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【10月のイベントレポート】北八ヶ岳は裏切らない『ZEROGRAMとみんなではじめるテント泊ハイキング』

今週は10月のオフラインイベント『ZEROGRAMとみんなではじめるテント泊ハイキング』に行ってきました。

もともとは、ソロで山を始めた読者が同じ仲間とともに楽しく経験を積んでステップアップするために、またメジャーなブランドの影でなかなか陽が当たらないけど、大手に引けを取らない優れた仕事をしているテントメーカーのことを、もっと多くの人に知ってもらうために始めたこの企画も、おかげさまで3回目。今回はZEROGRAMのテントをはじめ、Amazfitのスマートウォッチ、日本発のまったく新しい消臭スプレーDASHOEの協力で実施することができました。皆さんのご協力・ご参加に感謝です!

ということで、参加者は僕を含めて6名は北八ヶ岳で最もアクセスのよい登山口「麦草峠」へ。もう最終盤とはいえ紅葉シーズンとあって駐車場の争奪戦は間違いなく激しいと予想されたため前夜に東京を出発。駐車場へは2時前に到着。思ったよりも空いてはいたが、やはり深夜にもかかわらず、すでに何十台かの車が停まっていた。あわよくばどこかにテントを張って仮眠がとれればとあたりを偵察するも、結局適当な場所は見当たらず、車中泊。思ったよりも寝れた。

苔!苔!苔!からの絶景北八ヶ岳

今日は前線が通過する予定であらかじめ天気も危ぶまれていましたが、朝のうちはまだ雲も薄く、これは好天が見込めそう!

ただ気温と風はなかなかに厳しめのコンディションで、この季節、いくら寒さに備えてきたとしても大抵の場合、現地の寒さはそれを上回ってくるもの。おまけに気温は想定通りだったとしても、強風が加わると途端に寒さが爆増してきますから気が抜けません。

案の定メンバーの中にはちょっと防寒着に不安がある方もいましたが、そんな方々にはOutdoor Gearzineが万が一のために持ってきていた防寒着で事なきを得ました。この季節は車の中に万が一の防寒着やチェーンスパイクなどの装備を入れておくの大事ですね。

北八ヶ岳、とりわけ白駒池周辺といえば、なんといっても緑のビロードのようにびっしりと地面に敷き詰められた苔の絨毯と、太古の息づかいを感じさせるコメツガやシラビソの針葉樹の森が気持ちいいわけで。今日も森は生きていました。

普段は時が止まったかのように静寂が支配している森ですが、今日の森はずっと風の音が聞こえています。時折鳥の鳴き声かと思うと、それは風で大きく揺れた時に木々がきしむ音だったり。

きっと稜線上は強風が吹き荒れているのでしょう。

少し急な坂をしばらく上ると最初のピーク、にゅうに到着。苔だらけの森をずっと歩いていたかと思うと、そこからは想像できない絶景がいきなり広がるこの展開、何度来てもいいものです。

その後は尾根伝いに天狗岳へ。たっぷり陽の差し込んだ明るいオオシラビソの森が相変わらず気持ちいい。適度に風も防いでくれるし。いつものことですが、相変わらずみんな会ってまだ数時間もたっていないのに会話が弾む弾む。

しばらく進むと森林限界を超えた岩稜帯に差し掛かり、風の様子を伺いつつ、メンバーのみんなと相談して行けるところまで行こうということに。

しかしこの日の風はあらためてかなりやばかった。測ってはいないけど、10メートル以上はあったように感じる。時折吹く突風で、身体が不意に持っていかれそうになります。

よろつきながらも一歩一歩着実に歩を進めていき、ついに天狗岳に到着。

そこには赤岳や阿弥陀など八ヶ岳主脈をはじめ、南・中央アルプス、浅間山から金峰山、北横岳、霧ケ峰などの大パノラマが広がっていました。

ちょうどいい岩陰をみつけ、強風をやり過ごしながら一休み。

ここでAmazfitをチェック。今回初めて使用してみましたが、明るい画面、タッチディスプレイで操作も簡単、予めダウンロードした地図もくっきり、GPS制度もまずまずで、使い心地はすこぶる良好です。

スマートウォッチ初体験のメンバーも、1キロごとに音声で教えてくれたり、現在の心拍数がすぐに分かるとペース配分がしやすいと好評でした。

しかしのんびりはしていられません。今日は前線が通過するため、これから山の天気は一気に下り坂のはず。夕方からは雨も心配です。となれば早くテン場にたどり着かねば。

日の入りギリギリでテン場到着。ZEROGRAMテントで助かった!

気持ちは急ぎつつ、でも目の前にゴロゴロと大岩が立ちふさがり、強風は相変わらず強まるばかりで、なかなかスピードが出ない。おまけに今日の行程、何気に長い。ヘロヘロになりながらも、何とか白駒池の畔にある青苔荘に到着。時間は16時前。雨の気配はここに着く数十分前から感じています。もうすぐ日も落ちてきて暗くなってくる。ということでテント設営を、急げー。

今回もちろん狙ったわけではないのですが、この日のように雨が降っていてすぐにテントを立てなければならない場面で、ZEROGRAMテントの真の実力がこれ以上なく発揮されました。

それは何かというと、もちろんそう、「フットプリント・インナー・レインフライの一体型構造」です。ZEROGRAMのテントのほとんどのモデルはこの構造になっていて、四隅にペグを打ち込んで場所を決めたら、ポールをセットしてフックで留める。これ一発だけであっという間にテントが立ってしまいました。

拍子抜けするほどあっという間で、テントの設営練習にもならないくらい!

それだけでなく、一般的な山岳テントの中でも、広い室内や左右両側につけられた出入口、水滴がつきにくいモノフィラメントのインナーなど、居住快適性も抜群です。1~2人用以外に1.5人用、2.5人用とさまざまなサイズも用意され、参加者のみなさん、雨の中の一夜でも不快感知らずで快適な睡眠を過ごすことができたようです。

ちなみに、旧モデルですがOutdoor Gearzineでもレビューしていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

created by Rinker
ZEROGRAM
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2日目は気象条件などを鑑み、別の森をハイキングして、最後に温泉巡りで終了!

この日は今回のお土産にもなった新素材消臭スプレー「DASHOE」も実演。これを汗をかきやすい部分にあらかじめシュッシュしておけば、本当にニオイが出ない!もちろん臭いが出てからスプレーしてもにおいが消える。自分も登山靴で試してみたところ、余計な香料のニオイもつかずに本当にすっきりと消えてくれました(写真はもう一つのニオイポイントであるザックの片口にスプレーしている様子)。バックパックからグローブ、テント、衣類、ヘルメット、シューズなど、洗いにくいものも含めてあらゆるものに使えるので持っておくと損はないですよ。

もう一つのお土産、タイベック製の敷物「Tyvek UL Mat」は休憩中に汚したくないザックやお尻の上にさっと使えて便利。

ZEROGRAMさんからはザックも試させてもらいました。軽量ながら収納力抜群。45Lサイズで1泊のテント装備がすべてしっかりと運べました。

登山歴1年程度のテント泊の方も参加した今回のイベント、好天の心地よいハイキングだけでなく、寒さや強風、雨のテン場など適度にアドベンチャーな経験もできて、深い苔の森と岩山入門もできて充実の登山でした。

最後にあらためて、お試しギア貸与とノベルティ提供いただいたZEROGRAMさん、Amazfitさん、サフィックスさん、ご協力ありがとうございました!

参加者の皆さん本当におつかれさまでした。

今回残念ながら参加できなかった皆さんも、次回のイベントにご期待ください!