一度着たら手放せない、すべての人に試してもらいたい名作
前回、日常も含めて最も長く着ているベースレイヤーとして icebreaker のメリノウールを紹介しました。ただ、アウトドアに着ていく最も優れたベースレイヤーを1着選べと言われたら、ぼくはきっとこのロングスリーブをあげてしまうでしょう。SmartWool は100%メリノウールという点では icebreaker と比較対象になるベースレイヤーだと思いますが、着心地、動きやすさ、そして保温力など、比較してみるといろいろ違いが見えてきて、最終的には微妙にこっちが良いんです。それぞれの違いを見ていきながら、以下、その詳細をレビューしてみたいと思います。
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詳細レビュー
アイテム名(価格)
主なスペックと評価
項目 | スペック・評価 |
---|---|
Fabric | 180g ジャージー(ウール100%(メリノウール) ) |
Color | (KB)ブラックボーダー、(BB)ボトルボーダー×シャトリュース ※別のカラーパターンのラインナップもあり |
Size | S、M、L |
原産国 | ベトナム |
weight | 150/195/250 ※今回のレビューでは150 |
フィット感 (10点) |
9 |
肌触り・快適性 (10点) |
8 |
機動性 (10点) |
8 |
温度調整性能 (20点) |
20 |
速乾性 (20点) |
14 |
耐久性 (10点) |
8 |
フォルム・デザイン (10点) |
8 |
価格 (10点) |
5 |
総合点 | 80 |
ここがスゴイ!
まず、第一に感じたのはその温度調節力の高さ。他のさまざまなモデルを着てみましたが、このモデルが最も薄くて軽い布地(150g/m2)であるにもかかわらず、icebreaker のメリノウール(200g/m2)に比べて引けをとらない暖かさを保っていました。そして icebreaker が実測値で190g なのに対して、SmartWool が150g という驚くべき軽さ。アウトドアで求められる機能としてこれ以上のアドバンテージはありません。そして数あるメリノウールの中でも特にこれは夏の暑さにも強い(汗の排出もいい)ように感じました。もちろん化繊には適いませんが。
次に、最も身体にフィットして動きやすいということ。フォルムは icebreaker のそれと同じように、山用のベースレイヤーにありがちな身体にひっつくような感じのない、カットソーに近い自然にフィットするフォルムです(ib の方がより普段着っぽい)。袖口も無理に閉まっておらず、普段着のようなフォルム・着心地なので、冬の日常着としても何ら問題ありません。ちなみにネット上で海外モデルさんが着ているのはやたらぴっちぴちですが、よほどのマッチョで無い限りあんなにはなりません笑。加えて150/m2の糸から生まれる滑らかで優しい肌触り。さらに上半身を大きく動かしても抵抗感のない伸縮具合も良好で、激しい動きにもまったく違和感がありません。
最後に手入れの仕方について、なんとこちらは普通の中性洗剤で洗濯機を回すだけでなく、乾燥機も OK です。正直ぼくは使ったことはないですが、icebreaker は実はほんの少しだけ、洗っていて縮んでいるような気がしていますが、SmartWool は今のところまったくそのようなところがありません。
ここがイマイチ
正直言って、製品としての欠点はほとんど見当たりません。オールシーズン快適に使えて通気性・保温性・耐久性も十分、デザインも着心地もいい、これ以外に何を求めるのかという感じ。でもそこをあえて言うならば、やはり価格が高いってのが最大のネックですね。円安でまた高くなったし。。。
まとめ:どんな活動におすすめ?
アウトドア・スポーツを中心とした広範囲なアクティビティに最適だと思います。しかもオールシーズンおすすめ。キャンプ・ハイキング・トレッキング、クライミング・ボルダリング、沢登り・カヤックなどのウォータスポーツ、スキーをはじめとしたウィンタースポーツ、ランニング・トレイルランニング・筋トレなどのワークアウトにも使える気がしました。
例によってぼくは重ね着と着回しのし易さを考えて一番薄い150をおすすめしていますが、厳冬期の使用であれば厚手の1枚も持っていたいと思いました。もし山をやる人で何から揃えるか迷っていたらぜひこれをおすすめしたい。それくらいに重要で、かつ迷いがあり得ないチョイス。間違いなく鉄板アイテムです。