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気ままな登山女子が選ぶ目的別おすすめコンプレッションタイツ3選

平日は遅くまでパソコンとにらめっこ。わかってはいるけどついつい運動不足がちな日々。でも週末にお出かけするのは止められない。思いつついたらふらっと夜行バスに乗ってはしばしの間、鉄の箱とLEDランプに囲まれた日常から対極にある大自然に浸り、日没とともにまた日常に戻って行く。そんなわたしの気ままな登山スタイルにとって、これだけはこだわりたいアイテムがコンプレッションタイツです。

ランニングから登山まで、私に限らず多くの山女子にとってスカートにタイツというチョイスはもはや定番。日焼け防止や足元の保護、防寒、なによりおしゃれなスタイルが多くの女性にとって欠かせない魅力です。ただ、そんなタイツではカバーしきれないのが疲れや筋肉痛、普段は行わない長時間の登りや降りで発生する膝など関節の痛み。予防と回復に焦点を当てているコンプレッションタイツがあればいつもの道中をもっと快適に楽しめるはずです。

だからこそしっかり選んでこだわりぬきたいコンプレッションタイツですが、どうしても価格がネックとなりあれもこれも試してみることができないのがかねてからの悩みではありました。コンプレッションタイツはメーカーやモデルによってデザインはもちろん、履き心地から重視する機能までバラバラ。使う人の目的や体質によっても求める要素も異なるので、自分にとって最高のモデル探しは困難を極めます。

それが今回、編集長にお話をいただき今まで気になっていた人気・注目ブランドのガチ比較レビューをさせてもらえるというお話になりました。ついにいろいろなモデルを実際に試してみるという夢のような機会を得ることができたわけです!

そんなわけでこれから順次細かい比較レビューや個別のインプレッションをお伝えしていきたいと思いますが、第一弾では実際にさまざまなコンプレッションタイツを着用してしてみて感じたおすすめモデルを、履く人の目的・タイプ別に紹介します。

登山向けのコンプレッションタイツを選ぶときに気をつけていること

コンプレッションタイツはメーカーやモデルどのような要素に重点を置いているかは様々ですが、共通するのは「コンプレッション(着圧・段階着圧)」と「関節サポート(テーピング効果)」という2つの機能を提供してくれることです。前者は主に疲労軽減と回復の役割、後者は膝や腰の痛みやブレの防止と緩和の役割を果たします。登山用のコンプレッションタイツとしては両者をバランスよく備えているモデルであることがまずは重要。最低限、2つの役割を兼ね備えていることで、登山の特徴である長時間の、負荷の高い登りや降りといった運動をサポートしてくれるはずです。私の場合、まずそれらを踏まえた上で着心地や動きやすさ、通気性、UVカットなどより詳細部分にこだわっていきます。

おすすめを選定するにあたって履き比べてみたモデル

  • ワコール CW-X STABILYXモデル(レボリューション)
  • 2XU W’s Elite Compression Tights
  • C3fit Impact Air Tights
  • skins DNAMIC ウィメンズ ロングタイツ
  • ミズノ BG9000 バイオギアタイツ

目次

その魅力にドはまりした!コンプレッションタイツ3選

※各モデルの評価項目は今回の試着インプレッションに基づいた相対的な目安です。

関節サポートによって他では味わえない足どりの軽さ!怪我防止にも◯
ワコール CW-X STABILYXモデル レボリューションタイプ

着心地★★ 動きやすさ★★★ 疲労軽減★★ 関節サポート★★★

CW-Xといえば登山用コンプレッションタイツとしては代表格。「関節サポート」と「コンプレッション」のバランスのよさから成り立つ姿勢矯正の効果か、他のコンプレッションタイツでは味わえない足が軽やかに跳ね上がるような感覚があります。歩き疲れた時でもこの跳ねる感じが動きをサポートしてくれます。

また、テーピング理論を用いた関節サポートがあるのでいるのでこれから登山をはじめ対方、長時間歩いていると関節(特に膝)が痛くなるという人にもおすすめできるモデルです。

レボリューションタイプは縫い目をなくし、軽量化したモデルになります。縫い目があるものと比べると膝のサポートという部分ではどうしても劣ってきますが、その分の軽さと縫い目がないことによる履き心地が変わってきます。また、柄のプリントは洗濯を繰り返すとどうしても劣化してプリントがぼけてくるので縫い目なし軽量のレボリューションタイプをとるのか、軽さを捨てて縫い目あり耐久性をとるのかは好みが分かれるところだと思います。

安心の段階着圧で驚くほど疲れにくい!
2XU W’s Elite Compression Tights

着心地★★ 動きやすさ★★ 疲労軽減★★★ 関節サポート★

履いた瞬間から感じる段階着圧で、足首~太ももから血流が流されるのを感じます。フロント部分とバック部分で2種類の素材がしっかりとした圧を感じさせてくれることで全体的にしっかりとした着圧で短時間での運動でも疲労感の薄さはわかりやすいです。動いているときのサポート感と動いていない時の着圧感のギャップがバランスにつながるので、翌日の筋肉痛からはこれでおさらば。

関節サポート、特に膝回りは特化したサポートがないため、膝に不安がある人は避けておいた方がいいかも。膝や腰のサポートは特にいらないけど、疲労軽減効果はほしい、という方にお勧め。立ち仕事、軽い運動からハードな運動まで幅広い分野使用できるモデルだと思います。ウエスト部分が割と緩めで中に通しある紐でサポートするタイプなので緩くもきつくもできるという利点はありますが、フィットさせるコツをつかむまで少し時間がかかりそうです。

空気のような軽さが生み出すすばらしい履き心地!
C3fit Impact Air Tights

着心地★★★ 動きやすさ★★ 疲労軽減★ 関節サポート★★

何と言っても最大の特徴は軽さ。縫い目があるタイツでは軽量化が難しくなってくる中、耐久性やサポート力に特化したまま軽くなっています。着圧は弱めですが、総合的にみると圧力の度合いも軽さをサポートしているのでしょう。山では終わりが近づくにつれて足が重くなってくるもの。そんな時にもこの軽さを重視したコンプレッションタイツは効果を発揮してくれます。

まだ試したことはありませんが、同梱の注意書きには「破損(ほつれ、破れ)等が発生した場合、修理を承ります。」といった文章が書いてあります。高価なものなので大切に扱いたい一方、登山中転んだりひっかけたりして穴が開くなんてことはは十分にあり得るので、修理ができるのはうれしい点だと思います。

素材が少しパサパサしているので肌触りが気にかかる人がいるかも。ドライメッシュ機能を採用し、汗をかいた時のべたつきは全くなくさらっとしているので、秋冬より夏に活躍してくれるモデルになりそうです。

まとめ

コンプレッションタイツは一度その魅力にはまると手放せなくなるアイテムの一つです。着圧部分に関しては医学的要素が入ってきてしまい細かい部分は実際に履いた時の感想がメインになってしまうのが難しいところですが、特にこれから登山を始めたいという方、体力に自信がないという方、今よりレベルアップしていきたいという方は是非お気に入りの一本を見つけてはまってください。

次回はいよいよ他のモデルも含めたさらに細かい特徴や機能の比較などをレポートにまとめていきたいと思います。

 

上原 梓

幼少期からから夏はキャンプに登山、冬はスキー、スノボと大自然に囲まれて育ちました。自然で遊びながら、たくさんのことを学んだ記憶が忘れられず、今でも思い立ったが吉日!といきなり夜行バスの予約を取って自然を求めて飛び出すこともしばしば。現在は平日はパソコンと電波にまみれ、週末は自然を求めて旅へ出かけています。最近は登山やハイキング、温泉に加えてあたらしいアクティビティへの挑戦を狙っています。また、アウトドアに限らず、ギアが大好きで自分のほしいものとプロダクトのコンセプト、こだわりが体験を通じて合致する瞬間を求めて日々探索中。自分のこだわりを経験として伝えていければいいなと思います。

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