Review:Arc’teryx サブリオパンツ 今夏イチのトレッキングパンツはルックス・機能と申し分なし。

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Takashi Yokoyama

written by Takashi Yokoyama

僕自身これまで、トレッキングパンツというものにはそこまでこだわりはなく、ある程度の通気性があり多少の雨を弾いてくれればいいや。とくらいの感じで、どちらかというと動きやすさ重視。そんな中トレッキングパンツといえば厚手でゴアゴアして、見た目もちょっといまいち…と、ちょっと敬遠していたところがありました。しかし最近のトレッキングパンツもかなり進化し、様々な目的・用途に合わせ多様化し、各メーカーから多種多様なパンツがリリースられています。

そこで僕が今回レビューするのは、2019年モデルとしてアークテリクスから発売されたサブリオパンツ。このパンツ、トレッキングパンツとしての基本的な性能は高く、スタイルも最新のトレンドを取り入れた非常に気になるモデルです。そんなサブリオパンツをじっくりとレビューしてみました。

サブリオパンツの大まかな特徴

サブリオパンツは、Arc’teryxのラインナップでもトラバースシリーズというトレッキングに特化したのシリーズに属すパンツです。Fortius™ DW 1.0という、ストレッチ性・軽量性・耐久性を兼ね備えた生地を採用した、高性能トレッキングパンツです。とても薄手なので速乾性・通気性も抜群で、春・秋はもちろんのこと、暑い夏の低山でも活躍してくれます。重ね着もしやすく、肌触りもサラサラしていることから、上からシェルパンツを履いてもゴワつきはないので、シェルパンツを履いて冬の低山でのトレッキングでも活用できそうです。ちなみに、女性用はサブリアパンツという名前で販売されています。

おすすめポイント

  • 高いフィット感とストレッチ性
  • 軽量で通気性・速乾性が高い

気になるポイント

  • 収納力が低い

主なスペックと評価

項目スペック・評価
公式重量220g
実測重量209g(30サイズ実測)
素材Fortius™ DW 1.0 (87% Nylon, 13% Elastane)
ポケットサイドポケット×2 (ジッパー・メッシュ仕様)
快適性★★★★★
透湿性★★★★★
機能性★★★☆☆
機動性★★★★☆
重量★★★☆☆
総合評価★★★★☆

アイテム外観

詳細レビュー

生地はとても薄く、厚手のタイツほどのです。生地はArc’teryx独自の軽量・ストレッチ性・耐久性に優れたFortius™ DW 1.0を採用しています。

フィッティングはタイトな仕上がりです。Arc’teryxは、その用途によって5つのフィッティングパターンを採用していますが、このサブリオパンツは、ベースレイヤーのような肌に密着するフィット”Next to Skin”の次の”Trim Fit”を採用し、タイトでボリュームを抑えるフィッティングになっています。しかしタイトなフィッティングながら、ストレッチ性と立体性を持たせた膝部分と股はマチが付いているため、非常に動きやすくなっています。

股はマチがついているので、無理なく開脚まででき、動きにストレスはありません。

裏地は表面と違い細かな凹凸があり、そのおかげで足を入れた時とてもスムーズに足が入っていきます。汗をかいてもベトつくこともなく、通気性も高いので快適性が続きます。

裏地は凹凸があり、汗をかいてもサラサラな肌触りを維持してくれます。

通気性が高い反面、防風性はいまいち。生地自体にある程度の防風性はありますが、風が強いと風の温度が薄い生地をすぐに伝ってくるので、冷たい風は防ぎきれないでしょう。

撥水性は非常に有能で、多少の雨であれば撥水してくれます。速乾性も高いことから、濡れても冷えの心配をする必要がない状況では、よほどの大雨でない限りレインパンツは不要でしょう。

写真(撥水している

裏返してみると、膝部分は水が滲みるてこないように、シームテープで補強してあります。

膝は機動性を高めるために、切れ込みを入れ立体的に。裏はシームテープで補強しています。

最低限の機能性

ポケットはウェストのすぐ下ではなく、少し下のサイドに1つづつ、合計2つ付いています。臀部のバックポケットはなしです。ポケットの位置は、大型ザックのウェストベルトやハーネスに干渉されないように少し下に配置されているようです。

ポケットは少し低めに配置し、リュックのウェストバンドや、ハーネスに干渉しないよう配慮。

ポケットは両方ともジップ仕様で、内側はメッシュ生地です。ポケットはパンツ自体に縫い付けてあるので、多少重たいものを入れても大きく揺れることはありません。メッシュ仕様なので、フルオープンすればベンチレーションとしても使用可能。

ポケットは前面メッシュ。揺れを減らすために、パンツに縫い付けてあります。

フロントの開閉は2つのスナップボタン仕様。フロントジッパーは通常のパンツの2/3ほどと短めで若干不便かもしれません。ウェストはドローコードで調整するようになっているので、かさばらずハーネスなどにも干渉しずらくなっています。

フロントの開閉はスナップボタン。ウェストの調整はドローコード仕様です。

重量は実測で209g(30インチ)と、トレッキングパンツではかなり軽量に仕上がっています。パッカブル仕様ではありませんが、畳めばかなり小さくなることから、スタッフバッグか何かに入れれば気軽に持ち運びができます。

畳んで丸めれば、かなりコンパクトに収納可能。

 

実際使ってみたインプレッション

僕は太ももが太めなのですが、見た目はとても細いのでどう考えてもパツパツになるだろうな…と思っていたのですが、実際に履いてみるとスーッと脚が入っていき、その見た目の細さを感じさせない着用感。ストレッチが非常に効いているのと、立体的な裁断のおかげでしょう。それに加え裏地の適度な凹凸が肌面との摩擦を低下させてくれスムーズなので、とっても快適。この着用感はちょっと感動的です。

この快適性の高さはウェスト周りの作りおかげでもあります。通常のパンツにある腰のハンドポケットがなく、少し下の太もものサイドにあるのみ。それに加えウェストの調節はドローコードによるもので、ベルトループすらないので、腰回りが非常にすっきりとして軽く、ストレスがありません。

確かに両腿サイドに位置するポケットのは、大型ザックのウェストストラップやクライミングのハーネスに干渉されずに出し入れできるのですが、入り口は広くなく、中も掌がギリギリ広げられない大きさで、マチも付いていないので容積のあるようなものは殆ど入りません。パンツ単体で使うときは収納力に問題がありそうです。そもそも、そのようなことは考えられていないでしょう。

春ー秋3シーズンモデルではありますが、薄くタイトフィットでストレッチ性があることから、ベースレイヤーのようにも使えます。腰回りがすっきりしているのは、上からハードシェルパンツなどを履いた時に、嵩張らないようにする配慮なのかもしれません。そういった使い方も考慮すれば、ポケットの少なさや腰回りのシンプルさは納得の仕様と言えるでしょう。

まとめ:こんな人におすすめ

とても薄い生地で軽量、ストレッチ性、機動性も共に非常に高いトレッキングパンツで、見た目のシンプルさからは想像できない高性能さを体感できます。日帰りトレッキングから連泊での縦走、そして高い機動性のおかげでクライミングでも活躍してくれる汎用性の高さも伺えます。そのシンプルさから、ベースレイヤーの様に使用も可能で、春〜秋の3シーズン対応のトレッキングパンツという触れ込みではありますが、実は使い方によっては年中幅広く活躍する万能パンツとして、1枚持っていれば重宝すること間違いなしです。とりあえず万能に使えるトレッキングパンツが欲しい!という方にはベストマッチでしょう。上級者の方にも、バッグに忍ばせておく非常用パンツとして大いに活躍してくれそうです。

 

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