「セカイモンで入手して使ってみた」シリーズ第4回目。日本ではなかなか手に入りにくいアウトドアギアが、セカイモンではアメリカ・カナダ・イギリスなど海外から簡単に購入できるということをお伝えしてきました(詳しくは以前ご紹介したこちらの記事をご参考ください→第1回、第2回、第3回)が、いかがでしたか?掘ってみた方もいるのでは??
セカイモンについてさらに詳細について知りたい方はこちらの公式サイトをご確認ください。
目次
スリーピングバッグってどうよ?
今回は、第1回目でも取り上げたサーマレストの「スリーピングバッグ(寝袋)」を取り上げます。第1回目では「キルト型」の寝袋をレビューしましたが、今回はマミー型の寝袋をピックアップしてみました。マミー型はみなさんにもなじみのある形ですよね。
テント同様、日本では選択肢が少ない寝袋。最近、ようやく化繊の寝袋が出てきたり、軽量の寝袋が出てきたりしているものの、海外に比べれば、まだまだな状況です。北米やヨーロッパなどはキャンプや登山文化が進んでいるからか、種類が豊富。
「もっと高機能な寝袋が欲しい」「人と被らない寝袋がいい」と思ったあなた。セカイモンをふらっと覗いてみたら、痒い所に手が届く商品に出会えるかもしれませんよ。もしかすると、「コスパ最高!」な商品が転がっているかも。
話を元に戻します。筆者自身、キャンプ用の寝袋を持っていなかったので、アウトドアショップを訪ねてみるも、ラインナップが似たり寄ったりで「なんだかなー」状態。「人と被らないものができれば欲しい」天邪鬼な筆者は、海外通販に手を伸ばしてみることに。「マットレスで有名なサーマレストの寝袋、意外と良いよ」と小耳に挟んでいたので、早速探してみました。
やはり世界は広かった…。たくさんの寝袋が「Hello!」とばかりに出てきます。そこで、必殺・海外のレビューを参考にするの技を駆使することに。で、ようやく巡り合えたのが「THERM-A-REST Antares HD Sleeping Bag」です。
THERM-A-REST Antares HD Sleeping Bagの大まかな特徴
3シーズン対応のマミー型スリーピングバッグ。中綿には、高品質な750フィルパワーに独自の撥水加工を施したNikwax Hydrophobic Downを使用。ダウンに水分を含みにくい仕様になっています。温かいのに軽量なのも特徴。横幅に余裕を持っているので、なんと寝袋内で寝返りがうててしまいます。また、シナジーリンク(マット連結バンド)でしっかりとマットレスを固定するので、寝袋がずれたりする心配もなく、マットレスと一体化することにより、熱の放出を防ぎます。
おすすめポイント
- 750フィルパワーで温かいのに軽量(878g)
- 寝返りが寝袋の中でうてる
- 手元あたりに小物入れがある
- 撥水ダウンなので多少の濡れなら心配なし
- 独自のマット連結バンドでしっかりとマットレスを固定できる
気になったポイント
- 付属のスタッフサックが小さすぎ?詰めるのにかなり苦労する
- やや中途半端な使用下限温度設定
主なスペックと評価
スペック | |
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アイテム名 | Antares HD Sleeping Bag |
素材 |
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カラー |
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推奨最低適応温度 |
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重量 |
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サイズ |
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その他特徴 |
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評価 | |
保温性 | ★★★★★ |
重量 | ★★★☆☆ |
快適性 | ★★★★☆ |
携帯性 | ★★☆☆☆ |
機能性 | ★★★☆☆ |
総合 | ★★★☆☆ |
詳細レビュー
長期収納袋に入った状態で送られてきましたが、思ったよりも結構大きかった…。
スタッフサックと比較。このスタッフサックに入る…のか?(汗)
保存袋から脱がしてみます。…やっぱり大きい。
とりあえず、テントの中に広げてみます。見た感じは思ったより大きくなさそう。横幅が少し広い感じがします。
寝袋の中に入ってみました。左端の方の足元が余っています。かなり。(筆者は身長160㎝)そしてなにより温かい!体温が一気に寝袋の中にこもって、ぬくぬくです。ダウンが多く入っているからか、寝心地もよし。
分かりにくいかもしれませんが、体を横にしてみます。横幅に余裕がかなりあるので、寝袋内でするっと動きやすく、とても快適。
寝袋に腕を入れたままコップが持てます。体をわざわざ出さなくていいので、寒い季節にはいいですね。
寝袋から半分出てみます。スルッと体を出せました。
こんな感じでシナジーリンク(マット連結バンド)がついています。
近くによってみます。マットレスをバサッと差し込むだけの仕様が楽ちんで良し。
頭の近く、実際には肩あたりに右側にジッパー付きのポケットが。熱を反射させる生地になっているので、凍らせたくないものをいれるには最適です。ライトやちょっとした小物いれとしても使用できます。手を伸ばせば取れる場所にポケットがあるのは便利。
気になる点
収納するのにかなり苦労する
下限温度が-5℃まで対応できる寝袋としては比較的軽い(870g)のがウリですが、とにかくかさばります。おそらくそれだけ多くダウンが入っているからだと思われます。しかし、スタッフサックに一人で詰め込むのに大汗をかきました。いや、実際は二人がかりで詰め込みました。
やや中途半端な使用下限温度設定
そもそもの話になってしまうかもしれませんが、-5℃という下限温度は3シーズン用にしてはやや温かすぎ(暑い)、厳冬期にはちょっと寒いという微妙なラインの気がします。残雪初期か晩秋の高山、厳冬期の低山などがちょうどいい温度と考えると、日本ではやや中途半端な季節かもしれません。スタッフサックに入れた大きさも17×30cm(実際にはもう少し大きかった気が…)なので、縦走などにはもっていきにくい大きさも少し躊躇してしまいます。
まとめ:朝晩の冷え込みが激しい山間部の低地やキャンプ場での使用がオススメ
温かい・寝心地がいい・寝返りがうてる、という寝る時の快適さに関わる部分の配慮が見られ、ダウンの素材も濡れに強く、質の高さは確かです。むしろこの快適さは日本の寝袋にはないと思われます。
コンパクトさに欠けることなどを考慮すれば、キャンプや低地(軽登山級の)での使用には、十分すぎるほどのスペックです。言い過ぎかもしれませんが、普通のベッド級の快適さが味わえます。濡れには強いので、湿気が気になる川沿いや山間部でガンガン使ってみてはいかがでしょうか?
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