Review:MERRELL TRAIL GLOVE 5 グリップ力が大幅アップした最新系! 裸足感覚のフォアフットトレラン ビギナーにとってのBest Choice

突然だが、ランニングやハイキングをしている概ねの方が、かかと着地(ヒールストライク)だと思う。

ベアフットランニング。お耳にしたことがある方も多いことだろう。ベアフットは、(つま先あたりの)前足部着地(フォアフット)のことで、かかと着地よりも裸足感覚に近く、膝への負担が軽減し、また、着地時間が短いため、筋肉への負担も和らぐと言われていいる。近年、ドラマや書籍などで、ランニングサンダル「ワラーチ」やランニング足袋「無敵」が、メディアに取り上げられてきた影響が大きいと思う。(という、私自身、自作ワラーチや、五本指シューズ「ファイブフィンガーズ」を愛用している。さすがに裸足ランニングまでは……。)

これらのシューズは、前足部と踵部の高低差が0mmである「ベアフット構造」を採用している。とはいえ、フォアフットが裸足感覚で膝への負担が軽減されるからといって、徐々に慣れてからではないと、足への負担が大きい。なので、ベアフット構造のシューズに慣れていない方は、まず、部屋履きや軽めのウォーキングなどで、足慣らしをしたほうがいい。

さて、ここからが本題。今回、レビューするのは、「MERRELL」の「 TRAIL GLOVE 5」。前足部と踵部の高低差が0mmである“ベアフット構造”のトレイルランニング用のシューズだ。2011年から、優れた耐久性とグリップ力で名高いアウトソールメーカー Vibram社と共同開発で、ベアフットシューズを発売し続けるMERRELL。TRAIL GLOVEについては、5回目のアップデートモデルとなる。前作、残念ながら、TRAIL GLOVE 4を試させていただいた時に、不満に感じたのはグリップ力の弱さだったが、TRAIL GLOVE 5はその点がかなりレベルアップ。雨天時の岩場に乗っても、しっかりとグリップがキク!詳細は後ほど。

おすすめポイント

  • 自然とフォアフットしやすい、幅広めモデル
  • 土踏まずに心地いいアーチサポート
  • Vibram TC5+ アウトソールによるグリップ力向上

気になったポイント

  • ヒールカップも幅広め。踏み込みや蹴り出し時に、隙間ができる場合がある

主なスペックと評価

項目スペック・評価
重量約198g(実測208g)
ドロップ0mm
カラーHIGH RISE、BLACK、OLIVE DRAB
サイズHIGH RISE:25.0cm~28.0cm、29.0cm、30.0cm
BLACK/OLIVE DRAB:25.0cm~28.0cm
重量★★★★★
通気性★★★★☆
重量★★★★☆
グリップ力★★★★★
ラスト(木型)★★★☆☆
総合評価★★★★☆
価格12,800円(税抜)

幅広めの心地いい軽さと通気性

まず、軽さはどうだろう。前作の4は片足216gだったのに対し、200g切りの198g(サンプルモデル)をマーク。実測は208g。とは言え、かなりの軽量モデルだ。フォアフットを想定しているモデルゆえに、クッション性を省いているとはいえ、かなり軽い(通常のトレランシューズと言ったら、片足300g前後だろう)。アッパー部分が目が大きめのメッシュ生地であり、幅広めのふっくらしているタイプのためか、蒸れることはなく、通気性をよく感じる。指も動かしやすいので、心地良い。フォアフット着地をよりしやすくするため、五本指ソックスがオススメ。 また、M SELECT FRESHという、MERRELL独自の抗菌テクノロジーが、においの原因となる微生物の繁殖を抑制しているという細かい機能はユーザーにとって嬉しいポイントだ。

前足部と踵部の高低差が0mmの「ベアフット構造」。アーチ部分が盛り上がっているため、ベアフットしやすい。

実測してみると、208g(片足/USA9)。トレランシューズだとかなり軽い方。

アーチサポートに特化したフォアフットラスト

足入れしてみた感じは、つま先部分がふっくらしており、指が動かしやすい。アーチサポートがより心地いい感じで、足裏全体を持ち上げてくれるようなイメージだ。つま先部分が広いため、足指は開き、踏み込んだ時に、無理することなく、自然とフォアフット着地がしやすい。クッションが削ぎ落とされているため、地面の状態を感じ取りやすい。いわゆる、裸足感覚。メーカーサイトによると、前シリーズから、つま先部分をよりワイドなデザインに仕上げ、安定性を向上。側面とつま先部の形状をフィット感が高まるように改良してるそうだが、まさしくその通りだろう。ただし、気になるところが一点。つま先部分だけではなく、かかと部分もやや広めときた。もちろん、個人差はあるだろうが、人によっては、足の踏み込み時や蹴りだし時に、隙間ができる可能性がありそうだ。小石が入りやすいかもしれない、ご注意を。

幅広めで、ふっくらとしたつま先部分。自然と。フォアフットしやすい。

アーチサポートが思いのほか高く、心地いい。

蹴りだし時、シューズと足とに、隙間ができてしまう時がちらほら。

柔らかいのに削れにくい、Vibramとの独自開発アウトソールが本領発揮!!

前作の4はお世辞にも、グリップに優れているとは言い切れない部分があった(正直、街中で滑った……)。今回は実際に、雨天でのトレイルで、履いてみたところ、通常滑りやすい泥のトレイルや濡れた岩場でも、しっかりとしたグリップが効いて、パフォーマンスになんら影響はなかった(ただし、つま先部分から着地するフォアフット着地に慣れた場合だということをお忘れなく)。VibramによるMerrellエクスクルーシブアウトソール「Vibram TC5+ アウトソール」の力が発揮されていると言っていいだろう。TC5+のコンパウンドはメレル専用の配合で、最大の特徴は「柔らかい」ことと「耐摩耗性に優れる」という、相反する性能を兼ね備えている点。 つまりは、履き心地の柔軟性・グリップと耐久性の両立が適っているというわけだ。

また、地面に跡を付けにくいノンマーキングアウトソールを採用しているため、屋外履きに限らず、ジム等でも履きやすい点も評価できる。

アウトソールはVibram TC5+ アウトソール。グリップはかなり向上していた。

滑りやすいトレイルでも、しっかりと踏ん張れた。

まとめ:こんな方にオススメ

足の故障が多い方や足を鍛えたい方にフォアフットは試してもらいたい(慣れるまでは、ふくらはぎの筋肉痛はガマンしなくてはいけない時もあるが……)。TRAIL GLOVE 5の特徴をかいつまむと、優れたアーチサポート、フォアフットしやすいつま先部分、そして、本領発揮したVibramのアウトソールだ。冒頭に話したワラーチやファイブフィンガーズよりも、無理することなく、スムーズにフォアフットしやすいシューズだと思う。また、地面に跡を付けにくいノンマーキングアウトソールを採用しているため、フィットネスなどのインドアでも抵抗なく履けるシューズなため、インドアで足を慣らしてから、山などの屋外にトライするのもオススメする。

雨天時や悪路でも、頼れる一足。

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