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世界のアウトドア展示会で出会った、少し未来の山道具たちを紹介していくよ(その1)

毎年世界各地で開催されるアウトドア用品展示会にはじめて参加した時には、日本からでは想像もつかないそのスケールのデカさと賑わい、そして底抜けに自由な空気に圧倒されまくりでした。

そこでは世界中から千を超えるアウトドア・ブランドやメーカー、バイヤー、メディアなどが数日間にわたって広大な会場に集結し、バックパックやシューズ、アパレル製品をはじめとした来シーズン登場予定の最新のアウトドア用品から、最新素材・部品・製造機器・テクノロジーに至るまで、アウトドアの幅広いジャンルを網羅したありとあらゆるプロダクトが参加者を出迎えてくれます。

今年はアメリカ「Outdoor Retailer」・ヨーロッパ「The OutDoor Show」・中国「Asia Outdoor Trade Show 」と、それぞれ個性の違う展示会を運良く目撃することができました。その一部についてはこのサイトでも報じていましたが(欧州はこちら中国はこちら)、当然そこで紹介しきれなかったアイテムはまだまだたくさんあります。それを残したまま年を越すのはどうにも忍びないので、この冬休みに何回かに分けて蔵出ししていこうと思います。世界には誰も見たこともない不思議なギアが溢れていて、アウトドアはまさに世界共通の産業であり文化だということが伝わってもらえたら幸いです。

一応念のため注意しておきますと、これから紹介する製品はあくまでもそれぞれの地域の市場で投入予定のものですので、ここ日本でも正規に入手できるようになるかどうかについては不明ですのでご了承ください。

アウトドア展示会の様子などについて書いた過去の展示会レポートはこちらをどうぞ

1. SALOMON

ランからトレッキングまで幅広い方面での新作が盛りだくさんだったサロモンブース。なかでもエントランスで大々的にフィーチャーされていた、世界最高峰のウルトラランナー、フランソワ・デンヌとの共同開発によって生み出されたウルトラディスタンスレースを走破するためのシューズ「S/LAB SENSE ULTRA 2」が気になります。

2. OSPREY

バックパック専門ブランドの雄、オスプレーの最新作は、わずか800グラム程度にもかかわらず40Lという大容量、しかもベンチレーション機能付き背面フレームを備えた超軽量・高耐久・高機能バックパック。それを可能にしたのは極限まで軽量化しつつも耐久性を確保した独自の極薄生地。フィールドに出るのが待ちきれません。

3. Outdoor Research

米ブランドのなかでも常に新しい素材へ果敢にチャレンジするORの最新アウターは新バージョンのGore-Tex Activeを採用したファスト&ライトスタイルのレインウェア。従来の高い透湿性を特長としたメンブレンにしなやかで快適な裏地をプラス。

4. KLYMIT

ウルトラライト志向でなおかつ快適な寝心地を実現する独創的なVシェイプのチューブが象徴的な新興スリーピングパッドブランドKlymitも、気がつけば多様なラインナップを揃えた総合スリーピングギアブランドに。今年は割れたガラスの上に載せてもパンクしない高耐久・快適エアパッドArmored Vのほか、同社史上最軽量のStatic Vパッド、V ULTRALITE SLも発表されていました。

5. SALMING

元々はスウェーデン生まれのアイスホッケー用品から始まったスポーツブランド。2014年からはランニング部門を開始し、その高いデザイン性もさることながら研究開発にも積極的。トレイルランにも当然注力しているようで、来期は新作に期待です。

6. CAULDRYN

モバイルバッテリーにもなる充電式リチウムイオン電池の力でお湯を沸かし、保温することができる、ありそうでなかった世界初の自己発熱式保温ボトル。コーヒーショップが乏しい冬のツーリングにもピッタリ。Gear InstituteのBEST NEW GEAR AWARD受賞。

7. My Comfy Socks

ウールそっくりな見た目のソックスですが、素材は何とアルパカ。南米ペルー産の毛糸をアメリカの工場にて丁寧に縫製したというアルパカ製ソックスはメリノウールを凌ぐ高い強度をもち、柔軟で軽量、なおかつ吸湿発散性と防臭性を誇るといいます。サンプルをいただいて履いていますが、確かにウール製のソックスを軽快にした感じで履き心地はなかなか良好です。

世界のアウトドア展示会の様子や過去の展示会レポートについてはこちらも参考に