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「バリラックス XR ×トランジションズ」体験記。ドア to ピークで掛け替えの必要なし!AIを駆使した最先端の「遠近両用×調光」サングラスレンズで山での眼の悩みが吹き飛んだ

かれこれ四半世紀以上にわたり山に登ってきましたが、片時も離さずお世話になってきたのが眼鏡やコンタクト、サングラスといったアイウェアです。

元々近視だったため、学生時代は眼鏡をかけて登っていましたが、冬山にいくようになるとサングラスやゴーグルとの相性から次第にソフトコンタクトレンズをするように。ただ体質的に眼が乾きやすいのか、長時間の装着で乾燥感や張り付き感を感じることが度々あり、ある時はスキーでのまばたきの拍子に外れてしまったなんてこともありました。

さらに、ここへきて追い打ちをかけるようにやってきたのがROU-GAN(老眼)です。

48歳になる自分は最近どうもスマホの画面がぼやけて見えるなーと思っていたのですが、画面を見る際、無意識のうちにスマホを持つ手が伸びがちだったらしく、ある時友人からついに「それ思いっきり老眼だよ」と宣告されてしまいました。特に最近では「コンタクト+偏光サングラス」で渓流釣りをすることが多く、釣り糸を結ぶ際とにかく手元の視界がブレブレでそれどころではなく、正直発狂しそうになります。コンタクトを外せば見やすくなるのですが当然そうもいかず、最近ではもう半ば現場で糸を結ぶことは諦めています。

老眼になると、近くのものがぼやけたりブレたりして、文字が見えにくくなったり、手先の作業ができなかったりと想像以上に厄介

いつかは起こり得ると分かってはいたものの、こんなにも早くやってきて、そしてこんなにもストレスフルなのかと悔いたところで、何も変わりはしません。

そんな自分に今回縁あって救いの手を差し伸べてくれたのが、フランス発の遠近両用レンズブランドである「Varilux(バリラックス)」です。最新技術のAIを駆使した「遠近両用 × 調光」レンズをアウトドアで試してみないかという話をもらい、渡りに船とばかりに飛びついてみました。

そこで今回はこの新しいサングラスを作るところから、本格的な山岳でのテント泊、渓流釣り、旅行や日常などで使い倒してみた模様をお伝えしたいと思います。

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「遠近両用レンズ バリラックスXR」シリーズとは?

ここでまず今回試しに作ってもらった遠近両用 × 調光サングラスの「バリラックスXRシリーズ × トランジションズ」とは何か? に軽く触れておきたいと思います。

世界初※の行動型AIを活用して設計したバリラックス史上最高級のレンズ「バリラックスXRシリーズ

「バリラックス」は世界で初めて境目のない遠近両用レンズを開発し、現在でも遠近両用レンズで世界で最も売れている、誕生60年の歴史を持つレンズブランド。そのバリラックスが、世界で初めて行動型AIを活用して開発したというのが今回の遠近両用レンズ「Varilux XR(バリラックスXR)」シリーズです。

なんといっても特徴は、使用者の視力や実際に眼鏡を装着したときの眼の位置や視線の動き等を想定した徹底的な検査と同社がこれまで蓄積してきた100万件以上のデータをもとに、視線移動を予測する行動型AIを活用し、使用者の眼の情報や顔の形に合わせて完全オーダーメイドでレンズを設計していること。これまでの直線的な目線の動きから発想されたレンズ設計では得られなかった、より裸眼で見えていた時と同じように遠方から手元までのスムーズな視線移動が可能となり、実際の視線の動きの中での鮮明な視界と自然な見え心地を実現したといいます。

より詳細な眼の情報を得るための専門的な視力検査機器による精密な測定と、行動型AIによる多角的な解析によってパーソナライズされた最新の遠近両用レンズが「バリラックスXRシリーズ」

特にアウトドアでは遠くの風景から手元の地図やスマホまで、大きな遠・近への視線移動が絶えません。そうした視線移動でのストレスをより軽減してくれる「バリラックスXRシリーズ」は、老眼の始まってきた自分のような登山愛好家にとっては願ったり叶ったりのレンズと言えそうです。なお今回は「バリラックスXRシリーズ」の機能を十分に評価するため、​シリーズの中で4つほどあるラインナップのうち、最も精緻な設計による最高グレードの「バリラックスXR PRO」でレンズを作成してもらいました。

※Essilor 調べ:2022 年、メガネレンズカテゴリーの遠近両用レンズの設計の度数と視線の使い方の考慮において。​

光の強さに適応する調光サングラス「トランジションズ®」を組み合わせて、遠・近・明をカバーした1本で3役のアウトドア眼鏡に

また今回はここに調光レンズの「トランジションズ®エクストラアクティブ®ニュージェネレーション」をオプションで組み合わせてもらいました。紫外線と可視光線の両方に反応し、まぶしさに対してシームレスに適応し、屋外ではクリアから濃い色へ、屋内ではクリアへと戻る調光レンズです。UVAとUVBを100%ブロックし、屋内外でブルーライトをカットしてくれます。これで遠・近だけでなく、まぶしさもカバーして1本で3役を果たしてくれ、アウトドアでも朝から夜、車の中からテントの中まで一日中快適にかけ続けていることができるはずです。

専門の測定機器によってパーソナライズされた「自分だけの」レンズを作る

一人一人にオーダーメードされた理想の見え方を実現する「バリラックスXR」レンズ

「バリラックスXRシリーズ」は大前提としていわゆる度付きの眼鏡ですので、当然ながらとにもかくにもまずは自分の視力を検査する必要があります。

ということでやってきたのは東京にある「バリラックスXRシリーズ」専用の測定器を備えたニコンメガネ南青山店。

簡単なカウンセリングを受けた後さっそく検眼が始まりましたが、ここでいきなり驚かされました。これまで眼鏡やコンタクトを作るときにやっていた単なる度数合わせのための近視・乱視のチェックはもちろんあるのですが、その後、これまで体験したことのない検査とテストが盛りだくさんに続くのです。

冒頭のカウンセリングで教えてもらったのですが、そもそも人の目や見え方は誰一人として同じではなく、眼鏡は眼球の形や大きさ、目とレンズの距離、利き目、まっすぐ向いた時の目の傾きや姿勢、視線の動かし方、さらには好みの見方まで、それぞれの人に合わせてオーダーメードされるのが理想。言われてみれば確かにその通りですが、ただそうはいってもその微妙な違いを正確に測定することなんてそう簡単ではないことは明らかです。

そこで、最先端の測定機器と行動型AIによってその不可能を可能にし、各個人の目の形や動きをさまざまな角度から徹底的に解析、パーソナライズした「その人だけの」眼鏡を実現したのが「バリラックスXRシリーズ」というわけです。

選んだフレームをかけた時の目の位置やフレームのカーブ角度などを測定し、より精密で最適なレンズ設計を可能にする専門の計測機器

検査は測定器を覗き込んで精細な度数を測定するものから、全身鏡のようなセンサーの前に立って眼鏡を掛けている状態でのフレームのカーブ角度や目の高さ、目との距離などのデータを精密に測定するもの、さらには自然にタブレットを手に持った状態で、センサーのついた眼鏡でタブレットを見ることで視線の動かし方を測定するなど、実際の利用シーンを想定した綿密な測定が数十分間行われていきます。

実際に測定されたデータは平均的値のバランスと大きく違っていることが分かってびっくり

好みに合わせてフレームは自由に選べる

フレームは基本的に持ち込み自由なので、自分の好きなフレームがあれば、今回測定したレンズをそれに合わせたサイズで作成し、装着してくれます。また、今回のニコンメガネ南青山店でもフレームを多数取り扱っているため、そこで販売しているフレームを購入して合わせることももちろん可能です。今回たまたま持ってきた私物のサングラスがレンズ取り外しのできないモデルであったことが分かり、どうせならばと、これを機会に新調することにしました。レンズ・フレームを同じところで揃えれば、サポートなども何かとスムーズです。

約1時間ほどの綿密な検査・テストによってレンズ設計のための材料がすべて整った状態。あとは出来上がりを待つだけだ

検査・測定から見え方、掛け心地のテストをなどが終了し、あとは計測されたデータから設計された完成品を待つのみとなったところでその日は終了。ちなみに調光サングラスの色も多彩な選択肢の中から選べます(選べる色数などは製品によって異なります)。今回は登山や釣りなどアウトドアでの使用がメインなので、自然な見え方と朝夕での水面の見やすさなどに最も適していそうな「グラファイトグリーン」を選択しました。

そして待つこと約1週間。思っていたよりも大分早くサングラスが出来上がったとの連絡があり、早速ニコンメガネ南青山店に受け取りに。いよいよはじめての遠近両用眼鏡。しかも自分だけのために設計された「アウトドア専用メガネ」が目の前に……期待に胸が躍りまくりです。

完成した眼鏡をお店ではじめてかけてみた

かけてみてまず部屋の中を歩いてみると、いつもかけている近視用眼鏡と同じ見え心地で、ゆがみなどが目立つということもなく、あっけないくらいに普通——。正確に言うと今現在の視力に合わせて作り直しているので、いつもよりもクリアな視界が広がっています。

次にそこから手に持ったスマホ(位置は胸の近く)に視線を落としてみると、なるほどフィッティングの際に確認したのと同じように画面の文字もちゃんとはっきりと見えます。これが遠近両用というやつか!

この「遠・近」の度数切り替えはどこかにはっきりとした境目があるわけではなく、1枚のレンズのなかでグラデーションのように変化しており、自分が見ようと思う方向に視線を合わせると、そこに最適な度が当てられているので、遠近両用レンズをかけているという違和感が非常に少ない。

もちろん、自分は遠近両用レンズは初体験で、しかも眼鏡に関して専門知識を持ち合わせているわけではありませんので、他の遠近両用レンズと比べてどうなのかといった詳細な評価までは分かりません。ただ少なくともこれまで単なる近視用眼鏡やコンタクトで感じていたストレスはなくなり、遠くも近くも違和感なくよりシームレスで見えるようになったことは確かです。まるで老眼の無かった頃の自分に戻った感覚にはとても満足できました。

続いて、夏の日差しが照り付ける屋外に出てみます。するとレンズの色はすかさず暗く色づき、まぶしさを抑えてくれました。色の変化するスピードも素早くスムーズで、ものの数秒程度でサングラスとして問題なく機能してくれました。

遠近両用初体験の自分にとってはさすがに多少の慣れも必要だった

とはいえ、つけ始めからまったく違和感がない、ということではありません。具体的には遠近両用レンズならではの「上下」の視界の使い分けに関して、ある程度の慣れが必要でした。1枚のレンズに異なる度数がマッピングされている遠近両用レンズは、レンズのどこで見るかによって見え方が異なるため、見るものの遠さによって多少視線の動かし方のコツがあることが分かってきたのです。

例えば、手に持ったスマホ画面を見るときなどは自然と視線がレンズ下方にいくので、画面を見る前から画面の文字までスムーズに快適な視線移動ができるのですが、近くの対象物が手元ではなく目の前にあったりする場合、少し顎を上げ気味にして視線をレンズの下方越しに動かすことを忘れてしまい、文字がブレて見える、といったことがはじめのうちは何度かありました。

つまり単純に遠・近の視界の切り替えを怠ってしまったのですが、日常のかなりのシチュエーションでは意識せずスムーズな視線移動が行えるとはいっても、さすがにあらゆる場面でその意識がゼロでいいということはなく、先ほどのような特定の場面では意識して視線を動かさなければならないこともゼロではありません。ただそれが日常的に頻発するわけではないので、日々使用し続けているうちにその戸惑いはなくなり、切り替えにも慣れていくことができました。

もちろん、こうした違和感の有無や程度はオーダーメードである限り人によってさまざまです。このためもしあまりにも違和感やわずらわしさが気になるという場合には、購入した眼鏡店に相談して適切な調整を受けることをおすすめします。ありがたいことにバリラックスは購入から3か月以内ならば、万一見え心地がどうしても改善しない場合でもレンズの再制作か、他のバリラックスレンズへの交換が可能な「見え心地メーカー保証」があるということなので、違和感があったら無理せず相談してみるのがいいでしょう。

実際にテント泊登山で使ってみた

これはいける、という確かな手ごたえとともに、満を持して登山・ハイキングで使ってみることにしました。

今回試しに使ってみたルートは、中央アルプスの千畳敷から木曾駒ケ岳~宝剣岳~空木岳と百名山をテントで1泊しながら縦走して駆け抜けるというもの。ここであれば3,000m級の稜線で、岩場の通行も含めたさまざまな状況で試してみることができます。

前述したように最近までは登山口の駐車場で普段の眼鏡からコンタクトレンズに着け替え、サングラスは持ち歩きながら、必要に応じて掛けるというスタイルでした。当然ですが「遠近両用メガネ × 調光サングラス」をしている今回は、コンタクトレンズをはめる手間も、サングラスを持っていく手間も省けているわけで、できることならコンタクトをしたくない自分にとっては地味に嬉しい。

歩きだしでの天気は晴れ。ロープウェーの駅から外に出ると、3,000m級の強い紫外線にメガネはしっかりと反応し、まぶしさを防いでくれています(下写真)。歩いているときの見え方も下界の時同様、遠方から近場まで違和感が出ることもなく、これまでになかった「自然な」視界が広がっています。パーソナライズされた実際の視線の動きの中での鮮明な視界と自然な見え心地を実現したという「バリラックスXRシリーズ」では、自然に見える領域が視界の奥へと広がった結果、視野体積が前世代のシリーズよりも49%増加したといいますから、その自然な見え心地もうなづけます。

多少雲がかかってくると、周囲の明るさに合わせて下写真のように若干暗さが緩んでくれます。まぶしさを防ぎながら、暗すぎるということもなく、ちょうどよい視界を保ってくれます。

階段など段差のある場所での足元に不安は?

遠近両用レンズは、レンズの周辺部に歪みや揺れを感じることがよくあるといわれています。これは1枚のレンズで遠くを見る度数と手元を見る度数が共存しているため、その差によって歪み(収差)やボケ(度数差)が必ず発生してしまうという遠近両用レンズの構造に由来し、人によって特に階段などで足元の遠近感が乱れ、段差が分かりにくくて怖いといったことがあり得るらしいのです。その点は初めて掛けるときにスタッフの方からも聞いており、お店の外の階段でも実際に歩いて確認してみたりしました。

ただこの「バリラックスXR」のレンズの高い品質からか、あるいは自分が鈍感なのか、実際に階段状の道や坂道、そして鎖場のような険しい岩場までさまざまな傾斜の登山道を上り下りしましたが、はっきり言って気になるような違和感や不安はまったくと言ってよい程感じられませんでした。急な下りを駆け降りる際も、普通の近眼用メガネと変わらない感覚でスムーズに安心して下りることができました。

もちろんレンズに歪みがまったくないわけではないので、意識して顔を揺らしたり、視線をわざと思い切り斜め左右にずらして見れば、歪みを確認することはできます。また階段の構造によっては段差が分かりにくい場合などもあるかもしれませんので、すべてのケースでまったく問題ないとは言い切れません。ただあえてそうした行動をしたり、特定の見えにくい状況でない限りはそこまで危険な見え方になることはありませんでした。これには「バリラックスXRシリーズ」に採用された「XR-motion™」テクノロジーが大きく貢献していると思われ、前述した(構造上避けられない)レンズの収差や度数差が最小限に抑えられ、遠くから手元までのスムーズで快適な視界を提供してくれます。

遠くの稜線から目の前の鎖や時計まで、快適な視界がずっと続いてストレスなし

アウトドアでは遠くと近く、明るいと暗いなどの振れ幅が非常に大きく、しかも長時間そのストレスにさらされています。遠くに見える目標物を探しながら、次の瞬間には足元の踏み場を探し、また次の瞬間にはスマホや腕時計などに目を向ける。そうした忙しい視点移動にも「バリラックスXR」は素晴らしく機能してくれました。上手く機能してくれるということが分からないくらい、視線を向けた方向に自然な視界が開けているのです。この感動、老眼の人にしか分からないかもしれませんが、とにかく世界がありのままに「普通」に見えてくれるのが嬉しい。

遠くの景色を見るときには視線は自然と上方にいき、そこには遠くを見るときに最適な度数が当てられている

近い部分を見るときには下方に視線が動き、老眼用の度が当てられている部分を通して手元の文字もクリアに見ることができる

1日目の行動が終了して、テントの中に潜り込むと、期待通りレンズはクリアに

日の出前からヘッドランプで行動中も、メガネはかけっぱななしでOK

ドライブ用の眼鏡・サングラスとしてもばっちり

今回の調光レンズは紫外線だけでなく可視光線にも反応する「トランジションズ®エクストラアクティブ®ニュージェネレーション」なので、紫外線がある程度カットされていることが多い自動車内で掛けてもキチンと反応してまぶしさを防いでくれます。もちろん遠近両用メガネなので前方も、社内のナビもどちらもはっきりと見えています。

「トランジションズ®エクストラアクティブ®ニュージェネレーション」は、紫外線がカットされる自動車内で掛けてもキチンと反応してくれる

渓流釣りでのイライラも解消

もうひとつのケースとして、自分は沢登りや渓流釣りも好んでやるので、そこで使えるかどうかも試してみました。元々老眼鏡を最も必要としていたのは、まさにこの渓流釣りでの糸結びをはじめとした手元の細かい作業で見やすさであったわけですが、レンズの下方を通して手元の細い糸がクッキリと見え、苦も無く糸を結ぶことができました(下写真)。

あれほどイライラして結べなかった釣り糸も、昔のようにスムーズにこなすことができた

偏光グラスであれば最高だったが、クリップオンで解決

渓流釣りに関しては、明るい河原のこともあれば、岸壁に挟まれた深い谷のことも、木々に囲まれた暗い釜のこともあり、その意味では調光レンズは非常に助かります。ただ唯一、欲を言えばこのレンズが「偏光レンズ」でもあれば、なお完璧でした。偏光レンズとは、水面や雪面からの光の反射・ギラつきを軽減する機能を備えたレンズのことで、釣りやスキーなどのアウトドアでは必須とも言える機能。今回の「バリラックスXRシリーズ」がここまで完璧に近い快適さを提供してくれいていただけに、偏光機能がなかったことが残念でなりません※。

しかしそこは釣り・スキーの時だけ別途クリップオンの偏光グラスを掛ければよいのではということに気づき、早速試してみたところ、水面のギラつきが消え綺麗に水中が見えるようになったので、これからはこのスタイルでいこうと思っています。そもそも偏光機能が付いていると液晶画面が見えにくくなるなど日常使用で弊害もあるため、現状ではかえってこの組み合わせがベストなのではないかとすら思っています。

※シリーズ内の別のモデルでは組み合わせ提供が可能のようですので、詳しくはメーカー・取扱店舗にお問い合わせください。

釣りやスキーでは必須となる偏光機能は、クリップオンの偏光レンズを付けることで解決

まとめ:遠くの稜線から手元の文字、強い日差しからテントの中まで、ありのままに見えることの安心感

この体験をするまでは、老眼であることは気づいていたものの、老眼鏡は大げさだしいちいち掛け替えるのも面倒。遠近両用メガネに関しては存在こそ知っていたものの、どうしても必要な人だけが掛けるもので、価格も高いし、正直あえて買うまででもないかと考えていました。

ただ今回はじめて高機能な調光グラスと合わせた「バリラックスXRシリーズ」で遠近両用メガネを初体験してみて、快適さのあまりの向上具合にびっくりしてしまいました。

トレイルの足元を見て、稜線を見上げ、スマホを出して地図を確認し、樹木に貼られた赤テープを探して、また足元に視線を戻す。そんな忙しない視線の移動にも違和感がない。危険と隣り合わせの過酷な環境で一日中忙しく視線を動かす必要があるアウトドアでこそこの快適さは代えがたいメリットであること、遠くも近くも自然に見えるということがこれほどまでに安心につながるということは、実際にレンズを作ってみてはじめて実感しました。

以前は食事の時にお椀を顔に近づけると、食材がぼやけてよく分からず非常にストレスフルでしたが、今では美味しそうなご飯をクッキリと見ながら食べることができます。小さなことだけれど、こうした小さな当たり前の快適さを一度知ってしまうと、もう手放すことはできません。

しかもこのあまりの快適さは、アウトドアだけでなく日常でも十分活用できます。仕事でのPCの画面と手元の資料やスマホとの視線の行き来はもちろん、外出、車や自転車の運転など、あらゆる場面で健康な視力を持っているかように普通に生活することができる(しかもコンタクトのようなゴロつきがなく)ので、アウトドア用だけにしてしまうには勿体無さすぎて毎日掛けてしまっています。

もちろん簡単に手の出せる価格ではないことは確かなのですが、この世界が変わる感覚は、実際に体験してみなかったら理解できなかったかもしれません。実際、自然な視界で送れる日常のあまりの快適さに、これから先に作る眼鏡はこれ以外考えられなくなってきている自分がいます。老眼を抱えながらも登山やアウトドアを快適・安全に楽しみたいという人でこの記事を読み興味をもたれ方がもしいたら、ぜひとも一度試してみてはいかがでしょうか。

「バリラックスXRシリーズの詳細と購入について

製品の詳細、取扱店については「バリラックス XR シリーズ」公式サイトをご確認ください。