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世界のアウトドア・メディアが注目する2015年新作トレッキングシューズ7足

気がつけば G.W.も目前、都市近郊の山では雪も消え、森は一斉に芽吹き、山に向かう人々も一気に増えてきました。そんななか今回は、春の野山を軽快に歩きまわるために欠かせないトレッキングシューズについて、海外のアウトドアメディアのレビュー等から今年注目の新モデルを7足、ピックアップしてみました。快適なフィット感で歩きやすく、滑りにくく、疲れない、軽量、防水などから複数の特徴を兼ね備えたこれらの高機能トレッキングシューズは、これから山をはじめたい人の1足目としても使いやすくておすすめです。それではさっそくいってみましょう!

※ここで言う(ライト)トレッキングシューズとは、主に日帰り~1泊程度のハイキング・登山(無雪期、岩場ほとんどなし)をメインに活躍するロー・ミドルカットの登山靴のことを想定しています。特に軽量なトレッキングシューズは U.L.ハイキングシューズと言われることもありますが、その境目は実際にはぼんやりとしているのでカテゴリのネーミングについては参考程度にお考えください。

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2015年注目の新作トレッキングシューズ7選

La Sportiva Synthesis GORE-TEX SURROUND

SPORTIVA(スポルティバ) Synthesis GTX Surround シンセシスGTXサラウンド 14P Black/Yellow 40

このイタリア名門シューズメーカーの新作については以前米 Backpacker 誌でアワードを獲得したことでもお伝えしました。注目は何といっても今年の大きな話題のひとつである GORE-TEX SURROUND TECHNOLOGY の採用。SURROUND というネーミングが示すとおり、大きな特徴としては靴のアッパー部分だけでなく靴の底(靴の横に設けられた開口部)からも、つまり360度すべての部位から透湿するという斬新な構造とそれによる驚くべき透湿性を実現している点です。それだけでなく、網目状の樹脂で覆われた独自技術のアッパーにより軽さと強度を両立させ、さらに衝撃を吸収しブレーキ&グリップ力を高めたビブラムソールなど、あらゆる部分に最新技術が盛り込まれた、今年一番の楽しみなシューズです。ただかなり低めのミドルカットのため、あまりに重荷での行動には向かないかも。

Arc’teryx Bora 2 Mid

【BIRD AID 対象商品】★アフターケアも安心の国内正規品★アークテリクス(ARC’TERYX)ボラ ス…

今年もうひとつの大きなニュース、超高機能(&高価格)アウトドアメーカー Arc’teryx がはじめてフットウェアをリリースです。縫い目のないラミネートシームレス・ワンピースアッパーによる高い通気性と耐久性、取り替え可能なライナー(インナー)による優れたフィット感と防水透湿性、ビブラムとコラボレーションした高いグリップ力を誇るソール。3年の歳月をかけて開発したとされる初のトレッキングシューズはいかにもアークらしい、ぼくらの想像をはるかに超えたアイデアによるソリューション。だからこそこれまでにない高いパフォーマンスを実現しているといえます。

MAMMUT Comfort High GTX SURROUND

日本正規品【送料無料】 マムート Mammut メンズ 男性用 ゴアテックス ハイカット トレッキング…

今年限られたメーカーからしか出ていない GORE-TEX SURROUND 採用シューズのひとつが、スイスの名門アウトドアメーカーからも登場です。デザインも素敵な大きくメッシュで覆われたアッパーは高い通気性・防水性と快適さを、多方向の突起と硬度の異なる2つのラバーを採用した新しい gripex Sonar コンフォートソールは高いグリップ力を提供。さらに IP EVA ウェッジとつま先の液状ラバーによる適度なクッションと疲れにくさを特徴とし、この軽さでここまでの機能を実現できているとすればかなり期待できそうなアイテムです。

Salomon X ULTRA MID 2 GTX

[サロモン] salomon X ULTRA MID 2 GTXR W L37152400 L37152400 (GREY DENIM/Deep Blue/LUCITE GREEN/24.5)

昔からトレイルランニング系の軽量シューズには定評のあるサロモンのトレッキングシューズ X ULTRA MID が今年さらにパワーアップ。快適なフィット感(SensiFit)、悪路にも強いグリップ力(Non-marking ContaGrip sole)、クッション安定性(EVA SHAPED FOOTBED・ORTHOLITE・ADVANCED CHASSIS)、そしてこの軽さ(460g)と隙のない性能を感じさせています。

adidas TERREX SCOPE HIGH GTX

[アディダス] adidas TERREX SCOPE HIGH GTX M29598 M29598 (コアブラック/ブライトロイヤル/カレッジネイビー/26.0)

日本ではあまりメジャーとはいえないアディダスのアウトドア・カテゴリ(Terrex)ですが、トレッキングシューズの歴史は意外と古く、1978年にラインホルト・メスナーのエベレスト無酸素登頂でのアプローチシューズ開発がきっかけ。そこから安定して良質なシューズをリリースし続け、今回もBackpacker誌では「Best All-Around」と好ましい称号を得ています。他のライトトレッキングシューズと比較すると決して軽量とはいえない重量(520g)ですが、ファイブ・テン社と協同開発した「ステルスラバー」の圧倒的なグリップ力と3ストライプが支える中足部のフィット感の高さで重量を感じさせない安定感を提供しているとか。

Five Ten Camp Four

ファイブテン メンズ シューズ・靴 ブーツ 【サイズ交換無料】ファイブテン Five Ten メンズ シ…

クライミング・シューズでは熱烈なファンも多い同社のトレッキングシューズ「キャンプ・フォー」の特徴は何といってもそのソールにあります。上で紹介したアディダスにも提供している「ステルスラバー」技術のなかでも抜群のフリクション性能を発揮する「S1」を採用、乾いていようが濡れていようが、地面に吸い付くように高いグリップを提供してくれます。上のモデルはより耐久性の高いヌバックレザーアッパータイプですが、防水性能の高いGORE-TEX採用モデルも新たに登場し、よりトレッキングに使いやすくなりました。

Salewa Alp Flow Mid GTX

Salewa Alp Flow Mid GTX Hiking Boot – Men’sサレワ/Salewa Alp Flow Mid GTX Hiking Boot – M…

最後は日本での展開が未定(?)の、欧州発アウトドアメーカー Salewa による GORE-TEX SURROUND 採用トレッキングシューズ。Backpacker誌の評価は「Best For Long-Haul Hiking(長距離ハイキングに最適)」となっており、さらに「どんな足型にも奇跡的にフィットする」「まるでグローブをはめているかのよう」とまで言われているほどに、長時間の歩行でもまったくぶれない快適さを絶賛されています。またこれまでのシューズと比べると明らかに重い(605g)ものの、厚めのヌバックレザーにビブラムソールと、その分安定したフィット感と、長いトレイルでも容易にはへたらない耐久性をもっています。

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