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Review:MONTANE MINIMUS JACKET 軽量だけじゃ終わらないハイパフォーマンス・レインウェア

重量・機能・デザイン、価格に見合った完成度の高い秀作

最近のアウトドア・ギアにおける「より軽く、よりコンパクトに」という流れはまだまだ続きそうですが、ユーザーの飽くなき要望に対して期待を上回るプロダクトできっちりと答えてくる各メーカーには毎回驚かされます。そんなミニマスジャケットはこれまで考えられないほどに軽くてコンパクト、なおかつ高機能・スタイリッシュな超軽量レインウェア。その完成度の高さは英国発、ファスト&ライト志向のジャンルではトップメーカーのひとつであるモンテインの、意地とプライドの結晶といっても過言ではありません。それでは早速レビューしていきましょう。

ミニマスジャケットを含めたおすすめレインウェアの徹底比較レポートは「比較テスト:登山にランに大活躍の超軽量レインウェアを着比べてみた【2016年版】」から

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詳細レビュー

アイテム名(価格)

MONTANE(モンテイン)MINIMUS JACKET(ミニマスジャケット)(参考価格:29,160円)

正面・背面

DSC06358

 

主なスペックと評価

評価
防水性
(20点)
16
透湿性
(20点)
16
快適性
(20点)
16
重量
(10点)
9
収納性
(10点)
9
耐久性
(5点)
2
使い易さ
(5点)
4
デザイン
(5点)
5
価格
(5点)
3
総合点80
スペック
生地15D + 40D PERTEX Shield+ nylon rip-stop
レイヤー2.5 layer
カラーバリエーションBlack
Blue spark
Shadow
Vivid green
重量232g (size M)
ポケット1(胸)
ピットジップ無し
フードヘルメット対応
収納方法スタッフサック付属

ミニマスジャケットを含めたおすすめレインウェアの徹底比較レポートは「比較テスト:登山にランに大活躍の超軽量レインウェアを着比べてみた【2016年版】」から

ここがスゴイ!

驚くべき軽さとコンパクトさ

DSC06516通常の雨具はだいたい400g近くと考えると、その約半分(232g Mサイズ)という、最近流行の超軽量レインウェアの中でもトップレベルの軽さ。しかも写真のようにリンゴ大ほどの大きさにまとまる圧倒的な収納性はこのレインウェアに使用されいてる生地である PERTEX Shield+ の大きな特徴のひとつです。ちなみにそのスペックは現時点での競合製品(例えば OUTDOOR RESEARCH HELIUM HD JACKET)を上回っています。

 

透湿性の高さによる快適さと、独自の生地加工による肌触りの良さ

PERTEX Shield+ のもうひとつの特徴である優れた透湿性(湿気透過率25,000 MVTR)は、単純数値的にはゴアテックス以上。さらに極限まで透湿性を高めるため、裏地の縫い目に施す処理にはマイクロテープシームを採用するなど、単なる素材の性能だけでなく細部にわたって工夫が施されています。実際に着て歩いてみたところ、数時間程度の日帰り山行なら、湿度の高い低山歩きでもTシャツの上に着たまま最後までいけてしまうほどに快適です

さらにこれだけ薄く作られているにもかかわらず表地・裏地共に絶妙なザラつきがあり、これが裏地の肌触りの快適さと、表地のザックを背負った際の滑りにくさを実現しています。

 

優れた仕立てによるフィット感と動きやすさ

モンテインの他のウェアでも徹底されている、身体の動きを妨げない立体裁断はここでも健在。腕を大きく動かしても裾の持ち上がりを抑えるような仕立て、さらに雨風をしっかりとシャットアウトする3つのアジャスター付きフードが特に秀逸。フィット感も抜群で本当に使う人のことを考えられたきめ細かい作りです。

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他のレインウェアにも同じようなパーツが付いているが、ミニマスジャケットはフィット感が格別。

 

大きくて使い易く、ベンチレーションにもなるポケット

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ポケットはマップも余裕を持って収納可能。内側にはDリングも付属。

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ポケットの裏地はメッシュ状になっており、暑いときにはベンチレーションにもなる。

マップがすっぽりと入る大きさのポケット。裏地は通気性のあるメッシュ地で(気休め程度ですが)ベンチレーションにもなります。

 

その他基本的なパーツの品質の高さ

タブ付きベルクロ調節カフスによって、暑いときには通気性の確保、雨の時には雨水の浸入防止と、どちらにも調節可能です。

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裾は両側に設置されたドローコードで調節可能。風雨の浸入や体温のロスを防ぎます。

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ここがイマイチ

耐久性

ここまで薄く軽量な生地ではしょうがない面もありますが、全体的な脆さは拭えません。通常の山道程度であれば気になりませんでしたが、岩や木の枝などにひっかかった際には容易に破れそうに感じました。これを着ての藪漕ぎはかなりのチャレンジでしょう。また長期間使用した場合、どうしても2.5レイヤーの生地では裏地のコーティングが弱ってきてしまうものなので、そうした懸念も今後注意していく必要があると思われました(未確認)。

まとめ:どんな活動におすすめ?

もしあなたが数時間程度のハイキングにもっていくための軽くてコンパクトなレインウェアを探しているとしたら、このアイテムは断然おすすめです。ただこの1枚で1年中すべてのアクティビティをカバーしようと思ってはいけないことも同時に心に留めておいてください。雨風はある程度防げるといっても、長時間の激しい雨には勝てません。その意味で、日帰り~1泊程度のライト&ファストな登山には最適。もちろん、トレイルランニングやサイクリングなど、短時間の活動で軽量コンパクトさを優先する場合においてもベストな選択となるでしょう。

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