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SALOMONのトレラン向けシューズ「THUNDERCROSS GORE-TEX」とバックパック「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」でフォトバイアスロンはさらに快適

趣味兼仕事である「写真撮影」と、健康管理という意味で半ば仕事である「ジョギング」。このふたつを1度に行えないかと考えてはじめたのが、森の中を走り、野生動物に出会ったら撮影、また走るというフォトバイアスロンです。この筆者の趣味にSALOMONの「THUNDERCROSS GORE-TEX」と「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」を投入したら、非常に快適だったので、その実際をみなさんにご報告します。

SALOMON「THUNDERCROSS GORE-TEX」と「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」とは?

SALOMONの「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」(写真:左)と「THUNDERCROSS GORE-TEX」(写真:右)。

超望遠レンズを背負って、森の中を走り回りたい!

筆者の住む北海道では、ちょっと近所の森を散策すれば、エゾシカやエゾリス、クマゲラ、シマエナガ、カワセミなどの野生動物や野鳥に出会うことができます。フォトグラファーライターである筆者はできることなら、毎日のように大きく重い超望遠レンズをもって、そんなフィールドを散策したいのです。

しかし、野生動物の写真を撮影しているだけで食べていけるわけもなく、毎日ゆっくりと撮影だけに時間を割くことはできません。ただし、自営業でテレワーク生活の筆者はちょっと油断するとあっという間にメタボになり、健康面に問題が出てくるので、ジョギングはある意味仕事の一部と考えて、最近は特に意図して続けるようにしています。

そんなときにふと思い付いたのが「もう、超望遠レンズを背負って、そのまま走ればいいじゃない」という森の中を走って、野生動物を見つけたら撮影し、また走るというフォトバイアスロン方式。これを容易に実現するため導入したのが、タフでコンパクト、超望遠撮影に強く、コストパフォーマンスも高いOM SYSTEMのプロ機「OM-1」+超望遠レンズの組み合わせです。

このOM SYSTEMのプロ機「OM-1」+超望遠レンズでそこそこ気持ちよく走っていたのですが、それをさらにラクで快適にしてくれたのが、SALOMONのトレイルランニング用シューズ「THUNDERCROSS GORE-TEX」24,200円(税込)とランニングバックパック「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」18,700円(税込)です。

おすすめのポイント

  • (THUNDERCROSS)いつもより1kmあたり30秒ほど速く走れてしまうクッション性の高さ
  • (THUNDERCROSS)落ち葉が積もって凍りついた林道でも地面をとらえる5mmのラグ
  • (THUNDERCROSS)零下近い気温の雨や小雪の中でも暖かくプロテクションの高いゴアテックス
  • (ADV SKIN)レンズの長さに合わせて調整可能な防水性ファブリックのロールトップ
  • (ADV SKIN)10個のポケットと2個の大型コンパートメントで抜群の収納力
  • (ADV SKIN)15Lの大容量で本体重量はわずか約320gと非常に軽量

気になったポイント

  • (THUNDERCROSS)防水性の高いゴアテックスを採用しているので多少蒸れる
  • (ADV SKIN)胸の前でとめるチェストストラップが細いゴム製

主なスペックと評価

項目SALOMON「THUNDERCROSS GORE-TEX」
防水性能GORE-TEX
重量300g
アッパー合成素材/テキスタイル
アウトソールラバー
ライナーテキスタイル
インソールテキスタイル
かかと部高さ31mm
前足部高さ27mm
ドロップ4mm
シューレースのタイプQuicklace
クッション性★★★★☆
暖かさ★★★★☆
グリップ★★★★☆
耐候性★★★★☆
コストパフォーマンス★★★☆☆
項目SALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」
重量320g
寸法(長さx幅x奥行cm)42 x 27 x 1
大きさの目安11L > 20L
システムのタイプSensiFit
容量15.0
収納量★★★★★
背負いやすさ★★★★☆
走りやすさ★★★★☆
耐候性★★★★☆
コストパフォーマンス★★★☆☆

詳細レビュー

幸福ホルモン・セロトニンを分泌しながら、身近なエゾリスや野鳥を撮影したい

筆者の住む、北海道千歳市にある青葉公園では毎日写真のような光景が繰り広げられています。OM SYSTEM OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO+M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14

フォトグラファーライターという職業柄、撮影もしくはレビューのためのテストをしている時間以外はだいたい自宅で原稿を書いています。その時間は予想以上に長く、ひとりで自宅にこもっているので簡単に運動不足になり、人とも会わないためか、精神状態も簡単にダウンしやすい職環境といえるのです。

そのため、筆者はできるだけ普段からジョギングをするようにしています。最初はライフワークで趣味とも言えるダイエットのためにジョギングをはじめたのですが、走ると体重が減り、健康になるというよりも、精神的に安定することに気が付いたのがその大きな理由。日々走っているときのほうがなぜか、前向きになり精神的にダウンしづらいのです。

気になって調べてみると、心地よいと感じる程度のジョギングを行うと幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンや喜びや快感をもたらすドーパミンなどが分泌されるといいます。専門家ではないので難しいことはわかりませんが、継続的に走っているときのほうが走っていないときに比べると明らかに前向きに仕事に集中できますし、ある程度好きなもの食べても太りませんし、気持ちよく眠れるのです。どうもよく眠れるのも幸福ホルモンであるセロトニンが睡眠を誘発するホルモンであるメラトニンの生成を助けるためという話もあるようです。

すなわち、原稿を書くといった結構気分に左右されることの多い作業を生業としている筆者としては、1日に1〜2時間の時間を費やしても継続的にジョギングしたほうが最終的に仕事の効率も高まるため、「走ることは仕事の一部」と考えています。

結果、エゾリスや野鳥たちのいる青葉公園で超望遠レンズを背負って森の中の道を走るという、現在のスタイルにたどり着いたわけです。

わずか2kgちょっとの重量で最高1,200mm相当の超望遠まで可能にしてくれるOM SYSTEM

写真上がOM SYSTEM OM-1+M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO+M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20。この大きさで1,200mm相当の超望遠撮影が可能。

野生動物や野鳥の撮影では標準レンズと言われる望遠レンズは35mm判フルサイズの500mmや600mmで単焦点のプロモデルは3kg前後、さらに一眼レフ時代のプロ機はカメラボディが1.5kg程度ありました。

日本人男性の平均よりも小柄な筆者が背負って走ろうと思うには重量は重すぎますし、大きさも大きすぎたわけです。しかし、いまさら筆者の身体を大きくするのは無理ですが、デジタルカメラなら軽くてコンパクトなシステムを選択することができます。以前投稿した「【軽くて小さいはアウトドアでの絶対正義!】「OM SYSTEM OM-1」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」で2日連続「白雲山」と「東ヌプカウシヌプリ」でナキウサギを撮ってきた」でも紹介しましたが、マイクロフォーサーズを採用したOM SYSTEMなら600mm相当のM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO(実勢価格35万円前後)で1,270g (三脚座除く) / 1,475g(三脚座含む)と超軽量。これにOM SYSTEM のプロ向けのハイエンドモデルOM-1(実勢価格22万円前後)本体のみ511gを組み合わせても2kg弱。超望遠ズームのM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS(実勢価格15万円前後)1,120g (三脚座除く)/ 1,325g (三脚座含む)との組み合わせでも2kgを切ってきます。

千歳市の青葉公園では大人気のシマエナガに出会えることもあります。M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO+M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14で撮影。

筆者は汎用性が高くコストパフォーマンスも高いM.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 ISはもちろん、ちょっと贅沢ですが画質も素晴らしく、明るいM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROに少し暗くなる代わりにより望遠性能を上げてくれるテレコンバーターM.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14(実勢価格25,000円前後)を装着して840mm相当F5.6や2倍のテレコンバーターであるM.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20を装着して1,200mm相当F8.0などとして野生動物や野鳥の撮影を楽しんでいます。

M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14で105g、M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20で150gなので、840mm相当F5.6や1,200mm相当F8.0のレンズとプロ向けのハイエンドボディをいっしょに持ち歩いても2kgをわすかに超える程度の重量にしかなりません。筆者はこれらをランニングベストに入れて、森の中を走っては被写体を探し、撮影しては、また走りはじめるフォトバイアスロンスタイルで愛用しています。

ランニングベストでしっかりと身体に密着させて運べば、マイクロフォーサーズのOM SYSTEMなら小柄な筆者でも十分に走れる重さと大きさで、女性でもフォトバイアスロンスタイルでの撮影が楽しめると思います。35mm判フルサイズでは、なかなか難しい撮影もコンパクトで軽量なマイクロフォーサーズなら、コスト部分も含めて気軽に楽しめるというわけです。

高いクッション性、高い耐候性とグリップ性、すべてがそろったSALOMON「THUNDERCROSS GORE-TEX」

SALOMON「THUNDERCROSS GORE-TEX」24,200円(税込)。カラーバリエーションは写真のモデル以外に2色の計3色です。

何を言っているんだと思われるかもしれませんが、筆者が走る目的は幸福ホルモン・セロトニンの分泌を促進することです。走った結果、痩せたり、筋力がアップしたり、速くなったりすれば当然うれしいですが、ある意味仕事の一部と言っているように幸福ホルモン・セロトニンなどが分泌することで精神的に安定し前向きに仕事ができる心身の環境を整えることが重要な目的といえます。

そのため、ジョギングによる故障が筆者にとっては最大のリスク。精神的な安定のために走っているのに、肉体的に故障して精神面はもちろん、肉体面にもダメージを受けることは極力回避したいわけです。そんな筆者はヒザなどに負担が少ないようにできるだけのんびりと走っています。またランナーとしては十分な筋力もなく、体重も重いのでできるだけクッション性の高いシューズをセレクトするようにしているのです。

All Terrain Contagripラバーを採用した深さ5mmの全方向にグリップ力を発揮し、泥道やぬかるみといった柔らかい路面でのトラクションを向上させるというシェブロンラグ。

しかし、野生動物や野鳥に出会うことのできる青葉公園のジョギングコースは、当たり前ですが未舗装の林道であり、秋から初冬のいまの季節だと、落ち葉が降り積もった上に雪が降り、さらに路面自体が凍っていることも珍しくありません。そのため、悪路でもしっかりとしたグリップ性を発揮してくれるシューズが必要です。

12月の北海道はすでに終日気温が0度以下の真冬日になることもあり、氷点下のなかのジョギングになることも珍しくありません。また、降り積もった落ち葉が濡れていることもよくあり、防水性や耐候性のある素材でできており、暖かさをキープしてくれることも重要です。

そのうえで、ランナーとしての筋力も十分ではなく、体重の重い筆者が、さらに2kg前後とはいえカメラとレンズを背負って走るので、高いクッション性が必須になります。これらの条件をクリアしてくれるトレイルランニング用シューズとしてセレクトしたのがSALOMON「THUNDERCROSS GORE-TEX」。

実は「THUNDERCROSS GORE-TEX」を導入するまでは同じサロモンの「XA PRO 3D GORE-TEX」と「SENSI RIDE 3」を天候や気温、走るコース、気分などによって使いわけていたのです。しかし、1周4kmちょっとの氷点下前後の林道コースをカメラとレンズを背負ってジョギングするには、「XA PRO 3D GORE-TEX」では足の保護といった点ではややオーバースペックで、逆にクッション性がちょっと足りない印象。一方「SENSI RIDE 3」ではGORE-TEXモデルでないこともありますが、防水性や耐候性が足りず、氷点下では少し寒く感じるのですが、ソールのクッション性ではこちらを履きたいといったシーンも多くありました。

クッション性の高いEnergy Foamが十分な厚みで配置されているため、クッション性が極めて高い「THUNDERCROSS GORE-TEX」。

「THUNDERCROSS GORE-TEX」は、ある意味これらのいいとこ取り的な性格も感じられ、ソールにクッション性の高いEnergy Foamを十分な厚みで配置しているため、カメラとレンズを入れたランニングバックパックを背負って走っても、ヒザや足の裏などの負担が少なく感じます。筆者はいつも故障を恐れているので、かなりゆっくりと衝撃を少なくするように走っているのですが、「THUNDERCROSS GORE-TEX」だと1kmあたりで普段よりも30秒程度速いペースでも安心して走れる印象です。

レンズやカメラを背負って走っているので、転倒は身体のダメージだけでなく、機材の破損というトラブルも引き起こします。そのため、もっとも避けたいトラブルのひとつなのですが、残念ながら野生動物を撮影するために走っているコースは落ち葉が降り積もり、さらにその上に雪が降って、凍結する悪条件です。この路面を「THUNDERCROSS GORE-TEX」のAll Terrain Contagripラバーを採用した深さ5mmの全方向にグリップ力を発揮し、泥道やぬかるみといった柔らかい路面でのトラクションを向上させるというシェブロンラグがしっかりととらえてくれ、ジョギング中に滑って慌てたという印象はありません。さらに夏場はさすがに蒸れるでしょうが、GORE-TEXモデルなので氷点下近い雨の中や小雪の中で走ってもマイナス3度くらいまでは、濡れたり、寒くなったりすることもなく快適に走ることができました。

ローカットモデルなので、本格的な根雪のシーズンに雪の降り積もった北海道・千歳市の青葉公園の林道をカメラとレンズを背負って走るのは厳しそうですが、それまでのシーズンはマイナス気温のなかでも気持ちよくゆっくりジョギングのフォトバイアスロンが「THUNDERCROSS GORE-TEX」で楽しめそうです。個人的には夏よりも楽な氷点下前後のジョギングもおすすめの1足なので、ぜひ試していただきたい。

カメラ、レンズはもちろん、荷物を持って走りたいすべての方におすすめしたいSALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」

大容量でありながらコンパクトなSALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」18,700円(税込)。

SALOMONのアイテムレビューのなかで、adidasのキャッチコピーを持ち出していいのか微妙ですが、「「走りたい」だけ、あればいい。」というadidasのキャッチコピーがすごく好きです。ジョギングのよいところは「走りたい」という気持ちさえあれば、どこでも、いつでも、できることだと思います。

しかし、この「走りたい」という気持ちは、筆者のような凡人はすごく簡単に消えてしまうのです。例えば、北海道に住む筆者の場合、12月はすでに気温が氷点下前後のことも珍しくなく、それなりの動きやすい防寒具の準備がなくては「走りたい」という気持ちはあっという間にしぼんでしまいます。また、手ぶらで短パンにランニングといった軽装だけで気持ちよく走れる環境があるならよいのですが、普通の人は最低限、家などのカギ、スマートフォン、小銭程度のお金などを持って走ることになるでしょう。

このときにポケットに入れたお金やカギがガチャガチャと動き続けたり、スマートフォンがバタついて揺れたりすると、筆者のなかの「走りたい」はあっという間にどこかに行ってしまいます。気持ちよくなるために走りはじめたのに、走るのが不快だとせっかくの走る気がどこかに行ってしまうのです。

そのため筆者はランニングの際にはぴったりと身体にフィットするランニングバックパックを愛用しています。実際のところ、今回導入したSALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」を含めて、3着のランニングバックパックを所有しているのですが、圧倒的なお気に入りがSALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」です。

ランニングバックパックとしては大容量の15Lなので、背面のメインコンパートメントはかなり大きめになっています。

ほかのランニングバックパックが悪いというよりも、先に入手した2つのランニングバックパックのおかげで自分にとって理想的なランニングバックパックに何が必要なのかがわかったと言えるでしょう。

10個のポケットと2個の大型コンパートメントで抜群の収納力

ジョギングの際に何を持ち歩くかによって異なりますが、筆者の場合は前面のショルダーハーネス部分に最低6個のポケットがほしいのです。それも大きめのものが理想。SALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」はファスナー付きで防水ファブリックの大型ポケットが2つ、500mlのソフトフラスクが収納できる大型のポケットが2つ、メッシュタイプの大きめのポケットが2つ、さらにメッシュタイプの小さめのポケットが2つとなんと8つものポケットがショルダーハーネス部分の装備されています。

筆者の場合は、スマートフォンとイヤホン、ジップロックに入れた少額の現金、クルマと家のカギ、ポケットWi-Fi、レンズ交換式の一眼カメラを持っていかないときはOM SYSTEMのコンパクトデジカメTG-7をそれぞれがポケット中でぶつかり合わないように別々のポケットに入れるので、最低5つのポケットが必要。そして、予備のスペースを確保しておくなら6つのポケットが必要になるわけです。この装備で普段のジョギング程度のアイテムがなんとか収まり、それぞれのアイテムが大きく揺れたり、バタついたりすることなく気持ちよく走れる状態が確保されたと言えます。

ジョギングのときくらい荷物は最低限にとは思っているのですが、スマートフォンやポケットWi-Fiなど、どうしてもある程度の荷物は必要になります。

この最低限の荷物を気持ちよく収納できるランニングバックパックをみつけるのにもかなり苦労したのですが、筆者の場合、これにプラスして背面のメインコンパートメントに600mm相当以上の超望遠レンズと、それを装着したカメラを収納したいというかなり特殊な要望があります。

ランニングバックパックの場合、そもそもカメラやレンズといった精密機器を入れて運ぶことを想定していないので、クッション材などが入っていません。そのため筆者は比較的安価に入手できるアウトドア用の銀マットを丸めて、底を付け、筒状のクッション材を作成、これに入れた望遠レンズ+カメラをランニングバックパックに収納しています。

写真のように超望遠レンズ+OM SYSTEM OM-1を銀マットをガムテープでとめたクッション材に入れて、SALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」に収納しています。

「揺れないでしっかり収まる」調整可能な防水性ファブリックのロールトップ

クッション材を入れてカメラとレンズをランニングバックパックに収納すれば、大きな問題はないと思っていたのですが、実は従来のランニングバックパックでは、実際に走ってみないとわからなかった問題がふたつ発生しました。

ひとつは毎回というわけではないのですが、ランニングバックパックにレンズとカメラを入れて走っているとカメラとレンズが左右に揺れます。この揺れがうまくランニングバックパックのメインコンパートメントのファスナーとシンクロすると、ランニングバックパックの口が開いてしまうことがあるのです。ちなみに筆者はこれが原因でカメラとレンズを落下させたことがあります。大問題です。

また、ふたつめの問題としてはランニングバックパックのメインコンパートメントの大きさ(主に長さ)が中に入れるレンズ、カメラ、クッション材の長さと合っていると走っているときの揺れは小さいのですが、メインコンパートメントの長さに対して中に入れるカメラなどが短いと内部に余裕ができて、揺れやすくなり、ファイスナーが開いてしまうといったリスクが高まるのです。

望遠レンズ、カメラ、クッション材がしっかり入って、このふたつの問題を解決してくれるランニングバックパックを探していたのですが、インターネットなどではなかなかみつかりません。ランニングバックパックの大きさや容量などは書いてありますが、そもそもレンズやカメラなどが実際に入るかは極論実際に入れてみないとわかりませんし、メインコンパートメントの開閉がファイスナー以外で十分な容量が確保されているランニングバックパックはかなり少ないのです。筆者のように北海道の地方都市に住んでいると、ランニングバックパックの各メーカーのラインアップのすべてを実物で吟味することは非常に難しいのが実情といえます。

SALOMONの直営店である「サロモンストア サッポロエクスペリエンスベース」。ランニングシューズの試走などもできる体験型の店舗になっています。

しかし、筆者はインターネットでランニングバックパックを探しているうちに見つけたのです。SALOMONの直営店である「サロモンストア サッポロエクスペリエンスベース」が札幌にあることを。ここならほとんどの製品があるであろうと、カメラとレンズ、クッション材を持って実際に訪れたのです。そして、SALOMONのほぼすべてのランニングバックパックのなかから条件を満たすアイテムとして選び出したのがSALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」。

M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROとOM SYSTEM OM-1、さらにクッション材を収納できる大型のメインコンパートメントを持ちながら、なんとメインコンパートメントの開閉はファイスナーではなく、ドライバッグスタイルのロールトップを採用。中でカメラなどが揺れて、メインコンパートメントのファスナーが開いてしまう心配がありません。これが大きなポイント。さらにロールトップスタイルなので、収納したレンズなどの全長に合わせて、ロール(巻き込む)回数を調整すればメインコンパートメントの長さを調整することもできるのです。まさにフォトバイアスロンを楽しむ筆者にとっては理想的なランニングバックパックと言えます。

メインコンパートメントの開閉はロールトップスタイルなので、しっかりと閉められ、その全長も調整できるのがありがたいところです。

大容量ですが、かなり洗練されたコンパクトなデザインなので、青葉公園の林道でエゾリスなどを発見して、背中から840mm相当や1,200mm相当のレンズとカメラのセットをSALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」の中から取り出すと、多くの人が「そんなコンパクトなバッグに超望遠が入るんだ!」と驚いてくれます。

おまけに超軽量

ポケットの数も多く、15Lとランニングバックパックとしてはかなり大容量のSALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」ですが、実は本体重量はわずか320gしかありません。筆者は最初のランニングバックパックを購入するときに、レースなどの出る予定があるわけでもないのに、かなり容量の小さなミニマムなランニングバックパックを選んだのですが、重さは100gも変わらないのに、ジョギングの途中で買い物などをしても多くの場合、収納できず手に持って走ることになり、少し後悔しています。これに対してSALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」はかなり容量に余裕があるので、先日はジョギングの途中でサカナのおいしいスーパーに寄って刺身のサクを背負ったまま、走って帰ってきました。普段使いでも大容量で軽量コンパクトなSALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」は便利です。

普段のジョギングにも、森の中をカメラを背負って走り回るフォトバイアスロンでも非常に便利で、これ以上のものを探し出すのはかなり難しいであろうSALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」。多くの方におすすめしたいとてもお気に入りのランニングバックパックですが、唯一気になる点は左右のショルダーハーネス部分を胸の前でとめるチェストストラップが細いゴム紐でできていること。実は他社のランニングバックパックで細いゴム紐のパーツの縫製が引っ張る力に耐えられず、取れてしまった経験のある筆者は、この部分の耐久性がちょっと心配になっています。とはいえ、数カ月使用した現在でも特に問題はないので気にしすぎなのかもしれません。

まとめ:「走りたい」気持ちを後押ししてくれるSALOMONの「THUNDERCROSS GORE-TEX」と「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」

無謀な「走りたい」を気持ちよく後押ししてくれるSALOMONのトレイルランニング用アイテム

すでにうっすらと雪の降り積もった森の中をカメラとレンズを背負って、かなり気持ちよくランニングしています。

青葉公園の林道をSALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」に超望遠レンズを装着したカメラを入れて、氷点下の気温の中SALOMON 「THUNDERCROSS GORE-TEX」を履いて走っていると、同じようにエゾリスや野鳥たちを撮影している顔見知りの方々に「よくカメラとレンズを持って走ろうと思うよね」と言われます。

走っている筆者としては「だって、走りたくなってしまったのだから仕方ない」のですが、自然環境に囲まれて、野生動物を撮影しながら走るのは筆者にとっては気持ちがいい(おそらく幸せホルモン・セロトニンも分泌されていますし……)わけです。しかし、ちょっと客観的にみれば、数kgの荷物を背負って、凍てついた森の中を走るのはある意味ほとんど罰ゲームとも言えるでしょう。

それでも筆者が定期的にM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROとOM SYSTEM OM-1などをSALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」に入れて、SALOMON 「THUNDERCROSS GORE-TEX」を履いて、走っては撮影し、また走るフォトバイアスロンを楽しんでいるのは、それぞれの道具が「走りたい」気持ちを強力にサポートしてくれるからです。

コンパクトなサイズで超望遠撮影を可能にしてくれるM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROとOM SYSTEM OM-1などが生み出す写真の画質は美しく高い満足感を与えてくれますし、SALOMON「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」はしっかりと荷物をホールドしてくれ、「走りたい」気持ちを後押ししてくれます。さらにSALOMON 「THUNDERCROSS GORE-TEX」は優れたグリップとホールド感で、弾むようなライド感を実現してくれるのです。おかげで凍った林道を走ること自体が楽しくなります。

走ることでセロトニンなどの分泌を促進して心身の状態を整えることを「走る目的」にしている筆者にとって「走りたい」気持ちを萎縮させてしまう、寒さ、暑さ、足やヒザの痛さ、荷物が揺れる不快感などある意味すべてが敵です。そんな敵から「走りたい」気持ちを守ってくれるランニングアイテムは非常に重要で、これからもシーンや状況に合わせて、さまざまなアイテムを導入していく予定ですが、現在のところ、筆者がOM SYSTEM OM-1と望遠レンズを背負って、森の中を走り回るフォトバイアスロンの相棒としてはSALOMONの「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」と「THUNDERCROSS GORE-TEX」はベストな選択だと思っています。カメラと望遠レンズを持って走りたいという方は少数派かもしれませんが、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。非常に気持ちがいいですよ。

SALOMON 「THUNDERCROSS GORE-TEX」と「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」の詳細と購入について

製品の詳細についてはSALOMON 公式サイトから「THUNDERCROSS GORE-TEX」と「ADV SKIN CROSS SEASON RACE FLAG」をご覧ください。

齋藤千歳(サイトウ チトセ・Saito Titoce)

元月間カメラ誌編集者。北海道の絶景や野生動物の姿を追い求めているうちに、キャンピングカー・車中泊でのアウトドアライフにどっぷりハマっていました。現在2歳の息子、そして妻と全道を巡っているうちにカメラ・レンズはもちろん、アウトドア・キャンプ、子育て、PCガジェット、料理に、ダイエットまで経験したすべてを撮影し、執筆するフォトグラファーライター。OUTDOOR GEARZINEではキャンプ及びキャンピングカーでの生活クオリティを上げる「QOCL(Quality of camping life)向上委員会」を中心にさまざまな記事を執筆していく予定です。

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