冬のハイキングにも、日常の凍った道路にも。持っておくと何かと安心のチェーンスパイク・軽アイゼンの賢い選び方
使ってみて初めて分かる、そのありがたみ
冬のハイキングでは、登山口に着いたら路面が凍結していたり、トレイルを少し進んだら、そこから先は雪に覆われていた、なんてことはデフォ。そんな時は迷わずチェーンスパイクや軽アイゼン、もしくはアイゼン(クランポン)などの牽引装置(トラクションデバイス)使用する必要があります。
この道具は日本でのはっきりとした統一的な名前がなく、チェーンスパイク、ハイキングクランポン、スノースパイク、スノーグリップ、軽アイゼン、簡易アイゼンなど、さまざまな名前で呼ばれていますが、どれも目的は同じです(ここではそれらを本格的なアイゼンと区別して「軽アイゼン」と呼ぶことにします)。雪や氷の表面で滑らない、確実なグリップを提供することです。これによって氷雪上での歩行が安定し、安全な行動を可能にします。
軽アイゼンはハイキングやトレイルランニングのためだけにあるのでなく、日常生活でも雪の日の凍結した路面を歩いたり屋外作業したりなど、その利用シーンは想像している以上に幅広いことが分かります。このためその構造は、深いスパイクから薄型のコイルまで多岐にわたり、日常に優しいモデルから、より要求の厳しいフィールドに対応する製品まで、また普段履きのシューズに合わせるものからトレッキングブーツにも履けるタイプまで、用途や目的によって多種多様な特徴を備えたモデルがあることに気づかされます。
そこで今回は、市場に存在している様々なタイプの軽アイゼンを調査し、性能や使い方、適したシーンなどを分析し、そこから分かった最も賢い選び方をまとめました。興味のある方はぜひとも参考にしてみてください。
目次
はじめに:軽アイゼンとは?軽アイゼンが必要な場面とは?
軽アイゼンとは、自動車でいえばスタッドレスタイヤやスノーチェーンのようなもの。靴底にグリップを発揮するパーツを装着することで、氷や雪などで滑りやすい路面の上を安全に歩行できるようにするための道具です。
その起源は数百年以上前のヨーロッパの猟師や水晶採りなど山仕事に従事する人々が氷河を歩くために生み出されたものと言われていますが※、長い進化によって、近年では日常の街中で使用するための手ごろなモデルからランニングに適した軽快なモデル、あるいはハイキングなどでのある程度急な斜面にも対応したモデル、さらには雪渓歩きに適したモデルなど、目的やアクティビティの広がりとともに、ますますバラエティに富んだ製品が生まれ続けています。
※出典:堀田弘司『山への挑戦』岩波新書
軽アイゼンと(12本爪)アイゼンとの違いは?
アイゼン(クランポン)と呼ばれる道具には、今回紹介する軽アイゼンの他に、鋭く長い12本の爪を持った「アイゼン」という2つのタイプが存在しているのは山を登る人ならばある程度知っていると思います。これら2つの主な違いは、用途や斜面の違いから生じるスパイク(爪)の長さの違いです。
軽アイゼンについているスパイクは数ミリ~1.5 cm程度であるか、もしくは2cm以上の長い爪が4~10本程度と少なめに付いていることが特徴です。一方アイゼンの場合、深い氷をも貫通するように設計された長さ約3cm以上の爪が12本ついており、つま先には壁にけり込むための前爪が突き出ています。またアイゼンの方が強い力が加わっても簡単には破損したり、緩んだりしないよう、より堅固な素材と確かなバインディングを備えていますが、軽アイゼンの方はよりやわらかい靴まで幅広く合わせやすいよう、柔軟な作りで簡易な装着システムを備えています。
軽アイゼンはいつ必要?どんな時にあると便利?
当然軽アイゼンの方が軽くてコンパクト、取り扱いも楽ですが、決して落下が許されない斜面や壁での氷への貫通力は段違い。このため軽アイゼンは浅い雪上や凍結した緩やかな路面から氷河や雪渓歩きなどに使用され、他方アイゼンは厚い氷、岩、締まった雪の斜面や氷壁での本格登山に適しています。
個人的な経験から言うと、軽アイゼンがしっくりくるタイミングは冬の登山で「アイゼンを持っていくのはちょっと大げさかな」と思うときです。つまり雪があるかもしれないし、ないかもしれない程度の低山や、アプローチのための林道を含めて、比較的平坦な路面で凍っているかもしれないようなタイミングです。例えば冬の低山ハイキング。氷と岩のミックス地帯や、滑落が心配されるような危険な急斜面があるというわけではないが、雪や凍結は間違いなくあるという場合は軽アイゼンが便利。また雪の降った直後の街中をランニングする場合などにも、それに適したスパイクを装着するのが良いでしょう。
軽アイゼンか、アイゼンか、どちらを持っていくべきか迷った場合はどうでしょう。この場合、平坦な道だったとしてもアイゼンで歩けないことはないので、より急峻な斜面で軽アイゼンが利かなかったことを考えると、この場合はアイゼンもっていくべきです(もちろん、基本的なアイゼンでの歩き方には慣れておきましょう)。
選び方:最高の軽アイゼンを選ぶためにチェックしたい5つのポイント
ポイント1:軽アイゼンのタイプによる適した地形やアクティビティを知る
軽アイゼンは基本的に固く締まった雪や、滑らずに歩くのが難しいような凍った氷上で威力を発揮しますが、軽アイゼンと一言で言っても、モデルによって特徴や得意・不得意は大きく異なります。それらは用途や歩く地形に最適化されたグリップ部分の作りによって、大きく3つのタイプに分けることができます。
自分にピッタリの軽アイゼンを選ぶためにまず必要なことは、それらの主なタイプの特徴と、違いを知ることです。さっそくそれぞれのタイプの特徴を見ていきます。
コイルタイプ・・・日常生活での凍った舗装道路や平坦な路面歩き・ランニングに
コイルタイプの軽アイゼンは、氷雪に食い込むためのワイヤーで包まれた伸縮性のあるゴムケーブルを靴に固定して使います。主に日常生活で凍結した舗装道路や平坦な林道、うっすらと雪が積もった平らな路面などを歩いたり、除雪などの屋外作業や散歩、緩やかなランニングまでのカジュアルなシーンに適したタイプです。これならば自転車に乗っても気になりません。最も簡易で安価なモデルに多く、ほぼすべての種類の靴やブーツに取り付けることができますが、やや頼りない強度とそのグリップ力のため日常靴よりも手荒く使うトレッキングなどにはあまり適してはいません(ないよりはましですが)。
スパイクタイプ・・・日常からアウトドアまで幅広いシーンに対応
スパイクタイプでは、細かい鋲や先のとがった小さな爪(スパイク)が散りばめられたソールを靴に固定して使います。スパイクの大きさや形状は幅広く、下写真のような最も軽量で簡易なモデルでは2mmほどのピンが取り付けられ、上のコイルタイプとほぼ同じシーン(通常は日常用やランニング)を想定したモデルによく見られます。
目立たず浅いため、平らな凍った路面には役立ちますが、厚い氷や雪に食い込ませることはできませんので、山歩きには不向きです。
スパイクが大きくなってくると、ピンというよりは本格アイゼンの爪の形状に近づいていきます。とはいえ爪の大きさは明らかに小さく、その代わり靴裏に数多く散りばめられているところが特徴です(下写真)。
これらはコイルタイプや、鋲のタイプよりも耐久性があり、氷や雪がより堅く厚くなってもグリップすることができますので、このあたりから安心して山登りに利用できるようになってきます。このタイプはその強度と携帯性のバランスの良さから、ウィンターハイキングやそのほか多様なアウトドアに使いやすいため、各メーカーから細かい用途に最適化された多くの製品が販売されています。このためモデルによって爪の大きさにも幅があります。より小さな爪であればあるほど凍結路面や舗装道路を歩いているときに凸凹を感じることが少ない(しかも軽量な)ため、ランニング系のアクティビティにより適しています(下写真)。
逆に言うと大きめの爪は平らな地面だけでなくよりテクニカルな地形、ある程度急な坂にも対応できるため、汎用性はぐっと高まります(下写真)。とはいえ、爪の長さには限界があり、深い雪や傾斜のきつい斜面、硬く分厚い氷にはあまり効きません。
アイゼンタイプ・・・残雪期や雪渓歩き、本格登山一歩手前の山岳シーンに
軽アイゼンに分類されるデバイスの中でも最も長い爪をもっているのがこのアイゼンタイプです。
約2cm以上もある長い爪に、より堅固に固定できるバインディングを備え、一見すると本格アイゼンと違いが判らないほど。大きく違うのは爪の数と配置です。一般的に軽アイゼンでは爪の数が4~10本程度と少なく、4本や6本爪の軽アイゼンの場合は足の中央付近にしか爪がありません。また8~10本のモデルも足全体に爪が配置されているとはいえ、鋭く長い前爪がないモデルが基本です。
アイゼンタイプはこの長く鋭い爪を利用することで、より硬く分厚く、滑りやすい、急でテクニカルなトレイルでもグリップしてくれますので、残雪期の高山や夏の雪渓歩き、本格的な雪山登山の一歩手前までのルート等に適しています。一方この長く伸びた爪は普通に歩くのには邪魔なので、登山以外の日常使いや軽快なランニング等には不向きといえるでしょう。
アクティビティが選べない場合は、より汎用性の高いモデルを
目的やアクティビティを絞り切れないけど、予算の制約により一つしか選べない場合は、より多くのニーズに対応できる汎用性の高い「爪が長めのスパイクタイプ」がおすすめ。最も守備範囲が広く、オールラウンドなモデルです。
ポイント2:スパイクの長さと数
軽アイゼンのグリップ力の強さ、言い換えるとその軽アイゼンがどれだけ高いグリップ力を持っているか、滑りにくいどうかは、ひとえにスパイクの長さと数(および配置パターン)にかかっています。
もちろん強ければよいというものではありません。一般的に牽引力が強ければ強いほどその分ゴツく、重くなってしまうからです。選択すべきモデルのスパイクの長さや数は、自分の目的に合わせた必要な程度で選びましょう。
上のタイプの紹介で説明したことと多少重複しますが、スパイクは長ければ長いほど、そして多ければ多いほどグリップ力は強くなりますが、スパイクの数よりも長さによる影響の方が大きいといえます。
たとえば、Hillsoundのトレイルクランポンプロは、長さ2~3センチ程度のスパイクを10個、トレイルクランポンウルトラは長さが1.5センチ程度の18個のスパイクを備えていますが、冬のハイキングでのよりテクニカルなトレイルで使うならば、確実にトレイルクランポンプロの方が安心です。長いスパイクはより深く、硬い路面にしっかりと食い込むため、より安全なグリップを提供するからです。
どの程度の長さのスパイクが必要なのか?
ではどの程度の長さを目安としておけばよいのでしょうか。スパイクのサイズは、長さが5ミリ程度の短いものから、歯の長い2.5センチ程度までさまざまなサイズがあります。
数ミリ程度・・・舗装道路で歩行や日常作業、ランニング
数ミリ程度の短いスパイクの場合、都会の平坦な舗装道路が凍結した際の歩行やランニング、家の前の除雪作業などに適しています。大きな長い爪は、舗装道路に刺さらず逆に歩きにくくなってしまうので、最適とは言えません。
1~2センチ前後・・・凍った地面、締まった雪面のトレイルでのハイキングやランニング
次に、中程度の長さ(1~2センチ前後)のスパイクは、やや厚めの凍結道路(トレイル)や、ある程度締まった雪に覆われたトレイルでのハイキングやランニング、バックパッキングに最適なグリップを発揮します。またこのクラスならば、街の舗装道路や、雪渓などのでも使えないことはなく、最も汎用性の高いクラスといえそうです。
2センチ以上・・・より硬く深い雪や氷のトレイル、雪渓歩き
最後は2センチ以上の長いスパイクを備えたモデル。より硬く深い雪や氷、雪渓などを歩くのに適しています。モンベル スノースパイク6 クイックフィットに代表される6本・8本爪の昔ながらの軽アイゼンや、Hillsound トレイルクランポンプロなどの長い爪は、硬い雪や氷の表面を深く掘り下げ、雪渓の上り坂や下り坂を登ったり横断したりするときに優れたグリップを提供します。
ただ、このクラスとて、あくまでもハイキング用であり、本格的なクランポンのように「爪の本数が12本以上ない」「前爪が前面に突き出ていない」などの点から、2000メートルを越えるような高山の厳冬期雪山登山などでは物足りなさが残ります。
ポイント3:フィッティング(フィット感・ズレにくさ)
せっかく適正なタイプとレベルの軽アイゼンであったとしても、それがどれだけ安全に使えるかどうかは、バインディング(ストラップ・バンド・ベルト)の良し悪しにかかっています。
トレイルランニングシューズやハイキングシューズなど、比較的やわらかい靴に合わせることを想定している軽アイゼンは、雪山用ブーツのような堅い靴でなくてもフィットする一方、その柔軟さゆえに本格クランポンよりも歩いているうちに緩みやすいという弱点があります。
このため簡単に着脱できるかどうかはもちろん、自分の靴にピッタリとフィットするかどうか、さらにはそれが歩いている間もゆるんだりずれたりしないかどうかをチェックすることは、軽アイゼン選びにおいて意外と盲点ですが重要です。
その軽アイゼンのバインディングには、大まかに「調節機能付きストラップ」タイプと「伸縮ラバー」タイプ(あるいはそのハイブリッド)に分けられます。
前者は通常のクランポンと同じように、ラバーあるいはプラスチック製のストラップをバックルで引っかけて調節するタイプで、さまざまなサイズのシューズに合わせることができるというメリットがあります。一方でパーツが多くなるため、手軽さ・重さにはハンデがあります。
後者はアッパーの外周を覆うラバーバンドおよび甲部分のベルクロによって、足全体を固定するタイプ。コイルタイプやスパイクタイプの多くがこの方式を採用しており、一般的にゴムの柔軟性と軽量性・耐久性を兼ね備え、着脱が簡単、ズレにくく、さまざまな足のサイズと形状に対応できるのが利点です。
ただこれらは靴のサイズのように細かいサイズ分けがあるのではなく、S・M・L・XLといった大雑把なサイズ分けしかないため、微妙なサイズの調節は苦手。靴自体の大きさや窮屈感の好みによって適したサイズは人(靴)によって違うので、購入する前に自分の靴と合うかどうかチェックする必要があります。もちろん実際に試着してみることが最高のフィット感を得るための最も効果的な方法ですが、無理な場合には各メーカーのWebサイトにサイジングチャートがあります。
この時注意したいのは、軽アイゼンは靴の外周に合わせて履くものなので、スニーカーなどの薄手シューズとトレッキングブーツなどのゴツめシューズでは、たとえ同じサイズのシューズであったとしても、合う合わないが生じる可能性があるということです。
たとえば27cm用のモデルを買ったとしても、それが27cmのトレイルランニングシューズに合っていた場合には、トレッキングブーツに合わせたときに小さいというケースが多々あります。上記のように2種類のタイプのシューズでサイジングチャートを示しているメーカーは数多くありません。
しかも、多くのメーカーのモデルを試してみて感じたのは、これらのメーカーが公表しているサイジングチャートは万能ではないということです。トレッキングブーツにもさまざまな種類があり、厚手のものから薄手のものまであるのですから、メーカーの基準はあくまでもそのメーカーが調べた範囲での目安でしかありません。特にSとM、MとLといったサイズの境目付近の足のサイズの人は要注意。かくいう27cmの自分も結構これで泣いたことがあります。
ポイント4:重量と携帯性
街中で使う簡易なデザインのものから深い氷雪に耐えうるように設計された製品まで、軽アイゼンは使用用途によって重量とコンパクトさも大きく異なります。軽くてコンパクトなことに越したことはありませんが、ここばかりに気を取られても十分なパフォーマンスを発揮できないことになってしまいます。
今回調べたギアのうち、最も軽いモデルはなんとわずか100グラムほど、一方最も重たいものでは本格アイゼンも顔負けの667グラムです。用途によってタイプを選ぶのはもちろん前提ですが、一般的に街中での日常・ランニング用ならば100グラム台が、凍結・薄い雪山ハイキングに使用するレベルであれば、200~400グラム程度のモデルが、軽さと性能のバランス的にはちょうどいいように思います。500グラムを超えるようなモデルは一般的に低山ハイクというよりも、残雪の高山や傾斜のきつい氷河や雪渓を歩くためのものです。なお重量は、たいていの場合耐久性が犠牲になるため、購入する前にそのバランスを考慮することも重要です。
コンパクトさも同様、重量と密接な関係があり、携帯性に優れた軽アイゼンは街中やランニングには耐えうるものの、たいていの場合深い氷雪には効きづらいモデルが多いので、場所と目的にかなった重量やサイズを間違えないようにしましょう。
ポイント5:耐久性
軽アイゼンは厳しい冬の天候や条件に耐えるように設計されているため、そのほとんどは気温や強い力に対して耐久性があると考えてよいのですが、日常向けと登山向けではかなりの差があります。
一応丈夫にできているけど、無理に引っ張れば切れることも
たとえば、日常用の薄いゴムでできたスパイクは、数回の使用でも強く引っ張りすぎてすぐに引き裂かれてしまうことが実際よくありましたが、ハイキング用のチェーンスパイクは(サイズ以上のブーツに合わせようと無理に引っ張ったりしない限り)トレイルでの使用に何年も問題なく耐えてくれます。上の写真は使用を始めて3年目、明らかにサイズが大きいブーツに無理やり装着しようとしたときのもので、それまで何の異常も見られなかったラバーがあっけなく切れました。
錆びには注意!
その他、軽アイゼンのスパイクは基本的に鉄(鋼)でできているため、長持ちさせるためには使用後のケアも大切です。早期の錆びを防ぐためにはタオルで拭くなどして、使用のたびにスパイクを乾かすことをおすすめします。塩化カルシウムなどの消雪剤等を含んだ道路を歩いた場合は温水ですすぎ、スパイクやチェーンに沿って残っている塩分や残留物を拭き取ってください。
保管に関しては、ほとんどのスノーグリップには、使用しないときに収納するための専用ケースが付属しています。これは、ハイキングの途中でパックに詰めるときと、夏に収納するときに保護するときに役立ちます。
まとめ:意外と奥が深い、軽アイゼンの世界。次回はおすすめモデルを紹介
昔から6・8・10本爪のいわゆる「簡易アイゼン」は存在していましたが、その時は個人的に正直使う意味を感じていませんでした。理由は12本爪のアイゼンをすでに持っており、たいていの場合それで充分だったからです。ところが数年前はじめてCAMP アイス マスターを購入して使ってみたとき、その必要十分なグリップと、アイゼンにはあるまじき軽さと携帯性、そして着脱の簡単さに大きなショックを受けたものです。それ以来、1年での出動回数は確実に普通のアイゼンよりも多くなっているし、冬の間は万が一の場合に備えて常に車の荷室に備えています。
今回調べてみて、軽アイゼンは微妙な差別化によって多様なアクティビティに細かく最適化されたモデルが、思った以上に数多く存在していることが分かりました。どんな道具も同じことですが、アクティビティと時期・場所等、シチュエーションに合わせて適切な軽アイゼンを選ぶことが、安全で快適な冬の1日を過ごすために重要なのは言うまでもありません。そこで次回はここまでを踏まえ、各シーンや目的によって自分がおすすめする軽アイゼンをピックアップして紹介したいと思いますので、お楽しみに。