↓

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もちろん不明点や質問のある方はお気軽にお問い合わせください。

↓↓ご質問はOutdoor Gearzineのお問い合わせフォームから↓↓

Outdoor Gearzineお問い合わせフォーム

この機会にテント泊やってみたいという方は、ぜひお気軽にご参加ください!

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