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『歩く』をもっと自由に。名作のDNAを継承しつつ進化した、山と街を縦横無尽に駆け抜けられる相棒「PAAGOWORKS ALK 24」バックパック【徹底レビュー】

PAAGOWORKS(パーゴワークス)から新しく発売された「ALK 24」は、山と街の境界線を取り払い、自由に軽快に山へと遊びに行くためのバックパックとして最適でした。

登山に渓流釣り、スノーボードなど、一年中どこかへ遊びに出かけている自分にとって、日々の生活と自然の中で遊ぶことをできる限りスムーズに、そしてストレスなくおこなうために最適なバックパックが、この「ALK 24」です。今回はALK 24を残雪の山や渓流で試してきて感じたことをレビューします。

デザイン性が高く、日常使いでも違和感がありません。しかし細部を見るとブランドを代表する名作バックパックたちののDNAをしっかりと引き継いでおり、デザインに対して快適さや使いやすさに一切の妥協をしていない、極めて高機能なバックパックでした。

PAAGOWORKS ALK 24の主な特徴

PAAGOWORKSの「ALK(アルク)」は、2026年に誕生したバックパックシリーズです。

歩くことは人間の基本であり、あらゆるアウトドア活動のベースであるという考えから「歩く」が製品名の由来となっており、「山でも街でも使いやすく」というコンセプトのもと設計されています。荷重を肋骨全体に分散させる幅広のショルダーハーネスは安定感が向上し、肩への負担を軽減。さらにチェストストラップとウエストベルトを併用することで、移動中の揺れを最小限に抑えます。ウエストベルトは取り外しが可能で日常生活での使用時も邪魔になりません。

本体素材には、強靭かつ軽量な「ROBIC 66ナイロン」を採用。表面にポリカーボネートコーティングを施すことで水や汚れに強く、付着した汚れも容易に拭き取ることができます。収納面も充実しており、外側には大容量のトップポケット、フロントポケット、ボトルが2本入るサイドポケットを配置。ショルダーハーネスには500mlのボトルが収まるジッパーポケットを備えています。内部にはA4サイズのスリーブや、貴重品の管理に便利なジッパーポケット、フロントインサイドポケットもあり、高い整理能力を備えています。

行動中に脱いだウェアなどを一時的に固定するのに便利なバンジーコードが付属し、取り外し可能な背面パッドは単体で洗濯ができるため、常に清潔な状態をキープ可能。さらに正面パネルには「ZENN」のオプションパーツが取り付けられ、スノーベルトやアウターポケットを装着できるなど、極めて汎用性に優れたバックパックです。

お気に入りポイント

    • オールラウンドに使えるデザイン性の高さ
    • ショルダーハーネスの荷重分散
    • 高耐久の生地
  • ポケットが多い
  • バックパックの中に何が入ってるか分かりやすい裏地の色
  • 取り外し可能な背面パット
  • 使い手のアイデア次第で利便さが向上できる細かいギミックや仕様

気になるポイント

  • 高耐久のため本体重量はやや重い
  • メインコンパートメントへのアクセスは上部のみ
  • ハイドレーションに対応できるのは30Lのみ

主なスペックと評価

アイテム名 PAAGOWORKS ALK 24
サイズ 500×260×162mm(背面長:450mm)
容量 約23.5L
重量 約670g
素材 ナイロン(ボトム部分:420デニール、本体:210デニール)
推奨荷重 非公表
メインアクセス 上部
レインカバー なし
機能
  • 取り外し可能なヒップベルト
  • 取り外し可能な背面パッド
  • ハーネスの下端にチェストバッグを取り付けるためのアタッチメントリング
  • ショルダーハーネス左右にスマホやペットボトル(500ml)が入るポケット付き
  • バックパック外部に2つ、内部に3のポケットを配置
  • 500mlのボトルが2本入る左右サイドポケット
Outdoor Gearzine評価
快適性 ★★★★☆
安定性 ★★★★☆
収納性 ★★★★★
機能性 ★★★★☆
耐久性 ★★★★★
重量 ★★★☆☆
使いやすさ ★★★★☆
汎用性・拡張性 ★★★★☆

実際のフィールドで試した詳細レビュー

オールラウンドに使えるデザイン性の高さとショルダーハーネスの荷重分散による背負いやすさ

ALK 24は「山でも街でも使えること」をコンセプトに設計されているだけあって、そのシンプルなデザインとカラーリングは、コーディネートを選ばずに違和感なく背負うことができます。シンプルなフォルムと落ち着いたカラーリングに、BUDDYシリーズの面影を感じつつも、さらに街での機能を充実させるべく進化させたような印象を受けます。

しかし、まず気になったのはバックパックとしての背負い心地や、長時間使用した際の肩への負担です。登山において「三種の神器」と呼ばれるほど重要な道具であるバックパックは、体に合わないと肩が痛くなったり、腰に余計な負荷がかかったりしてしまいます。いかに快適に行動できるかは、背負いやすさやフィッティングの質にかかっています。

背負い心地を確かめるべくALK 24を背負い、約6時間ほどかけて標高差1,000mほどの山に登ってきましたが結果としはかなり快適で、肩から胸にかけて幅広くなるショルダーハーネスが荷重を分散してくれるおかげで長時間背負い続けても肩への負担は少なく感じました。

ALK 24は腰で荷重を支える設計にはなっておらず、ウエストベルトは移動中の揺れを最小限に抑えるための補助的な役割を果たします。そのため、行動中はすべての荷重が肩にかかることになりますが、幅広のショルダーハーネスとチェストベルトを合わせた「3点」で支えることで荷重を効率よく分散し、負担を大幅に軽減してくれました。

今回は残雪期の山行に加え、三脚やカメラなどの機材、飲料水を含めてパック総重量は8kg弱となりましたが、肩が痛くなることなく歩き切れました。

幅広のショルダーハーネスは肩への負担を軽減してくれる

ALK 24のショルダーハーネスはZENNのシリーズのショルダーハーネスと同様の設計になっていますが、気をつけるべき点としてZENNシリーズのように背面長の調節ができません。ハーネスのベルトで調節することはできますが、フィッティングが合うかは必ずショップで背負って確かめてみることをおすすめします。

ハイドレーションに非対応(ALK 30は対応)

左右のショルダーハーネスに500mlボトルが入るポケットを備え、さらに本体両サイドにもボトル2本を収納できるポケットを有しているため、行動中の水分補給で困ることはありませんでした。

使い勝手を試す中で驚いたのは、想像を上回るフィット感の高さでした。ハーネスを適切に調整しチェストベルトとウエストベルトを締めることで身体への高い一体感を得られます。これならば、通常の歩行よりも負荷の高い運動にも十分対応できると感じました。

一方で、惜しいと感じたのはハイドレーションに非対応である点です。同シリーズのALK 30がハイドレーション対応となっているだけに、この機能がALK 24にも備わっていれば、さらにアクティブなシーンへと活用の幅が広がったのではないかと感じました。

高耐久の生地はメンテナンスしやすく荷崩れしにくい。藪漕ぎもへっちゃら

メインの生地にはROBIC66ナイロンが採用されており、210デニールの生地厚は耐久性を高めています。高耐久を実現させていることでバックパックそのものの重量は約670gと軽さに特化したバックパックよりはやや重めです。しかし厚手の生地を使われていることでコシの強さがありパッキングのしやすさを感じました。軽さに特化したバックパックは非常に薄い生地を採用していることもあり、シビアなパッキングをしないと荷崩れを起こし背負い心地に悪影響を及ぼすことがありますが、ALK 24は生地がしっかりとしいることでパッキングした際の荷崩れが起こりにくく、多少雑なパッキングをしても背負い心地の影響は少なかったように思います。

表面時期は水と汚れに強いROBIC66ナイロン

生地表面に施されたポリカーボネートコーティングにより、水や汚れに強いのも大きな特徴です。

渓流釣りを楽しむ自分にとって、これは特にお気に入りのポイントでした。源流を釣り上がる際は、登山道のような整備された道ではありません。藪漕ぎを強いられることもあれば、狭い岩の間を通り抜けることもあり、バックパックやウェアはとにかく汚れます。しかしALK 24は生地自体がタフなうえ、付着した泥なども水拭きでサッと落とせるため、帰宅後のメンテナンス時間を大幅に短縮できました。

また、耐水性も高く、釣行中に急な雨に見舞われても内部が浸水することはありませんでした。ただし、完全防水ではないため、長時間の雨天時や、深い渡渉など水に浸かる可能性があるシーンでは、あらかじめ防水対策が必要です。

道なき道を釣り上がる渓流でも活躍してくれた

ポケットが多く、持ち物を整理しやすい。裏地の配色が中身の視認性を高めてくれる

ALK 24は、バックパックの外側に6つ、内部に3つのポケットを備えており、極めて高い整理収納能力を備えています。用途に合わせて各ポケットへ荷物をグルーピングして収納しておくことで、必要なものをいつでもすぐに取り出すことができました。外側のトップポケットは容量が大きく、行動食などかさばるものを入れておくのにぴったりでした。サイドポケットは500mlのボトルが2本入るサイズ感で、1日に必要な飲料水をすべて収納することが可能です。

背負ったままでもアクセス可能なサイドポケットはボトル2本入る容量

自分の場合、三脚などもサイドポケットに差し込んで行動しますが、深めに設計されているため安定感が高く安心でした。また、フロントポケットもアクセスしやすくファーストエイドキットやレインウェアなど、急に必要になったときすぐ取り出せる位置にあるのは便利でした。

左右のショルダーハーネスのポケットは背負ったままアクセスできるため頻繁に使う小物を入れておくことができます。こまごまとしたものを収納しておけるためウェア側のポケットを使う必要がなくなり、チェストベルトやウエストベルトを装着した際にバックパックを常に適正なポジションで背負い続けることができました。

バックパック内部のポケットは、フィールド以上に日常生活で非常に重宝しました。背面側のA4サイズのスリーブポケットにはノートPCや手帳、書類を収めることができます。また、貴重品の管理に便利なジッパー付きポケットは、充電器やイヤホンといった小物の収納に最適です。フロントパネル側のインサイドポケットには、常備しているマスクなどを分けて入れることで、メインコンパートメント内がごちゃごちゃになるのを防いでくれました。

外側は落ち着いたカラーリングなのに対し、パック内部には鮮やかなイエローが採用されています。これにより内部の視認性が高まっており、荷物を探す際に見つけやすくなっています。何かと地味な暗色のギアを選びがちな自分にとって、これは非常に実用的なポイントでした。中身まで暗色だと荷物が背景と同化してしまい、取り出す際にストレスを感じることがありましたが、このライナーのおかげでその悩みも解消されました。

パック内部には鮮やかなイエローが採用されていることで視認性が高い

AKL 30の背面アクセスはALK 24にも欲しかった

ALK 24のメインコンパートメントへのアクセスは、上部の開口部からのみとなっています。このクラスの容量であれば不自然な仕様ではありませんが、上位モデルのALK 30に備わっている背面からアクセスできる機能はALK 24にも欲しかったと感じたのが本音です。

上部からのアクセスだけでは底の方に入れた荷物を取り出す際に一度上の荷物をすべて外に出す必要があります。ALK 30のように背面パネルが大きく開く構造であれば、アクセス性は格段に高まっていたはずです。必要に応じて複数の機材を出し入れする自分にとって、この機能の有無は大きな差になると感じました。

取り外して洗える背面パッド。拡張性の高さや利便性を高める細かいギミック

ALK 24は背面のパッドは取り外すことができるため、汗で汚れた際も容易に洗うことが可能です。長時間の登山やハイキングでは大量の汗をかきますが、山行を繰り返す中でどうしても気になってくるのが蓄積された汗によるニオイです。使用後に乾燥させていたとしても、完全に取り除くのは難しいものです。

取り外せる背面パッドはメッシュになっていて通気性も高い

もっとも汗が付着しやすい背面パッドを外して手軽に洗えることで、常に清潔さを保つことができ、ニオイを気にせずそのままタウンユースへ持ち出すこともできます。

ほかにも、アイデア次第で拡張できる便利なギミックが備わっています。バックパック正面のバンジーコードは、行動中に脱ぎ着する頻度の高いウェアを一時的に固定するのに非常に便利です。また、コードロック付きの短いバンジーコードが2つ付属しているため、トレッキングポールやピッケルなども外付け可能です。

ピッケルやトレッキングポールを取り付けることも可能

ショルダーハーネスには、チェストバッグを取り付けるためのアタッチメントリングが備わっており、カメラの持ち運びにも困りませんでした。その他バックパック底面やサイドに設けられたループを活用することでさらに拡張することも可能でした。

まとめ:ZENNやBUDDY、RUSHのDNAを引き継き、さらに進化させたバックパックだった

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PAAGOWORKSの新作バックパック、ALK 24を紹介しました。背負いやすさやに加え、多機能であることや拡張性の高さ、使い手のアイデアで用途が広がる機能たちが搭載されたALK 24はこれまでの生み出したブランドの名作であるBUDDYやZENN、RUSHの良いところをしっかりと引き継ぎつつ、使用域をさらに広げるために進化したバックパックでした。山と街を縦横無尽に駆け回りたい人にとってALKシリーズは頼りになるバックパックになってくれるでしょう。

執筆:Yosuke.C(ヨウスケ)

不便にならない程度に「できるだけ軽く」をモットーにバックパックひとつで行動する人。

春から秋にかけては山奥のイワナを追いかけて渓流へ釣りに。 地上からは見ることのできない絶景を求めて山を歩き。 焚火に癒されたくてキャンプ。 白銀の山で浮遊感を味わいにスノーボード。

20年以上アウトドアを嗜み、一年中アウトドアを自分流に楽しむフリーランスのライター。数十以上のアウトドア系WEB媒体での記事執筆経験をもとに、自身の経験や使ってみて良かった道具を発信していきます。

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