OR Summer 2015で出会った気になるギアまとめ ~バックパック編~
このサイトでは米ソルトレイクシティで毎年行われる、全米最大のアウトドア・ギア展示会 Outdoor Retailer Summer Market 2015 についてレポートしてきましたが、お待たせしました、今回からは個々のジャンル毎に興味深かった製品のあれこれをご紹介していきたいと思います。第1回目の今回はバックパック。会場で目撃した来シーズン(2016年春以降)にお目見えする予定の注目モデルをいくつかお伝えします(ちなみに、ここで紹介するモデルが実際に日本の小売店で入手できるようになるかどうかは神のみぞ知るということはご理解いただいた上でご覧ください・・)。それでは早速いってみましょう。
Outdoor Retailer Summer Market 2015 各カテゴリの注目ギア紹介はこちら
GREGORY(グレゴリー)
ソーラパネル×バックパック: Solar Backpack Baltoro 75
今年の展示ではこいつに限らず多くの「充電」関連ギアが登場していましたが・・・とうとうソーラーパネルがバックパックに標準装備されてしまいました!昨年あたりから緩やかに協力していた GOAL ZERO(ゴールゼロ)と全面的に共同開発。同社のソーラーチャージャー Nomad 7 の最新モデルがパックのリッドに内蔵されています。もはやデジタルガジェットのアウトドア活用は当たり前の時代になりつつありますね。
GRANITE GEAR(グラナイトギア)
バックパックもついにカスタマイズの時代に: Lutsenシリーズ
アウトドアマンでもある創業者の独創的な発想と確かな性能が、ウルトラ・ライト界隈をはじめ熱狂的なファンも多いグラナイトギアがまたしても斬新な一歩を踏み出しました!誰もが1度は考えたことがあるであろう、”完全なフィット”への最短ルート「カスタマイズ・バックパック」がこの Lutsenシリーズ。詳細は不明ですが、このシリーズでは背面長の長さ調節はもちろんのこと、ヒップベルトやショルダーベルトの長さまでも細かくカスタマイズが可能とか。軽量かつ通気性の高いポリカーボネートフレームの完成度も高く、どんなモデルになるのか、来シーズンまで待てません。
OSPREY(オスプレー)
AG搭載のバックパックが拡大: MANTA AG / MIRA AG ・ POCO AG
今シーズンのバックパック界で大きな驚きと賞賛をもって迎えられた、オスプレーの新しいバックパネルシステム Anti-Gravity(アンチグラビティ)。昨年リリースされた Atoms AG は、ヒップ・ショルダーベルトが身体にまとわりつくようにフィットし、これまでのバックパックでは考えられない”無重力”な背負い心地を可能にしたバックパック。今年の目玉として、その AG を採用したデイハイク向けのバックパックがお目見えしていました。
そしてチャイルドキャリアの人気シリーズ POCO の新モデルにもAGを採用(上写真)。パックとしての使い易さはこれまでも定評があるだけに、これはいいなぁ。
Mountainsmith(マウンテンスミス)
分離式パックとロールトップのユニークな組み合わせ: Lariat 65
日本ではバックパッキング用のラインナップを見かけることはまずないマウンテンスミスですが、本国ではかなりの存在感を見せて頑張っていました。優れた耐久性としなやかさをもつコーデュラナイロンを今回から新たに採用しつつ、使い勝手の良いアタックザックをフロントに備え、ロールトップで防水性・デザインもいけてる大型バックパックは、アウトドア派にもバックパッカーにとっても面白いモデルに仕上がっています。
リニューアルで使い勝手と耐久性・スタイルが大幅に向上:Mayhem 35
こちらもアウトドア・旅行どちらにも使い勝手の良い多機能バックパック。同じくコーデュラナイロンを採用し、耐久性は抜群。そして何よりも上の写真のように天蓋から側面下部に大胆に開閉可能なフロントアクセスがめちゃくちゃ便利そう。
Bergans of Norway(ベルガンス)
機能性抜群・スタイリッシュな汎用バックパック: Helium 40
こちらも現在の日本では入手困難なノルウェーの総合アウトドアメーカー、ベルガンスのバックパック。もうたいていのお洒落北欧アイテムは日本に紹介されているものかと思いきや、シルエットといい色遣いといい、こんなにモダンなモデルがまだ日本に伝わっていないとは驚きでした。2016年モデルはこれに加えて機能性も大幅に向上。下の写真のように大きく開いたフロントアクセスが非常に良さげ。来年こそは日本でも簡単に手に入るとイイですね!