
風が通り抜ける快感とともに、汗のベタつきとお別れ。ファイントラック新作「シルファパンツ / ミヤマパンツ」は、山好きが猛暑の夏山で本当に穿きたかったトレッキングパンツ【実践レビュー】
「過酷な日本の夏山のために作られた」猛暑対応トレッキングパンツの実力は?
前回は国内本格アウトドアブランドの雄、ファイントラックの開発者に「トレッキングパンツに必要な機能と、本当に選ぶべき一本とは?」について、Outdoor Gearzine らしくかなり突っ込んでとことん聞いてみることができました。今回はそのファイントラックの徹底したこだわりがいかんなく発揮されたであろうこの夏注目の新トレッキングパンツ「シルファパンツ」「ミヤマパンツ」をいち早くフィールドで試してきたので、レビューしていきます。
目次
ファイントラック「シルファパンツ / ミヤマパンツ」の主な特徴
かつては「異常な暑さ」と思っていた猛暑が、いつの間にか平常の夏になってしまった、ここ数年の日本。「シルファパンツ / ミヤマパンツ」は、そんな一段と厳しくなった夏の山岳アクティビティに求められる多様な機能を網羅した、薄手・軽量トレッキングパンツです。
「シルファパンツ」は、ファイントラックが誇る抜群の動きやすさと耐久性を備えながら、圧倒的な通気性で「風が通り抜ける」ような涼しさを実現した、真夏向けの極薄手トレッキングパンツ。同社の定番であるカミノパンツの約3倍の通気性を誇り、太もも横の大型換気口(リンクベント)が熱気をさらに効率よく逃がします。薄手ながら強度の高い「66ナイロン」100%で構成され、山岳で必要なタフさを両立。凹凸のある生地で汗による張り付きを抑え、タテヨコストレッチと優れた耐久撥水性で快適な行動をサポートします。
一方「ミヤマパンツ」は、山でのアクティビティだけでなく麓でのリラックスにも気兼ねなく穿ける、涼しくて心地よいサマーパンツ。薄手ながら強靭な「66ナイロン」を使用し耐久性を確保しつつ、風が通りやすい「リラックスシルエット」を採用して爽やかな穿き心地をキープ。バックパックと干渉しない紐調整式のウエストや、揺れにくい右後ろのスマホ専用ポケット、さらに換気口(リンクベント)や優れた耐久撥水性も備え、真夏の登山での実用性にも優れます。オンの日もオフの日も変わらず快適に穿き続けたい方に最適です。
どちらもメンズ・ウィメンズモデルをラインナップし、日本の夏のさまざまなアウトドアシーンを快適に過ごすことができます。

「シルファパンツ」のお気に入りポイント
- 優れた通気性とリンクベントによる圧倒的な風通しの良さ
- 汗をかいても張り付きにくい立体的な触感とナイロンの接触冷感による涼しさ
- 立体パターンと高いストレッチ性による歩行時の足さばきの良さ
- 「100洗80点」の驚異的な耐久撥水加工
- 薄手なのに登山でも安心のタフネスさ
「シルファパンツ」の気になるポイント
- 薄手通気生地のため夏前後以外の季節ではやや寒すぎる
- 裏地の凸凹触感はべとつかない反面、やや凹凸感がある
- 裾幅はやや広めで、調節して締めたりができない
「ミヤマパンツ」のお気に入りポイント
- スポーティすぎず、かといって街着過ぎない快適なリラックスシルエット
- しなやかな肌触りとサラッとしたドライ感の共存する着心地
- 薄手軽量・強度・動きやすさの絶妙なバランス
- バックパックと干渉しにくいウエスト周り
- 考え抜かれた実用的なポケット
「ミヤマパンツ」の気になるポイント
- ハードな登山やクライミングの場合はシルファやカミノパンツの方が適している
- 登山で使う場合、ジッパーの付いてないフロントポケットはものが落ちないように注意が必要
- ウエストはベルトでも使えるようにベルトループの選択肢もあればなお良かった
スペックと評価
| アイテム名 | シルファパンツ | ミヤマパンツ |
|---|---|---|
| 公式重量(g) | 255 | 255 |
| 生地 |
|
|
| ポケット |
|
|
| ウエスト | ウエスト調整バックル付き | 紐で調整できるフラットなウエスト |
| Outdoor Gearzine 評価 | ||
| 快適性 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 機動性 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| 撥水性 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 通気速乾性 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 重量 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 機能性 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| 耐久性 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |

シルファパンツ詳細レビュー
今回は本格的な真夏の登山というわけにはいかなかったものの、それでも15℃を超える暖かな陽気の中での低山トレッキングを含めて数回穿いて歩くことができました。ここ数年ではもう4月にもなると、トレイルを歩いているうちにパンツも汗による蒸れやベタつきが不快なだけでなく、大きな段差を越える時には膝が引っかかったりして疲労が蓄積しやすくなってきます。そんなこれからの暑い季節を想定しながら、ややアップテンポで汗をかきやすい状況での試着です。
真夏の暑さを軽減する圧倒的な通気性と効率的な換気構造
シルファパンツは足を通した瞬間から、一般的な3シーズン向けトレッキングパンツとはまったく異なるその「爽やかな穿き味」に驚かされます。薄くてカラッと(カサっと)した肌触りは、太さの異なる糸で作るリップストップ生地が自然に生み出す凹凸によって肌と接する面を立体的にする「ドライタッチ構造」による効果が大きく、これが汗をかいても生地の肌への張り付きを抑え、ドライで快適な穿き心地が続きます。重さは市場の夏向けパンツの中で最軽量とまではいかないものの、3シーズン向けモデルと比べれば十分に軽く、穿いた時に感じる重さの負担感はほとんど感じられません。

生地に設けられた微細なメッシュは、空気の自然な移動を妨げず、パンツ内に熱気がこもるという感覚が一切ありません。これが「カミノパンツの約3倍」の通気性※を誇ると噂のオリジナル生地の力だとすぐに実感しました。たとえ発汗によって生地が濡れたり蒸れが生じたとしても、乾きもあっという間で、うだるように蒸し暑いこれからの夏山に向けて涼しさをキープしてくれます。逆に言うと寒い時期には衣服内の暖かい空気も容易に逃してしまうので、保温性が求められるシーンで穿くのはまったく適切ではありません。
※通気度:JIS L 1096 A法

空にかざすと裏側が透けて見える程薄手の生地だが、66ナイロン素材とリップストップ構造などによって強度はこの薄さとは思えないほどしっかりとしている。
ここまででも十分素材によって高い通気・速乾性を実現しているところで、さらにこのパンツにはファイントラック独自のベンチレーションシステム「リンクベント」が、特に夏仕様にチューニングされて搭載されているため、蒸れの解消をさらに加速してくれます。夏仕様のリンクベントはメッシュの孔がいつもより大きめに作られているため、換気性能も従来に比べて抜群に高いです。正直ロングパンツにもかかわらず短パンと変わらないほどの抜けの良さが感じられました。

リンクベントを開けて歩いていると自然に中の熱気が外側に排出され、空気の循環が促される仕組み。
薄手でも本格登山に十分対応してくれるタフネスさ
シルファパンツに採用されている生地は強度の高い「66ナイロン」を100%採用しており、また前述のようにリップストップ生地にすることで当然強度の向上にも貢献していることから、極薄手で風が通る涼しさとサラサラ触感を実現していながら、岩との擦れや藪こぎも想定される山岳パンツとしての強度を備えるということも両立させています。ちなみにナイロン繊維はポリエステルと比べて熱伝導率の高さから自然の接触冷感性を備えているため、夏の涼感パンツとしての相性の良さも見逃せません。
夏向けに通気性を出そうと生地に隙間を作ると、一般的には強度が落ちて枝や岩にも引っかかりやすくなり耐久性は落ちてしまうもの。そうしたジレンマをここまで無駄なく鮮やかにクリアしている点は見事としかいえない。
立体パターンと適度なストレッチによる歩行時の足さばきの良さ
前編でも述べた通り、ファイントラックのストレッチ生地へのこだわりはここでも健在。ポリエステルよりも圧倒的に強度の高い「66ナイロン」を100%使用して山岳パンツに必要なタフさ(引き裂き強度・摩耗強度)を確保しながら、劣化しやすいポリウレタン(伸縮素材)を一切使用せず、糸の構造自体で伸縮性を生み出す「メカニカルストレッチ」を採用し、タテヨコに伸びるしなやかな足さばきと長寿命を両立しています。
ややゆったりめではありつつも太すぎず、下半身のラインがきれいに見える自然なシルエットには、足さばきを妨げず股関節や膝のスムーズな動きを支える緻密な立体パターンが効いています。膝を思い切り曲げても、屈伸運動でしゃがんでも、とにかく身体にかかる抵抗感・不快感のなさは相変わらず見事です。

膝の立体的なダーツをはじめ、美しいシルエットと動きやすさを両立した立体パターン。
足元はミドル・ハイカットのブーツと組み合わせてもすっぽりとカバーする裾の広さがあり、その点では本格登山に使いやすく感じました。ただ逆に裾を絞りたいと思った時にどうしようもないので、個人的には裾幅を調節して締めたりできると、バタつき感を抑えたり、裾を上げて固定したりできてより使い勝手がよくなった気がします。

「100洗80点」の驚異的な耐久撥水加工による濡れにくさ、乾きやすさ
もう一つこのパンツの魅力として指摘せずにはいられないのが、強く、そして長持ちする優れた撥水性能です。

ただ撥水性が強いだけでなく、洗濯を繰り返しても元々の撥水性能が落ちにくいというのがミソ。
この生地には薄手で通気性の高い生地でありながら、100回洗濯しても80点以上の撥水性能を維持する「100洗80点」の優れた耐久撥水加工が施されています。これにより、急なにわか雨や朝露はもちろん、少々の雨ならば弾いて濡れや冷えを防ぐだけでなく、泥汚れなども付きにくく、そしてそもそも濡れにくいので乾きやすくと、厳しい山岳で安全と快適さを保つためにより効果的な性能をしっかりと備えています。夜明けから雑草の生い茂るトレイルを歩いているといつの間にか膝から下がずぶぬれということも珍しくない低山ですが、今回それに近い場所も含めて歩いてみた限りでは、足元が濡れることはほぼありませんでした。
必要最低限に絞られた機能的な収納とウエスト調整システム
使い勝手や調節性を左右する各種収納・パーツ類はいたってシンプルですが必要な要素がしっかりと盛り込まれているという印象。本格アウトドア用としては欠かせない、ジッパー付きポケット(左右と右ヒップ。ヒップポケットはMen’sのみ)を備え、中の小物が落ちにくいようになってたり。

また右ポケット内側には小銭や鍵の収納に便利なコインポケットとキーループがあります。

また、ウエストはかさばりにくい平らなバックルで、しっかりフィット感を調整できます(おなじみのベルト末端の収納も付いてます)。

ミヤマパンツ詳細レビュー
スポーティすぎず、かといって街着過ぎないリラックスシルエット
次に試してみた「ミヤマパンツ」も、先のシルファパンツと同じように「夏山仕様」という位置づけですが、こちらは想定している着用シーンの違いから、細かい部分で機能や着心地の違いがありました。まず軽くて薄手の生地を採用することで少しでも真夏の暑さを和らげるような涼しさを狙っている部分は変わらず。ただしシルファパンツが厳しい地形をアクティブに移動する「攻め」の涼しさを想定している一方で、ミヤマパンツは猛暑の屋外ではあってもリラックスしてのんびりと過ごす「守り」の涼しさを想定してデザインされているという点で異なっています。

そのコンセプトの違いがまず現れてくるのがパターン(シルエット)部分。ミヤマパンツは同社のラインナップの中でも最もゆとりを持たせた「リラックスシルエット」を採用。にもかかわらず裾に向かって微妙にテーパードされた、繊細で「シュッと見える」デザインは個人的に足のラインが最もきれいに見える気がしてかなり好感触でした。厳し過ぎない登山からアプローチや下山後、そして普段の街着としても違和感なく穿きこなせる気がします。

しなやかな肌触りとサラッとしたドライ感の共存する着心地
次に生地の肌触りもシルファとははっきり違います。シルファは凸凹の目立つサラサラ触感であるのに対し、ミヤマパンツの方は生地表面の肌触りがしっとりしなやかで気持ちよい上に、触感自体もドライでサラッとしています。通気性はシルファのように極端に高いわけではないけれど、生地の薄さそのものによる自然な通気性の高さは感じられます。強度のそこまで高くないアクティビティであればこのサラサラ感としなやか感の共存した心地よさが保たれ、ゆったりシルエットと相まってストレスは皆無。
ただやはり汗をかきまくるようなハイテンポな活動になってくると、シルファのように大きな凹凸がある生地感の方がべたつきを抑えるのには有利といえます(それでも下写真のように夏仕様のリンクベントもついているため、蒸れ知らずの部類であることには違いありませんが)。

夏仕様の「リンクベント」も備えており、夏のアクティビティを快適にサポート。
通気性・強度・動きやすさの絶妙なバランス
快適で爽やかな心地よさを備えつつも、シルファパンツと同様強靭な「66ナイロン」を使用して確かな強度を損なわない点は、やはりさすがファイントラック。動きやすさに関しても、ビヨンビヨンに伸縮性の高い素材ではないものの、ゆとりをもった立体パターンと適度なメカニカルストレッチによる可動域の広さは(シルファほどではないにせよ)しっかりと保たれていました。

バックパックと干渉しないウエスト周りと実用的なポケット
細かなパーツ類でも、シルファのストイックな方向性とは違ってどちらかというと平常時での「利便性」を重視している点が感じられます。右後ろに配置された「スマートフォンポケット(ファスナー付き)」がそれで、この位置にポケットがあることで歩行中には揺れにくく、また前後を避けているので座るときに邪魔になることもありません。個人的には普通に本格トレッキングパンツにあっても全然いいと思えるほど便利でお気に入りのポケットです。

干渉しにくい場所に配置されたスマートフォンポケット。
さらに左右のハンドポケットはあえてファスナーをなくし、スムーズに手を入れやすい作りになっています。

日常での使い勝手やデザイン性の観点からジッパーを配したポケット。登山などで使う際にはものを落とさないように注意が必要。
またウエストの調整にバックルではなく「紐」を採用しているため腰回りがフラットに保たれ、バックパックのヒップベルトを締めてもバックルが当たって痛くなることがありませんでした。ハイキングなどフィールドでの行動中にはありがたい仕様ですが、個人的にはここはより街でも使いやすいようにベルトループも付けるなどして欲しかったところです。

バックルではなく「紐」を採用しているウエストは、腰回りが軽くなる反面、日常使いとしてはややラフすぎる印象で好みが分かれる。
定番モデル「カミノパンツ」「ストームゴージュアルパインパンツ」との比較と選び方
今回夏向けの新作2点が加わったことで、ファイントラックのトレッキングパンツラインナップはよりバラエティに富んだものになり、用途に応じてより明確に使い分けが可能になったとも言えます。ここではその違いをあらためて確認し、着用シーンや用途別に整理してみたいと思います。

カミノパンツ(春〜秋のオールラウンダー)との比較
カミノパンツは防風性・保温性・通気性・耐久性といった、本格トレッキングパンツに必要とされるあらゆる機能のバランスを重視して作られた、春〜秋までの幅広いシーズンやライトからハードまでさまざまなレベルの登山に対応する万能モデル。一方、シルファ(ライトなシーンではミヤマも)はより薄手軽量で通気性や涼しさにフォーカスして「真夏・猛暑・低山」に特化して圧倒的な涼しさを提供する専門モデル。動きやすさや撥水性については大きな違いこそなかったものの、耐久性・保温(防風)性に関してはどうしてもカミノに比べて劣ってきます。
このためちょっとでも寒さが気になる季節や高山など標高の高い山でのトレッキング、あるいはもうどれを穿けばいいか迷うような場面であれば、カミノパンツを選んで大きな失敗はないでしょう。ただし、夏場で暑さと発汗の処理が確実といえるようなシーンでは、シルファ(ライトめなアウトドアであればミヤマも)を選ぶことで不快感を相当程度軽減させることができます。
ストームゴージュアルパインパンツ(年間を通じたタフネスモデル)との比較
ストームゴージュアルパインパンツは中厚手で高い防風性と耐久性を備え、残雪期や冬の低山、沢登りなどのバリエーション登山といったオールシーズンのタフなアクティビティで頼れる一本。このため生地の丈夫さと保温性に関しては言うことなし。しかし真夏の低山で穿くにはさすがに暑すぎ、全体的な重量やかさ張りといった点でシルファ等に比べると軽快さには大分劣るため、例えば春夏のトレッキングはシルファパンツで乗り切り、それ以外ではストームゴージュに切り替えるといった運用で、オールシーズン・オールジャンルをカバーすることにできるでしょう。
ミヤマパンツについては「シルファ—カミノ—ストームゴージュ」という系列とは若干異なる「ライトな夏向けトレッキングパンツ」として考えるといいでしょう。
ファイントラックのトレッキングパンツラインナップでの機能比較(Outdoor Gearzine独自評価)
| アイテム名 | シルファパンツ | カミノパンツ | ストームゴージュアルパインパンツ | ミヤマパンツ |
|---|---|---|---|---|
| 適した季節 | 両端境期を含む夏 | 春~秋 | 春~冬 | 春~夏 |
| 適したシーン | 本格トレッキング・ファストパッキング | オールラウンドなアウトドアアクティビティ | バリエーション登山・低温下でのトレッキング | ハードでないアウトドア全般 |
| 通気速乾性 | ◎ | ○ | △ | ○ |
| 動きやすさ | ◎ | ◎ | ○ | ○ |
| 撥水性 | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
| 耐久性 | ○ | ◎ | ◎ | ○ |
| 保温性 | △ | ○ | ◎ | △ |
| リラックス感 | ○ | ○ | ○ | ◎ |

シルエットの違い(左から「カミノパンツ」「シルファパンツ」「ミヤマパンツ」「ストームゴージュアルパインパンツ」)。シルファパンツ(左から2番目)のパターンは肌に張り付きにくくするためかカミノパンツなどよりは気持ちやや太め。そしてミヤマパンツ(左から3番目)は立体パターンを控え目に、きれいなシルエットで見た目は分かりにくいがさらにリラックスした穿き心地。

肌触りと風合いの違い。シルファパンツはリップストップによって生地表面の立体感(肌離れ感)が最も強い。一方ミヤマパンツはサラッとしながら最もきめ細かく優しい肌触りが感じられた。
まとめ:猛暑登山での快適さと信頼性がこれほど細部まで突き詰められたパンツがかつてあっただろうか?とあらためて気づかされた、夏の新定番トレッキングパンツ
気候変動により過酷さを増す夏のフィールドに合わせて昨今多くの「日本の夏山登山を想定した」パンツが登場していますが、そのなかでも単に生地を薄くして涼しくするということではなく、「強度」「撥水」「立体パターン&ストレッチ(足上げの自由さ)」といった、登山での安全・快適性に関わる機能を一切妥協せず追求されたシルファ、そして本格登山だけでなく、暑さの中で快適に過ごしたいさまざまなアウトドアでのひと時に寄り添うミヤマは、それぞれ共通の品質の高さを備えつつ、それぞれで明確な個性を示したまさに『パンツのファイントラック』の真骨頂といえるパンツでした。
基本的に暑い季節の着用が想定されてはいるものの、自分のように激しい発汗を伴うスピーディな登山をする人にとっては、「シルファパンツ」を春~秋まで着用するという選択も十分ありです。またオンとオフの境目があいまいな自然を楽しむ旅行などで「ミヤマパンツ」は大活躍してくれるに違いないと個人的に想像できます。何れにせよ、まだこれといった名作が少ない夏向けトレッキングパンツのなかでは大きなインパクトを残した一本であることは確かです。
シルファパンツ / ミヤマパンツの詳細と購入について
製品の最新情報や詳細についてはfinetrackの公式サイトをご覧ください。



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