アウトドアに最適なタオルについて考えてみた【軽量・吸水・速乾】

万能の手ぬぐい・バンダナか、高機能なアウトドアタオルか

スポーツタオルですら荷物になる、そんな風に考えていたぼくは長らく、山に連れて行くタオルはバンダナと決めていました。昔から山登りでは手ぬぐいを使うという人も多かったようですが、学生時代の自分にとっては、日常でもハンカチ代わりに使えていたバンダナの方が手ぬぐいよりも身近な存在、そして何より沢登りがメインだったこともあって、どうせ身体は濡れるものと割り切っていたというのもあります。唯一帰りに温泉があるときだけはさすがにマズいだろうと、渋々スポーツタオルをもっていくくらい、ぼくにとって必要悪以外の何ものでもなかった時期がありました。

ところが社会人になり、山歩きが多くなったからなのか、ぼくの中で完全に無風地帯であったタオルというジャンルにさざ波が立ちはじめます。滝のように流れる汗、拭いたはいいけどすぐに吸いきってしまい、その後なかなか乾かない、臭いが気になる。そんななか目に止まったのがアウトドアタオル。なんでもこれまでよりも「軽量」で「吸水性」が高く「速乾」であると。このサイトの読者の皆さんはご承知の通り、この手の新技術にはめっぽう弱い編集部。ここであらためてアウトドアとタオルについて考えてみようというのが今回の企画です。

最新化繊アウトドアタオル VS 手ぬぐい・バンダナ検証を実施

今回最適なタオルを考えてみるうえでピックアップしたのは、綿を使用した従来の手ぬぐいから、最新化繊(マイクロファイバー)のタオルを含めて12アイテム。拭くときの肌触り、吸水スピード、吸水量、乾きやすさなど、実際の利用シーンを想定してさまざまな角度から比較検証。編集部の考える「今、もつべきタオル」を考えてみました。

【肌触り・吸水性・速乾性・重量】最新化繊といえども一長一短あり

最新の化繊アウトドアタオルは、うたい文句に惑わされると、何から何までさぞかしスゴいんだろうと期待してしまいます。今回の検証での一番の収穫は、実際のところは化繊のタオルも千差万別で一長一短、場合によってはこれまでの綿素材の方がよっぽど良い面があったりと、意外といろいろな部分がアレッ?となるので要注意だということ。つまりアウトドアタオルを選ぶ際には「新しいものは良いものだ」とは思わず、それぞれの得意・不得意を知っておくことが重要というわけです。

もう少し具体的に見ていきます。今回の比較検証の結果、各タオルの特徴を見る上で便宜的に大きく4つのタイプに分けてみると、肌触りや吸水性、速乾性などで、タイプ毎に性質の違いがあることが分かります。それをまとめたのが以下の表ですが、この表ではっきりと伝えたい重要な3点をまとめると以下のようになります。

  • 最新化繊の最も優れた特徴は速乾性と軽さ。それが最も活かされたクロス系の化繊製品がおすすめ
  • 綿だって自重の4倍も水を吸う。化繊タオルは水を素早くたくさん吸うと思っていると期待外れの場合が実は多い。
  • 化繊でもパイル地のタオルは大量に水を吸う使い方以外では重くてかさばるだけなので、用途を間違えないようにしたい。
タイプ 綿(ガーゼ)系 化繊(パイル地)系 化繊(クロス)系 化繊(スエード)系
アイテム
  • バンダナ・手ぬぐい
  • SEA TO SUMMIT テックタオル
  • モンベル クイックドライ
  • PackTowl ナノ
  • ハイマウント N・RITタオル
  • SEA TO SUMMIT ポケットタオル
  • モンベル マイクロタオル
  • PackTowl ウルトラライト
  • PackTowl パーソナル
  • SEA TO SUMMIT DryLiteタオル
肌触りの特徴 DSC01429 DSC01430 DSC01431 DSC01432
サラサラして滑りが良く、それでいて適度な表面の摩擦もあり非常に心地よい。 スポーツタオルに似て表面は厚みがあり、フカフカして心地よい。ただ、綿のタオルに比べると、濡れた肌への滑りは悪く、引っかかる感じがやや不快。 手ぬぐいやバンダナに近く肌滑りはなかなかよい。薄く、テーブルクロスやメガネ拭きに似た肌触り。 フェルトやスエード地のように表面が微妙に毛羽立っている感じ。多少の幅はあるが総じて肌の滑りは良くないので、あまりゴシゴシ拭きたい気にはならない。
吸水・乾燥の特徴 DSC01423 DSC01398 DSC01414 DSC01391
布表面の水がすぐに吸収され、なおかつ布が吸収する水量も多い。ただし絞っても水が残り、乾燥スピードは速くない。 吸水スピードは早く、吸水量も最も多い部類。ただしぎゅっと絞ったとしても水分は抜けにくく、乾きは遅い。 吸水スピードは早いが、吸水量が低いため、大量の水を扱う用途には不向き。ただし絞ればすぐに吸水力は回復し、速乾性は最も高いと言える。 水分に軽く触れただけではなかなか吸水してくれず、押し当てるように吸い取る必要がある。ただし吸水量は綿以上。絞ると吸水力は回復し、かなり乾きやすい。
吸水量
自重の4倍程度

自重の5倍程度

自重の2~3倍程度

自重の4倍程度
吸水しやすさ
速乾性
携帯性(重量)
得意なシチュエーション 汗拭きや手拭きを中心に幅広い用途に 身体を洗う、全身を拭くタオルとして 汗拭きや手拭きとして 基本的には手ぬぐい・バンダナと同じく幅広いシチュエーションに

【機能性】バンダナ・手ぬぐいにはない、便利な機能がうれしい

最近のタオルは単純な布きれではありません。布地自体の性能だけでなく、その他の機能的な側面からも比べてみると、やはり最新の化繊アウトドアタオルには使い勝手を向上させるための、綿にはないさまざまな機能がたくさん盛り込まれていることが分かります。

抗菌仕様

実は超重要。これまで綿タオルの大きな欠点として、臭いの問題がありました。特に長期のルートになると、水で洗って乾かすだけというサイクルを繰り返すため、生乾きのような臭いがどうしても出てきてしまいます。それが抗菌仕様のタオルならば濡れても全然臭わないので、速乾性と合わせて衛生面でも安心して使えます。

ループ

アウトドアタオルにはタオルの4隅の一角にループがついていることが多く、バックパックの肩口やテント内で吊したりするのに非常に便利。またそのループも縫い付けただけでなくスナップボタン式になっているとさらに便利。細かいけど重要。?

ループ付き収納袋

前述の役割のループが付いた収納袋がタオルと着脱できるようになっているモデルは、パックに付けた状態でコンパクトに収納しておけるので、現在のところ最も素早く、スマートに汗を拭くことが可能です。

汚れの落としやすさ

頑固な汚れも水で洗って絞れば簡単に落ちるという点も、化繊で織られたアウトドアタオルの隠れた特徴のひとつ。

まとめ:用途に特化して2枚もちするのが現在の最適解!

【1枚目】行動中の汗拭きタオルとしては最強:
PackTowl パックタオル ナノ / ハイマウント N・RITタオル

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今回のテストを通じて、化学繊維の良さを存分に活かしていたのが上の2アイテム。従来のバンダナやハンドタオルに比べても軽量・速乾・抗菌・携帯性抜群でとにかく便利で使いやすいのが特徴。ただ身体を拭くには吸水量が少な過ぎるので、これはあくまでもバックパックのショルダー部分に吊して汗拭きやハンドタオルに使用するタオルと割り切ります。どちらかというと「パックタオル ナノ」の方が柔らかく、軽くて吸水力は高くしているので好きですが、ほぼ好みの差と考えていいと思います。

【2枚目】軽量・抗菌のオールマイティタオル:
PackTowl パックタオル パーソナル / SEA TO SUMMIT DryLiteタオル

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もうひとつはタオルとしての多用途性を考えておすすめな2アイテム。これ一枚で、時には暑い夏には冷却用の濡れタオルに。時にはキッチンまわりの布巾やテントの結露拭きに。吸水力も高いので下山後のバスタオルとしても使えてしまいます。大きめのサイズを選べば万が一の止血用の包帯や固定用の三角巾代わりにもなるので、何かと利用シーンの多いタオルの役割をきちっとこなしてくれます。もちろんコンパクトで乾きやすく、抗菌仕様で衛生的なところは綿タオル以上の使い勝手。肌触りははじめこそ気になりましたが、慣れれば何とかなるレベルです。この2枚の違いはほとんどとないので、サイズや色あいなどの好みで選んでしまってよいと思います。

【コスパ最強】まだまだ利用価値は高い:
バンダナ・手ぬぐい

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おすすめとしては化繊のアウトドアタオルを推したものの、1枚数百円で揃えられるバンダナや手ぬぐいはコストパフォーマンスを考えればまだまだ十分選ぶ価値ありです。今回の検証で実際には最新化繊に負けず劣らず水をよく吸いとってくれることが分かりましたし、日帰りや1泊などの短い行程であれば衛生面でそこまで気にする必要もありません。そしてデザインや色も豊富(これ結構重要)ですし、これだけの低価格なので惜しみなく何枚も持っておくことができるのも大きな魅力だったりします。そういう意味では、化繊のタオルはつまらないデザインが多すぎて哀しいので、今後はもっとしゃれおつなアウトドアタオルが出てきてくれることを編集部では熱望します。

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