【アウトドアブランド訪問記】第一弾はEPIgasでお馴染み! ユニバーサルトレーディング株式会社
目次
待望の新企画始動! 第一弾はUTCことユニバーサルトレーディング株式会社へ!!
始まりました新企画、通称OGZのやまとブランド! もちろんアウトドアブランド訪問取材は今までギアジンでも行ってきましたが筆者単独で突撃する企画としてはお初。何を取材するのかと申しますとこれまでもこれからも数々のブランドがひしめくアウトドア業界ですがちゃんと知っているようで知らないブランドも多々あると思うのです。そこで今一度ひとつづつ行ける範囲でブランド訪問してお話を聞いちゃいましょうというコンセプトであります。
その第一弾として! 老舗ブランドでもありますEPIgasを主軸としたユニバーサルトレーディング株式会社さんに白羽の矢を立てましたそれでは行ってみましょう会社訪問!
では本社のあります埼玉県は川口市へ

ユニバーサルトレーディング株式会社本社前到着です、埼玉県の川口市にありますがちょっと駅前からは外れている工業地帯… ではなくてどちらかと言いますと住宅街の一角にあるのがちょっと不思議な感じです。

入口には彩の国優良ブランド品取扱企業のパネルが、アウトドア業界だけでなく地域にも貢献しているのが見えてユニバーサルさんに好感が持てます。

今回の会社訪問インタビューはユニバーサルトレーディング株式会社応接室にて、中にディスプレイされている取り扱い製品に心が躍ります。

こういうのマジマジと見ちゃいますよね!? ある意味ずっと眺めてられる。

今回の企画を快諾して頂けましたユニバーサルトレーディング株式会社代表取締役の天笠さん。

そして営業部の松原さんのお二人にユニバーサルトレーディング株式会社、EPIgas等のお話を色々聞いちゃいます。
お二人にお伺いするユニバーサルトレーディングとEPIの歴史。

取材時出来上がったばかりのこのパッケージは5月18日に発売されたばかりの新製品! 後半に情報あり!
-改めてお聞きしますがユニバーサルトレーディング株式会社とは?-
天笠さん(以下敬称略)「元々はユニバーサルトレーディング株式会社というのはミヤコスポーツ※という会社の中にあった会社でありまして。」
※一般スポーツ用品も含めました大手問屋さん
「そこに居たのが先々代の初代社長、自分の父でございまして(二代目は母上)当時はミヤコスポーツの中でオリジナルをやりたいという話になったみたいで。父は元々商社で働いていたのですがちょっと海外から製品輸入をしたいという流れでミヤコスポーツさんの社長からお声が掛かったようです。そしてミヤコスポーツさんの中に入って輸入部門という形でEPIgasやマインドル等を取り扱う一部門として存在していたのが今のユニバーサルトレーディングの前身という形になりますね。」
「その輸入の量が増えてきた所で部門を外に出そうという流れでユニバーサルという会社が出来上がったと聞いております。ですのでその時はミヤコさんのお仕事もこなしつつユニバーサルの社長も務めるという二足の草鞋からその後ユニバーサルトレーディング株式会社が独り立ちする事になるのです。」
-ユニバーサルトレーディングではどういった製品を取り扱っていますか?-

EPIの製品は自社ビル内で丁寧に組み立てられています。
天笠「メインはEPIgasになりますね、古くは冒険家の植村直己さんをサポートしていまして登山隊等にとても信頼されているブランドだと自負しております。当時は輸入していましたが(EPIは元々はイギリスの会社)買収騒動に巻き込まれましてその時にEPIgasを広めたのはユニバーサルだという事でその権利を買収先から買い取るという形で決着したという経緯がありまして以降EPIgasは日本製に変わり国内生産となっております。それが今からザックリ30年~40年位前のお話になりますね。」
「という事で当初はEPI一本、他の取り扱い製品はミヤコさん扱いでした。そこからDUG等のアルミ製品の取り扱い、ちょっとした輸入製品と取り扱い拡充が~25年位前だったかと。さらにナイフ製品がはじまったのが20年位前と記憶しております。」
「そのdeejoをはじめとしたナイフ製品ですが正直売りづらい世の中になってしまったなあと思っています、規制も厳しい製品でもありますので。ですが正しい知識と正しい使い方をもってアウトドアシーンでもう少し活用して頂けたら… との思いで販売しております。」
あの名品ピンチリフターが生まれる瞬間!?

現在はバージョンアップした2.0仕様です。
天笠「アウトドア業界でも有名なあの田中ケンさんのイベント、アウトサイドフェスティバルに出店した事あるのですがそこにプロ登山家の竹内洋岳さんがいらしていたのですが、その時に竹内さんと仕事をしていたガレージブランドのfactory-bさんを紹介してもらったんですね。
そのfactory-bさん、当時弊社の製品を加工販売されていたのですね例えばEPIgasのチタンマグ、ウチでは取手が付いてますがこれをノーハンドルにするような。その流れの中で代表がこんなリフターを考えたんだけどどうですか? と。そこから共同開発的な感じになりまして販売に到るという経緯がありましてこれ大きな声では今まで謳っておりませんが実はコラボレーションモデルと言っても過言じゃないという裏話があるんです!
factory-bhttps://www.factory-b.com/
EPIgasの組立・検査現場をのぞき見!

細かい組立、加工もここで行われいます。
天笠さんより本社ではEPIgasの組立、製造を行っていますので見学なされますか? と言われれば即答で見たい! となりますので一旦応接室を出まして社内見学へ。

これはちょっと詳しい方ならお聞きした事もあるであろうガス検査の為のガス検査室にありますガス検査の器具。ここにガス検査員さんが来て色々検査をするようです。簡単に説明すればこの水槽型の器具にガスバーナーを取り付けて水を溜めた後、ガス漏れ等のチェックを厳しく行います。こうして日本のガス製品はしっかりと安全が守られているとも言えますね。

このバーナーを全部チェックする気の遠くなるような作業が皆様の安心安全に繋がっているのです。

続きましては続・組立~梱包現場と

アフター修理の現場へ!

取材時も職人さんがお客様から預かった大事な製品を手作業で修理しておられました。「30年~40年前の製品でも使える状態にしてお返ししています」と心強いコメント。

その為の部品確保もしっかりと行われているのが凄い。昨今例えば家電でも部品保管期間なんて下手したら五年もないかもしれない、そこにきて数十年前の部品がストックされていて直してもらえるなんてなかなかないのではないでしょうか。天笠さん曰く「ウチでは少しでも永く製品を使ってもらいたい」という思いからこの取り組みが続いているのだそうです。
お待ちかねのEPIgas新製品情報+α!

こちらはオリジナルです。
こちらの製品、往年のEPIgasファンならご存じだと思いますが1975年に世界販売、1978年に日本販売がされベストセラーとなりました名品初代バックパッカーストーブ。当時は最先端の技術で軽量コンパクトな一品で名だたる山岳探検家がこぞって愛用したそうです。

専用収納缶(クッカー)の中に分解された状態で収納、スタッキングの概念は随分前からあったのだと実感します。

部品構成としてはシンプルで頑丈壊れにくいと三拍子揃っているのが名品たる由縁、そこにリフターが装備されていますが今となっては登山用としては大きいかもしれませんね。
では今なぜこちらを紹介したのかと申しますと…

コチラ! EPIgas実に15年ぶりのガスストーブ新作となりますBPS-Ⅳ STOVE! 上記の名品初代バックパッカーストーブのリバイバル品になるのです世代としては4代目、だがしかし単なるリバイバルではなくしっかりと令和版として進化した形で登場です。

一見すると同じように見えますが細部が全く違う事が解りますね。

左が新作、右がオリジナル
まずクッカー(収納缶)をはじめとする部品構成の金属素材の一部をチタンに置き換え、そして小型化出来る部品はサイズダウンで軽量化、形状の最適化とオリジナルを踏襲しつつも進化している事が解ります。中でもリフターの小型化は目立ちますね、なお付属しているピンチリフターは単品好評発売中の2.0と同等です。

五徳形状見直し、リフターの素材置き換えからサイズ変更と見所沢山。

それでいてバーナーヘッドは大型化しつつも厚みは薄くなっていたりとやみくもに小型化してるワケでもない所にEPIgasのコダワリを感じます。ガスとバーナーヘッドの接続部品もかなり厚みと強度がありありそうな部品にアップデートされているのも見所!

天笠さんに組立デモンストレーションしてもらいましたが五徳を中間部分に四本差し込んで風防と挟み込みつつバーナーヘッドを装着してガスを取り付けるだけですので一般的な五徳一体型と比べましてもそんなに展開時間は変わらない感じです、分解出来るという事はセクション交換もしやすいので万が一の時には一体型より修理しやすいですね。

ここに約50年の時を経てオリジナルと新型の邂逅です、まさに正統進化。現在の超軽量ガスストーブと比較しますとちょっと重いかもしれませんがその分抜群の安定性、堅牢性、分解修理がしやすいと末永く使っていける、山のお供として心強い味方になってくれることでしょう。そのEPIgasの命題「登山者の命を支える、信頼性の高いストーブを生み出す」というフレーズと供に。
BPS-Ⅳ STOVE
・出力2900kcal(230Rガス使用時)/3400kcal(230p+ガス使用時)
・燃焼時間約100分/ガス消費量240g/h
・重量風防無し時185g/風防あり時209g/収納時245g
・クッカー容量満水で280ml
・付属品収納缶(クッカー&風防)、ピンチリフター2.0、メッシュ袋
・定価14000円(税別)
・メイドインジャパン!
ここで松原さんよりEPIgasのコダワリをひとつ。
「やっぱり一番は丈夫である事! これは取引先のショップさんにもよく言われるのですがEPIの製品は本当に修理の依頼が少ないよねと、それは「山道具」として製作していますので。昨今の軽さ勝負とのジレンマはあるのですが(苦笑) 軽いというのは便利でもあるのですがその分丈夫さでちょっと… という部分のバランスをEPIではどちらかと言えば質実剛健に振っている所でもあります。」
さらにもうひとつの新作輝きが違うクリスタルモデル!

こちらですね既存のラインナップにありますスタッキングチタンマグシリーズに淡く輝くクリスタルverが装いも新たに登場!

左がクリスタルverで右が通常品。
クリスタルモデルはEPI独自のチタン表面に特殊熱処理を施して通常品よりも明るいシルバー色に変化させた特別なモデル。表面の表情も変わり凹凸が増える事で強度UPと水垢が付きにくい、指紋が目立ちにくくなるという効果があるそうです。ちなみにBPS-Ⅳ STOVEの収納缶(クッカーと風防)にも施されてるようですよ!
ラインナップは蓋付きの容量300/450mlシリーズと300用蓋だけの3種類!
新作BPS-Ⅳ STOVEについて。

-新作が出来上がる経緯とは?-
天笠「元々EPIgasというとコレ!(バックパッカーストーブ)と思って頂けるユーザー様が多くて今でも山岳部や山岳会の方々が備品としてこのコンロを愛用頂いている事が多いらしいのです。そういった皆様から『復活しないの?』というお声も多数頂きまして。
じゃあ満を持して復活! と企画進行していくのですが折角現代に蘇らせるなら初期モデルの風防が蓋になってクッカーの中に全部収納できるこのストーブを改めて目指したいなと。丁度会社が出来まして50年も過ぎた所でリバイバルという形で世に送り出してもいいんじゃないかなと、時期的にもいい頃合いにリリース出来たのではと思います。」
-このガスバーナーの特徴とは?-
松原「新作バスバーナーを言及しますとこれっていわゆるネジ止めをしていないのですね、なのでお客様自信で分解できる構造です。そう山にドライバーを持っていく事はないんじゃないかと思いますが、ネジ止め製品だとその場で中々触る事は難しい。そういった中でウチの新作はお客様自身で何かあった時にその手で触ってメンテナンスが出来るのは売りです。」
-名入れサービス?-
松原「弊社オンラインサイト購入者限定の試みなのですがこちらのBPS-Ⅳ STOVEの風防にレーザーマーキング(後述)にて名入れサービスをする予定です! 自分だけのオリジナル仕様に出来ますので是非ご検討下さい!
ユニバーサルには魅力的な他ブランドにサービスもあり!

こちら、ユニバーサル製品を使ったレーザーマーキング加工!

現在は企業や団体のみ受け付けているとの事ですが将来的には個人でも出来る様に準備中だそうです。基本的にはグラフィック持ち込みのみに対応(グラフィックおまかせの場合は要相談)マーキングそのものの工賃は格安で対応、EPIgasのチタン製品、DUGのスキットル、deejoナイフにも印字可能と可能性しか感じない。これ個人で出来るようになったら気になっちゃう皆様多いのではないかな~?

こちらも今お問い合わせが多いというcare PLUSのベノムエクストラクター。

いわゆるポイズンリムーバーですが少し他社製品と比較しますと大きいかもしれませんが、その分吸引力が強いそうです、その秘密は内蔵のバネによるもので片手で押しただけで吸引完了となります。よって体の表面なら一般的な引くタイプでも十分使えますが体の裏面、ポジション的に引けない位置に患部がある場合この押すシステムは抜群に使いやすいそうです、それは確かに!
そして押すだけすむ関係上、力もそんなに要らないという事で女性でも扱いやすいとちょっと大きいサイズであるデメリットを上回るメリットがある一品です。
締めにユニバーサルトレーディングから皆様へ。

社内ディスプレイより往年の名品揃い!
最後にユニバーサルトレーディングさんより読者様へ向けたコメントも頂きました。
松原「毎年毎年コンスタントに新作を送り出していく事は現実として難しいのですが、ユニバーサルとしましてはお客様に末永く使って頂いてもらえる『山の友』とでも申しましょうか、長期的に御使用頂ける製品作りを目指しております、それが我々の姿だと思っております。」
天笠「メンテナンスしてますか? 山道具とは使いっぱなしでは真価を発揮しません、調子が悪くなる前に是非ご自身の山道具を見つめ直してみる事もオススメ致します。
レーザーマーキングの加工もこれから推していこうと思っておりますので皆様よろしくお願いいたします。」
ユニバーサルトレーディング株式会社
公式サイトhttps://www.universal-trading.jp/
EPIgas公式サイトhttps://www.epigas.com/
EPIgasu公式インスタグラムhttps://www.instagram.com/epigas_official/
公式ECサイトhttps://epigas.official.ec/

いかがでしたでしょうか、ユニバーサルトレーディング株式会社。今どちらかと言えば世の中はUL製品の方が目立っている気がしますが昔からある山道具の良さ、なぜ名だたる登山家に愛されているのかという部分が少しでも伝われば幸いでございます。そして次はどのブランドが登場するのか!? その部分も引き続きお楽しみにお待ちいただければ!

こんなミニCB缶のようなOD缶も昔はあったようです、復活しないかなあ。
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yans
ギア好きが高じてとうとうギアジンで文章を書くことになった人。ギアマニアを拗らせて改造・自作大好き、アウトドアイベントも大好き。ブランド探訪、ショップレビューに重きをおいていきたいと思います。
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