夏の行動着だけでなくベースレイヤーとしても活躍できるバランスの良さ
Teton Bros.(ティートンブロス)はアメリカの原生自然に魅了され、より自然とともに歩んでいくために本当に優れた製品を追求するべく、仲間たちと共に2008年に日本で立ち上がった新しいアウトドア・ウェア・メーカー。新しい機能性素材の導入にも積極的で、特に米国ポーラーテック社の Polartec Neoshell を採用したジャケットでは日本ブランドとして初めての受賞歴など、斬新なコンセプトでの優れた製品には定評があります。
今回のPPPベースレイヤーも、Polartec Power Grid なる新しい機能性生地を採用し、その完成度の高さに驚かされました。その名前の由来ともなっている、グランドティトン国立公園でもしっかりとテストしてきましたので、早速レビューしていきます!
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詳細レビュー
アイテム名(価格)
Teton Bros.(ティートンブロス) PPP 1/2 Zip LS Tee(参考価格:9,504円)
正面
主なスペックと評価
評価 | |
---|---|
保温性 | ★★★☆☆ |
通気性 | ★★★★☆ |
速乾性 | ★★★★☆ |
着心地 | ★★★★☆ |
重量 | ★★★★☆ |
耐久性 | ★★★☆☆ |
デザイン | ★★★★☆ |
価格 | ★★☆☆☆ |
総合点 | ★★★★☆ |
スペック | |
生地 | Polartec Power Grid(ポリエステル100%) |
カラーバリエーション | Blue Navy |
重量 | 150g(Mサイズ) |
UPF | なし |
ロング・ショート・ジップネックオプション | ◯ |
親指ループ | × |
ここがスゴイ!
ベースレイヤーとしての総合力の高さ
暑さを避けつつ、冷え過ぎを防ぐ。この相反する課題にバランスよく応えてくれているのがこのウェアの一番の強みです。その秘密が新素材 Polartec Power Grid。資料によるとこの新素材は、優れた通気性と吸湿拡散性能をもち速乾性にも優れた Polartec Power Dry をベースとしながら、格子状のパターンを造ることによって吸湿拡散性能を強化するとともに、全体的な重量をも減らすことに成功。それでいて限られた重量での最低限の保温力を維持しています。端的に言うと、行動中は風を通し汗を素早く外に拡散してくれるので暑すぎず、止まった時もウェアは乾いているのでサラサラ、汗冷えはなくおまけに適度に保温性があるため寒すぎる感じもあまりありません(もちろん強風下では冷気は通ってきます)。
滑らかな肌触りとフィット感
この生地のもうひとつの特徴としては、特許を取得しているという、両面に異なる編み糸を用いた「二重ニット構造」。このため裏地は水分を皮膚からすばやく除去するように格子状ではなく滑らかな肌触りで、これが気持ちのよい肌触りと保温性を可能にしています。さらにパターニングについても、肩の擦れを防ぎ、身体のラインにピッタリ沿うような立体的な裁断が、身体への負担を軽減してくれますので着心地も非常に安定しています。
ここがイマイチ
やや長めの袖・裾
これは個人差はあると思いますが、全体的に袖と裾が長めに作られているのが気になりました。自分自身は平均よりも腕が長い人間なので、それでも長いということはやはり長めなんではないかと。ちなみにぼく(身長176cm)の着ているのはMサイズです。
まとめ:どんな人におすすめ?
とても温度調整力に優れたウェアなので、真夏に限定することは無くてぜんぜん大丈夫。むしろベースレイヤーとして3シーズン通して幅広く使える優れモノだと思われます。よりベースレイヤーとしての活用を意識するのであれば、ロングスリーブ(ジップなし版)の選択もありですね。
使い方としては、基本的には肌に直接触れるように1枚目として使い、気温が低くなるに従って耐風性のあるジャケットを羽織ったり、さらに気温の低い場面では上に断熱性のあるフリースやインサレーション、ダウンをジャケットの間に着込むといった具合で、教科書通りの重ね着をして最大限の効果を上げるための最適な特徴を備えています。シルエットやデザインもイイ感じで、素直に使い易い1枚としておすすめです。