キャンプといえばテントを張ってキャンプをするのが当たり前だった時代から、「泊まり方」も多様になってきました。
筆者が好きなキャンプスタイルの一つに「ハンモック泊」があります。テントの代わりにハンモックで寝るのですが、これが快適で、ゆらゆらと揺られながら眠る心地よさにすっかり虜になってしまい、これまでに5つ以上のハンモックを使い分けながらキャンプを楽しんでいます。
最近ではハンモックの活用はキャンプだけにとどまらず、八ヶ岳の双子池キャンプ地には日本で初となる山岳地帯でのハンモック泊の受け入れがスタートしたり、ハイキングや登山における使用の機会も広がっており、ますます注目が集まっています。
今回はこれからハンモック泊にトライしてみたい人におすすめのハンモックを紹介します。
コクーン ウルトラライトモスキートネットハンモックは設営のしやすさ、寝た時の快適さ、携帯性の三拍子揃ったハンモックで、初心者から経験者までおすすめのハンモックです。
目次
コクーン ウルトラライトモスキートネットハンモックの主な特徴
Cocoon(コクーン)は1989年に創業したオーストリアのブランドで、トラベルシーツやシリーピングバックライナーを中心に製造し、世界中のバックパッカーや登山者から絶大な支持を受けているブランドです。
そんなコクーンが作るハンモック「ウルトラライトモスキートネットハンモック」はモスキートネット(蚊帳)が一体になっているハンモックです。
一人用のハンモックで、サイズは325cm×148cm。ハンモック本体の素材にはにはエクストラストロング20デニールヘキサゴナルリップストップナイロンが使用されています。
モスキートネットは小さい虫の侵入も許さないno-see-umメッシュが使用され、通気性を確保しつつ外との空間を隔ててくれます。
一定のピッチと完ぺきな対角線が測定されているハイテクUHMW-PEコードリッジラインは誰が設営しても同じようにアーチを描けるようになっているため、使用者を選ばずに容易に設営か可能。
片側についているジッパーは大きく開くことができ、ハンモックへの出入りへのストレスを軽減してくれています。
ハンモック本体の重量は395g、付属のカラビナは2つで40gで総重量は435g。収納サイズは18cm×Ø7cmとコンパクトで携帯性にも優れたハンモックです。
お気に入りポイント
- ゆったりと横になれる大きめの作り
- 一定のピッチを保つリッジラインで誰でも同じように設営ができる
- モスキートネット(蚊帳)一体式で眠る時に虫刺されの心配がない
- 肌に触れた時に不快感のない生地
- きれいに折りたたまなくても収納できる専用バック
- 持ち出したいと思える携帯性の高さ
気になるポイント
- モスキートネットがあることで半減する「開放感」
- 出入り口のジッパーは片側にしかついていない
主なスペックと評価
アイテム名 | コクーン ウルトラライトモスキートネットハンモック |
---|---|
構造 | 蚊帳一体式ハンモック |
就寝人数 | 1名 |
サイズ | 325cm×148cm |
収納サイズ | 18cm×Ø7cm |
本体重量 | ハンモック:395g カラビナ:40g |
カラー | グリーン |
素材 | エクストラストロング20デニールヘキサゴナルリップストップナイロン、no-see-umメッシュ |
Outdoor Gearzine評価 | |
快適性 | ★★★★★ |
設営・撤収の容易さ | ★★★★☆ |
重量 | ★★★★☆ |
携帯性 | ★★★★☆ |
耐候性 | ★★★★☆ |
耐久性 | ★★★☆☆ |
詳細レビュー
ゆったりと横になれる大きめの作り
ウルトラライトモスキートネットハンモックは一人用のハンモックですがサイズが325cm×148cmで、一人用としては大きめなためゆったりと横になることができ、圧迫感を感じません。
筆者は小さめのハンモックの包み込まれるような感覚も好きですが、大きめの作りでゆったりと横になれるのも快適です。
ハンモックは本体に対して「ななめ」に寝ることでフラットに近づき、寝心地がよくなります。ウルトラライトモスキートネットハンモックはサイズが大きいので姿勢を変えたい時にハンモック内で動けるスペースに余裕があります。
一定のピッチを保つリッジラインで誰でも同じように設営ができる
通常、ハンモックはアーチを描くように設営することでハンモック本体が身体を包み込み、かかる負荷を分散してくれるようになっています。
アーチを描くように設営するのは慣れれば難しくないのですが、慣れないうちは調整に苦戦するポイントです。
ウルトラライトモスキートネットハンモックには一定のピッチを保ってくれるリッジラインがついていて、誰が設営しても同じ「アーチ」を描くことができるので細かい調節の手間がいりません。
調節の手間が省けるので初心者にとっても扱いやすいハンモックです。
筆者が初めて使ったハンモックにはリッジラインがついていなかったため設営に苦労しました。うまくアーチが描けず、ハンモックを張りすぎてしまったため、荷重分散できずに翌朝に体が痛くなってしまった苦い経験があります。
最初のハンモックがウルトラライトモスキートネットハンモックであればこのような経験はしなかったでしょう。
モスキートネット(蚊帳)一体式で眠る時に虫刺されの心配がない
キャンプでのストレスといえば「虫」です。特に吸血昆虫は刺されれば痛みや痒みで不快になりますよね(筆者は虫は嫌いではありませんが、吸血昆虫は嫌いです)
ウルトラライトモスキートネットハンモックは小さい虫の侵入も許さないno-see-umメッシュが使用されたモスキートネットが一体型になっているため、虫への不安はなくなります。
それだけでなく、ハンモックとモスキートネットが分離しているハンモックは本体を設営した後にモスキーとネットをセットする必要がありますが、一体型であればその工程は無くなります。工程が少ない分、設営が容易になります。
慣れないハンモックでキャンプを楽しむにはとにかく設営を簡単にすることと、虫への不安をなくすことが重要。虫を気にすることなく、ハンモックに横になりのんびりする時間は至福の時間です。
モスキートネットがあることで半減する「開放感」
モスキートネットがついていることで虫への心配はありませんが、外界との空間を隔てているので「開放感」は半減します。
虫のいない季節であればモスキートネットはなくても問題ありませんから、そういった時期に開放感を味わいながらハンモックに揺られたい人はモスキートネット付きよりも別になっているタイプのハンモックがおすすめです。
肌に触れた時に不快感のない生地
ウルトラライトモスキートネットハンモックに使用されたいる生地は非常にしなやかで、肌に直接触れた時の不快感がありません。汗をかいた時にベタっと貼り付くことがないので、気温が高く暑い時期に薄着で寝ていても快適です。
きれいに折りたたまなくても収納できる専用バック
ウルトラライトモスキートネットハンモックを収納する時は本体に縫い付けてある収納バックに押し込んで収納します。
しなやかな生地で収納しやすく、ジッパー付き収納バックで広がるため、きれいに折りたたんだりしなくても収納可能です(これがありがたい)
持ち出したいと思える携帯性の高さ
モスキートネット一体型のハンモックで500gを切る計量さ。500mlのペットボトルよりも少し大きいくらいのサイズのためコンパクトになり、キャンプだけでなく、ハイキングや釣りにも持ち出しやすいです。
筆者は渓流釣りをしますが、ハンモックに揺られながらの休憩は至福の時間です(釣果がある時は特に)
出入り口のジッパーは片側にしかついていない
ウルトラライトモスキートネットハンモックには出入りできるジッパーは片側にしか付いてません。
片側にしかないことでストレスを感じることはありませんが、設営時にジッパーの付いている向きだけ気をつけましょう。
まとめ:平らな場所でなくても快適に眠れるハンモックのポテンシャルは高い
コクーン ウルトラライトモスキートネットハンモックを紹介しました。
これからハンモック泊にチャレンジしてみたい人にとって、一つ目のハンモックには蚊帳一体式のハンモックが断然おすすめです
コクーン ウルトラライトモスキートネットハンモックを使って快適なハンモック泊を楽しみましょう!
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Yosuke(ヨウスケ)
春から秋にかけては山奥のイワナを追いかけて渓流へ釣りに。 地上からは見ることのできない絶景を求めて山を歩き。 焚火に癒されたくてキャンプ。 白銀の山で浮遊感を味わいにスノーボード。
一年中アウトドアを楽しんでいるフリーのライター。 自身の経験や使ってみて良かった道具を発信しています。