米Backpacker誌が選ぶ2015年春のベスト・アウトドア・ギアまとめ
気がつけばもう春もすぐそこ。店頭でもちらほらと春の新作アウトドア・ギアが登場してきていますが、米 Backpacker Magazine からは早くも恒例のギアガイド(Editor’s Choice Awards)が届いています!そこで今回は早速アウトドア界で最も有名なアワードのひとつである「Editor’s Choice」受賞ギアから気になったアイテムをピックアップ。それでは行ってみましょう!
バックパック
多くの受賞歴をもつ大型パックがフルリニューアル【ゴールド受賞】:
Gregory Baltoro(男性向け)/Deva(女性向け)
以前からロングトレイル向け大型パックとして評価の高かったグレゴリーのバルトロシリーズが全面リニューアルが、アワードのなかでも最優秀賞(ゴールド)を受賞しました。究極の快適性と安定性を誇るその背負いやすさはそのままに、機能性が大幅にアップ。大型パックにもかかわらずスリムなフォルムは登山はもとより長期旅行や縦走用にといろいろな用途に大活躍しそうです!
使い勝手抜群、全面メッシュの卓越したフィット感:
Osprey Atmos AG(男性向け) / Aura AG(女性向け)
オスプレー2015年の新作はベストセラーバックパック「アトモス」の 4代目リニューアル。新たにラベリングされた「AG」とは、今回から新設計のベンチレーション背面システム「アンチグラビティーサスペンション(AG)」のことで、以前からの全面メッシュ構造がさらに進化し、体に接するほぼ全ての部分(背中はもちろん腰や肩まで)に空間が創られ、卓越したクッション性と通気性を実現しています。相変わらず気の利いたポケットやアタッチメントも健在で収納性も抜群で、こちらも Gregory に負けず劣らず大型パックの新しいスタンダードの予感がします!
ウェア
フリースとインサレーションの絶妙なコンビネーション:
Outdoor Research Deviator Hoody
従来の化繊綿と比べ適度な保温性と通気性を両立させた Polartec Alpha と、保温力のわりに非常に抜けが良く圧縮性も高いグリッドフリースである Polartec Power Dry High Efficiency の融合によって、行動着と防寒着としての快適さを両立させたOUTDOOR RESEARCH の最新ミドルレイヤー。日本への展開は未定ですが、3シーズンに最適な防寒着として期待できます。
シューズ
シューズを知り尽くした名門によるU.L.ハイキングシューズ:
La Sportiva Synthesis Mid GTX
これは使えそう!最近アツい超軽量のハイキングシューズ界隈ですが、ついに登山靴メーカーからも本気のシューズが出た、という感じです。しかもこのシューズ、これまで最軽量と思われた THE NORTH FACE ULTRA FASTPACK MID GTX よりも20g ほど軽いときてます。新しい GORE-TEX SURROUND TECHNOLOGY による高い透湿性、ビブラムソールの安定したグリップと今から期待が止まりません!(日本発売については未定・・)
その他キャンピング・ギア
ダウンに迫る軽さと収納性:
Mountain Hardwear HyperLamina Spark
画像:Mountain Hardwear
普段ダウンのシュラフを愛用しているテスター達をもうならせた保温力は、マウンテンハードウェア独自素材「Thermal.Q」によるもの。グースダウンの羽毛構造を参考にして開発され、これまで作られた中で最も暖かい合成繊維の保温素材だそうです。シュラフは何だかんだで湿ってしまうものなので、ここまで進化してくれるはまさに「待ってました」という感じです。
日本が世界に誇る超軽量ストーブがついに【ゴールド受賞】:
Snow Peak GigaPower Stove
日本が誇るアウトドア・ギアメーカー、スノーピークが1998年にリリースした大ヒットキャンプストーブ、ギガパワーストーブがついにゴールドを受賞しました!その受賞理由は、発売当初から現在までかわらず、トップレベルに小さく高出力であり続けているだけでなく、それを15年前の半分以下の価格で提供できていること。「より優れた道具」を作り続けることは、まさに日本メーカーの得意とするところなのではないでしょうか。
もう「無駄に高い高性能湯沸かし器」とは言わせない:
JetBoil MiniMo
JetBoil とえいば、驚くべき熱効率の高さと使い易さで一気にU.L.バックパッカーの間で人気が爆発したように記憶しています。ぼくはというとその形状からお湯を沸かすことしかできないというところがどうしても費用対効果に見合わず、結局見送ってしまっていましたが、この MiniMo は違います!従来のパーソナル・クッキング・システムのカップに比べ、口を23mm広く、高さを45mm低く設計し、調理用に最適化。ということは、ついにこの高効率ストーブが凄い早さでお湯を沸かす道具ではなく「普通に凄い」クッカーになってくれたのです!価格は相変わらず身構えてしまうものではありますが、今シーズンは是非試してみて、本当に調理しやすくなっているのか確かめてみたいと思います。