【忖度なしの自腹比較レビュー】大事なのについ疎かにされがち。登山歴30年のベテランが登山向けソックス11モデルを片っ端から履き比べてみた

自分の足でしか前に進めない登山。トレッキングシューズにはあんなにも気を使うのに、なんでソックスに気を配らないのでしょうか?ブーツの当たりも、足のまめも、ソックスで解決できる場合もあるのに。

というわけで、山ほどあるブランド・種類の中から今回はテント泊縦走でも使えそうなソックスを選んで一気に試してきました。あなたの足に合う1足が見つかるヒントになれば幸いです。

ハイキング・トレッキング向けソックス比較レビューについて

比較候補を選ぶ

今回は夏季テント泊縦走の際に使えるソックスということで、ミディアムウェイトを中心にお店での人気・定番製品や、過去の自分の経験上良かったモデル、また逆に履いたことのない(試してみたかった)もの、それからネット上での評判などを基にベスト候補を選んでみました。すると決して狙ったわけではないのですが、蓋を開けてみれば見事な日本 vs USAブランドによる日米抗争に。なぜこの2つの国に質のいい靴下ブランドが集中しているのか、調べてみたら面白そうです。

  • DARN TOUGH ハイカー ブーツソック ミッドウェイト クッション
  • Feetures MERINO10 CUSHION MINI CREW
  • FITS ミディアムハイカークルー
  • mont-bell メリノウール サポーテック トレッキング ソックス
  • mont-bell KAMICO トレッキングソックス
  • Point6 37.5 Hiking Essential Medium Crew
  • ROTOTO HIKE YOUR OWN HIKE
  • R×Lソックス TMW-36
  • SmartWool PhDアウトドアミディアムクルー
  • STRIDE Yubi Socks
  • YAMAtune Medium Arch Crew / Crew Length

評価のポイント

  • 快適性・・・履いたときの肌触りやフィット感・擦れにくさなど、直接的な履き心地。
  • サポート力・・・足首からかかと、土踏まず、つま先など各部分への負担を軽減しつつ、下半身の適切な動きをサポートできているか。足が靴下の中でズレにくく歩きやすいか、足首の締め付けが適切で疲れにくいかなど。
  • クッション性・・・重荷で行動していてどれだけ衝撃を和らげることができるか。
  • 保温性・・・乾いているときだけでなく濡れているときも含めて、しっかりと体温を保持してくれるかどうか。
  • 耐久性・・・何度も履いて洗っても、摩耗して穴が空いたり破れたりしにくいかどうか。ただこれは実際に限界まで使用することは時間的に困難なため、あくまでも破れそうかどうかというレベルになりますが。
  • 吸湿性・・・ハイキング中は足に大量の汗をかいており、その汗をどれくらい効率よく吸収・拡散し、足の表面を常にドライに保てているか。
  • 屈曲性・・・足の屈曲部、足首、指を実際に曲げてみてシワの寄り方を確認。

テスト環境

使用する登山靴は3シーズン用のトレッキングブーツ。オールレザーでかかとにはアイゼン用のコバがついているモデルです。荷物の重量は10㎏以上を想定しています。

フィールドは低山ながらも北アルプスのような岩場もある標高差150mのコースをテント泊装備(概ね10kg)を入れたパックを背負って比較しました。ちなみに自分の足のサイズ:スニーカーは26㎝、登山靴は26,5㎝、実寸25,2㎝です。

テスト結果&スペック比較表

素材構成比に関しては記載のないものは自分の感覚です。スマホ向けの軽量表示で表が見づらいという方はこちら

総合評価AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
アイテムYAMAtune Medium Arch Crew / Crew LengthPoint6 37.5 Hiking Essential Medium Crewmont-bell メリノウール サポーテック トレッキング ソックスSmartWool PhDアウトドアミディアムクルーR×Lソックス TMW-36fits ミディアムハイカークルーDARN TOUGH ハイカー ブーツソック ミッドウェイト クッションFeetures MERINO10 CUSHION MINI CREWROTOTO HIKE YOUR OWN HIKESTRIDE Yubi Socksmont-bell KAMICO トレッキングソックス
ここが◎
  • ものすごいサポート力
  • 保温力 
  • 足袋ゆび
  • 素材の剛性感
  • 保温力 
  • サポート力
  • コストパフォーマンス
  • 絶妙なバランス感覚。弱点がない
  • 幅広いブーツに対応
  • 機能性
  • 吸湿性
  • ソフトな履き心地
  • フィット感
  • 生涯補償
  • フィット感
  • 素材の柔らかさ
  • フィット感
  • ソフトな履き心地
  • 目立つメッセージ
  • サラサラ感
  • 足袋ゆび
  • サラっとした肌触り
  • 十分な厚み 
ここが△
  • 人によってはサポート力が強すぎると感じたり、かかと周りが痛いかも
  • サイズ感が大きめ
  • ゴワゴワ感
  • 素材構成 (ウールの比率)
  • ちょっと蒸れる
  • 良くも悪くも特徴がない
  • 足首より上のクッション性
  • デザイン
  • 強度
  • 耐久性
  • 甲の部分の厚み
  • つま先部分のルーズさ
  • テンセルの選択
  • 足首上の長さ
  • 耐久性
  • 全体的に緩い
  • 薄い
  • ランニング向け。トレッキングにはややボリューム不足
  • 蒸れやすさ
  • サポート力
快適性★★★★☆★★★★★★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★★★★★★☆★★★★★★★★★☆★★★★☆★★★☆☆
サポート力★★★★★★★★★☆★★★★★★★★★☆★★★★★★★★☆☆★★★☆☆★★★★☆★★★☆☆★★★★☆★★☆☆☆
クッション性★★★★★★★★★☆★★★★★★★★★★★★★★☆★★★★★★★★★☆★★★☆☆★★★☆☆★★☆☆☆★★★★☆
保温性★★★★★★★★★★★★★★☆★★★★★★★★★☆★★★★☆★★★★★★★★☆☆★★★★☆★★☆☆☆★★★☆☆
耐久性★★★★★★★★★★★★★★★★★★★☆★★★★☆★★★☆☆★★★★★★★★☆☆★★★☆☆★★★★☆★★★★☆
吸湿性★★★☆☆★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★★★★★★★★★★★★☆★★★★★★★★★☆★★★★★★★★☆☆
屈曲性★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★☆★★★☆☆★★★★★★★★★☆★★★★★★★★☆☆
スペック
生地・素材ウール、アクリル、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン毛 70% ナイロン 25% ポリウレタン 5%ウール56%+ナイロン24%+ポリエステル9%+アクリル8%+ポリウレタン3%ウール63%、ナイロン35%、ポリウレタン2%メリノウール、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタンウール70%/ナイロン22%/ポリエステル6%/ポリウレタン2%ウール64%,ナイロン 33%,ポリウレタン 3%ナイロン35%、ウール31%、テンセル31%、ポリウレタン3%79%メリノウール、 13%ポリエステル、5%ナイロン、 3%ポリウレタンメリノウール48%、
和紙21%、ポリエステル 29%、ポリウレタン 2%
ポリエステル36%+分類外繊維(紙)31%+ナイロン31%+ポリウレタン2%
実測重量(g)98889678896990528053109

各モデルのインプレッション

YAMAtune Outdoor Medium Arch Crew 2toe / Crew Length

日本のトレッキングソックスの真打登場 サポート力 No.1

ここが〇

  • ものすごいサポート力 ソックスじゃないサポーターです。
  • 保温力 
  • 足袋ゆび 指がしっかり動きますよ

ここが△

  • 履くときに足がつりそう それくらい硬く強いサポート力
  • かかと周りが痛い 使う人を選びます。

トレッキング用のソックスを複数提案する日本のメーカー。購入はMサイズ 実測20㎝。

ウール、アクリル、ポリエステル、ナイロンの素材構成 細かい比率は企業秘密?最大の特徴は嘘みたいなサポート力。イメージはサポーターを履いたうえにソックスを履いている感じ。超強力なサポートがアーチ部分とかかと周りに施されていて足をガッチリサポートします。

その上でゆびの部分は足袋のような先割れ、ソックス全体は極厚のパイル編み。厳冬期でも使えるくらいの保温力。ただし、サポート部分は諸刃の剣で強すぎて痛い、きつすぎて履けないなんて声が出てくることも十分想像できます。個人的にもアキレス腱の部分は少し痛かったかも。

それでも、ここまで飛びぬけてくれると応援したくなっちゃいますね。長時間動き続けるなら選択肢の一つとして試しても良いと思える出来の良さです。

Point6 37.5 Hiking Essential Medium Crew

こちらもアメリカのソックスブランドのトレッキング用 強度 No.1

ここが〇

  • 素材の剛性感 いかにもトレッキング用ソックス
  • 保温力 

ここが△

  • サイズ感 やっぱりアメリカブランド 大き目
  • ゴワゴワ感 これが強度につかなるからマイナスではないんですが

アメリカのソックスブランド、色々な機能をプラスする野心的なブランドの一つ。このソックスも37.5テクノロジーという温度と湿度を調整する機能をプラスしたモデル。購入はMサイズ 実測21,5㎝。

毛 70% ナイロン 25% ポリウレタン 5%の素材構成。ウールも細めの羊毛ではなくガッチリした昔ながらのウールを敢えて使用してパイルの嵩をだし、全体的な剛性感を作り上げている。

つま先から履口までしっかりとパイルで構成していながらつま先と足首の部分だけパイルを取り除いてしわやごわつきを押さえるようなデザインを採用。残念ながら自分の足には少し大きくてアーチサポートの前の部分つま先側がダブついてしまって最終的にはしわが寄ってしまっていた。ごつごつした印象のソックスだが、良く考えられていて、サイズさえ合えばおすすめの1本。

mont-bell メリノウール サポーテック トレッキング ソックス

みんなご存じモンベルのウールソックス コスパ No.1

ここが〇

  • 編み方が非常に複雑でサポート部分がしっかりと機能してる。
  • この機能でこの価格 脱帽です。素晴らしい。

ここが△

  • 素材構成 もう少し値段上げてもよいので、ウールの比率上げませんか
  • ちょっと蒸れる

よくご存じ、日本の総合ブランドモンベルのウール混ソックス。よく考えられたデザイン。購入はMサイズ 実測21,5㎝。

あとから出てくる武田さんがOEM生産していると思われるモンベルのウールソックス。ウール56%+ナイロン24%+ポリエステル9%+アクリル8%の素材構成まで同じだとは思えないがつま先やアーチサポートの作り方は同じ。しっかり指が動かせるデザインはアメリカブランドとは違う足袋の国日本のオリジナル。編み方はつま先から履口まで総パイル。

張りもある素材でブーツに当たり負けしない。吸湿性が多少少なく、蒸れ感が出るが、速乾性は高そう。アーチサポートを実感できるデザインでズレるような感覚は皆無。この機能性で2千円台前半は素晴らしい。あと500プラスしても十分すぎるほど戦えるポテンシャルはあると思う。縦走ならおすすめです。

SmartWool PhDアウトドアミディアムクルー

アメリカのメリノウール専業メーカーのソックス バランス No.1

ここが〇

  • 絶妙なバランス感覚。ほしい部分にほしいだけ
  • 幅広いブーツに対応

ここが△

  • 良くも悪くも特徴がない。あえていうなら中途半端

メリノウールを使用したウェアを提案する素材の専業メーカー。購入はMサイズ 実測20㎝。

ウール63%、ナイロン35%の素材構成。さすがにスーパーファインメリノ100%でソックスは無理ですよね。すぐに穴が開く。素材の良さはしっかり感じられるやわらかい感触。ウールの弱さをナイロンでカバーするようなデザインです。甲の部分のパイルの抜き方が優秀で、今回のような硬めのブーツでも当たりを感じない程度にパイルを残しながらもしっかりと通気するようにデザインされています。

パイルも厚みも適切なので、足が痛むようなところはなく履き心地は上々。無難に失敗したくないならこのアイテムをおすすめします。誰でもその良さを実感できる優等生。

R×Lソックス TMW-36

日本を代表するランニングソックスブランド ローカットなら総合 No.1

ここが〇

  • 機能性 ほんとに真面目に足のこと考えてます。
  • 吸湿性 サラサラでした。

ここが△

  • 足首より上にクッションを それさえクリアすればこのレビューでもNo.1
  • デザイン ブランドの主張は控えめに わかる人はわかってますから

ランニング用のソックスを細かな分類で提案している日本のソックスメーカー。購入はMサイズ 実測20.5㎝。

メリノウール、ポリエステル、ナイロンの素材構成、詳しい構成比率は秘密?

しっかり指が動くつま先、サポートが必要な部分にサポートがクッションが必要な部分にはパイルが、通気が出来る部分には通気口がある。

足の動きをよく考えてデザインされている。個人的にも何足か持っているが、トレッキング用は初めて。足首まではほぼ理想形。

今回のような縦走には足首より上の部分がクッション不足でした。足の出来ているファストパッカーなどが、ローカットで使用するなら積極的におすすめしたいアイテムです。

FITS ミディアムハイカークルー

アメリカの陽気なソックスブランド、日帰り登山ならNo1かも

ここが〇

  • ソフトな履き心地
  • 名前通りのフィット感

ここが△

  • ソフトすぎて強度が足りない
  • 耐久性

カラーバリエーションやデザインが豊富なアメリカブランド。アメリカ発なのにサイズ感が丁度よい。購入はMサイズ 実測20㎝。

編み方は総パイルがつま先から履口まで。アーチサポートはついているし、しっかり伸びるので丁度よいフィット感。ウール70%/ナイロン22%/ポリエステル6%の素材構成もウールが多くて実際の山でも最後までサラサラが続いた1足。パイルの厚みは十分あるので、当たりが出て痛いことはないが、ここまでソフトなウールだと、逆に耐久性が心配になる。

つま先や足首の屈曲部のしわやだぶつきも無く、よくできている。もう少しライトなシューズのほうがもっと合うような気がする。アメリカブランドとは思えない。良いソックスです。荷物の少ない日帰り登山でシューズも軽めのものならご機嫌な一足、間違いなし。

DARN TOUGH ハイカー ブーツソック ミッドウェイト クッション

なんともおおらかな「ザ・USA」のソックス。表示サイズの上限に近ければおすすめ

 

ここが〇

  • 生涯補償 使い方によっては穴開いちゃうと思うけど
  • 足首から上のフィット感 締まり具合がちょうどよい

ここが△

  • 甲の部分の厚み 完全にパイルなしなので、硬めのブーツだと当たる
  • つま先部分のルーズさ 自分の足には大きい

生涯補償を謳うアメリカのブランド。購入サイズはMサイズで実測23㎝。足裏全体、かかとから上、ブーツの上端までは総パイル編み。

ウール64%、ナイロン33%と丈夫さを謳うブランドらしい素材構成。負荷のかかるつま先、かかと部分はナイロンが多く使われている。実際の山での使用では湿気をそれなりに吸い込んでいるのを実感できるが、自分の場合は発汗量がオーバーして少し蒸れた状態に。

編み方は甲の部分の厚みを削ってフィット感を上げているのかもしれないが、今回の固めのブーツだとブーツの当たりが気になる。クッションとしては十分なレベルの厚みがあり、足首周りや履口の当たりも気にならない。


 
気になる点はサイズ感、かかと周りのサイズは問題ないが、足先の部分が大きい。テスト終了時はつま先の部分にしわが寄っていた。こういったしわが後に水ぶくれの原因になったりするので注意が必要。

サイズ感の問題は致し方ない。実寸26㎝以上あればきっと問題ないと思います。
アーチのサポートも付いているので、サイズさえ合えばきっと大丈夫。甲の部分のデザインは硬めのブーツだと気になるかも、もう少しやわらかいトレッキングシューズであれば逆に良い印象になると思う。

Feetures MERINO10 CUSHION MINI CREW

アメリカの新鋭ソックスブランド 登山は厳しいけど、普段履きたいソックスNO1

ここが〇

  • 素材の柔らかさ 逆にいうと耐久性のなさ
  • フィット感 グングン伸びる素材は気持ち良い

ここが△

  • 山用というにはいかがかと テンセルの選択、足首上の長さ
  • 耐久性のなさ その代わり気持ちいいんですが

ランニング用ソックスを中心に構成する比較的新しいアメリカのブランド。購入はMサイズ、想定サイズが24~26㎝ 実測16㎝。足裏全体かかとまでは総パイル、かかとから上は薄めのリブ編み、アーチサポートは強めに出るようなデザイン。

ナイロン35%、ウール31%、テンセル31%の素材構成は強度としなやかを両立させる狙いがあるのかもしれない。ウールも良い品質のモノが使われているので数回の使用で毛玉がひどく、テンセルは吸湿性の高い木材パルプから作られた素材でシルクのようなしなやかさだが、ソックスとしては滑ってしまって足裏が落ち着かない。パイルの厚みは十分。しかしかかとまで、今回のブーツでは足首より上の長さも足りずに選考外。ローカットのシューズに使うとしてもこれだけ滑ると個人的には不安。

ただし、素材は本当に気持ちよく、蒸れ感も少なくてやわらかい。普段履きなら最高の部類。かなりお高いセレブ用普段履きソックス。

ROTOTO HIKE YOUR OWN HIKE

日本から比較的新しいブランド 短パンで主張するならこれ

ここが〇

  • ソフトな履き心地
  • 目立つメッセージ

ここが△

  • 全体的に緩い
  • 薄い

トレッキング用のソックスを数種類展開するソックスブランドのROTOTO。購入はMサイズ 実測 22㎝。

79%ウール、13%ポリエステル、5%ナイロンの素材構成。ウールも良質な極細繊維をつかっていて非常にソフトで履き心地も良い。ただ、パイルは足底部とかかとのみで、甲の部分やかかとより上の部分はフラットになるため、今回のようなブーツだと色々と当たって厳しかった。

明確なズレた感じは出なかったが、全体的にルーズな編み方は個人的には合わない。もう少し足の大きい人なら違った印象かもしれない。合わせるブーツももっとライトなもので日帰りの登山などなら良いと思う。

STRIDE Yubi Socks

日本の新しいソックスブランド 素材に注目 サラサラ感 No.1 ランニング・ファストパッキング向け

ここが〇

  • サラサラが続く素材構成
  • 足袋ゆび 指がしっかり動くんです

ここが△

  • ランニングやファストパッキングになら抜群の使い心地だが本格登山靴にはややボリューム・強度不足

紙繊維とウールをブレンドした足袋ゆびのソックス。購入はMサイズ 実測20㎝。

メリノウール48%、紙繊維21%、ポリエステル 29%の素材構成。今回のような本格トレッキングブーツには正直マッチしていないことは分かってましたが、興味があったんだから仕方ない。申し訳ないけど読むときにはその辺を差し引いて、とりあえずレポートを。

個人的に紙繊維のソックスは何足か持っているのですが、メリノとの混紡は初めて。理論的には十分わかるし、かなりおもしろそうだが、実感するほど履き込んでいないので細かい違いが説明できません。ただ、紙繊維のサラサラ感は履いているだけで実感できるし、ウールの吸湿性とポリの速乾性も頭では理解できるので、期待が高まります。このソックスの時だけトレランシューズを履いて歩いたり、走ったりしましたが、その時はすこぶる快調。

指の動きやソックスのグリップ感も良くて継続して試したい一足。

mont-bell KAMICO トレッキングソックス

素材が最大の特徴 紙の繊維が入ったトレッキング用 サラサラ感 No.1

ここが〇

  • 紙の繊維独特のサラサラ感
  • 十分な厚み

ここが△

  • 蒸れて飽和状態に
  • 緩すぎる

モンベルからもう1足、紙繊維を混紡したトレッキング用ソックス。購入はMサイズ 実測22㎝。

高い吸湿性と肌離れの良さからトレランやアドベンチャーレースなどで使用される紙の繊維。トレッキング用としては珍しいのでリストイン。

ポリエステル36%+分類外繊維(紙)31%+ナイロン31%の素材構成は速乾性や肌離れの良さを狙ったデザインだが、今回のようなオールレザーのゴアブーティだと魅力は半減。通気性の良いノンゴアのトレッキングブーツでその良さを実感できると思われる。今回の場合は発汗で吸湿性は飽和状態。化繊100%程ではないが、汗がたまった感じになってしまった。もっとライトな登山で使うなら気持ちよさを実感できると思う。

まとめ

今回は夏季のテント泊縦走を想定してミッドウェイト(中厚)のトレッキング用ソックスを選んで実際の山行で試してきました。見事に日本ブランドとアメリカブランドに分かれてしまいましたが、WEB上で商品を探しながら選んだら結果こうなった感じです。文化や身体的特徴からサイズ感やデザインが変わっているのがとても面白く有意義でした。

素材の大雑把な特徴を簡単にお伝えしますと、

  • ウール 吸湿性が高い、自重の30%までは湿った感覚もなく吸湿する素材
  • ナイロン 吸湿性あり、素材強度が高く補強目的で使用されることが多い
  • ポリエステル 吸湿性なし 水分を保持しないため速乾目的、強度もそれなりにある
  • ポリウレタン 伸縮性の素材。フィット感を高めるために使用。

おおまかにはこの4つがソックスを構成する素材です。使用目的を限定していくことでベストなそれぞれの比率は変わってきます。

これに編み方を変えることで色々と機能を追加していくのがソックスをデザインするということです。

今回の場合、ゴアブーティ内臓のごついトレッキングシューズと合わせるので、発汗が透湿を上回るのが明確です。吸湿性の高いウールの比率が高いソックスのほうが有利なのですが、それでも長時間履くとウールの吸湿性能が飽和してしまってウールは硬くなってしまいます。そうなるといかにブーツの湿気を外に出すか、通気の方法が重要になってくるのでソックスのデザインが試されてくるのです。

使用するシューズがゴア内臓かどうか、アッパーの素材がレザーか化繊かでも素材構成のベストな比率は変わってくるので、そこを見極めながら選ぶためにソックスの種類はこんなに沢山あるんですね。

今回のレビューは自分の一個人の意見ですが、皆さんがソックスを選ぶ際の一基準になれたら幸いです。

それでは新しい道具と楽しい山旅を!

 

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