
【2025FW】簡単そうで意外とむずい。秋冬向けトレッキングパンツのベスト・モデルと、後悔しない選び方のポイント
静かな山歩きを愉しみたいのなら、ぜひとも紅葉が終わった後の低山を歩いてみるといい。いわゆるオフシーズンのハイキングの魅力は、歩く人が少なくなり、葉がすっかり落ちて道を敷き詰め、木枯らしが落ち葉の葉擦れを奏でる、荒涼とした森の空気感。個人的には大好きな季節。
読者の方とイベントなどで会話すると、この秋冬や雪山歩きで穿くパンツが難しいということをよく聞きます。暖かい春夏は短パンや薄手のナイロンパンツ等で十分と感覚的にある程度想像がつくのですが、秋冬となると山の様子の想像がつきにくいということは原因の一端にあるのでしょう。
一番リーズナブルにいくとしたら、トレッキングパンツやレインパンツの下にタイツを穿くという方法がありますが、それだと暑すぎたり窮屈すぎたりして、上手くいくシーンは必ずしも多くはない。特にタイツを穿くまでじゃない微妙に涼しい時期にはハマらないことが多く、悩まれている方も多いと思います。
そんなわけで今回は、涼しくなりかけた秋口から1~2月の低山ハイク、あるいはまたガチの冬山一歩手前のスノートレッキングや、残雪登山のトレッキングなどにちょうどいい厚み(保温性)とプロテクションの備わったトレッキングパンツついて、2025-26シーズンの全112モデルを調べ、独自にベストモデルを選出し、後半では秋冬のトレッキングパンツを賢く選ぶために気をつけるべきポイントにについてまとめてみました。
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【シーン・こだわり別】ベスト・オールラウンド秋冬向けトレッキングパンツ
ベスト・秋冬トレッキングパンツ:patagonia テラヴィア・ピーク・パンツ

先ほども少し書いたように、秋冬といってもシチュエーションはさまざまあり、まだ残暑の残る初秋から氷点下にまでなる真冬、そして雪の有り無し。さらには低山ハイクなのか、岩々したアルパインなのか。登山道かバリエーションルートか。
細かく言えばそれぞれで最適なモデルはあるのですが、まずはそうした幅広いケースを限りなく広範囲にカバーできる「秋冬向けのオールラウンダー」といえる1本を考えてみます。
選ぶイメージとしては、何はともあれトレッキングパンツとして必要な基本機能を備えていることが大前提。
■トレッキングパンツに求められる主な機能
汗による不快感を軽減する通気性
もも上げや屈伸をしても動きを妨げられない軽さと動きやすさ
木や岩などによる傷から守る耐久性
濡れてもすぐに乾く速乾性
風、外気による寒さを防ぐ防風・防寒性
多少の水や汚れを弾く撥水性
そのうえで、秋冬の登山に必要な保温性を備えているのが秋冬向け。
ただやみくもに分厚過ぎても重すぎて快適ではなくなるし、またかといって重量当たりの保温力が高い中綿を使えば、それはそれでストレッチ性が弱くて動きやすさなどに影響が出たりする(もちろん道具は「何を優先するか」なので、用途によっては中綿入りのパンツが良い場合もあります)。
その意味で、ここでチョイスしたいのはやはりオーソドックスな「中厚~厚手の二重織りソフトシェル」素材を使用したトレッキングパンツが最もベーシックかつ汎用性の高いモデルとなります。
「patagonia テラヴィア・ピーク・パンツ」は山岳向けパンツとして基本的な機能をバランスよく備え、一年通して穿けるまさに理想の万能トレッキングパンツです。秋冬はもちろん真夏でも高山トレッキングなどに使えるちょうどよい厚みと通気速乾性、立体裁断とポリウレタンによるストレッチ性で動きやすさも抜群、しゅっとしたシルエットの良さもあります。膝とかお尻とか補強もしっかりあるのに、それが目立たないのもいい。ポケットやウエスト・裾など細かい部分の利便性も押さえられていて、抜かりないです。
ベスト・秋山向けトレッキングパンツ:Arc’teryx ガンマ パンツ

次は基本的にオーソドックスなトレッキングパンツだけど、真夏向けとしてはやや厚く、冬向けとしてはやや薄いタイプです。こちらも基本的には二重織りソフトシェル素材で、重量でいうと350グラム前後のモデル。暑すぎず寒すぎない季節に穿くのにちょうどいい感じです。
一見中途半端かもしれませんが、実はここ数年の気温であれば、8月の後半~11月あたりまでのトレッキングにちょうど良さそうで、その意味で実は使い勝手が良さそうなラインではないでしょうか。
どれか選べと言われれば、「Arc’teryx ガンマ パンツ」を挙げます。というか、アークテリクスのパンツは正直どれも素晴らしいです。自分はこれまで何本もアークのパンツを穿いてきましたが、どれもまだ捨てずに大事に使っています。それくらいに、一度穿いてしまうと失うのが惜しくなる、その穿き心地の良さとパフォーマンスの高さ。中でもこの「ガンマ」シリーズは長らくアークテリクスのソフトシェルシリーズの定番で、クライミングでの機動性にフォーカスしながら他のアクティビティでも十分使える汎用性も備えています。とにかく動きやすさとシルエットの良さは見事としか言いようが無く、そこだけは絶対に裏切られないと自信を持って言えます。
ちなみに忘れられない思い出として、以前70年代のレジェンドクライマーであり、GRAMICCIやROKXパンツのファウンダー・デザイナーでもあるマイク・グラハム氏にインタビューした時、自分以外のアウトドア製品で気になるものを聞いたところ、アークのパンツを大絶賛していたのを覚えています。彼の「engineering(エンジニアリング)の素晴らしさは尊敬に値する」という言葉が今でも耳に残っています。
ベスト・ウィンタートレッキング向けパンツ:Teton Bros. Absaroka Pant

今度はオーソドックスなトレッキングパンツでありながら、真冬の寒さにタイツなしでも耐えられるくらい十分な保温性を備えたモデル。ここではただ二重織りのソフトシェルを使っているというだけではなく、さらに「裏地に起毛素材あるいはフリース」を当てているものを選ぶのが◎。また重すぎるパンツは好きではないという人には、厚手の起毛素材ではなく高断熱・高通気の中綿素材(OctaやPolartec Alphaなど)を採用しているモデルも(動きやすさがやや犠牲にはなりますが)アリだと思います。
「Teton Bros. Absaroka Pant」はハイテンポなアクティビティ向けのアイテムを得意とするティートンブロスならではの、暖かくてアクティブなストレッチパンツです。お気に入りポイントとしては、動きやすさと耐久性を備えた二重織りソフトシェルでありながら、裏地が起毛ストレッチ素材であること。そして膝と股関節の可動域を広げる巧みな立体裁断と美シルエットの膝下テーパード・デザイン。
ベスト・高コスパ秋冬向けトレッキングパンツ:Rab インクラインASパンツ

おなじみ、この性能でこの価格?というような「高コスパ」モデル。全体としてみればはっきり言って「モンベル」の一強。どれも一着1万台前半は当たり前、下手したら1万円を切るモデルもあるというすさまじい価格設定。ただ、安いからと言って、あの自分の体型にまったくフィットしないパターンを穿くのは気が引けてしまうのがパンツの難しいところ。腰回りや太もも周りが所々余ってどこか野暮ったくなってしまうのですよね。
そんな自分がここでNo.1 に選んだのは「Rab インクラインASパンツ」。毎回思うのですが、作りに関しては申し分なしの素晴らしさなのに、こんな値段にしてくれてしまってよいのでしょうか。そんな感嘆がトレッキングパンツにも。このモデルなんて最初の「ベスト・秋冬トレッキングパンツ」部門に合ってもいいくらいに高機能かつ高バランスで、耐風性、保温性、通気性、ストレッチ性、軽量性、そして美しいシルエットも備わっています。適度なストレッチを備えていながら生地にポリウレタンを使用していないところも、耐久性の観点からプラスポイントです。
ベスト・スノートレッキング向けパンツ:NORRONA lyngen flex1 light Pants

ここまで挙げてきた候補は基本的に無雪期の登山・ハイキングを想定したモデルです。もちろん、ソフトシェル生地には撥水性・耐風性がある程度備わっているものがほとんどですので、軽い雪ならば手で払えば染み込むことはないので、雪山で穿けないという分けではありません。ただ、クランポンを履いたアイスクライミングやスキーブーツを履いた山岳スキーツーリング、雪山用ブーツを履いたスノートレッキングなど、より本格的に雪や氷でのアクティビティを前提としているモデルもこの季節向けのパンツには存在しています。
それらの中で注目モデルを選んでみたのがこのカテゴリ。ベストに選んだのは「NORRONA lyngen flex1 light Pants」です。ノローナはスキー・登山・トレイルラン・バイクと多様なアクティビティに特化したシリーズをそろえていますが、この「lyngen」シリーズは主に日本でいえば春先の山スキーといった、スキーツーリングに最適化されたコレクションの一着です。
このモデルは同ブランドの多くのテクニカルパンツに使用されている通気性、防風性、耐久性、ストレッチ性を備えた「flex1™」を採用して寒い季節に対応した快適性と動きやすさを確保しつつ、裾にはスノーゲーターやブーツに対応したマチ、十分なポケット類やベンチレーションなど雪の上での幅広いアクティビティに対応した機能を備えています。
ベスト・フィールド&日常向けトレッキングパンツ:OUTDOOR RESEARCH ティンバーライン チノパンツ

最後は秋冬のトレッキングに使える快適性とプロテクションだけでなく、街での日常で穿いても違和感のないデザイン性とシルエットの良さを備えたモデルをチェックしました。個人的にはこれが最も出番の多い、冬の日常着だったりします。
日常でも違和感なく穿けるデザイン、となると、いろいろと好みが出てくると思うのですが、僕の中ではビッグシルエットや極端なテーパードシルエットなどはどうも苦手で、仕事でも穿ける「5ポケットパンツ」タイプが鉄板です。なのでここでの条件としてはこのタイプでデザインが洗練られていて、なおかつ保温性・機能性も高いものということになります。
先ほどアークテリクスの良さについては触れたので、ここではあえてそれ以外のモデル「OUTDOOR RESEARCH ティンバーライン チノパンツ」を選んでみました。OUTDOOR RESEARCHも、パンツというカテゴリにおいて昔からその機能性と洗練さの両立したクオリティの高さでは定評がありましたが、この「ティンバーライン チノパンツ」はここ数年の秋冬向けでは一番のお気に入りです。
しっかりとしたナイロンのソフトシェル素材で、速乾性、耐摩耗性、通気性、動きを妨げないストレッチ性を兼ね備えていたり、すっきりとしたスリムなフィット感でありつつ、微妙にテーパードしたふくらはぎが、古びた感じを抑えてくれます。通年向けですがややガチの冬となるとやや薄手なので、これからの季節であれば同じたプに裏地に起毛フリースを当てた「ティンバーライン フリースラインドパンツ」の方が適しているかもしれません。
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選び方:見た目だけで選びがちなトレッキングパンツを賢く選ぶためのポイント(秋冬版)
まずはじめに、季節に限らず、トレッキングパンツに必要な機能について、日常に履いているパンツと何が違うのかなどを考えながら整理しておきます。大まかにいって、トレッキング用のパンツは日常穿くパンツに比べ、以下のような点で優れているという特徴をもっています。
トレッキングパンツの一般的な特徴
- 風、外気による寒さを防ぐ防風・防寒性
- 膝や腿を曲げ伸ばししてもストレスのない軽さ・動きやすさ
- 汗による不快感を軽減する透湿性(通気性)
- 木や岩などによる傷から守る耐久性
- 濡れてもすぐに乾く速乾性
- 多少の水や汚れを弾く撥水性
1着ですべてを完璧に備えパンツというのはもちろん存在せず、ある程度トレードオフとならざるを得ないこれらの要素を、用途や目的に合わせてバランスよく実現するのが高いクオリティと言えます。
このためトレッキングパンツを選ぶ際には自分がどんなアクティビティがメインなのかを考慮したうえで、必要な機能が十分備わっているかどうかをチェックすることが重要です。特に秋冬向けのトレッキングパンツで重要なのはやはり保温性、そして逆にそこまでこだわらなくていいのが通気性です。動きやすさと耐久性はどの季節でも同レベルに高いものが望ましいでしょう。
ポイント1:生地の厚さ、重量、保温性
秋冬向けではどのくらいの厚さ(ボリューム)が必要なのか、ある程度の目安を考えます。ロングパンツの場合は生地の厚さによって、大まかに春夏向けと通年向け、そして積雪期向けに分けられます。このうち秋冬向けのトレッキングパンツの場合は「通年向けモデル」あるいは3シーズンモデルと呼ばれるようなタイプを選んでおけば(厳冬期以外)とりあえずは安心です。通年向けといっても真夏の低山など履いたら暑すぎることも大いにあり得ますので、通年向けは主に春と秋に向けたモデルという認識でいいでしょう。
通年向けモデルは大体の場合で「重量が400グラム前後から上の二重織りソフトシェル生地」で作られていることが多く、厚みを考える時の目安となります。もちろん生地の性能によっても軽くて暖かい生地、重くても生地が薄い場合など多少の誤差はあります。この目安はあくまでも一般的なソフトシェルパンツの場合です。ソフトシェルではなくインサレーション(中綿)が含まれているパンツや、裏地が起毛しているパンツなどは、軽くても暖かい場合があります(ただ伸縮性などは犠牲になっている場合が多い)。
ポイント2:フィット感・動きやすさ
フォルム(立体裁断)
トレッキングパンツは可動範囲が広く、動きやすいことが第一。ただしだからといってルーズすぎては裾に足を引っかけて転倒する危険があるし、逆にタイトすぎても屈伸したときに突っ張ってしまいます。このため多くのトレッキングパンツは人間工学的に設計された立体裁断になっています。これは右の写真の膝部分を見てもらうと分かるように、膝部分に余裕を持たせるような作りにすることで屈伸しても突っ張らないようになっています。メーカーやモデルによって、他にもヒップの形状や股の遊び(ガセット)などさまざまな部分に身体の動きを妨げない構造が取り入れられているので、試着して比べてみることで、自分の身体や動きによりフィットするモデルを選びます。
ストレッチ性
もうひとつ、身体の自然な動きを可能にするために取り入れられているのが生地の高度なストレッチ性です。ストレッチ性の高いトレッキングパンツには素材にポリウレタン(スパンデックス)等が含まれており、驚くほど動きやすいモデルが数多く登場しています。これによって比較的タイトなシルエットでも自然な動きやすさを保つことができるため、安全かつ快適な歩行が可能です。選ぶ際にはストレッチの強弱や伸縮方向(縦・横一方向だけのストレッチや、縦横全方位のストレッチなど)がメーカー・モデルによってクセがありますので、実際に試着して大きく屈伸するなど身体を動かしてみて、感触や動きやすさを確かめてみましょう。ただ、伸縮性を高めるからと言ってポリウレタンを使い過ぎているものには注意が必要です。ポリウレタンは重くて経年劣化するという弱点があるので、動きやすさのためとはいえできることならあまり入っていない方がいいと思います。
ポイント3:素材(撥水性・透湿性・速乾性・UPF・耐久性・重量)
上に挙げたストレッチ機能以外にも素材によってさまざまな特性が存在しているので、以下をチェックしておきましょう。
撥水性
DWR(耐久性撥水)加工済みの生地であれば、多少の小雨や雪を弾いでくれますので非常に便利。ただし「防水」ではないので、本格的な雨への対策は忘れずに。
透湿性・通気性・速乾性
長時間にわたって行動すると、パンツは下半身の発汗に加え、上半身から流れ落ちた汗によって多くの水分を含んでしまいます。濡れはアウトドアにとっては致命傷となりますので、トレッキングパンツには高い透湿性と速乾性、適度な通気性があるものを選びましょう。ただ秋冬向けのトレッキングパンツを考える際には、あまりに通気性が高すぎるパンツは涼しすぎて寒くなるので、通気性にも程よさが肝心です。その意味で、風は防いでくれるけど蒸れは逃す、通気性もそこそこあるという二重織りのソフトシェルは秋冬向けパンツの素材としては最適。もちろん厚手で暖かいからといっても通気性が乏しいチノパンやジーンズは厳禁です。
紫外線対策(UPF)素材
UPFは「紫外線防止指数」、つまりその衣服が紫外線や日焼けからどのくらい肌を守ってくれるかを表しています。数値が高いほど紫外線防止効果が高いのですが、通常の衣服自体も当然ある程度の紫外線は防いでくれています。どうしても日焼けが気になるという方はこの特性をもつ素材のパンツを選びましょう。
チェックポイント4:ディテール(ウェスト・ポケット・裾)
ウェスト
トレッキングパンツのウェストは大きく調節機能がついているタイプとついていないタイプに分けることができます。調節できないタイプはベルトループが付いており、自分で別にベルトを用意する必要がありますが、その分融通性は高いです。一方調節できるタイプはさまざまな調節方法があり、使い易さや調節の幅もそれぞれ異なるので、実際に試着して確かめる必要があります。他に経験上注意すべき点としては、中央のボタン(バックル)が厚みのある金属だったりすると、人によってはバックパックのヒップベルトで痛いくらいに圧迫されたりする場合があるので、ベルト部分は過度に凸凹しないかどうかもチェックしておくとよいでしょう。
- ウェストの調節機能はシンプルであるほど快適。調節部分がよりシンプルで、簡単にサイズをフィットさせられるものを選ぶ。
- 実際に試着してフィットするかどうか確かめてみる。
ポケット
パンツの使い勝手を大きく左右するポケットの仕様ですが、ついている場所や数、大きさ、ジッパーのある無しなど、実際のところパンツによって大きく異なります。また単なるポケットとしての役割ではなく、ヒップ部分の耐久性補強や、ベンチレーション(通気性UP)機能を担っていることもあり、実際に満足できるかどうかは試着してみないと分からない部分が多いです。ただひとつだけいえるのは、使い易さという意味では多いに越したことはないということ。重量やスタイルなどを優先して(?)控えめなモデルがたまにありますが、その結果何を入れてよいか分からない、ただあるだけのポケットになっていたりすることもありますので、ここはしっかりとチェックしましょう。
- 重量やフォルムを考えなければ基本的にはポケットは大きくて数が多い方が使い易くおすすめ。
- モノが落ちないようにポケットはジッパー付きの方が安全。
- クライミングにも使う場合にはハーネスのベルト位置に被らないかどうか確認。
ドローコード・フック付きの裾
最近では裾にドローコードがついていて裾口を絞れるモデルが一般的になりつつあり、あれば便利なことが多いですが、トレッキングに支障が出るほどではないので、優先度は低くてよいと思います。便利な点は主に3つ。
- 裾が広がるのを抑え、脚に引っ掛けにくくなります。
- シューズの上から締めて、簡易的なゲイター(小石や水の侵入を防ぐ)になります。
- ロングパンツをまくり上げて、ハーフパンツとして履けるようになります。
また、シューズの紐に引っかけて裾のずり上がりを防ぎ、小石や枝くずなどの侵入を防ぐことができるフックが付いているパンツもあり、これらもドローコードと同様、登山やクライミングでの使い勝手を考えた便利な機能です。
まとめ
日常のパンツと同じ感覚で選ぶとせいぜいフォルムと動きやすさ程度で満足してしまいそうですが、登山でのパフォーマンスを突き詰めていくとさまざまな機能・特徴が求められるのがトレッキングパンツです。用途や季節、場所によって最適の一着を選ぶ際の参考にしてみてください。










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