当たり前だが、寒ければ、足も冷える。男性でもタイツを履いている方もいることだろう。でも、タイツを履くことで、動きやすさが犠牲になってしまっては、元も子もない。動きやすさが考慮されていて、撥水性が優れている防寒パンツが欲しいところ。ワークマンのアウトドアでも使えそうな防寒パンツは、防寒性に加え、ストレッチ性と撥水性といった、機能性を重視しているものもある。気になる2本があったので、フィールドで試してみた。
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ワークマンの登山で使えそうな防寒パンツレビュー
HP001D エアロストレッチクライミングパンツ (アウトドアオススメ度★★★☆☆)2,500円
通気性△ 伸縮性○ 撥水性○ 保温性◎ 防風性◎ 動きやすさ△
軽量クライミングパンツ。一見、ダウンパンツのようにモコモコしている印象がある。いざ、履いてみると、思いのほかスッキリとしたシルエット。軽量約500gとだけあって、中綿がある割には軽く感じる。足を広げてもつっぱらないクライミングカット、ふくらはぎの中綿を調整したアクティブレイヤーゆえに、足は動きやすい。足上げもラクラク。ウェストのアジャスト部分にはストレッチテープを採用している。ある程度の調整は可能だが、伸縮力が弱く感じた。ウエストが細身の方は、サイズ選びに注意が必要だろう。(筆者は最小サイズのMを選んだのだが、下山中にずり落ちてきてしまった。)
また、保温性、防風性が優れているものの、その反面、通気性はあまりなく、熱がパンツ内にこもって、汗で濡れた裏地が足にまとわりつく場合もある。ポケッタブル仕様で、携帯性には優れているものの、もう少し圧縮できてもいいのではないかと思うくらい、ゆとりがある。ヒップポケットはタブレットが入るほど、大型というが、果たして、実際のところ、タブレットはポケットに入れないと思うのは、私だけではないはず。とはいえ、保温性、防風性に加え、撥水性もあるので、テントや山小屋での使用だけであれば、そこそこ使えるといったところだ。AERO SPARK(静電抑制加工済み)も、乾燥しやすい時期ならではの嬉しいポイント。
HP004 DIAMAGIC DIRECT ウォームクライミングパンツ (アウトドアオススメ度★★★★☆)2,900円
通気性◎ 伸縮性◎ 撥水性◎ 保温性◯ 動きやすさ◎
FIT STYLE(細身シルエット)のクライミングパンツ。表地はポリエステル90%、ポリウレタン10%の耐久撥水とストレッチ性に長けており、裏地はフリース仕様で温かく、足どおりはとてもなめらか。50回洗濯しても撥水が持続するDIAMAGIC DIRECT(ディアマジックダイレクト)を採用。高水準の耐久撥水かつ、汚れが落ちやすいので、山使用には高ポイント。「究極の耐久撥水パンツ」というキャッチフレーズにも、ワークマンの自信が窺える。登山の登りで着用したのだが、保温性、防風性を保ちながらも、パンツ内で汗はこもることなく、蒸れを感じさせなかった。足さばきのストレスにならないストレッチ性、そして、クライミングカットを採用しており、動きやすい。
ポケットは全部で7つ。とりわけ、前面のファスナーポケットは止水ファスナーと謳われていないものの、実際に水が侵入してくる気配はなかった。パンツの中には撥水サコッシュもついている。こちらも撥水効果はバッチリ。ウエストはストレッチかつアジャストできるタイプ。片手で脱着できるバックルも操作性ラクラク。パンツを脱ぐ時に、裾のストレッチ部分が靴下に引っかかるのが気になったものの、いろんな要素からして、ワークマン史上、登山に適したパンツの一つである気がする。
まとめ
上半身のウェアリングはしやすいが、パンツとなるとそうはいかない。防寒、通気、撥水、そして、動きやすさ。ワークマンの防寒パンツの特徴として、保温性、撥水加工、ストレッチに力を入れているように思う。今回試してみたパンツ2本。エアロストレッチクライミングパンツは休憩中。DIAMAGIC DIRECTウォームクライミングパンツは行動中でも休憩中でも使える代物だった。どちらも3,000円以内とだけあって、素直に驚いた。雪山以外での山小屋なら、この2本でことは足りるように感じた。