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比較インプレ:一度履いたら手放せない!疲れた足をふんわり癒す、リカバリーシューズを履き比べてみた

大多数のランナーがそうであるように、トレラン後は温泉入って、足をリリースしたいもの。とはいえ、下山後でも通常歩行を始め、車移動、電車移動、飲食店などなど、移動はしなくてはならない。

若干荷物になってしまうかもしれないが、運搬に問題がないのなら、リカバリーシューズを持参したいところだ。疲労軽減だけではなく、山へのアプローチ前でも使えて重宝するぞ。そのまま海へGOもありでしょ!

目次

今回比較したリカバリーシューズについて

リカバリーシューズとは、主にアクティビティの後に、衝撃を極限まで吸収して疲労の回復スピードを早めることを目的とした、足腰をリラックスするためのシューズ。専門メーカーの他に、ランニングシューズメーカーや、トレイルランニングに強いアウトドアメーカーなど、近年では多くのブランドから選べる。今回は専門ブランドとアウトドアブランドのモデルを中心にピックアップし、プライベートのトレラン後(箱根・鎌倉・丹沢)や、パワースポーツのコース設営後に使用させていただいた。評価するポイントは以下の5つ。

  1. 快適性・・・履いていて、気持ちいいか否か。リカバリーシューズの根幹となる点をジャッジメント。
  2. 重量・・・リカバリーシューズが重くて、疲労を増幅させるようでは、問題外。軽さは軽ければいい。
  3. 安定性・・・安定性で、際立つのはアウトソールのグリップ力。歩行はもとより車の運転等にも支障がないかを判断。
  4. 機能性・・・通気性、衝撃吸収、クッション性、素材自体の機能性など、その特性に注目した。
  5. 動きやすさ・・・履いていて、歩行動作がスムーズにできるかを判断。

テスト結果&スペック比較表

評価 ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★☆
アイテム HOKA ONE ONE ORA RECOVERY SLIDE OOFOS OOahh SALOMON RX BREAK
参考価格 8,640円 6,264円 7,560円
重量(g) 約180 約130 約200
ミッドソール クッション性に優れた独自のオーバーサイズミッドソール 衝撃吸収力に優れた独自のOOfoam(ウーフォーム) クッション性に優れた独自の射出 EVA
快適性 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★
重量 ★★★★☆ ★★★★★ ★★★☆☆
安定性 ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★★
機能性 ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★☆
動きやすさ ★★★★★ ★★★☆☆ ★★★★☆

各モデルインプレッション

HOKA ONE ONE ORA RECOVERY SLIDE

ホカ オネオネならではの厚いクッション性が心地いい、日常使いにももってこいの一足

トップバッターは、クッション性に定評があるHOKA ONE ONEからのリカバリーサンダル。足を入れてみると、やや幅広めな作りで、ジャストフィット。自身のアーチ(土踏まず)を優しくサポートされ、かかと部分はやや深めにホールドされてる構造だ。ミッドソールはHOKA ONE ONE独自の「オーバーサイズミッドソール」を採用している。厚いクッション性が、心地いい。(イメージとしては、足裏で竹踏みをしているような感じ)。ふくらはぎへの負荷も軽減されそうだ。アウトソールはトレランシューズさながらの仕様。サンダル特有の不安定さは感じられないし、歩いていて、しっかりとした足さばきができる。走った疲労が蓄積した時と言わず、日常使いにももってこいの一足だ。

OOFOS OOahh

履いた瞬間、足裏が沈み込む感覚。包み込むような柔らかフィットが病みつきに

リカバリーシューズのパイオニア「OOFOS(ウーフォス)」。特性は衝撃吸収。OOFOS製品に使われているのは、特殊素材「OOfoam(ウーフォーム)」。一般的なEVA 素材のミッドソールと異なり、衝撃反発を 37%も 抑えられる独自素材。着地による足裏への衝撃を軽減し、膝、腰、背中などといった負担も抑制してくれる。フットヘッドは人間工学に基づいて設計されており、足裏全体がやや沈み込むように感じで、ジャストフィット。またその柔らかさも手で簡単に曲げられるほど。その柔らかさゆえに、気をつけたいのが、歩いている際、つま先部分が地面と接触し、外へのけぞる状態になってしまうこと。(私の歩き方の問題かもしれないが……。)軽さは水に浮くほどで、洗濯機にも対応しているのは驚きだ。

SALOMON RX BREAK

クッション性と安定性の好バランスで、回復しながら気持ちよく歩ける

ビーチサンダルのようなデザインだが、こちらもリカバリーシューズ。足を入れてみて気がつく点は、ほかの2足のシューズよりも、クッション系ではない点。とはいえ、フットベッドの形状ラインが結構しっかりしていて、アーチ、ヒールカップなどにメリハリがあってリラックスできる。軽さはやや劣るものの、ヒールカップのフィット感が際立っており、腰をはじめとする姿勢へのサポートすらも得られるくらいだ。しっかりと気持ちよく歩ける。アッパー部分には、肌触りがいいシームレス素材を採用されているため、こすれや締め付けなどを感じることは、まずないだろう。通気性も抜群だ。履き始めの当初は、鼻緒がきつく感じるだろうが、徐々に馴染んでくるので、ご安心を。

奥山賢治

Trailist (トレイルフォトライター・大会運営スタッフ・きこり見習い・山小屋サポーターなど)。フリーのトレイルライターとして、トレイルラン関連の媒体で、記事執筆をしています。大会運営スタッフとしての所属は北丹沢山岳センター→パワースポーツ(今ここ)。コース整備がきっかけで、修了したのは森林整備基本研修及び演習林実習コース(つまりは、きこり見習い)。時折、丹沢最高峰の蛭ヶ岳山荘でお手伝いをしています。

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