Review:LA SPORTIVA アカシャ

プロテクション能力が高そうなボリューム感のあるアッパーとヒールを持つトレイルランニングシューズ「アカシャ」。イタリア登山靴メーカーの老舗であるスポルティバが開発したシューズで、前回紹介したinov8 TERRACLAW250が薄くて軽いランニングシューズ寄りなのに対して、アカシャはプロテクション能力高めたクライミングシューズ寄り。このアカシャは2016年のTJAR (トランスジャパンアルプスレース )で優勝した望月省吾選手が履いていたことからも、プロテクション能力の高さがうかがえます。

山を走るという目的は同じですが、それぞれ走り心地がまったく異なるのというのがトレイルランニングシューズの面白いところ。今回は埼玉県秩父をテストフィールドに、このアカシャで50kmほど走ってきたので履き心地などレビューします。

詳細レビュー

アイテム名

LA SPORTIVA アカシャ

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主なスペックと評価

項目 スペック・評価
重量 330g(片足)
アッパー生地 エアメッシュ / PU レザー / ダイナミックプロテクション
アウトソール FriXion XT / トレイルロッカーシステム
快適性 ★★★☆☆
重量 ★★☆☆☆
グリップ ★★★★☆
プロテクション ★★★★★
安定性 ★★★★☆
総合点 ★★★☆☆

ここがGood!

抜群のプロテクション能力と安定性が生み出す走破性の高さ

このシューズが持つ最大の武器はなんといっても走破性の高さ。アウターソールは耐久性とグリップ性を重視して2種類のコンパウンドを組み合わせたフリクションソール。カギ爪のように尖ったブロックが地面をしっかり捉えて体を運んでくれます。
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踵部分は硬質なTPUで覆われていて、指で押したぐらいではへこみすらしない頑丈さ。これが着地時のねじれを抑えてくれるおかげで安定感のある走りができます。足首周りもしっかりサポートされているので捻挫のリスクもかなり軽減される。
重厚感のある見た目に反して足を入れると程よく伸縮するアッパー素材が足全体を包みこむフィット感のよさ。ミッドソールは厚くクッション性抜群で、岩など硬い地面に着地した際の衝撃をかなり緩和してくれます。
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これらの要素が活きてくるのは山での下り。スピードを出して下っている時は、目まぐるしく変わる路面を見ながら着地点を瞬時に判断し続ける必要があるのですが、こうした場面でアカシャは迷いが生じずらい。多少荒れた路面でもなんなく進むことができ、木の根や岩にあたっても多少のことならものともしない。この安心感のおかげでより大胆に下りを攻められる。これはアカシャの走破性が生み出す大きなアドバンテージでしょう。
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トレイルロッカーシステムがプラスαで走りをサポート

面白いなと感じたのがこのトレイルロッカーシステム(つま先と踵の赤い部分)。
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つま先部分が引っかかるような形状になっていて、岩などにやや浅かったかなという足のつき方をした時もつま先が残って体を支えられたのには驚かされました。この部分は硬めの素材を使用しているので耐久性に優れる点も◎。試走中にぬかるんだ路面でズルッと尻から転倒しそうになったのですが、ここでも踵の最後の部分でしっかり踏ん張れたことも。過信はできませんが、あると無いでは違いを感じることのできるパーツです。

ここが惜しい

この装備ゆえの重さ

これだけの装備ですから重量はそれなり。今回は後半で雨が降り出し、厚めのアッパーが水を吸ったことでより一層ズッシリときました。足が上がるうちは気になりませんが、ある程度距離を走っての登りではやや重さを感じます。アッパー素材は柔らかく、蹴り出しもスムーズなので走りやすいシューズだとは思いますが、ロードシューズのような軽快さを求める場合には適さないかもしれません。

まとめ:こんなシーンで使いたい!

走破性の高さをほこるアカシャはミドル~ロングレンジのトレイルに最適。ロードやガレ場はもちろん、ウェットな路面でもしっかりグリップします。特に軽量というわけではありませんが、プロテクション能力の高さとグリップの走りの安定感はビギナーにも安心。これからトレイルランを始めるという人や、軽快なハイキングなどにも使えるオールマイティな一足です。

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