【着けていることを忘れる快適さ!】約8.2gのオープンイヤーイヤホン「1MORE Open Earbuds S31」は雨にも強く普段使いに最高
最近、筆者は起きている時間はほぼ1日中、オープンイヤーイヤホン「1MORE Open Earbuds S31」を装着しています。感覚としてはメガネを掛ける感覚で「1MORE Open Earbuds S31」を装着しているといってもいいでしょう。なぜ、それほどまでにヘビーユースするようになったのかをみなさんに紹介します。
目次
オープンイヤーイヤホン「1MORE Open Earbuds S31」とは?
世界60カ国で展開するオーディオ専門メーカー1MOREの最新オープンイヤーイヤホン
今回、実際に使用した「1MORE Open Earbuds S31」は2015年に設立され、世界60カ国で展開するオーディオ専門メーカーである1MOREの最新オープンイヤーイヤホンです。実勢価格は9,000円前後と1万円を切る比較的リーズナブルなBluetoothイヤホンといえます。
イヤホン本体は1つ約8.2gと軽量で、オープンイヤータイプなのでスチールワイヤーにシリコンコーティングを施したイヤフック構造を採用。人間工学に基づいたデザインは装着時の違和感を軽減し耳の形にぴったりとフィットするといいます。
イヤホン単体で約8時間、付属の充電ケースを使用すれば最大30時間の再生が可能。充電ケースの重量は約63.6g、イヤホン2つを含む全体の重量は約80gです。充電時間はイヤホンが約90分、充電ケースは120分となっています。
小型軽量の「1MORE Open Earbuds S31」ですが、ダイナミックドライバーは14.2mmと大型のものを採用し、オープンイヤータイプの弱点ともいわれる低音域も従来モデルに比べて進歩しており、AIノイズキャンセリングを採用した4つのマイクを装備し周囲の騒音を自動で除去し騒がしい屋外でもクリアな音声での通話が可能だといいます。
また、IPX5の防水仕様で水や汗に濡れても故障しにくく、ランニングなどのスポーツシーンでもタフに活躍してくれるオープンイヤーイヤホンに仕上がっているそうです。そんな「1MORE Open Earbuds S31」を筆者の日常生活で実際に使ってみました。
おすすめのポイント
- 1日中装着していても耳の痛くならない装着感のよさ
- 周囲の音がしっかり聞こえるオープンイヤー
- 丸1日使っていても電池切れにならない電池性能
- 突然の雨にも動じないIPX5防水仕様で安心
- 聞き取りやすく不快さを感じないクリアな音
- 走りながらミーティングできるマイク性能
- 1万円を切る比較的リーズナブルな価格
気になったポイント
- 時折、びっくりするほど簡単に外れ落ちる
- タッチ操作の反応にもどかしさを感じることがある
主なスペックと評価
項目 | 1MORE Open Earbuds S31 |
---|---|
イヤホン重量 | 8.2g(片側) |
充電ケース重量 | 63.6g |
全体重量 | 80g |
本体寸法 | 44.52 × 46.84 × 13.61mm(1個) |
充電ケース寸法 | 84.52 X 62.3X 27.81mm |
イヤホン電池容量 | 60mAh(片側) |
充電ケース電池容量 | 600mAh |
充電時間 | イヤホン:90min、充電ケース:120min |
再生時間(イヤホン完全充電時) | 約8時間 |
再生時間(イヤホン+ケース完全充電時) | 約30時間 ※再生時間は1MORE LabにおいてAACフォーマット、50%の音量でテストしたものであり、機器の設定や使用方法などにより異なる場合があります。 |
内蔵マイク | 4つ |
インピーダンス | 16 Ω |
Bluetooth仕様 | 通信範囲:10m、バージョン:Bluetooth 5.3、対応プロファイル:HFP / A2DP / AVRCP、周波数:2.400GHz ~ 2.4835GHz |
入力 | 5V/0.5A |
動作温度 | 0℃~45℃ |
対応機種 | Android10以上、iOS13以上 |
Outdoor Gearzine 評価 | |
装着感のよさ | ★★★★★ |
軽さ | ★★★★☆ |
電池持ち | ★★★★☆ |
防水性 | ★★★★☆ |
携帯性 | ★★★★☆ |
マイク性能 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
詳細レビュー
かなりの頻度で1日中装着している着け心地のよさは素晴らしい
イヤホンに求める性能は人それぞれだと思うのですが、筆者は圧倒的に装着感のよさを重視しています。耳の痛くなるイヤホンは、音がどうこう以前に結局使わないので、安かろうが、高かろうが筆者の場合、結局意味がありません。
ちなみに筆者は、耳の穴の形の問題なのか、耳の穴に差し込んで使うカナル型は、いろいろ試しても必ず耳が痛くなるので、長時間使ったことがありません。また、イヤフックタイプでも重さやフック部分の構造で耳の軟骨が痛くなることがあり、そんなイヤホンも長時間使うことができないのです。
そして筆者がもっともイヤホンを使いたいシーンはランニングです。できることなら毎日1時間程度は走りたいと思っているので、最低限この1時間のランニングに耐えられる着け心地が実現されている必要があります。また、実際に走っている人ならわかると思うのですが、ランニングの際に周りの音が聞こえないと非常に危険です。接近してくるクルマや自転車、緊急車両の走行音、散歩している犬の鳴き声などを聞き取る必要があります。そのため、筆者は普段使うイヤホンを基本オープンイヤータイプです。そのうえ、かなり雲行きが怪しくても多少濡れてもいいと考えて走りに出かけるので、雨に耐えられる程度の防水性能は必須になります。
IPX5仕様のオープンイヤーイヤホンである「1MORE Open Earbuds S31」はこれらの条件を満たしているのですが、実際に使ってみるまでわからないのが装着感です。耳を挟み込むように装着するのですが、このスチールワイヤーとシリコンコーティングの弾力バランスが絶妙で時折真剣に装着しているのを忘れるレベル。
とはいえ、装着のフィット感があまいわけではなく「1MORE Open Earbuds S31」を装着して200km以上走っていますが、走行時に外れて落下したことは1度もありません。また、小雨のなかも走っていますが、多少濡れてもまったく問題はありませんでした。
装着感に関しては、いままで筆者が使ったことのあるイヤホンのなかでもナンバーワンといって差し支えないでしょう。
朝起きてメガネといっしょに装着して使うようになった
余りにも着け心地がいいので、筆者は走るときだけでなく、最近では朝起きるとメガネをかけるタイミングで「1MORE Open Earbuds S31」を装着しています。寝る前に充電して、朝起きるイヤホンをメガネといっしょにかけるイメージです。
筆者は実はほとんど音楽を聴かないため「1MORE Open Earbuds S31」をスマートフォンに接続して聞いているのはニュースやオーディオブック。しかも、まったく脈絡のない分野の新書を聞き流すのが好きで、最近では講談社現代新書『体験格差』や『サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福』、幻冬舎新書『パパ活女子』などを原稿を書いているとき以外は流しています。
家族の朝食を作りながら、大音量で『サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福』や『パパ活女子』の朗読をリビングで流されても家族はいい迷惑なので、家族との会話も聞こえるオープンイヤータイプの「1MORE Open Earbuds S31」で1人だけ、ながら聞きしているわけです。
ランニングのときも、写真撮影をしているときも、インターネットで情報収集しているときも、仕事の合間に家事をするときもだいたいオーディオブックを聞いています。10mまでBluetoothが飛ぶので、リビングの中心あたりにスマートフォンを置いておけば、さほど大きくない我が家だとどこにいてもオーディオブックが聞けるのです。
またイヤホン本体へのタッチ操作で再生や一時停止などもコントロールできるので非常に便利です。ランニングの際などに電話がかかってきたときは、相手先をスマートウォッチで確認、そしてイヤホンへのタッチ操作で会話を開始といった使い方も可能です。しかも2回タップと3回タップの操作は専用アプリでカスタマイズもできます。とてもよいのですが、弱点は物理スイッチではなく、タッチ操作なので自在に確実に操作できる印象ではないのが残念なところです。
なお、家族が帰宅してきてリビングでのリラックス時間になると、我が家は家族それぞれが同じ場所で違う動画を見ているのが普通なので、筆者は自分の好きな動画を見ながら「1MORE Open Earbuds S31」で動画の音を聞き、同時の息子や妻との会話もしています。
途中、原稿を書くときは使わないなどがあるのですが、本当に朝から夜まで「1MORE Open Earbuds S31」を装着しているのですが、バッテリー切れを起こした経験はありません。さすがに寝るときに充電を忘れると翌日充電が必要にはなりますが……。
音質について不満はなく、マイクも走りながらミーティングが可能なレベル
先にも述べたように筆者は、ほぼ1日中イヤホンを着けて生活しているのに音楽を聴く習慣がありません。そのため高音の伸びがどうとか、重低音が……といった評価はできないのです。すみません。しかし、1日中使っているので、ちょっと聞きづらいとか、ホワイトノイズがといった不快感があるとすぐに、そのイヤホンを使わなくなってしまいます。しかし「1MORE Open Earbuds S31」は聞き取りづらさもなく、不快なノイズも発生しないので気持ちよく使い続けることができています。
また、マイクの性能については、筆者の場合ランニングしながらの通話という使い方で試すことが多いのです。筆者は、さほど速いペースでランニングをしているわけではないので、話すくらいの余裕があります。そのため、暇なランニングの際には相手がいればくだらない世間話やミーティングをしたいのですが、過去のイヤホンでは走っている際のきぬ擦れや周りの騒音、走っている振動といった雑音が多く、長時間は聞いている相手側がいやになってしまうことが多いのです。
しかし「1MORE Open Earbuds S31」ではAIノイズキャンセリングを搭載した4つのマイクを装備しているためか、周囲の騒音などの影響が少ない印象。数分の連絡から、1時間近い打ち合わせまで走りながら行うことができました。忙しいけど走りたいといった方にはかなり使いやすいといえるでしょう。
ランニングには最高だが、アウトドアでの使用はおすすめしない理由
「1MORE Open Earbuds S31」を使ってみての素直な感想は「装着感がとてもよく最高」といえるでしょう。ほぼ毎日のランニングシーンを含めた、ややアクティブな筆者の日常生活にも非常にマッチしています。ですが、登山などのアウトドアシーンでの「1MORE Open Earbuds S31」の使用はあまりおすすめしません。
理由はランニング時の揺れや振動でも「1MORE Open Earbuds S31」が外れて、落下することはほとんどないのですが、着けていることを本気で忘れるほど装着感がいいためか、ちょっとした力で簡単に外れて落下することがあるのです。
例えば、筆者は着けているのを忘れてTシャツなどを脱いでしまうことがあるのですが、これを行うと装着している「1MORE Open Earbuds S31」はほぼ確実に外れます。また、我が家の場合、4歳の息子を抱っこやおんぶ、肩車をした際などにイヤホンが気になった彼がちょっと触った際にもかなりの確率で落下するのです。また、着けていることを忘れて、耳などをかいたときにも落下率は高いのです。
そのため「1MORE Open Earbuds S31」が落下したことが確認できた際に、すぐに拾うことができる日常生活においては「1MORE Open Earbuds S31」に問題を感じることはありません。しかし、登山などで岩場や細い山道、ガレ場といった場所で使うのはあまりおすすめできないのです。このような場所では、落下した「1MORE Open Earbuds S31」を回収するのは、かなり困難でしょう。この点には配慮は必要です。
まとめ:普段使いに最高といえる「1MORE Open Earbuds S31」
コスパ、着け心地など非常にハイレベル、ただし冬場の耐寒性能も知りたい
「1MORE Open Earbuds S31」は現在筆者の生活必需品となっています。この着け心地がよく、ランニング中にも落下しないオープンイヤーイヤホンなしの生活は考えられないといえるでしょう。そうなってくると逆に気になるのが価格です。
筆者はかなりズボラな性格なので「1MORE Open Earbuds S31」をしたまま寝落ちということも多々あります。また、息子と屋外で遊んでいるときも「1MORE Open Earbuds S31」を装着したままなので、どこかで落としてきたり、なくしたりという可能性は、日常にかなりの確率で潜んでいるのです。
そんなときに重要になるのが価格でしょう。ちょっと気合いを入れれば、数万円のイヤホンを買うことはできると思うのですが、落としたり、なくしたりしたときに、すぐに同じ物を買い直せるか? と聞かれるとかなり微妙に感じます。
それに対して実勢価格は9,000円前後の「1MORE Open Earbuds S31」は、落としたり、なくしたりしたときに、不便なので、同じ物をすぐに買い直そうと思える価格設定も魅力的といえるでしょう。本当に普段使いにぴったりのイヤホンです。
ただし、これから冬を迎える北海道在住の筆者が気になっているのは、動作温度が0~45℃であること。AppleのAirPodsでも動作温度は0〜35℃だというので、仕方ないのですが、零下10℃を下回る真冬のランニングで動作しなかったら不便だなと心配しています。
そんなことがいまから心配になるほど「1MORE Open Earbuds S31」が筆者の日常生活に溶け込んでいるのですが……。本当に1日中装着していられる手軽で便利なオープンイヤーイヤホンに仕上がっています。おすすめです。
「1MORE Open Earbuds S31」の詳細と購入について
製品の詳細については1MOREの公式サイトをご覧ください。
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齋藤千歳(サイトウ チトセ・Saito Titoce)
元月間カメラ誌編集者。北海道の絶景や野生動物の姿を追い求めているうちに、キャンピングカー・車中泊でのアウトドアライフにどっぷりハマっていました。現在2歳の息子、そして妻と全道を巡っているうちにカメラ・レンズはもちろん、アウトドア・キャンプ、子育て、PCガジェット、料理に、ダイエットまで経験したすべてを撮影し、執筆するフォトグラファーライター。OUTDOOR GEARZINEではキャンプ及びキャンピングカーでの生活クオリティを上げる「QOCL(Quality of camping life)向上委員会」を中心にさまざまな記事を執筆していく予定です。