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山も街も、渓流も。福井の技術力が生んだアウトドア向けサンラス「Niho -OTO- NH-103」は、マルチに山を愉しむ登山ライターがついに辿り着いた山用サングラスの最適解

強い陽射しが降り注ぐ晴れた稜線では眩しさをしっかり抑えたい。でも樹林帯や深い渓谷で暗すぎる視界は避けたいし、釣りの時の水面のギラつきも抑えたい——。

ハイキング・沢登り(源流釣り)・トレイルランニング・雪山登山と、光量がめまぐるしく変わるフィールドで活動する自分にとって、最適なサングラス選びは長年の課題です。

欲を言わせてもらうと、欲しいのは視界の良さだけではありません。メガネの間からも侵入してくる紫外線から眼を保護するプロテクションの高さ、激しく動いて汗ばむ状況でもメガネがズレ落ちてこない高いフィット感、さらには(スポーツサングラスのような厳ついのではなく)日常の延長線上で違和感なく掛けられるデザイン性も。

残念ながらこれまで出会ったどんなサングラスも、ここまですべてが揃ったモデルはありませんでした。しかし、そんなサングラス迷子の筆者が今シーズン偶然にも「理想の一本」とまで言えるかもしれない運命の一本に出会ってしまいました。

それが、眼鏡の世界的一大産地・福井県で、一般用からプロ用までさまざまなアイウェアを手掛けて培ってきたノウハウを結集し誕生した「アウトドア専用」サングラス・ブランド「Niho(ニホ)」です。

今回は、登山・渓流・バックカントリースキーを愛好する筆者が、シリーズラインナップからボストン形状モデルの「NH-103(モデル名:-OTO-)」をチョイス。
中でも万能のオールラウンダー「COL.1(レンズカラー:ライトブラウン)」と、暗所特化のスペシャリスト「COL.5(レンズカラー:ベリーライトグレー)」の2本をこの夏フィールドでじっくりと使用してみました。

登山愛好家が思わず唸らずにはいられない魅力と、実際に使ってみて気になった点などを余すことなくレビューします。

Niho サングラス共通の主な特徴

Niho -OTO- NH-103」は、柔らかなボストン形状のフレームを採用し、登山をはじめとしたアウトドア・アクティビティに最適化された高い機能性と、街に溶け込むデザイン性とを高次元で融合させたアウトドア向けサングラスです。

軽量かつ耐久性に優れたフレームは、光の侵入を極力カットする上部フード構造と、ワンタッチで着脱可能かつ外れにくい特許構造のサイドフードを備え、厳しい環境でのプロテクションを最大限に備えています。

無段階に調節可能なつると鼻当てによって、さまざまな顔の形に合わせて最高のフィット感をキープすることができ、汗をかいても決してメガネがズレ落ちることはありません。

万能カラーの「COL.1」は可視光線透過率30%のライトブラウンレンズを搭載した偏光レンズで、眩しい日差しを防ぎつつ、樹林帯などでもコントラストを高めて地形や道の凹凸を鮮明に捉えます。

一方、暗所特化の「COL.5」は透過率45%の偏光機能付超薄色(ベリーライトグレー)レンズを採用し、薄暗い樹林帯でも黒潰れせず、朝夕のマズメ時の渓流でもクリアな視界を実現しています。

共に防弾級の耐衝撃性を保ちつつ極限まで薄型軽量化された高機能レンズを採用し、また山での使用に便利なグラスコード穴、メガネふき兼用ポーチまで揃い、都市に暮らし山を愛する人々にとって細部まで使い勝手が追求された高い完成度を実現しました。

お気に入りポイント

気になったポイント

主なスペックと評価

名前Niho -OTO- NH-103(COL.1 & COL.5)
サイズレンズ幅:52mm、ブリッジ幅:19mm、レンズ天地:41.5mm、テンプル:140mm
重さ27g(サイドフード込)
スタイルボストン
レンズ素材ポリカーボネート
レンズカラー・可視光線透過率・ライトブラウン:30%
・ベリーライトグレー:45%
偏光度(雑光カット率)・ライトブラウン:92%
・ベリーライトグレー:87%
UV(紫外線)カット率約99.9%
フレーム素材・フロント:TR-90
・テンプル:TR-90 ※素材のTR-90は超弾性プラスチック(スーパーエンジニアリングプラスチック)
フレームカラー・ライトブラウン:ブラック・デミ
・ベリーライトグレー:ブラウン
付属品マイクロファイバー製のメガネふき兼用ポーチ、サイドフード
本体価格
(2026年08月現在)
14,300円(税込)
Outdoor Gearzine評価
快適性(フィット感)★★★★★
紫外線プロテクション★★★★★
視界の広さ★★★★☆
視界のクリアさ★★★★★
耐久性★★★★☆
曇りにくさ★★★☆☆
重量★★★★★
デザイン&汎用性★★★★★

詳細レビュー「Niho -OTO- NH-103(COL.1 & COL.5)」

登山に適した構造:耐衝撃・超薄型軽量設計に、遮光フード・グラスコード穴まで。山岳用に適したタフで機能的な構造がてんこ盛り

登山や沢登り、バックカントリースキーといった過酷なアウトドアフィールドでは、埃や汗、不意に目の前に立ちはだかる藪や枝、そして硬い岩や寒暖差など、常にさまざまなリスクと隣り合わせの環境で眼鏡をかけ続ける必要があります。Niho「NH-103」は、そうしたアクシデントから目を護りつつ、それでいて自身は傷や破損にも耐えられる、結果として長時間の行動でもストレスを感じずにかけていられるという、登山に最適化されたスペックが細部まで徹底的に作り込まれています。

その秘密は企画者自身が登山やトレイルランニング、沢登りでサングラスを使い込んできて、現場での経験に基づく「こうなっていたらいいのに」から誕生したという経緯にあるといいます。確かに、同じ山をやっている人ならば思わず膝を打ちたくなるような細かい作りが非常に好感触です。

軽量・高耐久のレンズ構造

まず特筆すべきは、タフな強度を保持しながら極限まで薄型軽量化されたレンズ構造です。素材には、防弾用の盾やヘルメットバイザーにも使用されるほど超高耐衝撃性のポリカーボネート素材を採用。万が一激しい落木や枝に衝突したりしても安心です。

そのタフな素材を、僅か1.5mmという極限の薄さに成形することで、歪みを抑えたクリアな視界と、本体わずか21gという異次元の軽さを実現しています(Made in SABAE 三好興業製)。長時間のハイクアップでも耳や鼻の頭に負担がかからず、文字通りかけていることを忘れるかのような快適さを与えてくれます。

特許構造のサイドフードをはじめとした圧倒的なUVプロテクション構造

さらに、レンズと眼との隙間からの光や風雪の侵入を防ぐワンタッチ着脱式のサイドフード(特許構造)を搭載。テンプル(つる)を折りたたんだ状態でフードをスライドして装着する仕組みで、開くとフックがロックされるため、行動中に枝が引っかかったり強風にさらされたりしても脱落しません。

これ、山用サングラス迷子になったことがない人には分からないかもしれませんが、登山用のハイエンドサングラスで、サイドフードが付いているかと思いきや実際にはすぐにポロっと取れやすい製品が(高額モデルでも)多いこと多いこと。この「付けやすくて取れにくい」構造のサイドフードはその意味でも本当に素晴らしいアイデアです。

また、フロント上面にも庇(ひさし)状のフード構造が施され、直射日光や横風・飛沫を立体的に遮断してくれます。

万が一の落下や紛失を防ぐグラスコード用ホールも完備

加えて、登山者目線の細やかな配慮として見逃せないのが、つるの先端に設けられたグラスコード取り付け用ホール(穴)です。市販のグラスコードはもちろん、アウトドア用の細引き(径2mmまでのロープ)を直接通して首から下げることができます。

レンズの曇りなどのためにどうしてもメガネを外したくなる瞬間があり、そのふとした油断で何度もサングラスをなくしてしまった経験がある自分としてはこの機能は地味だけど重要です。「首に掛けておけば、地図の確認や休憩時に置き忘れて落とす心配がない」「自分好みのコードを選んでカスタマイズできる」と、山の現場を知る人にしかわからないありがたい仕様といえます。

快適性・フィット感:汗をかいても、激しく動いてもズレ落ちなし!誰の顔にもぴったりとフィットする無段階の調節機能

どんなに優れたレンズでも、歩くたびに滑り落ちたり、掛け心地が悪くて耳の後ろが痛くなったりしては、動きの激しいアウトドアでは使いものになりません。特に急登での発汗時や、下を向いて足元を確認する登坂・沢登り、ランニングなどでサングラスがいつの間にか下の方にずり落ちてくるストレスは、誰しも経験があるはず。

その点、Nihoは眼鏡づくりの本場・鯖江の技術を活かし、激しく動いてもズレ落ちにくい抜群のホールド感をユーザー自身で微調整できる構造を備えています。

まず耳にかけるテンプルエンド(モダン)の内部には、熱処理で「なまし加工」を施した特別なステンレス芯が埋め込まれています。これが想像以上に大きな屈曲から微妙な屈曲まで、びっくりするくらい自由自在に曲げ伸ばしできます(調子に乗って何十回も曲げ伸ばしはさすがにやめておいた方がいいです)。

これにより、一般的なプラスチックフレームでは不可能な「内側に寄せる・外に広げる・耳のカーブに合わせて下へ曲げる」といった調整が思い通りに、そして簡単にできてしまいます。頭部の幅や耳の位置に合わせて無段階でホールド感を微調整できるため、首を大きく振ったり走ったりしても全くブレません。

さらに、シリコンラバーを採用したノーズパッドも金属ワイヤーの土台により、高さや幅(鼻幅)の調整が可能です。

よくあるのが、欧米モデルなどでデザインがかっこいいのにこの鼻当て部分が低く、固定されているモデル。鼻が低い典型的な日本人顔で、なおかつ左右のバランスが対称ではない自分にとっては、どうしてもまつ毛がメガネにくっついちゃったり、掛け心地が左右でアンバランスだったり、汗で滑り落ちてきたりと、微妙な調整ができないことで快適なフィット感が得られない残念な経験が多々ありました。

それが Niho なら、パッドの位置を広げたり高くしたりすることで瞬時に解決可能。ここまで完璧に自分の顔にフィットさせられるサングラスは正直これまで出会ったことがありませんでした。

適正な目とレンズの距離感で、まっすぐ鼻の上に載るようにきちんと調節できる、汗をかいた肌にもしっかりとグリップし、汗だくになる夏のハイクアップや激しい体の動きが伴う沢登り・トレイルランニングでも、吸い付くようにフィットしてズレ落ちを徹底的に防いでくれ、ベストなかけ心地を1日中ずっとキープしてくれます

デザイン・汎用性:テン場でくつろいでる時も、下山後に街でかけても違和感のない、あか抜けたボストンデザイン

少し前までの渓流用サングラスや多くのアウトドア向けハイパフォーマンスサングラスは、遮光性を優先するあまり顔を覆い尽くすようなスポーティなデザインになりがち。個人的には少々威圧感がありすぎて、下山後の街中はもちろん、通常の行動中でもずっと掛けているのに恥ずかしさが無いといえば嘘になります。そんな人、僕だけではないはずです。

このサングラスは、柔らかく中性的な響きのモデル名「-OTO-」が表す通り、直線を極力減らした丸み(甲丸感)のある上品なボストンフレームを採用。リム(フレームの枠)をあえて細身に仕上げることで、性別も、かける人の顔立ちも選ばず自然に馴染む洗練された抜け感を演出しています。

フードを外せば、下山後の温泉や食堂での移動はもちろん、休日の街歩きでも、本格登山ギア感を出さず日常に違和感なく溶け込んでくれます。

レンズ・パフォーマンス【COL.1】:地形の起伏が浮かび上がる!日中の山からドライブまでこなすオールラウンダー

COL.1(ライトブラウン)」は、日中の樹林帯から稜線、そして積雪期まで幅広くカバーすることが可能な、まさに登山愛好家にとって万能な1本です。

可視光線透過率は30%と、暗すぎず明るすぎずという絶妙な明るさに仕上げられ、またレンズカラーはコントラストを高めて輪郭や凹凸を際立たせる効果があるブラウン系でありながら、暗く感じさせないようにほんのりと薄くした「ライトブラウン」を採用。着用すると、登山道の岩の段差や木根、残雪期の雪面の細かな凹凸、道路の白線などがクッキリと浮き上がって見えます。

日中の強い日射しをしっかり和らげつつも視界が暗くなりすぎないため、快晴の稜線歩きから強い日差しの下での渓流釣り、スノーシューハイク、下山後のドライブまで、シーンを選ばず縦横無尽に活躍してくれました。

レンズ・パフォーマンス【COL.5】:暗い沢でもかけっぱなしが可能!黒潰れゼロの「超薄色スペシャル」

対する「COL.5(ベリーライトグレー)」は、可視光線透過率45%というサングラスとしては思い切った明るさに振り切った、森と沢に特化したスペシャリストです。

ここまで高い可視光線透過率だと当然、日中の直射日光下で掛けても場合によってはまぶしすぎてしまうわけですが、このレンズの出番はそこではありません。

一般的な偏光サングラスでは掛けていられないような、一日中陽射しの入らない樹林帯や暗いゴルジュの中、朝夕のマズメ時の渓流などでも、このレンズなら裸眼に近い明るさをキープしてくれます。

それでありながら偏光度約87%で水面のギラつきや濡れた岩場の反射光はしっかりカットするため、水中の魚影や濡れた足場のスタンスが驚くほど鮮明に見えます。

「暗いから外す、反射するからかける」という無駄な着脱の手間をゼロにし、朝から脱渓まで完全なかけっぱなしを可能にしてくれます。

※日中の明るい河川では「COL.1(ライトブラウン)」の方が偏光度が高いため水中がよりしっかりと見えました。このため2本持ちの場合には、光量によって使い分けることで、よりベストな視界で渓流釣りを楽しむことができると思います。

使い勝手の良さ:「マイクロファイバー製メガネふき兼用ポーチ」が細部まで使いやすさを追求

付属アクセサリーに至るまでユーザー目線の工夫が行き届いている点も、Nihoの隠れた魅力です。付属するキャリングポーチは、極細繊維で仕立てられたマイクロファイバー製のメガネふき兼用ポーチとなっています。

汗や皮脂、水滴、砂埃などでレンズが汚れた際、専用クロスを別途取り出さずともポーチ自体を使ってサッとレンズを綺麗に拭き取ることが可能。手荷物を少しでも減らしたい登山者にとって嬉しい多機能設計です。

さらにニクいのが、反対側の入口に設けられたフード専用の別ポケット。フードを外した状態でポーチに収納する際、取り外したフードを本体とは別に収納できるので、一緒の場所に収納してレンズに傷がつくのを防止してくれます。

汚れや水分が付着した際は手洗いで洗濯も可能なため、過酷なフィールドで汚れても常に清潔な状態をキープできます。

※ただしどうしてもソフトケースではあるので、ザック内へ収納する際には、潰れを防ぐため雨蓋など圧力のかからない場所へ収納するように注意したいところです。

まとめと使い分けのポイント:まさに「日本人が日本の自然で遊ぶために作られた」サングラス。この快適さを知ってしまったら、もう元には戻れない

Niho「 -OTO- NH-103」は、日本が誇る確かな眼鏡製造技術と、アウトドアでのリアルなフィードバックに基づく実践的な機能、そして日常にも映える洗練されたデザインが結びついた、掘れば掘るほどよくできた完成度の高い、都市に生きる登山好きのためのサングラスでした。

登山から渓流釣りまで、幅広いフィールドでの圧倒的なかけ心地の良さと使い勝手の良さ、そしてもちろんクリアな視界、極めつけに街での掛けやすさを兼ね備えたこの2本は、自分のようなマルチに自然を楽しむ人間にとって、現時点で自分史上最高に相性の良いサングラスといえそうです。興味のある方はぜひ実際に手に取ってみて、この最高の相棒と一緒にフィールドへ繰り出してみてください。

本格的に山と川を遊び尽くしたいマルチ・アクティビティ派なら、「晴れた日の登山や移動中は【COL.1】、沢登りや源流釣り、朝夕では【COL.5】」というように、天候や環境に応じて2本を使い分けるスタイルが最も隙が無いコンビネーションなのですが、どちらか一本選べと言われれば、ご自身のメインフィールドと行動時間帯で選ぶのが正解です。

NH-103 COL.1(ライトブラウン)がおすすめな人

NH-103 COL.5(ベリーライトグレー)がおすすめな人

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公式ブランドサイト

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