
AFTERGLOW × OWL MILS 「VULCAN(バルカン)」偏光サングラスレビュー:驚くほどクリアな視界で行動中かけっぱなしでも快適。源流テンカラ釣り好きがずっと待ち望んでいた「偏光+ハイコントラスト」サングラス【登山やスキーにも◎】
登山にスキーに、そして渓流釣りにと、さまざまなアウトドアで地味に必需品なのがサングラス。下界ではどうしてもファッションアイテムとして捉えられがちですが、質の高いサングラスは積雪期登山やスキーでは視界確保に不可欠。また夏の高山などでも強い陽射によるダメージから眼を守るためのアイテムとしてなくてはならない存在であることは言うまでもありません。
ただサングラスといっても用途によって種類はさまざまで、一つですべて賄えるに越したことはありませんが、それぞれのアクティビティに適したモデルを揃えられることが理想であるのは他の山道具と変わりません。自分はこれまでスキー用、登山用といくつかのモデルを使い分けてはいたものの、ここ最近までまだ自分にとってベストの一品に出会えていなかったのが「渓流釣りに最適なサングラス※」選びでした。
世の中には「川や湖などの淡水釣り用のサングラス」こそたくさん出回っているけれど、自分が喉から手が出るほど欲しいのは「渓流を登りながら釣りする人にとってちょうどいいサングラス」であり、そうなってくると意外と選択肢が少なかったりします。もちろん、そんな日本限定かつ日本でもニッチな使い方なんてごくごく少数派であることはさすがに自覚しているので、ピッタリの物なんてそう簡単にあるわけないことは理解できるし、また釣り用の高品質なサングラスは総じて高価で実店舗に置いてある場合も少ないため、たとえそれに近いモデルを探せたとしても、実際に試す機会は限られているという厳しい現実もあります。
そんななか、このサングラス迷子状態に終止符を打つかもしれない興味深い製品が登場し、ありがたいことにそれをじっくりと試す機会をもらいました。洗練されたデザイン性と過酷な環境に耐え得る品質を備えたメイドインジャパン(鯖江産)サングラスブランドのOWL MILSと、自分たちが使いたものを作るという現場主義を貫くアウトドアブランド、AFTERGLOWとのコラボによって生まれた、”渓流釣りに最適な”サングラスのNEWモデル「Vulcan バルカン」です。
今回のレビューにあたり、バルカンの2種類のレンズ「BRIGHT LENS」「OLIVE GLOW LENS」がそれぞれ搭載された2モデルを今年の7月からこれまで、さまざまな地方・流域での渓流釣りやハイキングで使ってみることができましたので、実際のパフォーマンスや使い心地などについて、さっそくレビューしていきたいと思います。
※釣りするのにいちいちサングラスいるの?という方のために一言だけ説明しておきますと、僕が現在嗜んでいるテンカラという渓流釣りでは、毛バリ(疑似餌)に魚が食いつく瞬間に竿を合わせることが何よりも重要で、そのためには水中の魚の動きをよりしっかりと把握する必要があり、渓流用のサングラスを使うことで肉眼ではギラギラして見辛い水中もよりくっきりと見ることができるようになるのです。
目次
良かったポイント
- 驚くほど鮮明で明るく奥行き感のあるクリアな視界
- 源流域での日の出から日没まで水中が見やすいグリーン系(BRIGHT LENS)
- 一般的な渓流から登山・雪山まで広くカバーするミラーレンズのオプション(OLIVE GLOW LENS)
- まつ毛がレンズに触れることなく瞬きできる余裕がありながらレンズと眼球の距離が近くて広い視界
- 軽量ながら丈夫で柔軟なフレーム
- ソフトで滑りにくい鼻パッドとテンプルの滑り止めラバーによる高いフィット感
- カラビナループと標準付属のダイニーマグラスコード
- 日常でもかけられる洗練されたデザイン
気になったポイント
- テンプル(つる)が後ろにやや長い
- レンズが大きめで、視界は広いが小顔の人には大きすぎるかもしれない
- 眼球とレンズ間の距離が近いため、激しく動いた発汗時にやや曇りやすい
- ポリカーボネートは衝撃には強いが傷にあまり強くない(擦り傷注意)
主なスペックと評価
名前 | AFTERGLOW × OWL MILS 「VULCAN(バルカン)」(MILS LENS BRIGHT/MILS LENS OLIVE GLOW) |
---|---|
大きさ | 54□19-142 |
重さ | 27g |
スタイル | ウェリントン |
レンズ素材 | ポリカーボネート |
レンズカラー |
|
可視光線透過率 |
|
偏光度(雑光カット率) | 約94% |
UV(紫外線)カット率 | 約99% |
フレーム素材 | TRナイロン |
フレームカラー | マットブラック/クリアオリーブ/マットクリアブラウン |
付属品 | 収納袋、ダイニーマ®グラスコード |
原産国 | 日本 |
本体価格 (税込2025/09/10現在) | 23,100円 |
Outdoor Gearzine評価 | |
快適性(フィット感) | ★★★★☆ |
重量 | ★★★★☆ |
視界の広さ | ★★★★★ |
視界のクリアさ | ★★★★★ |
耐久性 | ★★★★☆ |
曇りにくさ | ★★★☆☆ |
デザイン&汎用性 | ★★★★★ |
適したシチュエーション | BRIGHTは渓流釣り(特に源流域)に最適。OLIVE GLOWは本流や明るい時間帯の河川や湖、その他車の運転や登山、雪山など幅広いアウトドアをカバー |
詳細レビュー
デザインとフィット感:スタイルと心地よさにひと目ぼれ
好みはあるかもしれませんが、自分はまずこのルックスに一目惚れしてしまいました。高機能なフィッシングサングラスとなるとどうしてもカーブのきついスポーツサングラスっぽいモデルが多くなってしまうのですが、自分にはどうしても合わなくて、まさに日常向けのクセのないオーソドックスなデザインで高機能を突き詰めたモデルを探していたところ。そんな自分のためにあるかのようなドンピシャのデザインに、かける前から期待度MAXです。
そしてさっそく掛けてみると……箱から出したてなのに、かけた瞬間から顔のカーブにしっかりと沿ってくれ、しかも強くテンプルを締め付けることなく優しく、そしてきつすぎもせず絶妙なフィット感です。耳の後ろがきつく感じることもなく、それでいて頭を縦横にヘッドバンキングしてみてもずれることがない。また鼻の上に感じる重量感はほとんどなく、長時間かけていても負担感は無いに等しい。正直期待以上のかけ心地の良さです。
このかけ心地の良さはフレームの絶妙なカーブ具合だけでなく、素材の適度な柔軟性も影響していると思われます。フレームに採用されたTRナイロンは、優れた軽さと弾力性・柔軟性を併せ持っていることから顔の大きさや形に左右されず適度な圧でホールドし、フィットしやすいという利点があります。もちろん個々人に合わせてプロがフィッティングしたものには敵わないかもしれませんが、まったく調節しなくてもここまで自分の頭に心地よくフィットするとは思いませんでした(さらに自分で多少の形状カスタマイズも可能)。
また、今回のモデルでは3つのカラーリングから選べるのですが、同じTRナイロン素材を使用していても各カラーによってかけ心地に微妙な違いがありました。あくまでも微妙な差ですが、マットブラックのフレームはより柔軟に感じられ、肌への当たりもマットな質感でサラサラしているのでかけ心地はより軽やか。一方、クリアオリーブのフレームはマットブラックどちらかというとより硬めの肌当たりでよりホールド感があり、表面もつるつるとしているので滑りにくくしっかりとしたかけ心地です。
一方、かけ心地に関して細かい部分で気になったところが無いわけではありません。テンプル(ツル)がちょっと長めで後ろに伸びているデザインのため(フィット感の良し悪しとは別に)テンプルが後頭部にややはみ出ているのです(下写真)。気にならない人もいるかもしれませんが、自分はキャップやヘルメットを被るときに多少邪魔になるときがありました。
視界の広さ:スタイルと視界の広さを両立。緻密に計算されたレンズ&フレーム構造に驚いた
オーソドックスでクセのないウェリントンタイプのデザインは、スクエアでありつつほど良い丸みもあり、かける人やシーンを選ばずかけやすいのが魅力。しかしデザイナーは決して見た目だけで選んだわけではありません。曰く、このデザインを採用したもう一つの大きな理由は「視界が広く取れる」ということ。
OWL MILSのラインナップ中トップクラスのレンズサイズを確保されたというそのレンズサイズは確かにやや大きめ。このため小顔の自分にとっては若干メガネサイズが大きいと感じられなくもない(ここは機能とデザインどちらを取るか悩ましいところでもあります)。
でもめちゃくちゃ視界は広い。まるでゴーグル型のサングラスをかけているみたいにレンズの縁が気になりません。この視界の広さは単にレンズの大きさだけが理由ではなく、眼球からレンズまでの距離とレンズの角度も関係しています。バルカンでは眼球とレンズの距離についても細かく計算が入っており、まつげが当たらない範囲でギリギリまで近づけることで、広いレンズサイズを最大限活かし、普通なら考えられないほどの広くて快適な視界の広さを実現していました。かけていて境界がまったく気にならないばかりか、まるで裸眼で見ているかのように自然に水の中の魚を探すことができる幸せ!(デザイナーによる詳細解説はこちらに)
一方で実際に泊まりの渓流釣りで使用していた際に感じたのですが、このギリギリまで攻めたレンズの近さはどうしても一定以上の激しい動きでレンズの曇りやすさが気になってしまいました。
もちろんゆったり釣りしているだけならば問題ありません。開発過程で運動量の多い釣行でも熱気が滞留しにくく曇りずらい絶妙なラインを狙ったと言っているだけあって、確かに平常時の釣行や、ハイキングで風通しのいいトレイルを歩いている限りでは曇りはまったく気になりませんでした。
ただ、滝の高巻きなどで湿気の籠りやすい藪の急坂を登っていた際には、普段よりもやや曇りやすさを感じ、さすがにその時はサングラスを外しました。もちろんこれは個々人の体質や気温・湿度など外気のコンディションによっても状況は変わってくるため、このサングラスが他と比べて特に曇りやすいとは考えていませんが、少なくともいつでも曇りを気にしなくてもいいほど通気性が高いわけではないようです。ある程度サングラスやメガネをしている人にとっては当たり前といえば当たり前のことですが。
レンズパフォーマンス:驚くほどクリアで解像度の高い視界が、毛バリにアタックするイワナの姿を臨場感たっぷりに見せてくれた
AFTERGLOWが「日本の渓流釣りに最適な偏光グラス」を追い求めてOWL MILSと共同開発したというだけあって、このサングラスの真骨頂は渓流釣りでの見やすさに他なりません。結論から先に言ってしまうと、これまで自分は国内外の大手ブランドはじめさまざまな偏光サングラスを試してきましたが、その中でも(少なくとも源流をメインとした渓流釣りでの)見やすさと視界のクリアさにおいて、バルカンより満足度が高かったモデルはありませんでした。
複雑な流れが交差する小さな釜や、木陰で暗くなっている瀞場の岩陰、あるいは勢いよく流れ込む滝の周りで立ち上る白い泡が混じった深い淵など、基本的に陽射しが届きにくく見づらい源流域のポイントで、このレンズはこれまでかけてきた偏光レンズの中でも特に魚影をとらえやすくなったと感じました。さらにこれまでなら、キャストした直後のラインや毛バリをよく見失っていましたが(もちろん実力の問題もありますが)、バルカンをかけてからは水面に着水した毛バリを見失わず、眼で追える回数も格段に多くなりました。
そして何よりもこの夏、バルカンをかけた挑んだ源流で、テンカラ釣り2年目にして初めて「自分のキャストした毛バリに向かって遠くからアタックしてくるイワナを肉眼で捉え、確実にその動きを追いつつ食いつきに合わせて釣り上げる」というテンカラの醍醐味が味わえたことで、自分のこのサングラスへの信頼は絶大なものになりました。
偏光+ハイコントラストレンズ「MILS LENS」のインパクト
この感動を自分なりに分解してみると、まず大前提として挙げられるのはこのモデルにベースとして採用されているレンズである、OWL MILSの誇る「MILS LENS」の「偏光+ハイコントラストレンズ」でしょう。
これは渓流釣り用のサングラスで大前提として求められる「偏光※」機能に加え、さらに自然の色合いを保ちつつ特定の波長(色)をカットすることでよりコントラストの高いクッキリとした見え方を可能にする「ハイコントラスト」特性をも備えたレンズであり、これによって地面と魚体との差異が判別し難い水中でも、単なる偏光レンズと比べてより奥行き感を際立たせ、魚を見分けやすくしてくれているのです。
※偏光レンズとは、特殊な構造により必要な光はそのまま透過しつつ、特定の角度からの余分な光を遮断することで水面のギラつきや乱反射を抑えて水中の物体を劇的に見やすくし、また紫外線などの目に負担のかかる光をカットして目の保護にもなるレンズ。
参考までに下の写真はサングラス越しに撮影した写真ですが、レンズを通していない場合に見えている水面の白い波や泡、陽射しの反射によるぎらつきは、サングラス越しに覗くと見事に取り除かれて、透明な部分はクリアに、そして影の部分はより暗くと、水の中をくっきり鮮明に見せてくれているのが分かります。
解像度が高く驚くほど「クリア」な視界も見逃せない
ただ、この見やすさに関して個人的に何よりも驚いたのは、シンプルに「視界が驚くほど鮮明でクリア」であることでした。
(上手い表現が見つからないのですが)とにかく目の前の世界がやけにくっきりキレイに見えるのです。例えるならばコンパクトカメラと一眼レフカメラで撮った写真の違いというか。これはもちろん、ただ反射が消えて水の中がよく見えるというだけではなく、陰影がはっきりとして見やすい、というだけでもありません。目の前に広がるすべての景色で、かける前よりもかけた時の方が、水の中の細部までよりパキッと見分けられるようになった、そんな感覚です。
この鮮明な視界、解像度の高さはひとえに「レンズの品質」の高さ。ガラス同等の透明性を備えたポリカーボネートを(耐久性を保ちながら)極限の薄さまで追い込み、クリアーで歪み無く加工する。そして高い精度と品質を備えた日本製の最高級偏光膜とハイコントラスト加工を施す。さまざまなテクノロジーと匠の技が積み重なってこのクリアな視界が生み出されているのかと思うと、胸が熱くなります。
ちなみにレンズの両面にはマルチコートを施してあり、ある程度の水や汚れからもレンズ面をガードしてくれるので安心です。ただしポリカーボネートレンズは基本的に衝撃には強いものの、ガラスに比べて傷に強いというわけではないのでそこは油断なきよう(自分は不意に落とした瞬間、石に擦れてちょこっとだけ傷つけてしまいました)。
絶妙に明るいグリーン系レンズカラーも渓流を攻める人にとっては最適
さらに、絶妙な明るさのレンズカラーも快適な視界に大きく影響しています。今回試した2つのレンズカラーのうち、より渓流釣りに特化したレンズカラーである「BRIGHT」の方は、やや青みを加えたグリーン系。基本的にグリーン系の色合いはコントラストの変化が少なく自然な見え方でまぶしさを抑えてくれ、河川や渓流、特に日中でも薄暗い谷や細い支流を釣りあがるときでも明るい視界を保ちやすい色といわれており、イエローやレッド、あるいはブルー系などと違って違和感なく渓相を把握することができます。
レンズの明るさも、OWL MILLSのラインナップの中でももっとも明るい、そして他社の同系カラーと比べてもかなり明るめの部類に入るという、可視透過率約38%。これによって深いゴルジュに囲まれた源流域や、早朝のマズメ時でも、暗すぎて見えないということがなく、沢の中を歩いていて「暗すぎるからサングラスを外したい」と思うことがほぼありませんでした。まさに入渓から脱渓までずっと掛けていられる、自分にとってベストな明るさです。
「BRIGHT」と「OLIVE GLOW」二つのレンズカラーの違い
ちなみにでは逆に、日中の強い陽射しが燦燦と輝く河原では明るすぎるのではないか、というとそうでもなく、余分な反射光やギラつきを抑えてくれるBRIGHTは明るい場所でもまぶしいということはありませんでした。ただそうはいっても、自分のような中小の渓谷や源流域ばかりではなく、河川の上・中流域や本流釣行などの明るいポイントで釣ることが多いという人もいるでしょう。そんな人には今回新しく仲間に加わったカラー『OLIVE GLOW(オリーブグロー)』が秀逸です。
同じMILS LENSとしての基本仕様は前述したBRIGHTと同じですが、こちらはレンズ表面に「フラッシュミラー」という薄いミラー加工がプラスされています。ミラー加工が施されることで、より光を反射してまぶしさを抑える効果が向上するため、こちらの方がより明るい状況に強いレンズということになります。可視光線透過率も約25%となり、BRIGHTに比べても実際可視光線透過率も低くなっています。ただ、だからといってあからさまに暗くなったという印象はなく、基本的に眩しさを抑え鮮明な視界を確保してくれました。レンズカラーもやや暖色系がミックスされているらしく、実際BRIGHTに比べると森がより華やかに見える気がしました。
OLIVE GLOWの良さは、なんといってもその守備範囲の広さにあるといえます。先ほど書いたように基本的に渓流釣りで使用するのに適していることはもちろんですが、より明るい場所でも使える透過率の低さと、自然な見え方に近いグリーン系の色合いということから、無雪期&雪山登山やアウトドア、スキー、車の運転など使えるシーンはかなり幅広いと感じました(開発時にはその辺もテストしてみたらしい)。実際に自分が試したわけではないので断言はできませんが、ピーカンの残雪期登山でもない限り常にそこまで透過率の低い真っ黒レンズが必要というわけでもなく、逆に天候の不安定な厳冬期のバックカントリースキーなんかでは25%という数値は全然現実的にアリなケースも多いのではないかと思われます。
フィールドでの使い勝手を考えたカラビナ先端仕様のテンプルとダイニーマ®グラスコード
このモデルのお気に入りポイントはフィット感と視界のクリアさだけではありません。テンプルエンドの部分がカラビナ仕様になっており、ここに標準付属のダイニーマ®製グラスコードをセットすることができます。もちろんサードパーティ製のコードロックを使っても問題ありません。
これまで行動中にふとした気の緩みからどこかにサングラスを放置してそのまま置き忘れてしまったことは数知れず。そんなうっかり者にとって、このコードは欠かせません。素材もダイニーマ®製ということで強度も問題なし。
まとめ:テンカラ、ルアー、フライフィッシング、餌釣り…渓流釣り愛好家ならこれを使わない理由はない
率直に言って、こんな”渓流釣り特化”サングラスを待っていた。「VULCAN(バルカン)」は、沢登りから渓流釣りにのめり込み、渓流釣りを山岳というフィールドでの四季を通じた多様な活動(遊び)のひとつとして捉えている自分が思い描いていた理想の特徴や機能がこれでもかというほどまんべんなく詰まったサングラスでした。視界・フィット・耐久性といったサングラスとしての品質を高いレベルでしっかりと備えつつ、渓流という特徴的なフィールドで使用するために必要な要素と実用性にも抜かりなく、そのうえデザイン性にも決して妥協しない。細かい部分での気になる点は本文で触れていますが、総合的に見て今このモデル以上に自分にとって最適なサングラスはないと断言できます。サングラスは決して安い買い物ではないだけに、何度も買い替えるような代物ではありませんが、この1本は自分の同じように源流域へと釣り上がるすべての人々におすすめで、渓流釣りを中心にアウトドアを楽しむ人々ならば間違いなくフィットするはずです。
朝夕や深い谷間で圧倒的な見やすさを備えたBRIGHTは、釣りメインで行くならば断然おすすめです。ただOLIVE GLOWが他社モデルと比べて暗すぎるということはまったく無く、むしろこれからの季節に活躍してくれるのはOLIVE GLOW。これをかけて紅葉や雪化粧した山々に行くのが楽しみです。どちらも品質の高さは変わらないので、このレビューを参考に、各々のフィッシングスタイルやアウトドアとのかかわり方に照らしながら自由に選んでみてください。
AFTERGLOW × OWL MILS「VULCAN(バルカン)」の詳細と購入について
製品の詳細や購入については公式通販サイトもあわせてご確認ください。