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lumin AID マックス クイックインフレイト レビュー:持ち運びに便利なソーラー充電可能ランタン兼モバイルバッテリー!一台二役こなすスゴいやつだった

大自然の中に身を置くキャンプや登山において、夜を安心して過ごすために「明かり」は欠かせません。暗闇に包まれる夜でもライトがあるこそテント内で安心し、リラックスできます。これは何もアウトドアに限ったことではなく、「電力」は普段の生活においても快適に生活することができるライフラインの一つです。

テクノロジーの発展・進化により現代では必需品になったスマートフォン。電話に地図、SNSやニュース、天気予報などの情報を手に入れることができるスマートフォンは登山やアウトドアアクティビティにおいて最も多用途で便利なアイテムです。スマートフォンの普及とともに需要が高まったのが「モバイルバッテリー」。山の中は電気が通っていないため、スマホのバッテリーがなくなってしまっては死活問題です。

「光源」と「電源」は山でも絶対に欠かすことのできない必需品。それを一つのアイテムでまかなうことができたらと思っていた時に見つけたのが「luminAID Max QuickInflate(マックス クイックインフレイト)」です。今回は一台で照明とモバイルバッテリーを担い、さらには電源のない場所でもソーラーで充電し繰り返し使うことができる優れものをレビューしていきます。

マックス クイックインフレイトの主な特徴

luminAID Max QuickInflate(マックス クイックインフレイト)はライトとバッテリーが一体になったインフレータブルランタンです。軽く、弾性に優れ、強度の高いTPU素材が採用され、息を吹き込むなどの工程を必要とせず手でひねるだけで組み立てが可能な構造になっており、最大で200ルーメンの光を放ちます。明るさは4段階に加え点滅(SOSモード)で調節可能。必要に応じてベストな明るさにすることができます。

容量2000mAhのバッテリーを内蔵し、デバイスへの電力供給が可能。充電はUSBのほかに太陽光で充電が可能なソーラーパネル付きで電源のない場所でも繰り返し使うことが可能。防水性能は最高レベルのIP67で、水に濡れても問題なく使用できることからアウトドアシーンだけでなく、災害時にも役に立つランタン&バッテリーです。

お気に入りポイント

  • 最大200ルーメンの明るさ
  • 容量2000mAhのバッテリー付き
  • ソーラーパネルとUSBの2WAY充電ができる
  • バッテリー残量が一目で分かり、操作が容易
  • 濡れても問題なしの防水性

気になるポイント

  • 太陽光でフル充電するには16〜20時間必要
  • 最近のスマホのバッテリー考えるとバッテリー容量が少ない
  • UL派にとってはやや重い

主なスペックと評価

アイテム名マックス クイックインフレイト
サイズ15cm x 15cm x 15cm
収納時15cm x 15cm x 2.5cm
素材TPU
重量360g
バッテリー容量2000mAh
充電方法・時間
  • USB充電:2時間/5V1A入力
  • ソーラーパネル:16~20時間
出力機能USB-A出力(5V/2A)
防水性能IP67
最高輝度200ルーメン
連続点灯時間
  • 200ルーメン 3~5時間
  • 100ルーメン 6~8時間
  • 50ルーメン 12~16時間
  • 15ルーメン 44~50時間
  • 点滅(SOS) 60~72時間
発光色白色
Outdoor Gearzine評価
明るさ★★★★★
重量★★☆☆☆
収納性★★★☆☆
耐久性★★★★★
使いやすさ★★★★☆
汎用性★★★★★

詳細レビュー

最大200ルーメン、360度を照らす明るさ

マックス クイックインフレイトのメインの機能はなんと言ってもランタンです。最大200ルーメンの光量を放つちますがそれがどのくらいかというと、2〜3人用のテントであればテント内を電気の通った室内と変わらないレベルでしっかりと明るくしてくれ、さらに照射範囲はグルリと360度(ソーラーパネルが取り付けられている上部は除く)

白色光なため、最大光量だと光量以上に明るく感じます。点灯時は半透明のTPU素材に覆われているため目を刺すような眩しさは感じず、ほんのりと照らし、200ルーメンから15ルーメンまで4段階で変更でき、点滅(SOS)も合わせて5種類の発光モードで状況に応じてちょうどいい明かりに調節が可能。例えば食事など調理の時には手元をしっかりと照らすために最大光量にし、食事後は光量を下げればリラックスタイムを楽しむことができます。

折りたたみ式で収納時はコンパクトに。組み立ては捻るだけ

使用時は底面の栓を開けて捻るだけで空気が入る構造で容易にセットアップでき、四角い形状になっていることで地面に置くこともできるし、ベルクロストラップも付いており吊り下げも可能。このベルクロストラップは長さ調節もでき、カラビナを通すための穴も空いているためアイデア次第で便利に活用することができます。

容量2000mAhのバッテリー内蔵な上、太陽光(ソーラーパネル)充電が可能なことで用途は無限大に

ソーラー充電できるランタンは市場にいくつもありますが、マックス クイックインフレイトは2000mAhバッテリーを内蔵し、モバイルバッテリー機能を搭載しているため、スマートフォンやUSBデバイスへの電力供給が可能です。バッテリーの容量は2000mAhとマックス クイックインフレイトだけでデバイスの充電をまかなうには最近のスマートフォンのバッテリー容量を考えると十分とは言えませんが、ソーラーで充電により電源のないエリアでも常に電力供給ができることで活用の幅は広がります。

例えば最近の山行で困ったのが、山の中でモバイルバッテリーの容量を使い切ってしまい、充電することができず、スマートフォンのバッテリーが無くなる寸前になってしまったこと。公共交通機関を利用し、登山へ行く場合、現地までの移動でデバイスへの充電ができないこともあります。そういった場合は山に入る前からモバイルバッテリーを使用することになりますが、山に入る前に電力を消費してしまうことで山中でバッテリー不足になってしまうことも。もしそこにマックス クイックインフレイトがあればこの問題は解決できたかもしれません。

持参しているモバイルバッテリーはスマートフォンへ電力を供給し、マックス クイックインフレイトはモバイルバッテリーへ電力を供給する流れを作り、日中の行動中にバックパックの外に取り付けてソーラー充電を行うことで電力供給をストップさせることなく電源のある下界にもどってくることが可能です。ちなみに、モバイルバッテリーとしてデバイスへの電力を供給しながらライトを点灯させることも可能ですので、夜のリラックスタイムにデバイスの充電を行うことができます。

太陽光でフル充電するには16〜20時間必要。バッテリー残量を確認してうまくマネージメントできる

電源のない場所でもソーラー充電が可能なことで絶え間なく電力供給が行うことができますが、太陽光を利用してバッテリーをフルに充電しようとすると約16〜20時間かかります。登山時に朝から行動したとして、日暮までしっかりと日の当たる時間が約9時間ほどと想定すると日中に得られる電力は容量に対して約50〜60%の充電になります。晴れた日が最も充電効率が高いですが山の天気は変わりやすく、充電したい時に必ず晴れているとは限りません。(雲があっても充電は行われます)

ソーラー充電により絶え間なく電力供給が可能とは言え太陽光から得られる電力は微弱なため、電力消費のマネージメントは欠かせません。マックス クイックインフレイトはバッテリー残量が一目で分かるインジケーターが搭載されているため、電力消費のマネージメントがしやすくなっています。バッテリーを消費しすぎる前に充電を行うことでバッテリー残量がゼロになってしまうことは防げます。

一目でわかるバッテロー残量(緑のランプ)1番右の赤いランプが点灯しているときは充電が行われる

太陽光(ソーラーパネル)とUSBの2WAY充電可能

充電の全てをソーラーに頼る場合には消費量に対して充電が間に合いませんが、マックス クイックインフレイトはUSBでも充電することができる2WAY仕様。山の中であっても電力を供給してくれる山小屋はありますからそういった場所では急速充電も可能で、USB充電の場合には約2時間で充電が可能です。

ハイカーにとってはやや重いが、登山スタイルや山行の期間によって一長一短

マックス クイックインフレイトの重量は360gで、ハイカーにとってはやや重たく、山行の装備に加えるには抵抗を感じるかもしれませんが、筆者としても1〜2泊の短期山行で装備に加えるには重量が気になるところです。しかし長期の縦走や旅となるとどうでしょうか。360gの追加で光源に電源、ソーラー充電により電力供給を得られるのであれば360gというボリュームは見え方が変わってきます。太陽光による充電は天候に左右されるため安定した充電が難しいところはありますが、山行中に少しでも電力供給を受けたい場合はマックス クイックインフレイトは一考の余地がありそうです。

濡れても問題なしの防水性

マックス クイックインフレイトは高い防水性を誇り、電子機器などの防水や防塵に関する程度を示すIP保護等級は最高レベルのIP67。これは粉塵の侵入が完全に防護されている状態で、水面下15㎝〜1mに30分間沒しても水が浸入しないことを意味します。これだけの防水性能を備えていればバックパックに取り付けて充電中に突然雨が降ってきても問題なし。山の中で浸水によるトラブルの心配はなさそうです。

まとめ:「光源」と「電源」を備え、自然の力で供給可能なサバイバル対応型ランタン

luminAID Max QuickInflate(マックス クイックインフレイト)を紹介しました。

単体の重量だけに着目すれば重たくみえるアイテムでも何日も電源のない長期の山行やハイキングにおいては貴重な供給源となり、必需品であるスマートフォンなどのデバイスの電力を賄うのに役立つでしょう。「光源」と「電源」、そして「充電」をすることが可能でマルチに使え、タフなマックス クイックインフレイトの活躍の場はなにも登山などのアウトドアアクティビティだけに留まりません。災害など有事の際にはライフラインの一つとして役に立つ機能を備えた優れたアイテムです。

Yosuke.C(ヨウスケ)

不便にならない程度に「できるだけ軽く」をモットーにバックパックひとつで行動する人。

春から秋にかけては山奥のイワナを追いかけて渓流へ釣りに。 地上からは見ることのできない絶景を求めて山を歩き。 焚火に癒されたくてキャンプ。 白銀の山で浮遊感を味わいにスノーボード。

20年以上アウトドアを嗜み、一年中アウトドアを自分流に楽しむフリーランスのライター。数十以上のアウトドア系WEB媒体での記事執筆経験をもとに、自身の経験や使ってみて良かった道具を発信していきます。

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