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【Part2】欧州最大規模のアウトドア・ギア見本市『OutDoor Friedrichshafen 2016』で出会った未来のアウトドア・ギアまとめ

前回に引き続き、ドイツで7月に行われたアウトドア用品の総合展示会『The OutDoor Show Friedrichshafen』の模様をお伝えします。レポート第2回目は引き続き日本でもなじみのあるブランドの最新注目ギア特集。早速行ってみましょう!

→Part1: PETZL、OMM、MAMMUTなどの欧州注目ブランド最新ギア特集Part1へ

1. Vibram Furoshiki

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アウトドアシューズのアウトソール(地面に接する部分)分野では世界中の愛好家から絶大なる信頼を置かれているビブラムですが、五本指シューズのファイブフィンガーズをはじめとした個性的な最終製品(シューズ)の開発も手がけていることはまだあまり知られていないかもしれません。そのひとつ、2015年にデビューした Furoshiki は、日本人なら誰もが理解できるであろう、文字通り「包み込む」ようにして装着する履き物。来シーズンは世界各国の民族柄をデザインしたカラフルな新色が登場します。

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現地ではこのアイテムを開発を担当したデザイナーである橋本さん(タイトル写真)にも直接お話を聞きくことができました。人間の足がサイズ・形ともに千差万別であるのは当たり前のことですが、その常識を覆してどんな人の足にもフィットするような靴はあり得るのだろうか?その問いに対するひとつの答えが「包むように履く」という発想だと。細かいサイズや足型の違いに対して靴自体が柔軟に対応することを可能にし、少ないサイズ展開で多くの人にフィットするというイノベーションが生まれました。

橋本さんはこの Furoshiki 以外にも、「歩く」という行為を人間工学的にだけでなく、歴史的、民族学的にさまざまな視点から掘り下げ、コンセプトを試行錯誤しながら常に新しい発想のフットウェアを構想中とのこと。その新作も待ち遠しいですが、いつかじっくりとお話を聞いてみたいと思っています!

2. VAUDE Brentour

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日本ではバックパック以外であまり知られることのない、どちらかというと地味なブランドと見なされている VAUDE ですが、本国ドイツではバックパックだけでなく寝袋、テント、シューズ、アパレルといったあらゆるアウトドア製品を供給する総合アウトドアブランド。バックパックひとつとっても日常からバイクや登山など目的に合わせてバリエーションに富んだ多くのモデルを展開しています。なかでも注目したのは世界的に流行中のスピードハイク向け、軽量・快適バックパックの Brentour(45+10L)。背面のエアフロー構造による通気性の高さは最近では珍しくないですが、ベンチレーションを高めながらも重荷での荷重バランスを損なわないよう設計された AEROFLEX X+ を採用し、より汎用性が高いのが特徴。ブランド全体として取り組んでいる自然環境に配慮したエコフレンドリーな製品であることも他にはない魅力のひとつ。

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3. HOUDINI Wooler Houdi

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抜群の着心地と運動性をシンプルかつスタイリッシュなデザインに詰め込んだ機能美溢れるアウトドア・ウェアを作り続けるスウェーデンの HOUDINI。来シーズンはシルエットとカラーリングで日常のランニングや下山着に重宝すること間違い無しのウィンドシェル Air 2 Air Jacket(写真中央)も要チェックですが、さらに見逃せないのはニュージーランド産メリノウールの高機能パーカ Wooler Houdi(写真手前)。ウール100%にもかかわらず裏地にはグリッド(格子)状編み込みがなされ、格子の隙間を空気が行き来できるようになっている GridMerino™構造を採用。これがメリノウールの特徴であるしなやかな肌触りと着心地のよさを活かしつつ通気性と速乾性を向上し、高いレベルでの使い勝手のよさを実現しています。

4. GARMONT DRAGONTAIL N.AIR.G

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イタリア発、斬新なデザインと先進的な技術による頑丈かつ安定した歩行性能(特にかかとのホールド感はどのブランドにも真似できない快適さ)で個人的に大のお気に入りブランドであるガルモント。昨年は経営破綻に見舞われながらも見事復活。ガルモントの15年続くアプローチシューズ「ドラゴンテイル」シリーズの最新作であるこちらは、岩場に向かうまでのテクニカルで複雑な地形を想定したグリップと安定感を提供しつつ、軽量かつ高い通気性、ゴアテックスによる防水性能をも持ち合わせ、ライトなハイキングにも最適。相変わらずこなれたデザインは普段履きでも十分いける、非常に汎用性の高い一足です。

5. EXPED SKYLINE・TRAVERSE

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スイス人夫婦のカナダ大自然への新婚旅行(9ヵ月間!)から始まった EXPED。テントの製造から20年あまりの間に寝袋、マット、バッグ類など次々と領域を拡げ、それぞれのカテゴリで独創的なギアを生み出し続けています。前々からバックパックを作っているということは知っていたもののなかなかきっかけが掴めずにいたところで今回、軽量・多機能ハイキングバックパック SKYLINE・TRAVERSE という非常に興味深いモデルに出会うことができました。何といっても注目は背面システム。背中に空間を設けて今流行のエアフロー方式にすることもできれば、ピッタリと背中に密着させて使うこともできます。

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夏の暑い時期や軽量装備で軽快に歩きたい場合はエアフローで、冬場や、重い荷物での行動には密着させてとさまざまなシーン・用途に応じて最適な使い方ができる、非常にアイデアに富んだ使い勝手の良さそうなモデル。サイズも15L・25L(SKYLINE)、35L・40L(TRAVERSE)とバリエーション豊富。

6. LEKI Micro Trail Vario

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どうやらヨーロッパでのトレイルラン人気は本物のようで、ほぼすべてのメジャーブランドでトレイルランに特化したラインナップ展開が見られました。そんななかトレッキングポールにおいて世界的なトップブランドのひとつLEKIでも、2017年から本格的なトレイルランシリーズがはじまるようです。そのフラッグシップモデルである Micro Trail Vario はトレッキング用のポールと違って耐久性よりも軽量性に重点を置き、握りやすいコルクのグリップ、ストラップ部分は激しい動きでもぶれにくく、さらにワンタッチでストラップごとポールから着脱が可能。これにより素早くポールを畳んで走る体勢がとれるなど、より走りに特化した機能が盛り込まれているのが特徴です。もちろん軽量な荷物ならばファストパッキングやスピードハイクにも問題ないでしょう。

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日本でのLEKI輸入販売元:株式会社キャラバン

7. Salewa Multi Track Trail Running Shoe

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相変わらず独創的なデザインがインパクト大のサレワですが、新しいトレランシューズは多様で複雑な地形全般に対応し、ハイキングからラン、バイクと何でも来いの文字通りオールインワン・マルチトラック対応モデル。アウトソールは最近さまざまなブランドに供給を開始し、がんばっている印象のミシェラン製。ソールのパターンを見る限り個人的に愛用の「モントレイル バハダ」に似てなくもない、さまざまな角度の細かいキューブがちりばめられたスタイルは安定したグリップ力の高さが想像できます。重量も270gでかなり軽量。

8. Nordisk Lofoten 1 ULW

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世界最小・最軽量ダブルウォールテントの記録がまたも塗り替えられました。Loften 1 ULW はダブルウォールでありながら実に490gという驚くべき軽さを実現した1人用テント。それだけでなくパックサイズは500mlペットボトルよりも一回り大きい程度の11×22cm。中に入ってみると、あぐらをかいた状態で頭が天上に引っかかってしまうのでさすがに居住性はギリギリってところですが、タープやツェルトとあまり変わらない重量で虫の襲来に怯えなくて済むのであれば十分ありでしょう。

9. Dynafit Alpine Pro

DYNAFIT といえば、現在世界中のバックカントリースキーヤーが愛用する「TLTビンディング」を発明したブランドということからも分かるように、ウィンタースポーツの世界でのみ知られたブランドであったかと思いますが、その DYNAFIT がここ数年徐々に温めてきた夏のアウトドア・アクティビティに本格進出です。

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アルパインランニング・スピードマウンテニアリング・ライフスタイルの各ジャンルで、アパレルからシューズ、バックパック、ポール、各種アクセサリーなど広範囲なカテゴリをカバー。今回特に注目したのがスピードマウンテニアリングに最適なローカットシューズ Alpine Pro。

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高いグリップ力を誇る Vibram Megagrip アウトソール、安定性とクッション性の高いミッドソール、カーブした足裏で足運びをを妨げない Alpine Rolling、つま先のショックを吸収する Ballistic Bumper がどんな地形にも安定した走りを可能に。おまけにかかとの Rubber Tension によってフィット感とサポート性を配慮。CARBON SHIELD が鋭角な衝撃に対しても強い耐性を提供してくれるなど微に入細にわたってパフォーマンスと快適性が追求され、否が応でも期待せずにいられません。

10. LIGHT MY FIRE Add-a-Twist

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デザインが素敵なカトラリーなどで知られる、スウェーデンのアウトドア・アクセサリー・ブランドからお洒落で機能的な小物収納が登場。バックパックに収納しやすい縦長で、連結可能な大・中・小のコンテナセット。下の写真のように複数のセットがあればどこまでも連結可能です。各コンテナは二重構造で防水密閉、衝撃にも強く、食品から救急用品、電池などのガジェット類など何でも入れられます。やや重いのが難点ですが、パッキングが捗ること間違いなしです。

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