
【イベントレポート】TRAIL OPEN AIR DEMO2025!
目次
注目ブランドの新作から見たことのない新顔まで。今年も全山道具好き必見のイベントが開催
さて四月といえばエアデモの季節! という事でTRAIL OPEN AIR DEMO2025(以下TOAD)にお邪魔してきましたのでその模様をお届けします。
毎年二日間開催される内のDAY2開幕直後に訪問、東京は青梅のTCNスポーツパーク永山(青梅市永山公園総合運動場)にて開催されていますがここに固まる前は都心寄りで開催されていた時期もありました。
基本トレイルランニングのイベントですので走るのがメイン! ですがそちらで参加するワケではなく会場内で同じく開催されてますブランド出店ブース巡りがメインです。これまたいつも通りで全部! とはいきませんので独断ピックアップにてお届けいたします。
SALOMON
ギアジンではお馴染みのサロモンからスタート!
サロモン独自の会員プログラム・アプリのS/PLUSメンバー向けにガラポンくじを開催。
この場でしか入手出来ない!? サロモングッズが手に入ります貴重な機会、今後のイベント等でも開催されるかもしれませんしそもそもサロモン製品を購入する方にはかなりお得だったりするのでS/PLUS会員にはなっておいた方がいい事ずくめ、詳しくは公式サイトへ。
S/PLUSサイトhttps://salomon.jp/pages/s-plus
更にTOADと言えばシューズの試し履き!
気になる最新シューズが試着だけじゃなく試走も出来るのはTOADの醍醐味。サロモンだけじゃなく各シューズブランドブースでは大体やっているので普段試せないあのシューズやこのシューズを一気に試せる機会でもあるのでお気に入りになる一足を見つけに来るのもアリなのがこのイベントならではですね。
公式サイトhttps://salomon.jp/
といった感じで気になるブースを覗きに行きます。
ACTIBASE
お次はアクティベース。
アクティベースさんは個人的にイベントに赴く時によく拝見していますので勝手にお馴染みな気がしていますが今回初めてジックリお話をお聞きする事が出来ました。
筆者的にはバックパックやサコッシュのイメージが強いアクティベース。
やはりI.D.backpackシリーズが目を引きますが。
気になるアパレル類も多いんですよね、その中でも今推してらっしゃるのが手前のCOOLMAX sucker shirt、シアサッカーという生地を使っており凸凹した表面でサラサラした肌触り。たしかに表面に絶妙な立体感があって独自の存在感を感じます。そしてそのシアサッカー生地にクールマックス糸を織り込んでいるので吸水速乾性が高い、それでいてお洒落なビジュアルなので街でも山でも決まる! という納得の一枚になってますね。
そんなアクティベースさん、もう少し先のお話ですがロゲイニングイベント開催予定! 前回100名近く集まった好評のイベントらしくその第二回目が10月にあるそうです。規模もバージョンアップしてるみたいなので気になる方はアクティベースさんの動向をチェックしましょう。
公式ECサイトhttps://actibase.base.shop/

徐々にレースが始まる緊張感がありつつも準備運動で体をほぐす時間です。
milestone
これまたギアジンではお馴染みマイルストーン、今季から期待のニューフェイスも参上です。
そんなマイルストーン新人大森さんからご紹介、ついに出た渾身のレインウェアUP-SWING RAIN HOODY!
透湿度約40,000g/㎡・耐水圧約30,000mm の国産3レイヤー生地で表地20D / 裏地7Dの親水性無孔膜の防水透湿素材を採用、そしてその高い防水性能だけでなく悪天候の中で着用していて雨水に叩かれ続けても寒くなりにくい! という所を100マイルレース等の実践を交えつつ一年以上の開発期間を経て完成した自信作との事で間違いない一枚に仕上がっている事でしょう。
セットアップとして同レインパンツもラインナップしてますので隙なしです。イベント会場でもウェアの一部カラーが完売! とその注目度、人気の高さが伺えますね。
milestoneオリジナルソックスシリーズもお洒落でいて性能も良くお財布にも優しい価格という事なしです。気になる方は本家の「教えて! マイルスト~ン」を見るといいと思います。
コラボver.としてまだ発売したばかりの公式サイト&コンセプトストア限定ランタンシェード、通常版と違って片面がジェリーマルケス仕様になっているようです、上記限定仕様ですがイベント時にはその場で購入出来たりするのも嬉しいですね。
ランプ類トピックスとしてはコチラのPAAGO WORKSとのコラボ製品第二弾! のMS-i1+RUSH Light 2.0。前回コラボ製品RUSHLightのブラッシュアップ版といえる内容、バッグ部分の容量が大幅UPしたようです。さらに今後出るであろう新型ライトも開発中との事でマイルストーンの動向に注目せざるを得ないですね。

各飲食ブースも充実していてこれまたイベントのお楽しみの一つです。
Rab
ここの所、確実に勢いが伸びていると感じるRab。
ブース手前に置いてあった新作に目を引きます!今年大幅にアップデートされた超軽量レインウェアNew Phantom Jacket!
これがですねレインウェアとしての完成度が高いのは言うまでもないのですがその先の作り込みが凄い、フード頭裏部分に水が浸入しないようにしつつ使用時ズムーズに空気が流れていくというベンチレーション。さらにこれがそれだけで終わらず。
さらにこの部分がスタッフサックを兼ねてましてそのままパッカブル仕様に! しかもフード調節ドローコードがそのままサックの絞り込み機能になるという脱帽のシステムです、Rab恐るべしです。
バックパック類も大好評でこのモデルも24シーズンは完売御礼との事。
最近ギアジンレビューでも登場しました完全防水の超軽量パックVeil XPシリーズ!
Rabバックパックレビュー
レビューでも言及されていますショルダーハーネスは幅広でフラットなモノメッシュ・パッド。補足しますと縦横のリップストップ方向には伸びないのですが「斜め方向」には気持ち延びるのでそれが更なるフィット感向上につながっているとの事です、よく考えられてる。
公式サイトhttps://rab-equipment.jp/

DAY2レース開幕前の一枚、DJの呼びかけにより各ブランドのぼりを携えたスタッフ様方が花道を作ります。
plugflux・LITEWAY/RovvVon/BLISTER WOOL
LITEWAYからはバックパック類の展示に
ハイキングから街中でも使えそうな小物類の展示。
そして注目は2気室タイプのホイッスルと、マダニリムーバーを一体にしたTRINKET WHISTLE。そこそこ昔からですがマダニ、意外とどこにでもいますよ。筆者も山で三回程やられてますし、キャンプ場でも見かけた事あります、それだけ実は身近に居るんです。しっかりとしたマダニ対処法を知った上でこういったアイテムを所持する事は必須だと思っています。
LEDフラッシュライトブランドのRovyVon。外観が似ている製品は多数溢れていますが本物は違いますよ、使えばその良さは解る。何事も安物買いの銭失いにならないように注意したいものです。
BLISTER WOOLは厄介な靴擦れによる擦りむけや水ぶくれなどのトラブルが発生する事を未然に防ぐ事が出来るアイテムでその予防や初期症状を緩和する効果があるそうです。適切なサイズにウールをちぎり患部にあてがいつつ靴下をはく事で、ウールと靴下が絡まり固定されるんだそうで。
PLUGFLUX総合サイトhttps://www.plugflux.co.jp/view/page/shop

そして朝一番のレーススタート! 仕上がった体に皆様の本気度が伺えます。
LA SPORTIVA®
スポルティバも各種シューズの試着・試走と
皆嬉しいイベント限定SALE!
これ思わず買っちゃうヤツですよね。
そしてCalze GM®ソックス類。
更に最新テクノロジーの詰まったシューズと見所沢山です、PRODIGIOはスポルティバ初のウルトラトレイル専用NEWモデルだそうです。
更に四月四日に発売したばかりのPRODIGIO PRO!競技最速を目指す人に向けた機能を特化させたレーシングシューズで最先端のパワーワイヤーテクノロジーとラッピングシステムが、正確なフィット感、安定性の向上、パワフルなエネルギー伝達を実現し長いトレイルで必要とされるブーストを提供するという機能満載です。たしかにアッパー表面には縫目等ほぼ存在せず柄の様に見える黄色と赤色の部分がパワーワイヤー(TPU溶融糸技術)でスポルティバの技術の塊みたいなシューズです。
公式サイトhttps://www.sportivajapan.com/
THE NORTH FACE
もはや説明不要の大ブランドですし今更筆者が紹介するまでもと思いましたが思い切って突撃しましたノースフェイス。なんだかんだ誰しもが山/街でお世話になっているハズ。こちらもシューズの試着・試走ありで皆さまこぞって履いてましたね。更にイベント内イベントで特別講師によるTRY ONランニングイベントも行っていた模様です。
サミットベクティブプロ3。2025年春にローンチしたVECTIV(多層構造ソールユニット)搭載のシューズで五層構造。各層事に構造が違い層によってはカーボン/ハイブリッドプレートを内蔵し安定感と反発力を高い次元で実現しているようです。
HSTヒューム6、ノースフェイスの提唱する「HIGH SPEED TRAIL KIT」コレクションアイテムのひとつで通気性と収納性を備えた約150gの軽量性に特化したランニングベストです。もうひょっとしたら10年以上前かもしれませんがノースフェイスの初期トレランパックの名品、赤色のMartin Wing 6を使っていた時期がありますがこの時からトレラン製品のクオリティが高かったなあと記憶しております。
公式サイトhttps://www.goldwin.co.jp/tnf/run/

そして選手達は公園を飛び出してトレイルを駆け抜けていくのです。
Vibram®
またまたまたギアジンではオフラインイベントでお世話になりましたヴィブラム。TOADに初出展!
Vibram(ヴィブラム特集)
各ブランドシューズにおいてヴィブラムソールが採用されているシューズの解説。
こちらギアジンオフラインイベントでも体感出来ました
水の流れる専用のテスト什器を使用してコンパウンドの違いを体験! しかも体感した方には限定非売品ノベルティをプレゼントの太っ腹。
さらにヴィブラムが提唱するサスティナブルな試み、ソールの摩耗、性能不足にお悩みの方はソール交換サービスのご相談も。修理申し込みの手順やヴィブラム認定の修理業者のご紹介も可能との事で近々筆者もおひとつやってもらいたいなあと思っています。お気に入りの一足は末永く履きたい派なので。ちなみにその範囲はランニングシューズだけにあらず!、張替え可能かどうかはご相談次第です。
公式サイトhttps://www.vibram.com/jp
PAAGO WORKS
Pack and Go!(荷物を詰め込んで出かけよう!)がキャッチフレーズのパーゴワークス。
トレランパック「RUSH」シリーズは、トップ選手から一般ランナーまで、幅広いユーザーの声をもとに開発してきた名品。そのRUSHシリーズが今年10周年を迎えたとの事でこんな記念ステッカーも。
そんなRUSHシリーズですが。
進化の系譜を説明しよう! パネルがありましたがこんなにリリースされていたのですね。
パーゴワークスの製品は、使い手の冒険心や創造力を刺激する存在でありたいとのコメント通りでアイテム事に多機能なんですがその全貌をあえて全て語らなかったりする余白に使い手側がちょっと試されているような所が好きなんですよね。
そして現在水星の如く出現した新星、各所で話題沸騰中のZENNシリーズ! 脱着可能のハーネスシステムでメインパックとサブパックが前後に分離合体できるハーネスシステムはありそうでなかった革新的バックパック。
都内UL系アウトドアショップ、ハイカーズデポにて初お披露目の時に行きまして色々驚きました。
ハイカーズデポお披露目にて、パック前面とハーネスが分離して合体、アタックザックに!

その分離合体システムのキモ、特殊バックルが片手で直感的に使えるのでスムーズにトランスフォーム出来ます。
更なるトピックスとして近々リリースされる限定展開のRUSH11R!
メイン素材が日本のアウトドア業界で初採用の「ALUULA」! ALUULAとはなんぞや!? となった方はこちらギアジンの記事をご覧あれ。
バックパックレビューより
デザイナー/代表の斎藤 徹さん。マスプロダクションなのにどこかガレージ魂のようなものを感じるのは徹さんの根底に流れるマインドなんだろうなと勝手に推測しています。また次の10周年に向けてパーゴワークスは走り続けることでしょう。
公式サイトhttps://www.paagoworks.com/
FAVSOL OUTDOOR
そのパーゴさんのブース内で展開をしていましたFAVSOL OUTDOOR。
「攻めて、守る!」新感覚UVケア製品だそうでアウトドアシーンにおける日焼けにおけるパフォーマンスの低下を防ぐ事を重きにおいたそうです。筆者日焼け止めとか全く使わないので完全に勉強不足ですが日焼けを止めるだけでも翌日の疲労軽減になるんだとか。
下のダイヤルを回して使う異形スティックタイプでつけた瞬間に感じるサラサラ感はありました。そして女子は嬉しいメイクの上からでも使えてメイク崩れも起こさない、白くなりにくいと中々の性能の様です。女子はもちろんですが男子にも積極的に使ってもらいたいとの事でした。
公式サイトhttps://favsol.theshop.jp/
TANNUKI
国産のものづくりにこわだるTANNUKIです。
まず初めに目に付いたのはAndante Cardigan。山で使えるカーディガンをとの事ですが街でもお洒落に使えそうで良いですね、繊維がバネ形状となっているポリエステル100%素材だそうで一番の特徴は、軽さとストレッチ性の両立、撥水加工済で小雨も弾くと見た目に反してしっかりアウトドアウェアです、こういうの好き。
同アンダンテシリーズのWide Pant。こちらも上記カーディガンと同素材で生地的には同性能、しっかりとワイドなシルエットで日常でもアウトドアでもシームレスに使えるパンツだそうです。
Sato Three Fingers Glove。
スリーフィンガーミトンタイプの薄型、軽量ランニンググローブでこの形状は他にはないのでは!? という一品。親指と人差し指に指先出し機能あり。一般的な5本指仕様に比べて縫製箇所が少なく暖かい空気が逃げるのを防ぐことで保温効果を高めてるその3本仕様はどことなく動物の前足イメージ。
Happy TANNUKI NS T。このなんともいえないファニーでポップなグラフィックに反しましてボディは東レのプライムフレックス糸を使った吸水速乾素材、ストレッチ性が高くUVカット効果のある軽量な化繊素材でメッチャハイテクだったりします。
そんなタヌキさんですが五月にBIGイベント開催との情報が。
【春のタヌキ祭り Spring TANNUKI Fes 2025】
・開催日時:2025年5月11日(日)11:00 – 17:00
・開催場所:東京都立産業貿易センター 浜松町館 東京都港区海岸1-7-1 5階
・入場料:無料 ※任意での入場協力金あり
詳しくはhttps://tannuki.jp/news/601/
公式サイトhttps://tannuki.jp/
といった所で今回も打ち止めです、またいつものお伺いしたかったですけどななスナップで今シーズンのTOAD訪問を締めたいと思います。
折り畳みポールでは最軽量クラスのTRAIL BLAZEシリーズを展開しているマウンテンキング

斜めジッパーのDCFサックが気になったUJMT.

山で抜群の安定感があるトレッキングポールと言えばなLEKI
yans
ギア好きが高じてとうとうギアジンで文章を書くことになった人。ギアマニアを拗らせて改造・自作大好き、アウトドアイベントも大好き。ブランド探訪、ショップレビューに重きをおいていきたいと思います。