これからとことん履きつぶしたい軽量ハイキングシューズ10足【片足500g以下】

KIMG0202先日、ここ数年ずっとお世話になっていた愛靴、ノースフェイス ウルトラファストパックミッドのソールがふと気がつくとかなりヤバい状態になっていました。ハイキング向けの柔らかい登山靴は消耗も早いため、ペースにもよりますが下手をすると1年であっという間にへたってしまうなんてことがしばしば。同じような経験をもつ人は多いのではないでしょうか。ツルツルになった登山靴で山に入ることは死神と共に行動しているようなもの。悪いことはいわないので一緒に次の相棒を探しにいきましょう。

ということで、今回はおすすめのハイキングシューズについて書きます。一応前置きしておくと、登山靴てのは少し店内を歩いただけでは本当におすすめかどうかなんて判断できるとは思っていません。このため以下はあくまでも店内での試着+購入後数時間の試し履きによって「こいつ、いいヤツかも」ではなく履きつぶしたいと思った、そういう意味でのおすすめであることはご理解ください。

なお、このサイトではそのまま投げっぱなしで終わらせるつもりはもちろんなく、ここで挙げたおすすめ候補は徹底的に比較テストして後日レポートしますのでそちらもぜひご期待くださいね。

目次

なぜこんなにも軽量ハイキングシューズを履きつぶしたくなるのか

これからとことん履きつぶしたい軽量ハイキングシューズ10足(前半5足)

これからとことん履きつぶしたい軽量ハイキングシューズ10足(後半5足)

なぜこんなにも軽量ハイキングシューズを履きつぶしたくなるのか

山登りの初心者も、本格派も、まったり派も一足はもっておきたいのが軽量ハイキングシューズ

近場の山には飽き足らず本格的な登山を目指そうとする人にとって、高価で頑丈なトレッキングブーツ(登山靴)が最も適した装備であることは昔から変わりません。とはいえ、これを揃えればどんな山でもバッチリ、他の登山靴は必要ないかというとそうでもなく。日帰りや小屋泊まり程度のコースを軽装で歩くのに、これから紹介するハイキングシューズに勝るものは今のところ考えられません。

例えば急に今週末は時間がとれそうだ、となって前日いそいそと荷物をパックに詰める。朝、玄関からコイツに足を突っ込み、ふらっとそのまま頂上へ。硬いトレッキングブーツと違って平地でも歩きやすくて疲れにくいし、普通のスニーカーと違って悪路でも滑りにくい。多少泥が付いても防水生地だから水場でさらっと洗い流せます。そんな歩きやすさと気軽さのバランスが売りのハイキングシューズは、近場の低山ハイキングはもちろん、軽快な足運びの多いスピードハイキングにもピッタリです。

もうひとつ、山登りに興味をもった人の最初の一足はハイキングシューズが良いとも考えています。はじめにこうした歩きやすく安全な靴からスタートし、徐々に山での歩き方に慣れていけるというメリットもあるし、たとえすぐにトレッキングブーツを買い足したとしても、近場の山で重宝するハイキングシューズは絶対に無駄になりません。何より登山靴全体でみればなかなかお手頃な価格が多いですし。

今や軽量ハイキングシューズは新作ひしめく超激戦カテゴリ

一方アウトドア業界全体を見てもハイキングシューズカテゴリは2016年も相変わらず超激戦カテゴリ。数年前ならそんなハンパな靴、登山靴じゃないくらいの扱いだった(あくまでも個人的な感覚)のが、今ではこれまで硬派なアルパインブーツしか作っていなかったメーカーでさえこぞってこのカテゴリに新製品を投入してきているのが現状です。

それだけファストパッキングなどの軽量装備でのハイキングスタイルや、野外音楽フェスに行くようなライト層によるアウトドア・キャンプ人気の広がりが無視できなくなっているということでしょう。必然的に競争は激化し、次から次へと軽くて高性能で新しいアイデアの製品が登場するという、個人的に見逃せない状況になってきています。

ピックアップの基準など

今や数多くのアウトドアメーカーからさまざまなタイプのハイキングシューズがリリースされてきている状況ですが、今回はまず個人的なこだわりとして片足500g以下、ミッドカットのモデルを検討対象としました。500g以下(450g前後)とは普段履いている紳士用革靴の重量と同程度と聞けば、その軽さは実感してもらえるのではないでしょうか。もちろん500g以上のハイキングブーツにもいい靴はたくさんありますが、とことん軽量化を突き詰めた中での性能を比べたいということ、はじめて山靴を履くという人に優しいモデルということでそうしていますのでご理解ください。

ちなみにローカットか、ミッドカットかという点について、ローカットはより軽量で足首が自由に動く分、細かい足運びがし易いというメリットがあるものの、足首の捻挫などのリスクや外から小石やゴミが入りやすいなどのデメリットはあります。一方くるぶしまで覆っているミッドカットのモデル(海外の慣例にならって、これからは特にハイキングブーツと呼びます)の特徴はその逆。ぼくなんかの場合、山道をしょっちゅう細かいステップで走りたいわけでもなく、昔から捻挫しやすいタイプなので、少しでも安心なミッドカットのハイキングブーツが好きです。

最後にもうひとつ当然のことですが念のため、他人が進めるから、人気があるからといってその靴があなたにとっても良い靴だとは限りません。それについては以前こちらの記事でも書きましたが、必ず試し履きして自分の足に合うことを確認してくださいね。

これからとことん履きつぶしたい軽量ハイキングシューズ10足

THE NORTH FACE Ultra Fastpack II Mid GORE-TEX

軽快さ★★★☆☆☆安定性

まずは今回の買い替えまでずっとスタメンを張ってくれたお気に入り軽量ハイキングブーツの後継モデルから。発売当初はそのあまりの軽さに「所詮はノースフェイスの登山靴なんでしょ」といった食わず嫌いの人が(ネット上では)多かったように思います。ただ実際のところこのブランドは山岳レースなどを中心に昔から既に多くの実績を積み重ねてきており、そのノウハウを活かしてハイキング方向に乗り出してきたのがこのシューズなわけで。

ぼくの使っていた前モデルは今作よりも軽い400gで、当時はじめて歩いたときの軽快さといったら、それはそれは衝撃的でした。アウトソール(地面との接地部分)は安心のビブラム製で悪路でも滑りにくく、アッパーも薄手ながら摩耗・破れなどもなく、登山靴として十分な実力を証明してくれました。

今期リニューアルされたモデルは432gと若干重くなりました。直接的な要因は不明ですが、アッパー素材は感触的には前よりも若干しっかりした硬めの作りに。アウトソールにはあらゆる地表でグリップ力を発揮するというビブラム Megagripラバーを新たに実装。ミッドソールには衝撃吸収・安定性・プロテクションを向上するTNF独自のCRADLE™GUIDEテクノロジーを採用し、各所でよりハードな地形にも対応するように進化しているようです。

La Sportiva Core High GTX

軽快さ★★★★★☆安定性

ハイキングは多くの場合暑い時期に行うため、靴の中は想像以上に汗でびっしょりになってしまいます。だからこそ靴下は綿ではなくウールや化繊推奨ですし、シューズはできる限り通気性を高めて中をドライにしておきたいもの。とはいえ登山靴に必要な防水メンブレンが通気の邪魔をしてしまうというジレンマを抱えていました。そこで2015年にGORE-TEX社が生み出した画期的な技術が、高い防水性と最高度の通気性を両立させた GORE-TEXⓇ SURROUNDⓇ。ぼくが体験した限りその実力は間違いなく、もし靴の蒸れで悩んでいる人がいたら迷わずこの技術を採用しているモデルをおすすめするでしょう。

網目状の樹脂でアッパー全体を覆う見た目はその未来的なインパクトもさることながら、軽さ、強度、高い通気性を可能にしているというスグレモノ。踵の IMPACT BRAKE SYSTEM による高いグリップ力・耐衝撃性は他のモデルで既にその素晴らしさを体験しているスポルティバ愛用者としてはまったく心配していません。

ところでこのモデル、昨年から日本でよく見かける SYNTHESIS GORE-TEXⓇ SURROUND™ とは違います。実はこちらは海外で昨年から販売していたにもかかわらず日本では未発売であったハイカットモデル。それがなんと今年ようやく一部の店舗でのみ発売されているとのこと。性能的にはほとんど変わらないのですが、SYNTHESIS の方はミッドカットにもかかわらず実際のところはローカットと呼んでもいいくらいに踵が浅かったので、これぞまさに鬼に金棒、アムロにνガンダム。迷わず入手しました。

Salewa HIKE ROLLER MID GORE-TEX

軽快さ★★★☆☆☆安定性

これは忘れもしないソルトレイクシティで行われた Outdoor Retailer 2015で見かけて以来、発売を待ち焦がれていたハイキングブーツ。イタリア育ちの先鋭的なデザインがマジ素敵。軽くて、格好良くて、でも見た目だけで無くチャレンジングな機能も盛りだくさん。

ビブラムの新開発アウトソール Vibram RollinGait System は、踵からつま先までが明瞭なカーブを描き、着地における衝撃吸収からつま先での踏み込みまで自然な体重移動をサポート。特にダウンヒルでは筋肉の疲労を軽減(素晴らしい!)。もう何度か履いてますが足の運びが捗る、捗る。

さらには靴の両側に取り付けられたオプションのシューホール。ここに靴ひもを通せばより深く足全体を締め上げることができ、足のホールド感・フィット感はMAXに。ただここに紐を通すと案の定、靴ひもの長さが全然足りなくなるため、別途長い靴ひもが必要というお茶目な一面にはこの際目を瞑っておきます。

この軽さにもかかわらず、アッパーはスエードレザーを中心とした化繊とのハイブリッド構成のため、履き心地的にはランニングシューズというよりもしっかりした軽登山靴といった感じ。走るための靴ではないですが、少しハードな使い方でもビクともしないだろう安心感はあります。

Salomon X ULTRA MID2 GTX

軽快さ★★★★☆☆安定性

ハイキング向けのミッドカットというと、このモデルの他にもさまざまなラインナップを揃えているサロモンですが、今回コイツを選んだのは、ミッドカットモデルのなかでも軽さと柔軟性、防水機能というバランスが最も良くまとまっていたから。もちろん他のモデルも捨てがたいクオリティ。このカテゴリがブームになる前からこういったスポーツとトレッキングのクロスオーバーした靴を度々作ってきたメーカーだけあって、やっぱり年季が違います

今回あらためて感心したのが、同社が長年培ってきたアッパーのフィット技術 SENSIFIT の忘れがたいフィット感の良さ。足の両側からがっちりと包み込むように締め上げてくるフットホールドがとにかく心地よく、フィット感は抜群です。基本的にアスリート向けシューズでの実績を積み重ねてきたブランドだからか、ソール周りは今回選出した中では柔らかい方といえます。つまり、歩きの快適さや足の自由度は高い一方、本格登山靴からは遠目に位置にしていると思われますので、その辺のポジショニングさえ間違えなければ必ず満足のいくチョイスになるはずです。

mont-bell ラップランドブーツ

軽快さ★☆☆☆☆☆安定性

性能は必要十分、コスパは抜群という意味ではやっぱり外せないモンベル。特徴としては軽量シューズという割にアッパーにはレザーでがっちり補強された部分が多く見られるなど、ランニングシューズよりの柔らかい靴に比べるとそこまでのフィット感と足の自由度が望める靴ではありません。いわばトレッキングブーツの軽量版という印象が強いので、逆に言うと登山靴的な強靱さと履き心地の方が安心するという人にはフィットすると思われます。

とはいえアウトソールには粘着性が高く、濡れた岩場や木道でもグリップを発揮しやすい独自技術、トレール グリッパーⓇを採用しているところからも、湿度の高い日本のトレイルに合わせている感じがまたニクい(ただ、消耗は早そう)。

感覚的には特別細身の足型という気はしないのですが、今年から幅広の足型に合わせたラインナップも追加するという隙のなさ。さすがすべての日本人のためのナショナルブランド。もちろん男女、ローカット・ミッドカットモデルも忘れていません。

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