新作トレッキングパンツ、ウィンドシェル、レインウェア、バッグ……粒ぞろいの Patagonia 2024 春夏プレビューで気になったアイテムまとめ
山はまだまだ雪に覆われた季節が続きますが、下界では早くも2024年の春夏シーズンがスタートしています。
そんななか、先日一足早く行われたPatagonia（パタゴニア）の2024年春夏アイテム展示会に潜入してきましたのでOutdoor Gearzine的に気になったアイテムについてまとめてみます。
目次
「クアンダリー・パンツ」シリーズが拡充してアップデート
アルパイン／トレッキングパンツの動きやすさと旅や日常にも着まわしやすいスタイルで幅広く使いやすい汎用ハイキングパンツがリニューアル。2024シーズンはスタンダードなトレッキングモデルに加えて、「コンバーチブル」「ジョガー」「ショーツ」の3スタイルが追加され、幅広いラインナップが出そろうようです。
元々シュッとしたシルエットの良さで自分の中で定評のあるパタゴニアのトレッキングパンツ、新モデルでは廃棄される漁網からリサイクルされたネットプラス素材を採用、シルエットが洗練よりあか抜け、ウェストが外側または内側で使用できる新しいデザインに。そしてポケット裏に修理パッチが付属するなどほぼ全面的に見直されていました。
普段履きも考えるならスタンダード、幅広い季節や天気に対応して欲しいならコンバーチブル、動きやすさやでジョガー、夏限定ならショーツといった形で、さまざまな志向やアクティビティに対応してくれそう。
今回ポケットの裏地にリペア用の端切れがしれっと追加され、破けてもできる限り新しいのを買わずに自分で直せるように配慮されている。
ロングパンツにもショーツにもなるコンバーチブルタイプ。非常に使い勝手がよく、根強いファンも多い。
スタンダードなロングパンツに裾にはボタン留めのロールアップコードがついて裾をまくることもできる。
使い勝手がますます向上した軽量ウィンドシェル「フーディニ・スタッシュ／エアシェッド・プロ」
トレイルラン好きにはおなじみのウィンドシェル「フーディニ・ジャケット」に新たなスタイル「スタッシュ」が登場。ハーフジップのプルオーバータイプ、なおかつフードレスになったことでさらにコンパクトになり、携帯性が爆上がりしています。
生地は裏が透けるほど薄い、DWR加工済みのナイロンリップストップ。攻めてるのにどこか懐かしいカラーリングも素敵。
ここ数年で新たな定番になりつつある「エアシェッド・プロ」も細かくアップデート。身ごろには風を防ぐナイロン素材、風を通してほしいフードや袖周りにキャプリーン・クール・ライトウェイト素材というハイブリッド構造は今回も健在。新作はこの身頃部分の生地もストレッチがよく効いた素材になり、さらに動きやすさが向上しているようです。
さらに動きやすさが向上し、胸ポケットがついてよりスマートなパッカブル仕様になった新エアシェッド・プロ・プルオーバー
秀作「ストーム・レーサー・ジャケット」がアップデートしてファストパッキングにも使いやすく
Outdoor Gearzineで過去に行った軽量レインウェア比較レビューでも高く評価し、個人的にもお気に入りの「ストーム・レーサー・ジャケット」もリニューアルしてました。
生地は変更ないものの、その外観は大幅に刷新されています。端的に言うと非常にクセのあるフロントジッパーのデザイン（それはそれでトレイルランニングでは理にかなっていたのですが）が、一般的なレインジャケットのようにシンプルなフロントジッパーとチェストポケットに。スタイルも快適さも機能も軽さも申し分ないことは確かなので、より汎用性が向上した今作は普通に前よりも売れる気がする。
今期限定のロープバッグ「ウィンウィン・パッキング・タープ」に無限の可能性を感じる
今シーズン限りのリミテッドモデルながら、とても使い勝手がよさそうだと思ったのがこの「ウィンウィン・パッキング・タープ」。クライミングロープを収納するバッグなのですが、かさばるギア類や荷物、濡れ物、汚れ物など気兼ねなく収納でき、さらに物を広げたり足置きにもなりそうなタープ（敷物）が付いています。入口はロールトップ式で拡張性も高く、いろんなアクティビティに柔軟に対応してスマートな収納になりそうな気がします。
ロープやギア類などを地べたに直接置かなくて済むタープが。着替えなどにも便利そう。
その他山関係のアクティビティでの注目アイテムたち
Naia® Renewを採用し、コットンライクな肌触りと風合いになった「キャプリーン・クール・トレイル」はシャレオツなグラフィックでますますアウトドア好きが常に着たくなる一着に。
錆びにくいジッパーを採用した「ボルダー・フォーク・レインジャケット」はトレッキング・フィッシングに最適。てことは沢登りにもフィットするでしょう。
大量の荷物を運ぶのにはもってこいの「ブラック・ホール・ダッフル」シリーズはリサイクルTPUコーティング生地になってより環境に配慮されました。
小物をスマートに収納できる「ブラック・ホール・キューブ」も同じくリサイクルTPUコーティング素材にアップデートされ、さらにサイズ感も改良された。
まとめ
今シーズンは昨年に比べてハイクやトレイルランで大きな新作が多かった印象。今回紹介したアイテム以外にもハイキングをはじめさまざまなアウトドア・アドベンチャーにフィットしそうなアイテムがたくさん見つかりました。Outdoor Gearzineでは新しい情報が入り次第積極的にいろいろ試していきたいと思いますので、今シーズンも引き続きチェックしていきたいと思います！
