汗をかいても不快感ゼロ!真夏に最適な超軽量ジップアップ
Columbia(コロンビア)傘下のエクスペディション系ブランドでおなじみの Mountain Hardwear(マウンテンハードウェア)の夏山向けロングスリーブTシャツ、エステロロングスリーブジップTは、他のロングスリーブジップアップと比較しても最軽量クラスの重量、汗をかいてもサラサラの着心地、超速乾、紫外線防止素材で強い日差しにも対応と、真夏のトレイルを軽快に行動するために必要な特徴をこれでもかというくらいに実現した、この夏おすすめの1枚。早速レビューしていきたいと思います。
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詳細レビュー
アイテム名(価格)
Mountain Hardwear(マウンテンハードウェア) エステロロングスリーブジップT(参考価格:8,532円)
正面
主なスペックと評価
評価 | |
---|---|
保温性 | ★★☆☆☆ |
通気性 | ★★★★☆ |
速乾性 | ★★★★☆ |
着心地 | ★★★★☆ |
重量 | ★★★★★ |
耐久性 | ★★★☆☆ |
デザイン | ★★★☆☆ |
価格 | ★★☆☆☆ |
総合点 | ★★★★☆ |
スペック | |
生地 | ウィックQ エステロデルタ(ポリエステル100%) |
カラーバリエーション | Graphite Python Green Collegiate Navy |
重量 | 117g(Mサイズ) |
UPF | 30 |
ロング・ショート・ジップネックオプション | ◯ |
親指ループ | × |
ここがスゴイ!
とにかく軽い
ジップアップのロングスリーブにもかかわらず、まるでショートスリーブのTシャツを着ているかのようで非常に軽快な着心地。参考までに人気ベースレイヤーのパタゴニア キャプリーン2の同モデルは155gですが、この微妙な差は着てみると意外なほど実感できるはず。
心地よい肌触りと通気性・速乾性
着た瞬間、これは涼しいと確信しました。保温性とは縁のなさそうなサラサラした肌触りと、いわゆるベースレイヤー感覚のピッタリとしたフィットではない(ただし伸縮性はちゃんとあります)ことによって風通しもよく、清涼感は抜群です。着心地へのこだわりは他にも縫い目をフラットに縫製することでストレスを軽減するフラットロックシームや、肩幅を気にせず動きやすい(バックパックのショルダーハーネスとも干渉しない)ラグランスリーブなど、これでもかというくらい随所に見られます。そしてオリジナル素材「ウィックQ」の微細な凹凸とグリッド状のメッシュ構造が素早く吸汗・発散してくれるため汗をかいても肌離れがよく、いつまでも快適なサラサラ感を維持してくれます。もちろん、暑いときにはジップアップを下げることによって温度調節もできますので、暑さ対策は万全といえます。
意外な便利機能
メーカーのwebサイトを見てはじめて気がついたのですが、右裾をひょいと裏返すとおもむろに起毛した部分が出てきます。これがなんとグラスクリーナー (メガネ拭き)!ぼくはレンズの内側にしたたり落ちる汗にしびれを切らし、メガネ登山を諦めた人間なので、これを見たときはニヤリとしましたよ。
ここがイマイチ
若干ゆとりのきいた袖のフィット
いや、決してそこまで悪くはないんです。快適さを考えればこれくらいの余裕が良いことも確かです。ただそれでもあえていわせていただけば二の腕のあたりの余裕が・・・ホントにほんの少し気になる程度ですが。また、寒い季節でのベースレイヤーとして保温性を期待しても応えてはくれませんので注意。
まとめ:どんな人におすすめ?
季節は基本的に梅雨~夏、2,000m以上の高山であればお盆前後などでの、あらゆるアウトドアアクティビティ。そこが最もこのアイテムの実力を発揮できるシチュエーションでしょう。トレイルランニングなど常時発汗が激しいアクティビティであれば、この範囲はもっと広がって良いはずです。
もちろん、上記の季節以外でも工夫次第で広く使いこなすことはできます。幸いなことにこのウェアのスタンダードフィットは、下に1枚ピッタリとしたベースレイヤーを着ることもできる可能性をもっているため、重ね着を駆使すれば非常に使い回しがし易いアイテムだとも言えます。
ジップアップ&ロングスリーブという形態は、夏の日焼け・怪我対策としてショートスリーブのTシャツよりも汎用性が高くおすすめしていますが、いかんせん半袖に比べれば暑いというのが弱点ではありました。しかしこれだけ涼しく着られるロングスリーブがあれば、それも気にならないくらいだと言えるので、その意味でもこの1枚は超絶おすすめです。